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土台〜明治安田生命J1リーグ第16節 サガン鳥栖vsガンバ大阪 マッチレビュー〜

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さすがに半袖だわ

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第16節、サガン鳥栖vsガンバ大阪の一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

物事には"区切り"と"リスタート"がある中で。

ある意味では、シンプルなボロ負けより心に傷を負う結果となった大阪ダービーを経て、皆様はあれからの1週間どうお過ごしになられたでしょうか。水曜日に予定されていた広島戦は中止になった事で、結果的に連戦の中で一呼吸置く形となったガンバ。それぞれがあの試合の事、そしてこれからの事に思いを馳せた事でしょう。

そんな仕切り直しの一戦、相手はサガン鳥栖です。今季好調の彼らとの試合ですが、ガンバにとって…鳥栖は結構、シーズンにとって重要なタイミングで対戦してきました。残留争いの大一番とも目された2019年、優勝が川崎戦での大敗で潰えて2位を目指す最初の試合となった2020年、そして残留のターニングポイントとなった2021年…今日もまた、鳥栖との試合を一つの分岐点と呼べるような、そんな試合を期待したいところ。

両チームスタメンです。

 

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ガンバは前節C大阪戦からメンバーも配置も大きく変わっています。スタメンで言えば前節から5人が変更となり、そのうち一森純、昌子源、中村仁郎はベンチからも外れた一方、齋藤未月、小野瀬康介、パトリックが第12節神戸戦以来となる復帰を果たしました。配置で言えば、今日は小野瀬が右WBではなくシャドーの一角として起用されており、藤春廣輝は左CBとしての出場。そして何と言っても、今日は一森に代わってゴールマウスを守るのはJ1初出場となる加藤大智。ガンバはこれで3人のGKが今季先発したという事になり、GKの3人出場は2017年以来、3人先発したのは2005年以来となります。

前節、鹿島と壮絶な試合を演じた鳥栖はメンバーの変更としては2名。前節は3-1-4-2気味なシステムでしたが、今日は堀米勇輝小野裕二をシャドーに起用して3-4-2-1を採用しています。小野にとっては今日は古巣との対決になりました。

 

本日の会場は佐賀県鳥栖市、駅前不動産スタジアムです。

駅前にある事でお馴染み駅前不動産スタジアム。近年、Jリーグの曲者的立ち位置をキャラクターとしてキープしつつある鳥栖Jリーグ界隈の中でも人気の高いスタジアムです。本日の試合では来場者にクラップバナーが配布される他、鳥栖では今月が誕生日の観客には希望制でステッカーのプレゼントとウォーミングアップ中に名前を呼ばれるサービスがあるそうで。

鳥栖がJ1にやってきた2012年以来、ガンバはこのスタジアムで4連敗を喫するなど最も苦手なスタジアムの一つとして認識されていました。しかし2017年に初勝利を挙げるとそこからは3勝2敗で勝ち越し。特に現在は2連勝中。昨季の鳥栖戦は苦しすぎる状況下で掴んだ待望の勝利でしたね。今日勝つ事が出来れば、そろそろ鬼門のイメージから脱する事も出来るのでは。

 

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序盤はガンバが押し込む時間はあったものの、時間経過と共に試合の主導権は鳥栖に回り、ガンバはビルドアップをしようにも徐々に自陣に追い込まれてしまう展開になっていきました。19分、自陣からのパスに対して小野が上手くクォン・ギョンウォンと入れ替わると、そのこぼれ球を拾った宮代大聖がドリブルで押し込み、アタッキングサードでボールを溜めて時間を稼いだところに上がってきた飯野七聖の折り返しにニアに飛び込んだ堀米が合わせて鳥栖が先制…。

 

先制して以降のガンバは守から攻への切り替えは多少良くなって、ロングカウンター気味の攻撃から山見大登、小野瀬、黒川圭介らがシュートチャンスを得ます。しかし攻撃時に全体が組織的に攻め込んでくる鳥栖に対し、ガンバのカウンターは若干単騎的な部分が否めず…。

 

逆に鳥栖はガンバのサイドを揺さぶるような攻撃を繰り返していて、34分には右に左にクロスを入れながら最後は飯野七聖が強烈なシュート。これはGK加藤がナイスセーブで弾くも、前半はなかなかボールを有意義に収めきれない展開になってしまい、前半を1点ビハインドで終えます。

 

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しかし後半はガンバも前半のような単騎的な攻撃的ではなく、ボール回しやプレスの関係にも少しずつ連動性を生み出せるようになってきました。チャンスには至らずともリズムは出てきた中で58分、中央寄りの位置で柳澤亘がボールを受けると、右サイドのスペースに入れ替わるような形で抜け出してきた齋藤のクロスをファーサイドの山見がヘディングシュート!これが決まってガンバ同点!!山見は前節に続いて2試合連続、それも2試合連続で似たような形でのゴール!

 

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ガンバは63分に黒川を下げて佐藤瑶大を左CBとして投入し、藤春を左WBにポジション上げます。対する鳥栖は66分に小野を下げて垣田裕暉を送り込みます。ガンバが同点に追いついた後は試合はやや鳥栖が押し気味でも膠着した試合展開になってきて、お互いになかなかチャンスに持って行ける場面は少なくなっていました。

 

78分、ガンバは山見が負傷した影響もあってユース所属の南野遥海を投入。鳥栖は同じタイミングで荒木駿太、西川潤、原田亘の3人を一気にピッチに送って勝負に出ます。

その後も試合のペースはそんなに変わらず、鳥栖の方が押してるムードではありながらも、お互いになかなか打開しきれない時間が続いていました。すると87分に鳥栖森谷賢太郎を投入。直後の88分、左で得たFKで森谷がチップキック気味のクロスを入れると、ガンバ守備陣の頭上を超えた先に待っていたのはファン・ソッコ…。

 

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アディショナルタイムに入ったところでガンバはレアンドロペレイラ、奥野耕平の2人を投入するも、そこからはボールをゆったりと回して上手く時間を稼いできた鳥栖の前になす術なく。大阪ダービーからの再起を図った一戦、ガンバに待っていたのは厳しい結末でした。

 

 

 

山見の同点ゴールがその典型だったんですけど、後半に入ってから山見が点を取るまでの時間は良かったと思うんですよ。プレスも良い感じにかけれてましたし、山見が点を取った時の柳澤のコースの取り方と齋藤の動き方に代表されるようにボールホルダーに対する味方のアプローチも上手く回っていた。ただそれが、山見が点を取ったあたりからその連動がプツッと切れた感はありましたね。

 

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そういう意味では、やっぱりああいうサッカーを徹底して徹底して徹底して仕込みこんでいる鳥栖との成熟度の差はありました。前半の鳥栖の攻撃なんかそうでしたけど、やはり彼らはボールを奪ったところからのイメージの共有が完璧にできている。それはサッカーのスタイルそのものは、金明輝監督が率いた昨季から大きく変わってなくて、それを戦術的なタイプとしては近いところにいる川井健太監督がしっかりとブラッシュアップさせた、人がいなくなってもチームとして上積みできる人材とベースを築いたという意味で、ガンバは鳥栖に負けたというよりは鳥栖の土台に負けたような感覚だった気はします。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第16節

サンフレッチェ広島1-0名古屋グランパス

アビスパ福岡0-0浦和レッズ

ヴィッセル神戸4-1北海道コンサドーレ札幌

京都サンガFC1-0川崎フロンターレ

FC東京3-1鹿島アントラーズ

湘南ベルマーレ0-2セレッソ大阪

柏レイソル3-1清水エスパルス

ジュビロ磐田0-2横浜F・マリノス

サガン鳥栖2-1ガンバ大阪

 

 

1位 横浜F・マリノス(31)

2位 鹿島アントラーズ(30)

3位 川崎フロンターレ(30)

4位 柏レイソル(27)

5位 セレッソ大阪(26)

6位 FC東京(25)

7位 サンフレッチェ広島(24)※

8位 サガン鳥栖(24)

9位 京都サンガFC(20)

10位 名古屋グランパス(20)

11位 北海道コンサドーレ札幌(20)

12位 アビスパ福岡(19)

13位 ガンバ大阪(17)※

14位 浦和レッズ(15)

15位 ジュビロ磐田(15)

16位 清水エスパルス(13)

17位 湘南ベルマーレ(13)

18位 ヴィッセル神戸(11)

 

※1試合未消化

 

今日の試合を最後にJリーグは6月18日までお休み。厳密な前半の終わりは次節の第17節になりますが、中断期間の事を思えば今日が前半戦ラスト…という感覚もあるのではないでしょうか。

前節終了時には首位鹿島と2位川崎が勝点で並んでいる状況でしたが、鹿島はFC東京に、川崎は京都に痛恨の黒星。特に川崎は連敗となり、川崎の連敗は2018年以来4年ぶりとなりました。その一方、横浜FMは敵地で磐田に2-0で快勝。鹿島と川崎を出し抜く形で首位に浮上しています。上位陣では、今節勝利したC大阪FC東京が揃ってJ1通算300勝を達成。特にC大阪は300勝300敗という奇跡的な状態になっているそうで…。

下位争いでは札幌に快勝した神戸がようやく2勝目を挙げ、揃って敗れた磐田・清水・湘南との勝点差を詰めた一方、敵地で福岡と対戦した浦和は徹底的に攻め込みながらも得点を奪えばスコアレスドロー。9戦未勝利と苦しい時期が続いています。また、試合翌日の5月30日、16位の清水は平岡宏章監督との契約解除を発表しました。

 

 

日本ダービーまけた

ではでは(´∀`)