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BELOVED〜ヤット大先生の移籍に…〜

 

TBSでやってる「クイズ!THE違和感」の当て字違和感のコーナーでGLAYのRHAPSODYが流れたらしい。

 

あれまあまあなレア曲ぞ。

 

アルバム曲ぞ。

 

あの曲はアルバム「BELOVED」の最後の曲で……やめときゃいいのに、改めてBELOVEDを聴いてしまったらこれがまあ刺さるわ刺さるわ……。

 

 

 

ヤットさんの件に関しては、ブログでもnoteでも既に何回か書いた事には書いた。

 

 

上のブログでも書いたように、現実的な側面としては驚いていないというか、スッと理解は出来ている。

元々遠藤保仁という選手はインタビューなどの発言からもそこまで何かに執着するタイプではない。これまではシンプルに「ガンバを出る理由」が無かったのだ。それが今季、ガンバの志向する戦術のプレースタイルのズレ、矢島慎也や山本悠樹といった攻撃系ボランチの台頭による序列の低下……。当然、10年前などと比べれば衰えるものは衰える。だが札幌戦や名古屋戦で見せたように40歳であそこまでやれるのはやっぱり凄いし、J1でもある程度やれるレベルを維持しているのは間違いない。特に今年の前半は健康だろうが世界No.1プレイヤーだろうが試合自体が出来ない時期があった。時間は無限ではない。やれるだけの自信があるうちに1試合でも多く、1分でも長くピッチに立つ事を選ぶ判断はサッカー選手として自然な事であり、深く勘ぐろうとする人はいるけれど、そこに宮本恒靖監督との関係がどうかだなんで、それは仮にめちゃくちゃ悪くても、逆にめちゃくちゃ良くたって関係ないのである。宮本監督にしても、功労者というだけの理由で選手を起用する訳にはいかないのも監督として当然のことである。そこに磐田がオファーを提示し、それが成立した……移籍そのものに関してはあくまで、あくまでも自然な移籍なのだ。

 

 

 

だから現実的な側面では既に飲み込めている。だがこれを消化しようと思うと、やっぱりそう簡単に消化出来るものではない。それは移籍したのは他でもない遠藤保仁だからだ。私がサッカーを、ガンバを見始めたのは2005年の夏だったか…まさにガンバが、右肩上がりの直接を邁進していた時であり、当時の主役は代表キャプテンの宮本恒靖だったり、前線のアラウージョ大黒将志だったが、その時からその攻撃的なサッカーの中心には背番号7がいた。

海外移籍は別としても、播戸竜二橋本英郎山口智明神智和二川孝広岩下敬輔丹羽大輝米倉恒貴オ・ジェソク今野泰幸と、これまで多くのレジェンドと呼ぶべき選手の退団を経験してきた。東口順昭宇佐美貴史などの今いる選手にしたって、どういう形になるかはわからないがいずれ「そういう日」は来る。これまでのレジェンドの退団は寂しい思いもしたし喪失感もあったし、これから退団する選手にも同じ事を思うだろう。だが、ファンの立場からすると遠藤保仁はもはやレジェンドという次元では無いのだ。だから移籍そのものをどれだけ現実的な理由で理解したって、その喪失感を拭いようが無い。Jリーグには多くのチームがあり、ファン・サポーターにレジェンドと呼ばれる選手は各々の歴史に存在する。だが、ガンバの他にこのレベルの喪失感が襲い掛かる状況になる可能性があるのは今のJクラブでは川崎フロンターレだけだと思う。「今現在のガンバ」ではなく、「ガンバの歴史」という単位でイコールが成り立つ……遠藤保仁はそのレベルの選手だったし、遠藤保仁という選手が好きかどうかで言えばそりゃ嫌いな人だっているにはいるだろうけど、ガンバに於ける遠藤の功績を否定する事は誰であっても絶対に出来ない。スポーツ報知が遠藤の移籍を報じる前日に当たる10月1日はガンバ大阪というクラブが発足してちょうど29年の日だった。ガンバにとって、遠藤がいない時期より遠藤がいた時期の方が圧倒的に長いのだ。移籍も活発化していくであろうこれからのサッカー界でそういう選手が好きなチームに出てくる事なんてまず無いと思う。だからこそ、きっとここまでの喪失感はこれまでも、そしてこれから誰が移籍しても持ち得ない気がするし、移籍を受け入れて応援しつつも、消化し切るまではもう少しかかると感じている。

 

 

 

最後に付け加える。これはTwitterでも書いたが、上で挙げたようにレジェンドがガンバで引退する事例が比較的少ない事に絡めて、今回の件でフロントや宮本監督を批判する人が結構多い。

もちろんファン心理としてガンバで引退してくれるのが一番嬉しい事は間違いない。それは否定しないというか、私だってそれを一番願っている。だが、上で書いたように功労者だからの一点で試合に出す事は出来ないしやってはいけないから、いずれ出番が減る時は必ずやってくる。その時に試合に出たいという希望を第一に置く選手に届いたオファーをオファーとして尊重し、最後は本人の決断に委ねる事は功労者に対する誠意として何ら間違っていないし、むしろ正解の一つだ。名前は出さないがいつぞやのどこそこみたいに、フロントも宮本監督も遠藤を追い出すような事はしていないはず。それぞれがプロとして出した結論がジュビロ磐田への移籍だったのだ。

 

 

 

ある程度Jリーグを見ていると、今回のようなケースのレンタル移籍で実際に復帰する可能性がそこまで高くない事は理解している。だが、セレモニーはまだやっていない事はガンバと遠藤にとって、何らかの含みを持たせた「匂わせ」である事を祈っている。だから感謝や惜別は今はまだ言わないようにしたい。

 

 

 

いつの日も さりげない暮らしの中 育んだ愛の木立
微笑みも涙も受けとめて
遠ざかる なつかしき友の声を胸に抱いて想いを寄せた
いくつかの出逢い… いくつかの別れ…
くり返す日々は 続いてゆく

 

やがて来る それぞれの交差点を迷いの中 立ち止まるけど
それでも 人はまた歩き出す
巡り会う恋心 どんな時も自分らしく生きてゆくのに
あなたがそばにいてくれたら

 

AH 夢から覚めた これからもあなたを愛してる
AH 夢から覚めた 今以上 あなたを 愛してる

 

 

 

GLAY「BELOVED」

作詞曲 TAKURO

 

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