昨日バタバタしてたんですよ
疲れてたんですよ要は
その結果何が起こったかというと
CL見逃した。
どーもこんばんは
なんの為のWOWOW…
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第11節、ガンバ大阪vs北海道コンサドーレ札幌の一戦です!
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今節を以って、リーグ戦は大体1/3を消化した事になります(34は3で割れないからね!)。
ガンバファンがまず大前提に持っておかねばならない心構えは、基本的に今年は「我慢の年」である事。川崎にしてもマリノスにしても、新たなスタイルを模索してすぐに今のような強さを手に入れた訳ではないし、もちろん結果が最も大事ではあるんですが、2022年のガンバ大阪は結果で全てを断罪する事よりもその結果に何を馳せるかが重要なってきます。
とはいえ昨日の試合で清水が勝利したので、ガンバは暫定順位でプレーオフ圏となる16位に転落。開幕から10試合で僅か2勝で、第6節名古屋戦での勝利を最後に4試合勝利から遠ざかっている状態では、フラストレーションは否が応でも溜まってしまうところです。カタノサッカーには一夜にしてならず……だからこそ、ここらで一つ可能性を信じるに値するゲームを見せてほしいところ。
先日、日本サッカーにとてつもなく大きな影響を与えたイビチャ・オシム氏が亡くなれました。そのオシム氏の下でコーチを務め、彼から引き継いだイズムをふんだんに取り入れたチーム造りでJ史上に残る名将となった札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督、そしてそのペトロヴィッチ監督が広島で監督を務めた時にコーチとして師事し、そのエッセンスを自身の戦術にも組み込んだガンバの片野坂知宏監督……図らずもこのタイミングで訪れたこの試合は、イズムの継承という意味で興味深い試合になるかもしれません。
両チームスタメンです。
ガンバは前節のFC東京戦からスタメンを5人変更。前節は坂本一彩がJ1初スタメンとなりましたが、今日は1.5列目的な位置での起用として中村仁郎がJ1初スタメン。そして最大のトピックが、左SBを主戦場とするレフティーの黒川圭介が今日は右SBとして出場します。ボランチはダワンと奥野耕平のセットになり、齋藤未月は第3節川崎戦でのガンバデビュー以降、契約上の理由で出られなかった第9節湘南戦を除いては初のベンチスタート。パトリックと昌子源もベンチからのスタートとなり、クォン・ギョンウォンと福田湧矢が起用されました。
札幌は金子拓郎が第8節名古屋戦以来の復帰を果たしました。スタメンの顔触れは前節湘南戦から金子が組み込まれた一人のみですが、前節は最前線に置かれた荒野拓馬がボランチに、シャドーの位置にいたガブリエル・シャビエルを最前線に置くなど複数の配置変更が見られます。
本日は明日の「こどもの日」にちなんだイベントを多数開催。ガンバかぶとを作れるブースやミニSL乗車体験イベントや、パトカーや消防車の展示、さらには小中高生には先着2000名様にナップサックがプレゼントされます。また子供感はまるでないですが、Jリーグ30シーズン目の5月という事もあってか、今日は試合前にガンバOBかつJリーグ史に残るファンタジスタ・礒貝洋光氏も来場しています。
なお、数日前からガンバ大阪の5月4日13:00に何かを発表すると各種SNSにて予告されていましたが、本日の試合前にガンバは新マスコットキャラクターの誕生を発表!この新マスコットの名前はこれから、ファン・サポーターに向けてマスコット名を募集するとの事。そういえばガンバと札幌と言えば、2019年は氣志團が来たり、2020年も限定ユニだったり、2021年は30周年記念試合でエンブレム発表されたり今年は新マスコット発表されたりで毎年何かしらありますね。30周年記念試合の結果?知らねぇな…。
前半1分にも満たないところでいきなり札幌が決定機。右サイドで金子が仕掛けて折り返すと、そこに駒井善成が飛び込んできますが…ここは三浦とクォン・ギョンウォンの粘り強い対応とポストにも救われて失点は回避。その後はガンバも札幌もカウンターからチャンスを作るなどして序盤からオープンな試合展開となりましたが、それをシュートに繋がる回数が多かったのは札幌の方でした。
とはいえ、序盤こそバタバタ感も少し目立ちながらもその後はガンバも集中力も高くて攻守の切り替えの意識も良く、陣形としては落ち着かせた形で前半を進める事が出来ていました。それは攻→守の場面でもそうですが、守→高の場面でも中村が時折リンクマン的な位置に落ちつつ、小野瀬康介と福田湧矢、そしてレアンドロ・ペレイラがそれぞれのスペースを埋めながら、攻撃も悪くない回り方を見せていました。
ただ、それをなかなかシュートまで繋げる事は出来ず、シュートチャンスで惜しかった場面といえば31分に小野瀬のミドルシュートがGK菅野孝憲に阻まれた場面くらい。基本的にはやはり札幌がボール支配の面で優位に立っており、43分にはルーカス・フェルナンデスの絶妙なスルーパスに駒井が飛び込む決定機。これはGK一森純のビッグセーブで塞ぐも、前半40分過ぎにはこういう場面が2〜3度ほどあり嫌な雰囲気が。
そんな中で前半アディショナルタイム、セットプレーの際にクォン・ギョンウォンがファウルを取られてPK判定。しかし絶体絶命のピンチでしたが、ガブリエル・シャビエルのキックを一森がスーパーセーブ!!!!一森がチームを救い、パナスタを沸き上がらせたところで前半を終えます。
ガンバは後半から黒川を下げて柳澤亘、ペレイラを下げて山見大登を投入。ただ、後半は中盤やサイドでの攻防戦での勝率が少し落ち、前線に起点を作りにくくなってしまったことでセカンドボールがことごとく札幌に転がるようになったことで押し込まれるようになってきました。片野坂監督はそのセカンドボールの回収と攻撃へのリンクのところを改善すべく、59分に中村と奥野を下げてパトリックと齋藤未月を投入。後半の立ち上がりは前線でほとんどボールを触らなかったガンバでしたが、60分以降は前線での時間を作れるようにはなっていきました。
66分、GK一森のゴールキックにパトリックが競ったボールを藤春廣輝が拾うと、藤春の縦パスに福田がワンタッチで変化をつけたところにパトリックが抜け出して決定機。しかしパトリックのシュートは懸命にカバーに走った菅大輝にブロックされてゴールには至りません。
そこからはお互いかなりオープンなゲームになっていきました。75分には右から中に切り込んでいった小野瀬がそのまま左サイドに流れると山見との連係で左サイドを崩してクロス。ファーサイドに柳澤が一気に飛び込んできますが…シュートは枠の上。対する札幌も81分、右からのアーリークロスに荒野が右脚を振り抜きましたがまたしても一森がスーパーセーブ。そのCKの流れから荒野がクロスを上げると、ダワンの頭に当たったボールがポストに当たるなどガンバファンの心臓が止まるシーンがあったかと思いきや、直後にはガンバなオーバーラップした柳澤が放ったシュートを今度は菅野が弾き返し、終盤に入って試合は一気にシュートゲームの様相を呈してきました。
柳澤のシュートの直後、ガンバはウェリントン・シウバ、札幌は中島大賀とそれぞれジョーカーを投入。85分には途中出場の青木亮太が抜け出してGK一森と1対1になりましたが、今日の一森は完全にゾーン状態になったのかこれも阻止。10分ほど札幌の猛攻を受けたガンバもアディショナルタイム、柳澤のクロスにファーサイドで抜け出してフリーになったシウバが最大の決定機を迎えましたが…今度は菅野がスーパーセーブ。
一森のゾーン状態は勿論、相手GKの菅野もビッグセーブを連発するなど、0-0とは思えないスリリングな試合展開。あらゆるエネルギーを出し尽くしたようなGWの死闘はドローに終わりました。
前提として、今日は一森のおかげで引き分けに持ち込めた試合であり、一森の活躍なしでは昨季の対戦…下手したら昨季の惨敗以上の大量失点さえあり得た試合でした。ガンバもセカンドボールへの反応自体が劣っていた訳ではないものの、3CBが高い位置まで押し上げてくる札幌に対し、セカンドボールをマイボールに出来るかどうかの面では札幌の方がかなり優位に立っていた事でかなり劣勢に置かれていましたし、前半はペレイラ、後半途中からはパトリックが張っていた事で牽制出来ていた部分はあったものの、この2人がどちらもいない46〜60分くらいの時間帯はほぼワンサイドに近い状態でしたし、セカンドボールをマイボールに出来るかどうかのところで札幌に相当押し込まれた部分はありました。一森への賞賛と感謝は勿論として、一森がここまで輝かなければならない展開になってしまった事はチームとして当然改善していかねばならないところです。
ただ3試合連続無得点という状況、5戦未勝利という状態がフラストレーションをもたらしているのは私も同じですが、SNSで散見される過激な意見ほど酷い試合ではなかったという感覚同時に持ち合わせています。特に60〜80分くらいの時間は、両サイドで3人くらいの選手がワンタッチを織り交ぜながらテンポ良いパスワークを見せて、そのまま柳澤なり藤春なり小野瀬なりがサイドを抜け出す展開もあったりして、不完全ながらもやりたい形というか、片鱗みたいなものはピッチに反映されている部分も出てきているようにも見えました。FC東京戦もそうですけど、清水戦や湘南戦に比べればボロカスに言うほどじゃないというか、手応えとして掴める部分も決して少なく無かったんじゃないかと。個人的には今日の試合は、一森のおかげで助かった試合ではあるし、その辺りの改善・修正は必要だけど、同時にそこまで悲観的な感想も持ってない…って感覚ですかね。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第11節
1位 鹿島アントラーズ(25)
2位 川崎フロンターレ(20)※1
3位 柏レイソル(19)
4位 横浜F・マリノス(18)※1
5位 FC東京(18)
6位 サガン鳥栖(16)
7位 京都サンガFC(16)
8位 アビスパ福岡(14)
9位 セレッソ大阪(14)
10位 サンフレッチェ広島(14)
11位 北海道コンサドーレ札幌(14)
12位 清水エスパルス(12)
13位 ガンバ大阪(11)
14位 名古屋グランパス(11)
15位 ジュビロ磐田(11)
16位 浦和レッズ(10)※1
17位 湘南ベルマーレ(6)
18位 ヴィッセル神戸(4)※1
※1 10試合消化
ACL組の4チーム抜きでリーグ戦が行われるのは今節が最後。前節でACL組と試合数が追いついたので、5月18日に2試合が行われるまでは非ACL組の方が1試合多い状態が続きます。
首位の鹿島は磐田に3-1で快勝して首位をキープ。3連敗で順位を落としていた柏は、同じく好調でクラブ30周年記念として森保一監督を招いた広島相手に、大卒ルーキーの森海渡のリーグ初ゴールを含む2得点で逆転勝利。順位を3位に戻しています。一方、前節で4位に浮上したFC東京は松木玖生のプロ初ゴールで一度は追い付いたものの、山岸祐也とルキアン2ゴールずつ奪われて1-5で大敗。圧勝した福岡はホーム初勝利となり、順位を8位に上げています。
下位陣では17位湘南と6試合勝利のない16位清水が直接対決となりましたが、前半の3ゴールが効いた形で清水が4-1で快勝。G大阪と名古屋はそれぞれホームで熱戦を演じましたが、いずれもドローに終わり5試合未勝利となっています。
新エンブレムの名前どうすっかね。
ではでは(´∀`)