昨日はガンバ行ってたわよ
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第2節、サンフレッチェ広島vsアルビレックス新潟の一戦です!
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昨季のJリーグの主役となったのは、自然に考えて優勝した横浜F・マリノスという事になってくるでしょう。
そんな中、優勝したマリノスと最後まで競った川崎フロンターレと共に昨季のJリーグのメインキャストとなったのは彼らだったような気もします。サンフレッチェ広島とアルビレックス新潟…昨季、インパクトを残したチームの対戦となりました。
ミヒャエル・スキッベ監督体制で2年目となる広島は昨季、リーグは3位、天皇杯準優勝、そしてルヴァン杯優勝と全コンペティションで3位以内かつ、一時は三冠が現実的な視野に入るほどの状況になっていました。多くの選手もブレイクを果たし、その強烈なインテンシティーを持ち合わせたスタイルは鮮烈な印象を与え、今年も続けての躍進が期待されているチームです。対する新潟は昨季のJ2を優勝してJ1の切符を手に入れました。現FC東京のアルベル監督の下で築いたポゼッションスタイルを、松橋力蔵監督の下でブラッシュアップかつバランスを調整。「このサッカーでJ1に挑む」との決意の下で選手補強は敢えて少なく抑えて今季に挑みます。
注目チームとして名の挙がることが多い両者。開幕戦はお互いに勝てそうな試合を展開しながらドローに終わりました。初勝利はどちらの手に転がるでしょうか。
両チームスタメンです。
広島は前節からはスタメンを一人変更。左WBを東俊希から、開幕戦ではベンチからも外れていた柏好文が起用されています。ベンチメンバーも柏を含めて3人入れ替えがあり、開幕戦ではメンバーを外れていた森島司、そして今季よりユースから昇格した越道草太が新たに登録メンバーに名を連ねました。
開幕戦で昨季上位のC大阪相手に引き分けに持ち込んだ新潟でしたが、スタメンは開幕戦から4人変更。新たにトーマス・デン、秋山裕紀、鈴木孝司、そして町田から獲得した太田修介がスタメンに入り、結果的にDF、ボランチ、2列目、ワントップがそれぞれ1人ずつ代わった形になっています。ベンチには開幕戦はベンチから外れていたグスタボ・ネスカウがメンバーに入っています。また、森保監督体制での黄金期の中心人物だった新潟の千葉和彦にとっては、名古屋在籍時には広島戦での出場が叶わなかったので、これが初めて古巣の広島と対峙する機会となりました。
本日の会場は広島県広島市、エディオンスタジアム広島です。
基本的に第2節は開幕戦でアウェイだったチームがホーム開催となる中で、開幕戦は広島は札幌とのホームゲーム、新潟はC大阪とのアウェイゲームでした。その為に広島は開幕2戦連続ホーム、逆に新潟は連続アウェイとなっていますが、これは新潟が積雪事情、浦和が本拠地の改修の影響で2チームが2戦連続アウェイにせざるを得ない状況となった事で、その分広島と柏が2戦連続ホームを享受する形になっています。今日は試合前にゲストとして、昨季限りで現役を引退した元日本代表でOBの水本裕貴氏が来場します。広島は来年からは新スタジアムに移転する予定なので、J開幕時からの歴史を誇る同スタジアムではラストイヤーになります。
新潟にとって6年ぶりのJ1となる今季ですが、その6年前となる2017年の開幕戦がこのスタジアムでの広島戦(△1-1)でした。新潟にとって最後に広島に勝利したのは実に11年前となる2012年の第9節。菊地直哉のゴールで勝利したこの試合は、同年から広島で監督デビューを果たした新潟でのコーチ経験も有する森保一監督にとって、ホームスタジアムでの初黒星ともなったゲームでした。
立ち上がりはサイドのスペースを上手く出し入れしながら攻め込んだ広島が優勢な試合を進めていきました。広島は押し込んだ後の果敢なプレッシングで新潟のショートパスを塞ぐ事で自陣に閉じ込める事で、広島にとっては敵陣で攻撃ターンを繰り返せる状況を続けていきます。
対する新潟の立ち上がりは、広島の出方が出方だっただけにマイボール時はロングボールと鈴木のフィジカルも利用しながら、なんとかターンを手中に取り戻す為の方策を探っていました。
そんな中で先制したのは新潟でした。自陣から千葉が長距離の縦パスを前線に送ると、伊藤涼太郎を経由したボールを三戸舜介が受けてカットイン。この突破は一度塩谷司に阻まれるも、こぼれ球に走り込んだ太田が豪快にシュートを決め切って新潟先制!この日がJ1デビュー戦となった新加入の太田はいきなり移籍後初ゴールとJ1初ゴールを叩き出した事に。
広島も失点直後、右からの満田誠のCKをベン・カリファがフリック。そこに柏が走り込む特大の決定機が到来するもこれは無情にもクロスバー直撃。
逆に18分には新潟が中央でボールを受けた伊藤が巧みなターンでチャンスメイク。三戸を経由して右サイドの太田が狙いますが今度はポスト。新潟は26分にも伊藤が強烈なシュートを放ち、GK大迫敬介に弾かれたボールがまたもクロスバーに当たるなど、新潟は後一歩で得点の場面をいくつも作り出せるように。
すると37分、鈴木のポストプレーを回収して中央でボールを運んで引き付けた伊藤のパスに抜け出した太田の折り返しに詰めたのは起点になった鈴木!新潟、前半はもはややりたい放題な展開で2点のリードを奪って後半に向かいます。
スキッベ監督は後半から柏好文、中野就斗、松本泰志を下げて東俊希、森島司、ピエロス・ソティリウの3選手を同時投入。システムも野津田岳人をアンカーとし、森島と川村拓夢をインサイドハーフ、満田をサイドに置いた攻撃的なシステムに変更します。
純粋に前線の枚数が増えてパスの選択肢が増えたことで、新潟の守備網に引っ掛かるようなケースは前半と比べるとかなり減りました。圧力をかけ続けることで、いわば新潟が今日なんども勢いを発揮したショートカウンターを出せるような状況を消していこうと試みます。
前線の選択肢を多く持てるようになったことと、その上で森島と川村が高い位置でボールを持てるようになったことで、広島は高い位置でゲームを組み立てながら攻撃を続けられる状況に後半はなっていきました。しかし小島亨介の攻守を始めとした新潟守備陣も粘り、広島も少し攻撃陣がノッキングするような場面も少なからずあり…広島にとっては攻め続けられるようになったがゆえの悩ましさも出てきて、非常にもどかしい展開へと進んでいきます。
79分、FKのこぼれ球を塩谷がエリア外から得意な形のゴラッソを叩き込んで広島が1点を返します。
広島はその後も果敢に猛攻を仕掛け、最終的に数えたシュートは実に25本。しかし同点弾は最後まで奪えず。前半に完璧に近いサッカーを展開した新潟が2-1で逃げ切り、今季初勝利とともにJ1で6年ぶりの勝利を挙げました!!
新潟からすれば基本的に彼らは自分達のパスサッカーに強い自信を持っているし、チームとしてボール保持時に受け手側がどう動けばいいのか、そこからどう前進を試みるのかのシステムがチームとしてと個人としてもしっかり組み込まれていたと思います。それゆえに前節のC大阪戦も近い部分があったんだと思いますけど、激しいプレスをかけられた時に答えと答えの為の動きが確立されているので、果敢にプレッシングを仕掛けてくるC大阪や広島は彼らにとってやりやすい相手というか、自分達のスタイルを出しやすい相手だったように思います。前半なんか攻撃時間自体は広島の方が長かったですけど…新潟はボールを持った時のデザインが明確で、攻撃のほぼ全てを決定機まで繋げていった…と。そういうメカニズムを、チームとして非常に上手く構築できていたように感じました。「感覚的」といえば若干偶発的にも聞こえますけど、むしろ新潟の場合は感覚的にやれてしまうくらいまでに仕込まれているのかな…と。特に前半なんかそういう場面も多かったですけど、パスサッカーを徹底するベースがあるからこそ、逆に長いパスをどのタイミングで放るかもその場の感覚で出せちゃう、みたいな。
広島に関しては……前半はスペースを上手く使おうとするサッカーを狙う事で新潟に引っ掛けられるケースが増えて、それが新潟のデザインされた攻撃を受ける結果に繋がってしまった。逆に後半はどちらかと言えば、スペースに頼らずに純粋に前線のパワーと圧力で押し込む形を狙う事で流れを引き戻す事は出来ました。やり方として2パターンを提示できたのは大きかったと思います。ただ、元々ショートカウンターに強みを持つチームゆえの弊害というか、後半は若干渋滞気味になってしまったのは悔やまれるポイントでしたね。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第2節
前年度王者の横浜FMはホーム開幕戦でブラジル人助っ人が躍動し浦和に2-0で勝利。開幕2連勝を飾りました。尚、開幕2連勝を飾ったのは札幌に3-1で勝利した神戸、京都に1-0で勝利した名古屋の3チーム。名古屋は唯一2試合連続のクリーンシートとなっています。
開幕戦で横浜FMに敗れた前年2位の川崎は、敵地で89分からの逆転劇で鹿島に劇的逆転勝利。通算400試合出場を達成した家長昭博が1ゴール1アシストの大活躍を魅せています。川崎の他に福岡と新潟が今季初勝利を飾る一方、浦和と京都が開幕2連敗。また、開幕戦で対峙した柏とG大阪は共に開幕2戦続けてドローとなりました。
牡蠣食べたい
ではでは(´∀`)