遠藤保仁のジュビロ磐田移籍報道を感情を入れずにあくまで冷静に考えてみた。

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20201002061801j:image

 

もういつもの出だしなんて書いてられっか。

 

単純に衝撃です。

 

 

 

スポーツ報知の10月2日の報道に寄りますと、ガンバ大阪MF遠藤保仁ジュビロ磐田に2020シーズン終了までの期限付き移籍をするとの事。まだ正式発表はされていませんが、記事の中では近日中に両クラブから発表されるとの事で。それを踏まえると、もし本当であればガンバのホームゲーム状況も考えて10月2日中に発表される可能性が高いでしょう。

遠藤といえば、今年は2月の開幕戦、横浜FM戦でスタメン出場した事により23年連続の開幕戦先発出場、そしてリーグ中断期間が明けた7月4日の第2節C大阪戦では楢崎正剛氏の記録を上回ってJ1最多出場記録を更新したばかりでした。とはいえ、40歳になるシーズンという事からさすがに出場期間は減っており、今季は18試合中11試合の出場、うち先発出場は3試合という状況でした。特に今季は第12節鹿島戦第13節FC東京戦でベンチメンバーからも外れており、代表招集及び負傷やコンディション面での欠場ではない戦術的な理由でベンチ外になるのは恐らくガンバ移籍後初。難しいというか、少なくとも満足は確実にいってないシーズンだったのは確かだと思います。

磐田の状況にも触れると、昨季終盤の好調や戦力面から当然今季のJ2優勝候補の筆頭でしたが、中断明け最初の試合となる第2節京都戦に敗れてからどこかリズムが狂い、気がつけば12位まで沈んでJ1昇格は今や危機的。逆転昇格への起爆剤として遠藤獲得でしょうし、同時にフェルナンド・フベロ監督の解任と鈴木政一監督の就任も報じられています。

 

 

 

感情的な話をすれば言いたい事も気持ちもいっぱいありますよ。ただ一応ここではそれらを殺して、純粋にスポーツ的な観点から見ていこうと思います。

今季の宮本恒靖監督の採用するシステムは3-1-4-2、もしくは4-4-2です。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20201002053430j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20201002053425j:image

 

遠藤が起用されるとすれば前者ならアンカー、後者ならダブルボランチの一角です。しかしダブルボランチであれば、まず一人は今季は井手口陽介が絶対的な存在である事、そして比較的アンカーにも井手口ともう一人のボランチにもゲームメーカータイプを起用するガンバでも、スタメンで主に起用されていたのは矢島慎也であり、矢島の負傷後は大卒ルーキーの山本悠樹がスタメンで起用されていました。要するに、今季の遠藤は攻撃側のボランチの序列としては矢島、山本に次ぐ3番手の扱いになってしまっていて、それが起因して鹿島戦FC東京戦ではベンチからも外れてしまっていました。

遠藤の場合、さすがに40歳となるとこれまでのような働きを求める事は出来ず、使える場面が限定的にはなっています。ただ、その限定された場面で見せるクオリティと存在感は未だ健在で、それで勝利にまで漕ぎ着けたのが今季の第17節札幌戦と第18節名古屋戦でした。要するに、レベルとしてはJ1である程度やれるレベルはまだ維持していると思います。一方で、チーム内の序列としては今季は山本が急上昇しており、宮本監督は恐らく矢島が復帰すれば矢島を優先的に使ってくるでしょう。矢島の復帰の目処が立った事で、遠藤の序列がまたベンチ外になり得るところまで下がる可能性が高くなった事で出場機会を求めていたところに磐田からのオファーが来た……と考えれば、辻褄は合ってしまうのが実情ではあります。

移籍先が磐田である事も、サッカーチームは大ベテランの獲得に積極的なチームと消極的なチームとありますが、近年は松井大輔に始まり中村俊輔大久保嘉人今野泰幸を獲得してきている磐田はそこに抵抗は無いチームです。加えて、プライベートでの付き合いも深い今野やガンバでも同僚だった大森晃太郎がいるので比較的スムーズに入り込める環境ではあるでしょうし、遠藤と親交の深い磐田OBである福西崇史氏辺りがパイプになっている可能性もありますし、「もし退団するなら…」を前提にした時、移籍先が磐田である事は腑に落ちるのは確かにあります。

 

 

 

そしてガンバにとって「遠藤離れ」は遠くない将来、それがどういう形であれどこかで訪れる、逃れられない事柄でもありました。

今回の件で「ガンバフロントって功労者に対して割とドライだよね」という意見もちらほら見かけましたが、それについては別にそういう事でもないと思っています(去年のはさすがにやり過ぎとも思ったけど)。最近は低迷しているとはいっても、ガンバはJ1の中でも一定以上の規模と戦力ベースを誇るチームです。そうである以上、功労者というだけで試合に出せる訳でもなく、出場機会が減った選手に届いたオファーに対し、無理に引き止めるよりも届いたオファーを尊重する、選択権を選手に委ねる事はそれはそれで一つの誠意だと思っています。実際にガンバで引退する選手は確かに少ないですが、最近は引退後に何らかの形でガンバに戻ってくる選手も非常に多いですしね。

勿論、遠藤に関してはこれまでの功労者と比べても次元が違うのも事実です。ただ正直なところ2017年末に京都・福岡・長崎からオファーが来た時は現実味を感じていませんでしたが、ツネ様が監督に就任してからは少し予感はしていました。勿論出場機会の減少もその一つですが、競技が違うとはいえ阪神タイガース鳥谷敬の連続出場記録が金本知憲監督の時に止まり、矢野輝弘監督のシーズンを以て退団したのと同じように、「遠藤離れ」はツネ様が監督をしている間じゃないと出来なかった事なのかも……と。「期限付き移籍だから復帰もあるんじゃない?」という声もありますが、このパターンのレンタル移籍はシーズン途中である事を考慮した便宜上のものである事が多く、実際に一度復帰したオ・ジェソクのパターンは結構レアケースです。このまま退団すれば、ガンバには戻ってこない可能性の方が正直高いでしょう。

 

 

 

極力感情を介入させずに書くとこんな感じです。なので、長い目で見れば宮本体制の間に遠藤が退団する事は予想していた部分もありました。

 

 

……でもそうは言っても、いくらなんでも急過ぎる…。今回は一応、まだ発表はされていない…確定ではない事を踏まえて、淡々と感情を入れずに考察してみました。ですが実際私自身はどうかというと既に感情ぐわんぐわん状態ですよ。スポーツ的な事はブログで書いたので、進展があれば……本心というか、正直な感想はnoteの方で書けたらと思っています。