海外ド音痴、ロシアに翔ぶ。〜英語もまともに話せない私のロシアW杯観戦記〜第12話 シベリア鉄道の夜


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カザン空港での奇跡的な体験を終えた私達は、カザンにあるクレムリンに観光に赴いた。

 

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テレビなどでこの景色を見た方も多いのではないだろうか。

ちなみにZとAの間で一体化しているのが私である。

 

この日は天気も抜群に良く、ほどほどに過ごしやすい暖かさ。クレムリンの内部には入らなかったが、少し進むとそこには抜群のロケーションが広がっていた。

 

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興味はないだろうが、一応補足しておくと宇佐美ユニを着ているのが私である。

ちなみにフランスvsオーストラリアはガンバの倉田秋のユニで観戦していた。

市立吹田サッカースタジアムで初の公式戦となった、2016年の開幕戦で購入した11番のユニフォーム。まさか翌年から10番になるとは知らずに…。

 

 

 

この日のイベントは大体終了。

翌朝にはカザンでの2泊3日の滞在を終え、カザンを後にする事になる。

 

結局2日間の夕食、そしてこの日の朝食ともなったペニメリを食して準備を済ませた後、チェックアウトを行った我々はカザン・パッサルジスキー駅へと向かった。

 

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モスクワの回でも述べたが、ロシアはありとあらゆる建築物が芸術的な形状になっている。

例えば地下鉄なら、それがローカルな駅でも思わず写メを撮りたくなるような作りになっているのだ。

そんな景色にうっとりできるのも束の間。ここからは寝台列車で20時間、ほぼ丸一日の戦いである。

 

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相変わらず狭い車内だ。

このサンクトペテルブルクに向かう20時間の旅はやはり過酷だった。

試合会場への移動目的なら、FIFAによって無料となるこの寝台列車は大体形状は同じである。

だが小さな違いというものはチラホラあって、例えばこの20時間の電車の中には、なんとコンセントが一つもなかった。これはかなりキツかった。しかもこの電車は人なんか住めそうもないど田舎を突っ切るような道を進み、そんな道に入ればWi-Fiはあっても全く効かないのだ。

   

スマホの充電を節約する意味でも、そういう環境下なら諦めて極力スマホは使わなくてもいいかもしれない。

だがこの日は少し事情が違った。

6月18日。そう、大阪北部地震が発生した日である。

 

このニュースを知ったのはカザンの宿、ロシアの時間で深夜2時だった。

もちろん、地震を体感した人達の感じた恐怖とは比べ物にも、比べようもないが、大阪北部という近場、そして普段住んでいる京都での大地震を経験していないというどこか全く種類の違う恐怖を常に感じていた。

知り合いや友人はみんなTwitterなどに出てきていたし、家族とも連絡は取れていたためそういう心配はなかったものの、言葉にしづらい不安はずっと付きまとっていたし、余震もずっと続いているという話だったのでなんとか情報を集めたかった。

 

結局、コンセントもなければ電波も貧弱貧弱貧弱である以上どうしようもないので、無理矢理何とかして20時間を潰さないといけない。

 

そこで食堂車に向かった。寝台列車というだけあって、食堂車というものは存在している。

 

カザンでマクドナルドを食したところだし、軽食程度で良いやと思ってマッシュルームと玉ねぎの炒め物的なメニューを頼む。名前的に多分スピードメニューだ。

 

マッシュルームを待つ事30分ほどが経つ。

友人の料理は既に届いた。見た感じマッシュルームよりどう考えても時間がかかりそうな代物だったが、私のマッシュルームは一向に来ない。

 

マッシュルームを待つ事1時間ほど経った。

友人はとっくに料理を食べ終えている。

電波なんて効かない。レンタルWi-Fiに望みを託そうとも

 

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こんなところじゃ入るものも入らない。だだっ広い景色の車窓、動く気配のない従業員、友人の食べ終わった皿を順番に見続ける。

 

 

 

マッシュルームを待つ事90分経った。

大体1試合分マッシュルーム待ちだ。

ここまで来ると自分はそこまでしてたかがマッシュルームを食べたいのか?という気分にすらなってくる。

スウェーデンvs韓国の試合がそろそろ終わる時間だった。そういえば結果はどうなったんだろう?そうだ、スマホで調べればいいじゃないか。

 

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Wi-Fiなんて繋がる訳はなかった。

結局私がマッシュルームにありつけたのは2時間後くらいだった。

美味しいといえば美味しかった。だがマッシュルームである。マッシュルームと玉ねぎを炒めただけのヤツである。2時間である。もう一度言うがマッシュルームだ。マッシュルームと玉ねぎを炒めただけのヤツなのだ。結局2時間半ほど食堂車に居座った。

 

その後、友人とマリオカートに興じて一度仮眠を取った。目を覚ました頃には現地の時間で20:30を少し回ったところで、そろそろ晩飯時だ、食堂車で晩飯を食おうという事になった。

この時点で21:00くらい。飯にありつける頃には日を跨いでいる事すら覚悟した。

そして食堂車でメニュー頼むと従業員が言うのだ。

 

「今注文受け付けてるメニューこんだけやで」

 

従業員が指差すページにはドリンクしか書かれていない。

そう、完全に厨房をクローズしていたのである。

時間は21:15頃、飯の鬱憤をどこかにぶつけるかのようにマリオカートでバナナの皮を飛ばしまくった。

 

 

 

関西で地震の余波が多少落ち着いた頃、我々は20時間に及ぶ長旅を終えてようやくサンクトペテルブルクの地に辿り着いた。

 

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どこまでも、とにかくどこまでも続く美しい街並み。

旅はクライマックスを迎えようとしていた。

 

つづく

 

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おまけ

 

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おそロシア