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激動の3分間〜プレミアリーグ第21節 アーセナルvsマンチェスター・シティ マッチレビュー〜

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あけおめ♡

 

どーもこんばんは

 

さてさて、新年一発目のマッチレビューはお正月にふさわしいビッグマッチ、イングランド・プレミアリーグ第21節、アーセナルvsマンチェスター・シティの一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

お正月の季節は「クリスマス休暇」だなんて言われる欧州各国リーグ。しかしイングランドだけは別で、休暇どころか通常よりも遥かにえげつない日程が組まれる事でお馴染み。今年なんかは天皇杯決勝が12月に行われたので、日本のサッカーファンにとってもエンターテイメントとしての注目は高まる事でしょう。

そんなお正月からプレミアはいきなりビッグゲームが組まれました。アーセナルvsマンチェスター・シティ10連勝で2位チェルシーと勝点差8で首位に立つシティと、4連勝で4位まで順位を上げたアーセナルのビッグ6同士の上位対決です。ただ、アーセナルは新型コロナウィルス陽性判定が出たミケル・アルテタ監督がベンチ入りできず。同じく陽性判定が出ていた冨安健洋は復帰こそしましたがぶっつけ本番です。しかしそれと同時にピエール・オーバメヤンやニコラ・ペペらアフリカ人選手にとってはアフリカネーションズカップによる離脱前最後の試合ですから、アーセナルにとっては勝点を1つでも積み上げたいところ。

両チームスタメンです。

 

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本日の会場はイングランド、ロンドンのエミレーツ・スタジアムです。

今やすっかりエミレーツ航空ネーミングライツである「エミレーツ」との名前が定着していますが、正式名称は旧本拠地の通称ハイベリーと同じアーセナル・スタジアムであり、最寄駅の名前もアーセナル駅だったりします。2006年に開場したこのスタジアムですが、スタジアムの節々には当時の監督であるアーセン・ベンゲルの意見やリクエストが採用されているところも。

こけら落としアーセナルのレジェンドで元オランダ代表のデニス・ベルカンプ引退試合国際Aマッチは過去6試合行われていますがイングランド代表の試合は一つもなく、全てブラジル代表の試合となっています。

 

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前半、試合のペースを握ったのは完全にアーセナルでした。最初の決定機こそ開始早々にシティのラヒム・スターリングが迎えましたが、その後は高い位置から積極的にプレスを仕掛ける事で押し込んでいき、ボールポゼッションこそシティが上回ってはいたものの、シティをほとんどシティ陣内に押し込んだ形で試合を進められていました。

 

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すると31分でした。ケヴィン・デ・ブライネからボールを奪ったベン・ホワイトが持ち上がり、トーマス・パーティーに預けたところからアーセナルは流れるようなパスワークを披露。左サイドからインナーラップ気味にボールを運んだキーラン・ティアニーが中央にパスを入れると、これをブカヨ・サカがダイレクトで左脚を振り抜いてアーセナル先制!

 

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守備面でも結局、シティにチャンスどころかペナルティエリア内まともに進入するような機会さえほとんど与えなかったアーセナル前半は完全に今季のアーセナルの良さが詰まったような展開で、文字通り完璧な展開と1点リードで折り返します。

 

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しかし後半はやや雲行きが変わりました。後半開始から間もない57分、ベルナルド・シウバのドリブル突破をグラニト・ジャカが倒してしまったと判定されてシティがPK獲得。これをリヤド・マフレズが冷静に決めてシティが同点に。

 

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90分を通じて見事なパフォーマンスを見せたこの日のアーセナルでしたが、失点からの5分間は試合の流れを完全に分ける事となってしまいました。失点直後、アレクサンドル・ラカゼットのロブパスの際にルベン・ディアスのヘディングでのバックパスがGKエデルソンと入れ替わる形で転々とゴールに向かって転がりましたが、あわやオウンゴールというところをギリギリでナタン・アケが掻き出し、こぼれ球に反応したマルティネッリのシュートも枠外へ。

さらに決定機を逃したショックもある中で59分には、ガブリエル・ジェズスとの交錯がファウルと見做されたガブリエウにこの日2枚目のイエローカードアーセナルは残り30分をシティ相手に10人で戦わなければならなくなります。

 

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それでもアーセナルは10人になってからも、さすがにシティを押し込む事は出来なくなっていきましたが……守備面ではプレスの強度は落とさず、かつ粘り強く守っていました。シティもアーセナルも終盤はかなりオープンなゲームになっていく中で迎えたアディショナルタイムデ・ブライネが入れたクロスがゴール前での混戦を誘い、最後はロドリが押し込んで勝負アリ。2022年元日のビッグマッチは劇的な展開でシティがモノにし、11連勝を決めました。

 

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前半のアーセナルは完璧以外の何物でも無かったと思います。しっかりプレスで嵌め込みつつ、なによりもシティをあそこまでシティ陣内に押し込めることが出来るとは……サカの先制点に繋がるショートカウンターは、それこそベンゲル時代の黄金期を彷彿とさせるかのような美しい流れでした。

それだけにこの結末になってしまったのは惜しいというか、勿体無いというか、仕方ないというか…同点弾、決定機、退場…これらが全て57分〜60分までの3分間の間に起こってしまった。ただそこからもチームとして粘りは見せていたと思いますが…惜しかったですし、そしてアーセナルが良かった事で一層、あの状況からでも勝ってしまうシティの強さも垣間見えた一戦でした。

 

 

 

食って寝て正月。

ではでは(´∀`)