凱旋門賞を見た流れで
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはイングランド、プレミアリーグ第7節、リバプールvsマンチェスター・シティの一戦です。
↓
プレミアリーグも開幕してから1ヶ月半が経過し、スタートダッシュと呼ぶべき時期は過ぎてきました。今日はいよいよ、ここ数年のプレミアリーグを引っ張ってきた…ビッグ6の中でも圧倒的な存在感を誇る2チームの対戦です。
昨季は年明けに調子を落としたリバプールですが、今季はここまで6試合で4勝2分と未だ無敗。エースのモハメド・サラーも好調を維持しており、気がつけば無敗チームはもうリバプールのみとなりました。この勢いをこのまま続けて、リバプールとしては19-20シーズンのように早く首位を固めたいところ。逆にシティは開幕戦こそトッテナム相手に不覚を取りましたが、それ以降はさすがとも言うべきクオリティを発揮しています。近年最も「大一番」という言葉の似合うこのカード。果たして序盤戦のターニングポイントを自分達に傾けるのはどちらの雄でしょうか。
両チームスタメンです。
本日の会場はイングランド、リバプールに位置するアンフィールドです。
長きに渡って続いたアンフィールドでの無敗記録が途切れた瞬間にホーム6連敗を喫した昨季のリバプール。無観客試合の時期だった事もあって、その事実はサッカーにおけるホームアドバンテージの大きさを見せる結果になりました。今季はファンもスタジアムに帰ってきて、リバプールらしい熱気とアンフィールドの圧を呼び戻しています。
2021年6月には、長らく検討されてきたアンフィールドの拡張計画がリバプール市議会によって承認されました。拡張工事が完了すれば、アンフィールドは6万人収容の巨大スタジアムの仲間入りを果たす事になります。
やはり前半からシティが圧倒的にボールを保持し、リバプールはロングカウンターで好機を伺うという予想通り…いや、予想通りよりもシティ寄りな前半で進んで行きました。序盤はまだ決定機を…という程では無かったものの、リバプールはファビーニョ、ジョーダン・ヘンダーソン、カーティス・ジョーンズのMF陣もどんどん自陣での守備に吸収されてしまい、それによってボールを奪った時も低い位置でしかビルドアップの出来ない状況が続きます。
前半の中頃を超えてきてからはシティの攻撃の流動性が増していき、フィル・フォーデンやベルナウド・シウバを中心に細かいパスワークでサイドから崩せるようになって、ケヴィン・デ・ブライネのダイビングヘッドなどチャンスも多く作り出せるようになっていきました。ただ、唯一シュートだけはあまり精度の高いものを放てなかったものの、シティの前半の姿勢は結果的にリバプールの3トップをそれぞれが孤立するような状態に追い込み、ゴールこそ生まれませんでしたが前半はほぼほぼシティが支配して終了します。
しかしそんな前半とは打って変わって後半はリバプールペース。前半とは逆に、今度はシティが攻めの糸口を見つけられなくなってきました。そして迎えた59分、リバプールは自陣でボールを奪うと、自陣でパスを回してからサラーが一気に独走を開始。最後はスルーパスに反応したサディオ・マネが冷静にシュートを沈めてリバプール先制!
しかしシティもすぐに取り返します。ジャック・グリーリッシュを下げて古巣対戦となるラヒム・スターリングを投入すると、68分でした。デ・ブライネのパスを右サイドで受けたガブリエル・ジェズスは、自ら右サイドから中央に向かって斜めにドリブル突破。最後は絶妙なスルーパスに反応したフォーデンのシュートでシティが同点に!
しかししかし、その後一時的にシティに戻った流れと時間を耐えたリバプールは77分、ジョーンズのパスを受けたサラーが右サイドからシティのDF3人を一気に振り込んでペナルティエリアに侵入すると、最後はエリア内でアイメリック・ラポルテも抜き去って鮮やかにシュート!サラーのスーパーゴールでリバプールが勝ち越します!
ですがこの白熱の試合はまだまだ終わりは迎えません。81分、デ・ブライネが左サイドに展開すると、左サイドでフォーデンが時間を作っている間に右サイドバックのカイル・ウォーカーを猛然と攻め上がってニアサイドに入り込んできます。フォーデンのマイナス気味の折り返しをウォーカーがスルーすると、走り込んできたデ・ブライネの鮮やかなミドルシュートで2-2!再びシティが同点に。
2-2になってからはシティがセカンドボールをほぼほぼ回収できる状態になっていました。その結果、ラスト10分ほどはほぼほぼシティペース。試合がどんどん多くなっていく中でシティは度々チャンスを迎えましたが…そこは何とかリバプール守備陣も最後は耐え切って試合終了。全世界注目の一戦は、まさしく死闘の末に2-2のドローに終わりました。
まぁ…とにかく見事な試合でした。ハイレベルかつスリリングで…90分間に及ぶエンターテイメントだったなと。
ただ、やっぱりトータルで見ればシティ優勢だった事は確かだと思います。リバプールにとっては、90分の中で決して多くは訪れなかった自分達の時間の間に得点を奪えたという、その僅か隙間を縫うような攻撃のクオリティはさすがだったと言える一方で、結果的にはそんな形で掴んだ2度のリードを吐き出してしまったという見方もあり…。当然シティからすれば勝ち越すチャンスを何度も逃した訳で、リバプールにとってもシティにとっても、引き分けという達成感と勿体無さの両面を抱えた試合になったのでは。
そしてサラーとデ・ブライネ…両シンボルの活躍もすごかった。まるで漫画のように鮮やかな試合でしたね。彼らがトップである理由、そして「リバプールvsシティ」という冠にこれ以上ないほど相応しい試合だったと思います。
さて、寝る。
ではでは(´∀`)