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2022明治安田生命J1リーグ監督名鑑Part1

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録っていたチェッカーズの解散ライブを見ました。

 

見れば見るほど高杢さんが美濃部直彦監督に見えてきました。

 

 

どーもこんばんは

 

さてさて、Jリーグの開幕が迫ってきました。

…という訳で毎年恒例、J1全チーム監督名鑑を作っていきます。

 

 

2019年、2020年と開幕戦"後"に更新するというチョンボを経て、昨年からようやく開幕前に更新出来るようになった当企画。今回は各回6人ずつ、3回に分けて更新ていきます。

それぞれの監督がどんな人なのか、クソ性格の悪い言い方をすれば誰がいなくなるのか……。そのチームの成績に大きく影響を与える監督の皆様の紹介です!!

 

Part1→札幌鹿島浦和FC東京川崎

Part2→横浜FM湘南清水磐田名古屋京都

Part3→G大阪C大阪神戸広島福岡鳥栖

 

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

 

 

ミハイロ・ペトロヴィッチ

(北海道コンサドーレ札幌)

 

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生年月日:1957年10月18日

国籍:オーストリア

現職:2018年〜(5年目)

Jリーグ最高成績:J1リーグ準優勝・年間勝点1位(2016浦和)

過去に率いた主なチーム:シュトゥラム・グラーツ(03-04〜05-06)、サンフレッチェ広島(2006.6〜2011)、浦和レッズ(2012〜2017.7)など

過去の主な実績:天皇杯準優勝(2007広島)、J2優勝(2008広島)、J1準優勝(2014浦和、2016浦和)、ルヴァン杯優勝(2016浦和)、J1年間勝点1位(2016浦和)など

★2018J1優秀監督賞

 

"ミシャ"でお馴染み、Jリーグの名物監督でありJリーグ屈指の名将。札幌を率いて5年目になるが、ミシャの存在こそが札幌というクラブのステータスを一段上げたと言っても過言ではなく、やはりミハイロ・ペトロヴィッチという監督は浦和のようなタイプのクラブよりも広島や札幌のようなクラブを上位に引っ張る事に一番長けている監督なのだろう。ミシャの指導を受けた多くの選手が指導力人間力を度々絶賛するなどその人徳も魅力的。また、ミシャの下でコーチングスタッフを務めた人物には日本代表の森保一監督、G大阪片野坂知宏監督、町田のランコ・ポポヴィッチ監督、横浜FC四方田修平監督らがおり、ミシャ自身はイビチャ・オシムの下でコーチを務めた経験がある。

思い返せば2017年の7月、5年半監督を務めた浦和の監督を解任されたが、その解任は札幌ドームで札幌に敗れた翌日の出来事だった。その試合では1点ビハインドの浦和が前半に退場者を出した中でハーフタイムに3枚替えを敢行し、結果として後半開始早々に負傷者を出して9人で戦うハメになった采配が批判されたが、札幌の野々村芳和社長(当時)は「(ミシャの他に)こんな事出来る人いない」とポジティブな印象を強く抱いた事が半年後の招聘に繋がったという。

J1での通算勝利数でトップに立つのは柏やG大阪の監督を務めた西野朗氏が270勝で抜けているが、2021年終了時点でミシャは2位の長谷川健太監督(名古屋)と1勝差の3位で216勝。ここに200勝のネルシーニョ監督(柏)が続いておりこの3人の通算勝利数レースにも注目。

 

 

 

レネ・ヴァイラー

(鹿島アントラーズ)

 

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生年月日:1973年6月13日

国籍:スイス

現職:2022年〜(新任)

過去に率いた主なチーム:FCシャウハウゼン(09-10〜10-11)、FCアーラウ(11-12〜13-14)、FCニュルンベルク(2014.11〜15-16)、RSCアンデルレヒト(16-17)、アル・アハリ(19-20)など

過去の主な実績:スイス2部リーグ優勝(12-13アーラウ)、ベルギー1部リーグ優勝(16-17アンデルレヒト)、エジプト1部リーグ優勝(19-20アル・アハリ)など

★ベルギー最優秀監督賞(16-17)

 

鹿島というクラブは創立以降、監督は常にブラジル人で統一していた。その徹底っぷりは凄まじく、日本人監督ですら全てが内部昇格かつ、初代監督の宮本征勝氏を除けば全員がシーズン途中の就任だった為、文字通り外部招聘した監督は全てブラジル人だった。そんな鹿島がクラブ創立30周年を経て、クラブ史上初めて欧州出身の監督を選択したのである。

スイス国籍のヴァイラー監督はスイスは勿論、ドイツやベルギーなどでキャリアを積み、特にベルギー最大の名門であるアンデルレヒトではチームをリーグ制覇に導く手腕を見せた。それらの実績が評価され、UEFA EURO 2020終了後にはスイス代表監督最終候補の3人に名を連ねている。その他にもアメリカのクラブからのオファーも来ていたらしいので、鹿島は争奪戦を制した格好。選手としてのキャリアは怪我もあって28歳で断念したが、ストレートに指導者になったのではなく、広告代理店での勤務や大学への進学を経た事は特徴の一つと言えるだろう。しかしくっそイケメンやなぁ……。

ヴァイラー監督そのものにも鹿島の一大決断にも注目と期待は高い。だがそれだけに心配なのが入国制限の影響である。現時点で外国人の新規入国は認められていない為、広島のミヒャエル・スキッベ監督同様、どのタイミングで合流出来るかが定かではない。去年同様のケースに遭った徳島のダニエル・ポヤトス監督は4月半ばの合流となったが…。

 

 

 

リカルド・ロドリゲス

(浦和レッズ)

 

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生年月日:1974年4月3日

国籍:スペイン

現職:2021年〜(2年目)

Jリーグ最高成績:J1リーグ6位(2021浦和)

過去に率いた主なチーム:U-17サウジアラビア代表監督(2013.1〜2013.6)、ジローナFC(2013.7〜2013.12)、徳島ヴォルティス(2017〜2020)など

過去の主な実績:J2優勝(2020徳島)、天皇杯優勝(2021浦和)

★J2優勝監督賞(2020)

☆J1優秀監督賞(2021)

Jリーグ月間最優秀監督賞(2019年6月、2019年10月、2020年11月)

 

近年のJリーグで最も高い評価を得ている監督で、昨季のJ1優秀監督賞受賞者。4年間率いた徳島をJ1に導いた事を置き土産にJ1、そしてビッグクラブでの初挑戦となった2021年は前半戦は戦術の浸透に時間がかかったが、キャスパー・ユンカーや酒井宏樹を補強した後半戦はACL圏内を争えるまでに躍進した。リーグ終了後にはC大阪と大分を撃破して天皇杯優勝を達成。来季はACLにも出場する。2022年はクラブが2020年から打ち出した「3ヶ年計画」の3年目となる勝負の年であり、最近の補強を見ても現場とフロントの連携がしっかり取れている事が窺える。昨季はJ2で台頭した選手や若手選手の抜擢も目立った。

浦和では3連勝したら監督行きつけのスペイン料理店から取り寄せたパエリアをポケットマネーでご馳走。また、ルヴァン杯準々決勝で川崎に勝利した時や天皇杯決勝など、重要な試合や勝利の前後にはうなぎ弁当が選手のリクエストもあってラインナップに加わった為、現在は「3連勝でパエリア、重要な試合はうなぎ」という流れになっているそうで、雰囲気作りにもアイデアが光り、確かに昨季の浦和の選手からは「楽しい」といった類のポジティブなコメントが多かった印象はある。

選手としてのキャリアは若くして怪我により絶たれた事で指導者としてのスタートが若いタイミングから始まったのも影響しているのか、育成やコーチングスタッフのみならず強化部のダイレクターなど経験した役職は40代ながら多岐に渡る。サウジアラビア代表のスタッフに着任した際は、元FCバルセロナ監督のフランク・ライカールトの下でも働いた。

 

 

 

ネルシーニョ

(柏レイソル)

 

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生年月日:1950年7月22日

国籍:ブラジル

現職:2019年〜(4年目)

Jリーグ最高成績:J1優勝(2011柏)

過去に率いた主なチーム:コリンチャンス(1990〜1991、1992〜1993、1997、2007)、ヴェルディ川崎(1995〜1996.4)、サンパウロFC(1998、2001〜2002)、名古屋グランパス(2003〜2005.9)、ヴィッセル神戸(2015〜2017.8)など

過去の主な実績:ブラジル全国選手権優勝(1990コリンチャンス)、NICOSシリーズ優勝(1995V川崎)、コパ・ド・ブラジル優勝(2008レシフェ)、J2優勝(2010柏、2019柏)、J1優勝(2011柏)天皇杯優勝(2012柏)、ナビスコ杯優勝(2013柏)、ACLベスト4(2013柏)など

Jリーグ最優秀監督賞(2011)

☆J2優勝監督賞(2019)

 

昨年11月にJ1通算200勝を達成。J1での監督としての通算勝利数は歴代4位であり、日本の三大タイトルを監督として全て獲得した8人のうちの一人。柏史上最高の監督であるのは確かだが、それだけに昨季の顛末は自身にとって屈辱以外の何物でも無かっただろう。オルンガの退団に始まり、一部主力選手との確執も噂され、柏サポーターからも解任欄がしきりに叫ばれていく中で残留争いに巻き込まれていった。今季は主力の入れ替えもあったりして、チームとして変革が迫られる中で捲土重来を期す為の一年となるが、果たして再び柏と、そしてネルシーニョ監督自身にとっての黄金期を復活させられるか。

初来日は1994年に当時黄金期を迎えていたヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)で、ヘッドコーチとして松木安太郎監督体制の戦術面を担当していた。翌1995年からV川崎の監督に就任して以降、歴代4位の勝利数が物語るように名古屋や神戸でも監督を務めるなど日本での仕事も相当長くなっている。2009年から2014年までの第一次ネルシーニョ体制では選手として中盤の要だった栗澤僚一は、2019年からの第二次政権ではコーチングスタッフとして入閣している辺りにも時の流れを感じる。

 

 

 

アルベル・プッチ・オルトネダ

(FC東京)

 

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生年月日:1968年4月15日

国籍:スペイン

現職:2022年〜(新任)

Jリーグ最高成績:J2リーグ6位(2022新潟)

過去に率いた主なチーム:アルビレックス新潟(2020〜2021)

Jリーグ月間最優秀監督賞(2021年2・3月)

 

後半戦の失速でJ1昇格は果たせなかったが、それでも昨季の新潟はJ2で最も完成度の高いチームとして多くの支持を集めた。そしてそんなサッカーを築き上げたのがこのアルベル監督であり、FC東京の変革のキーマンとして初めてJ1で戦う。

スペイン時代は"育成の大物"という立ち位置で、世界最高の育成組織と言われるFCバルセロナの育成部門で要職を務めていた経歴を持つ。その時に責任者としてバルサカンテラに迎え入れたのが久保建英であり、アンス・ファティだった。特にファティはセビージャの下部組織に所属していた際、セビージャのトップチームのみならずバルサレアル・マドリードから契約のオファーがあり、待遇はレアルの方が良かったが、アルベル監督が直々にファティの自宅に赴いて説得したというエピソードは有名である。新潟のユニフォームを持ったファティの姿をTwitterに投稿した際には大きな話題を呼んだ

前述のように長らく育成部門のスペシャリストだった事もあり、実は新潟の監督就任が意外にも初の監督業でもあり、ニューヨーク・シティのコーチを務めていた際に新潟の是永大輔社長(当時)と交流を持ったのがきっかけ。自チームの選手はもちろん、多方面にも日本語を駆使しながら気配りを見せるTwitterの評判も高い。尚、新潟時代は「アルベルト」で登録されていたが厳密には「Albert」の「t」は発音しない為、今季からは「アルベル」に訂正されている。

 

 

 

鬼木達

(川崎フロンターレ)

 

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生年月日:1974年4月20日

国籍:日本

現職:2017年〜(6年目)

Jリーグ最高成績:J1リーグ優勝(2017〜2018、2020〜2021川崎)

過去の主な実績:J1優勝(2017〜2018、2020〜2021川崎)、ルヴァン杯優勝(2019川崎)、天皇杯優勝(2020川崎)

★J1優勝監督賞(2017、2018、2020、2021)

Jリーグ月間最優秀監督賞(2020年2・7月、2020年8月、2021年4月、2021年9月)

 

もはやJリーグの帝王感すら出てきた名将。2017年の就任以来5シーズンでJ1制覇を4回獲得し、唯一リーグ制覇を逃した2019年もルヴァン杯を獲得したというもはやバケモノとしか言えない次元まで辿り着いた川崎を築き上げた。特に2021年は川崎関連の選手がアジア最終予選東京五輪の日本代表でも多く台頭するなど、ただでさえストップ高状態だった名声はますます高まっている。2019年に3連覇を果たせなかった背景もあって、今年の新体制発表会では「やっとスタートラインに立った思い」という他チームファン的には震え上がるレベルのコメントを残した。今年ACLを獲得出来れば、Jリーグの監督としては西野朗監督以来史上2人目となる三大タイトル+ACLを獲得した監督となる。

2021年に川崎は主力の途中退団、リーグ戦の失速と横浜FMの猛追、そしてACL敗退ショックでチームが傾きかけた時期もあったが、ACLから帰国後の5連戦を「これからの2週間が1年のなかで一番、重要になる。」と位置付けて発奮を促した。2020年に初黒星を喫した後もそうだが、チームが逆境に陥った際のメンタル的なマネジメントにも長けている。主将の谷口彰悟曰く「良い兄貴分」であり、家長昭博に煽られてオフが増えたりローストビーフを振る舞ったりほっこりエピソードも多く、昨季の優勝セレモニーではされるがままに真っキンキンの黄金のジャケットを着せられている。

川崎で引退し、風間八宏監督の下でコーチを務めてそこから内部昇格したキャリアから「完全に川崎の人」というイメージがあるが、プロデビューしたクラブは鹿島であり、ジーコともチームメイトだった。そういう意味では風間体制で培った娯楽性のあるサッカーに鹿島イズムを持ち合わせたハイブリッドとも言える。第32節鹿島戦で劣勢から劇的な逆転劇を演じた際には、その鹿島の礎を築いたジーコから「こういう勝ち方ができるのが、強いチームだ」と称賛された。

 

 

 

Part2に続く!

 

 

ソーォサイレンナーイ

ではでは(´∀`)