西野ジャパンの3ヶ月間〜これまでの4年と、これからの4年〜第4回 結局西野ジャパンは何がハマったのか【2018.4〜2018.7】

夏休み時のマクドとかいう戦場。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、先日から続いておりますロシアW杯日本代表検証企画も今回が最終回。

 

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ロシアW杯閉幕から1ヶ月ほど経とうとしているにも関わらず延々とW杯絡みのブログを更新しておりましたが、恐らく今回の更新を最後にロシアW杯関連のブログ更新は落ち着く事になるかと思います。

今回は西野ジャパンの成功、躍進の鍵となったポイントを、いくつかに絞って考察してみたいと思います。

 

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それでは行ってみましょう。

 

   

 

①日本に合った戦術のチョイス

 

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あらゆるスポーツの中でもサッカーは特に味方、そして監督との相性に左右される部分の大きいスポーツです。

今回の連載でもハリルホジッチ前監督の話題になる度に何度も言っていましたが、ハリルが良いとか悪いとかではなく、ハリルのやろうとした事と日本に合うスタイルは相容れないものでした。(そこはハリルを招聘したサイドの責任とも言えるけれど。)

 

詳しくは前回のブログでも書きましたが、西野ジャパンも最初の2試合ではハリルの方向性を引き継ぐ形を取るもその2試合が結果・内容ともに芳しくなかった事、そして大きく方向転換して臨んだパラグアイ戦の内容が良かった事から、ハリルジャパンとはある意味決別したようなスタイルで躍進を遂げました。

ハリルジャパンとは主に攻撃面で大きな変化があった訳ですが、それについては前回のブログをご覧ください↓

 

 

   

そのスタイルに戻すに当たって乾、香川の存在と好調が不可欠だった事は前回述べましたが、このスタイルで世界と渡り合う上で大きく貢献したのが柴崎岳です。

 

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長短共に優れたパス精度と圧倒的な戦術眼、視野の広さで日本の攻撃のスイッチを入れる役割として機能した柴崎ですが、ベルギー戦の原口のゴールのように、攻撃陣が積極的に前のスペースを狙う動きを繰り返せたのは「柴崎ならこのスペースを見てくれているはず」という信頼があったからでしょう。また、柴崎自身も積極的にハードワークして守備に於いても機能しました。

 

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ザックジャパン以降の日本の課題として、今回の柴崎と同じ7番を背負い続けていた遠藤保仁の後継者問題という課題がずっと言われ続けてきました。恐らく柴崎はまだ、ゲームの流れをコントロールする能力などの頭脳的な側面で当時の遠藤には及ばないと思います。ですが柴崎は当時の遠藤よりもアタッカーやクラッシャーとしての働きが出来るゲームメーカーに成長しました。

 

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遠藤がコントロールタワーと言えるようなタイプのゲームメーカーなら、柴崎はワーキングタイプのゲームメーカー。柴崎は遠藤の後継者問題を解決するほどの働きを見せるとともに、後継者は決してコピーである必要もない事を示したと思います。

 

   

 

香川真司本田圭佑の起用法

 

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南アフリカW杯で本田圭佑が、そしてドルトムントで大ブレイクを果たした香川真司が代表のWエースとして名乗りを上げてから、アルベルト・ザッケローニハビエル・アギーレ、ヴァイッド・ハリルホジッチといった歴代監督は誰もが本田と香川の共存方法を模索しました。

 

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結局ザッケローニは本田を中心にすれば香川が消えてしまうジレンマに最後まで苦しみ、アギーレは香川の動きをある程度セーブする事で共存を実現しようとし、ハリルは最後は2人とも外すという選択に活路を求めました。

 

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本田と香川の共存をどうするか、ある意味でハッキリとした答えが出なかったところ、西野監督は今大会で共存を最初から諦め、スタメンは香川、途中から香川→本田という形にします。

 

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後述しますが、W杯でチームをマネジメントする側に求められるのはハッキリとした決断を下ける事。その点において香川をスタメン、本田をサブという形でハッキリとした結論を出した事はW杯という大会に於いて一つの正解と言えますし、もちろん本田に対してのケアも欠かさずに本田のジョーカーとしての活躍を促した事も、この決断を成功させた一つです。

 

   

 

③ディフェンス陣の成長

 

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監督交代前後で前線のメンバーはそこそこ変化がありましたが、それに対して長友佑都吉田麻也昌子源(or槙野智章)、酒井宏樹とディフェンスラインの面々はハリル時代から殆ど変わりませんでした。

 

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このディフェンス陣の成長に於いては、ハリルが残した物は大いにあったのではないでしょうか。ハリルがデュエルという観点を代表選考に於いて重視し、Jリーグでもそれが意識されるようになった結果、攻撃においては停滞を生むキッカケにもなってしまいましたがディフェンス陣の成長には大きく貢献したと思います。

特に酒井宏樹、そしてW杯で大活躍した昌子源、本戦では余り活躍出来なかったとはいえ槙野智章らのこの4年での成長には目を見張るものがありました。

 

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そしてこの4年での進化がもっとも凄かったのは何と言っても吉田麻也でしょう。

 

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2011年のアジアカップで、当時22歳でレギュラーを掴んだ吉田麻也はそれ以降今に至るまでセンターバックのレギュラーを掴んでいます。

しかし2013年コンフェデ杯のイタリア戦に代表されるように、時折集中力に欠けるプレーが失点に直結してしまう事も多々あり、その都度大きなバッシングにも晒されてきました。

 

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その吉田も気がつけば今年で30歳でになり、イングランド・プレミアリーグサウサンプトンではゲームキャプテンもしばしば務めるほどにチームでの定位置をがっちりと確保。さらっと言いましたがプレミアリーグの中堅クラスのチームでディフェンスリーダーを務めているという事は、あまり目立ちませんがとんでもなく凄い事です。

 

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ブラジルW杯のグループリーグ第3戦、コロンビアにけちょんけちょんにされた悔しさを知る1人でもある吉田はこの大会ではまさしくディフェンスリーダーとして君臨。大会後にCBコンビを組んだ昌子が「テレビで見ている吉田麻也と実際に世界レベルの舞台の緊迫感の中隣に見る吉田麻也の頼もしさは何十倍も凄い」やべっちFCで発言していましたが、実際にそのような絶賛コメントに値する貢献度だったと思います。

 

   

 

西野朗の決断力

 

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今大会において、西野監督の凄かったところは何と言っても「決断力」という部分だったと思います。

 

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まず何度か述べているように、頭の中ではハリルスタイルよりもこっちの方が適正はある…と頭の中ではわかっていても、実質ぶっつけ本番に近い状態でいざそのスタイルに移行する決断は簡単に下せるものではありません。

 

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コロンビア戦は、確かにコロンビアがほぼフルタイム10人だった事はあるにせよ、日本があそこまで試合を優位に運んだW杯の試合をかつて見たことがあったでしょうか?結局のところ格上のチーム、格下のチーム関係なく、攻撃的か守備的よりも今いる選手に合ったやり方が出来るかどうかというのが、クラブチームほど集まる事の出来ない代表チームには重要なんだと思います。

例えばザックジャパンは本戦まではそれを十二分に遂行出来ていたものの、肝心の本戦でザックもどこか決断力に欠ける事態を何度か起こしてしまった点があります。そこを踏まえても西野監督の決断力は讃えられて然るべしです。

 

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今大会の西野采配に於いて避けては通れないのがグループリーグ最終戦ポーランド戦での2つの大胆な采配。

一つはここまでの2試合からスタメンを6人も変更してきた事。もう一つはラスト10分のボール回しについてです。

 

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スタメン6人変更しかり、日本を含め世界中で賛否両論巻き起こったラスト10分のボール回ししかり、私個人としての見解についてはポーランド戦のマッチレビューでも書いたので省きますが、特にボール回しについては他力に賭ける事が一番確率が高いと分かっていたとしても、あの作戦を決行するにはセネガルの影が絶対にチラつきますから、余程の度胸がないと出来ない決断です。仮にセネガルが同点に追いついていれば、その批判は凄まじい事になっていたでしょう。

 

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作戦そのものへの賛否両論はありますが、あの状況であの決断を下せた西野監督の胆力というものには痺れましたし、それこそ半端ないと言えるものだったと思います。

 

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監督にとって一番の仕事は最終決定を下す判断と決断です。その点に於いて西野監督が今回成し遂げた仕事はとても素晴らしいものでした。

   

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セネガル戦のマッチレビューでも書きましたが、成績だけ見ればベスト16という成績は2002年日韓大会、2010年南アフリカ大会と同じです。

 

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ですがこの2つと今回のベスト16は全く違うように感じましたし、サッカーにおける日本の属する次元が一つ上のステージに上がったように感じました。

南アフリカ大会以降、急速に増えた海外組メンバー。それは今大会のスタメンにも現れていて、メンバーを大きく変えた第3戦を除く3試合のスタメンでJリーグ組は昌子のみ。

そしてベスト8を本気で目指せたかもしれなかったブラジル大会から続く道が、ある意味ではザックジャパンが完結したような気がしたのが今回のロシア大会でした。

 

   

 

ですがベスト8に進むためにはもう一つ上の次元に進まないといけないわけです。

森保一新監督には、是非その壁と次元を打ち破るようなチームを作ってくれる事を期待したいです。

 

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ではでは(´∀`)