それぞれにそれぞれの3月3日があり、この空白の1か月があったと思います。
さぁ、今日から再開です。
さぁ!
本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第7節、サンフレッチェ広島vsガンバ大阪の一戦です!
止まっていた時間が今日から動き始めます。1ヶ月の活動停止期間を終え、今日はガンバにとって2度目の開幕の刻。ガンバの公式戦は2月27日の開幕戦以来で試合勘やコンディションに不安があるのは確かですが、今はそれ以上に再びガンバの試合が観れるという事の幸せを感じています。
勝とうが負けようが、きっとガンバの歴史の中で重要な一日となる事でしょう。ピッチに姿を表す青と黒の戦士の姿を目に焼き付けたいです。
両チームスタメンです。
ゼロックス杯しかり開幕戦然り、宮本恒靖監督はこれまで4-1-2-3を採用していましたが、今日は去年の形である4-4-2システムで試合に挑みます。今季は右サイドバックにもコンバートされていた小野瀬康介がポジションを戻すなどベースは去年のメンバーが中心ではありますが、パトリックと2トップを組むチアゴ・アウベスは移籍後初のスタメン出場。ベンチに入ったレアンドロ・ペレイラはいきなりの古巣戦です。
一方、ガンバが4-1-2-3から4-4-2に戻したのとは対照的に、広島は今日から4-1-2-3を採用。青山敏弘をアンカーに置き、インサイドハーフに森島司と川辺駿を配置しました。
本日の会場は広島県広島市、エディオンスタジアム広島です。
オールドファンには「広島ビッグアーチ」と言った方が馴染みがあるでしょうか。今から29年前、日本サッカーのターニングポイントとなったアジアカップ1992を制した時のメイン会場で、Jリーグ開幕当初としてはかなり貴重な大規模スタジアムでした。そんな広島もガンバや京都サンガFCに続いて新スタジアム構想がようやく具体化。完成が待たれます。
今日はオリジナルマスクケースやらかっぱえびせんやらが先着で貰えるとの事。
試合勘やコンディション面が心配されたガンバでしたが、立ち上がりから懸念されていたほどのコンディション不良感はあまり感じられませんでした。前半からしっかりビルドアップしてボールポゼッションを高めていきつつ、サイドを中心に攻撃を組み立てていこうとしていきます。
ただ、ガンバにしても広島にしても試合の入りとしてはややセーフティー。それでも時間の経過と共に少しずつ試合はオープンになり始めていきますが、ガンバはなかなか広島のペナルティエリア内まで侵入しきる事ができず。逆に終盤には広島に猛攻を喰らう時間が続きましたが、東口順昭の好セーブや昌子源のブロックもあってなんとか失点は許さず、久々の45分は無失点で切り抜けます。
後半はかなり広島のスピードに押し込まれていき、度々ガンバのペナルティエリアに侵入されていく場面が増えていきます。ドウグラス・ヴィエイラ、浅野雄也、ジュニオール・サントス辺りに危険なシーンを何度も作られますが、DF陣の粘りやボランチの山本悠樹までもカバーに戻ってなんとか耐え…。
ガンバは61分の宇佐美貴史投入を皮切りに68分にはレアンドロ・ペレイラと倉田秋、83分にはチュ・セジョンと矢島慎也といった具合に交代カードを積極的に切っていきます。後半は特に劣勢の時間は長く続いたものの、終盤には小野瀬康介や福田などがカウンターで抜け出す場面も作れるようにはなっていました。ですが試合はこのまま終了。ガンバにとって新たな始まりとなる試合はスコアレスドローに終わりました。
この試合に至るまでの状況や背景を思えば、今日の結果はそれなりに満足に値するものなのかなー…と思います。試合後の会見で宮本監督も言っていたように、まず立ち上がりでバタついたり乱れたりする事が無かったのが一点。やはりどうしてもコンディション面というか体力的な問題はあって、それは後半に顕著になってはいましたが、守備陣を中心に集中力は保ってましたしね。よく0-0で持ち堪えたなと…そういう印象です。
何よりまずは試合を観れて良かった。とにかくそれだけです。
あわよくば勝って欲しかったですが、今日はとにかくその姿を見られただけで良かった。この1ヶ月はたかが31日ほどの長さではなかった。今はそれに尽きます。
ではでは(´∀`)