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信頼と実績と無慈悲な程の合理性〜明治安田生命J1リーグ第7節 横浜F・マリノスvs横浜FC マッチレビュー〜

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まーりんるーじゅでー

 

あーいされーて

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第7節、横浜F・マリノスvs横浜FCの一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

日本最大の港町、様々な創作物の舞台にも選ばれる、日本でもトップクラスのブランド力を持つ街、横浜……。そんな街にダービーが帰ってきました!2021年以来の横浜ダービーがここに開幕します!

開幕当初こそ快調に飛ばしたマリノスでしたが、ここ数試合はやや不安定な飛行状態にとなっている前年王者。今季は戦術の核を担っていたようや主軸の退団も少なからずあって、特にリーグでは戦術の再浸透を図らざるを得ない部分もありますが、財産や積み上げはまだまだ残っているチームなので再浮上の為の醸成を一つずつ進めていきたいところ。

対する横浜FCは昇格組として2021年以来のJ1を戦っていますが、ここまで開幕から6試合で2分4敗の未勝利。得失点差により最下位自体は脱出しましたが、最下位柏と勝点では同じという苦しい状況に陥っています。ただ、ここで横浜ダービーを制することが与える勢いは計り知れないはずです。

それぞれのプライドや意地が交錯するマリンブルーの決戦。90分後の結末に吠えるのはどちらのブルーでしょうか。両チームスタメンです。

 

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マリノスは前節C大阪戦から3人を変更。角田涼太朗が負傷から復帰してCBのポジションに帰ってきた一方、西村拓真が今日は今季初めてスタメンから外れてベンチにも入っておらず、マルコス・ジュニオールがトップ下で今季初先発。山根陸も右SBとして今季初先発を飾っています。ベンチにはルヴァン杯でデビューした村上悠緋がリーグで初めてベンチに入り、新加入の杉本健勇も18人の中に名を連ねています。

対する横浜FCはドローに終わった前節福岡戦からのメンバー変更は一人。ここまで全試合先発だった中村拓海が今日はベンチスタートとなり、前節は左SBとして先発した林幸太郎が右SBにスライド。左SBには古巣対決となる和田拓也が先発に復帰しています。

 

 

 

本日の会場は神奈川県横浜市日産スタジアムです。

2021年以来となる横浜ダービーですが、2020〜2021年の横浜ダービーではコロナ禍の影響もあって収容人数に制限がかかっていました。ですので、入場制限もない状態で開催される横浜ダービーは実に2007年以来16年ぶりという事になっています。この試合自体、今節はJ1が日曜日開催となる中で唯一の土曜開催。リーグとしての期待の高さも窺えます。

日本最大のキャパシティを誇るスタジアムとして1998年に開場した日産スタジアム。過去に日韓W杯ラグビーW杯東京五輪サッカー競技の決勝といった日本スポーツ史に於ける歴史の舞台になり続けたスタジアムですが、そのこけら落としは1998年の横浜マリノス横浜フリューゲルス横浜ダービーでした。今年で開場25周年。横浜ダービーから始まるその歴史は今日まで生き続けています。

 

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立ち上がりからマリノスがインテンシティーの高いアグレッシブな戦い方を見せて序盤から横浜FCを制圧していくように動いていきました。6分には内側の高い位置でボールを受けた永戸勝也がふんわりとしたクロスボールを入れると、ファーサイド水沼宏太の折り返しに走り込んだ山根陸が豪快に決めてマリノス先制!…かと思われましたが、これは水沼の時点でオフサイド判定となりノーゴール。

 

 

 

立ち上がりは後手後手に回った印象の強かった横浜FCですが、山根の幻のゴール以降はセカンドボールの回収とプレスが効果的にハマるようになり、すると中央に対するサイドの連動が上手く回るようになったことで形勢を取り戻し始めます。21分にはエリア外から近藤友喜が鋭いシュート。枠を外れますが、リズムは生まれ始めていました。28分には再び右の近藤からチャンスを作ると最後は小川航基がシュート。しかしこれはGK一森純の正面。

 

 

 

その後も前半のリズムを作っていたのは横浜FCの方で、マリノスはボール奪取からA・ロペスやエウベルの推進力を押し出すロングカウンター的な戦法を取らざるを得ない形に。前半は横浜FCが想像以上のパフォーマンスを見せて0-0で終えます。

 

 

後半からマリノスは渡辺皓太を下げて藤田譲瑠チマを投入。

後半、試合はいきなり動きます。後半開始から1分も経っていない46分、マリノスは積極的にプレッシングを敢行して前進していくと、最後はマルコスのボール奪取からA・ロペスを経由して最後はマルコスが冷静にフィニッシュ!マルコスの今季初ゴールで、ここまで劣勢ぎみだったマリノスが先制します。

 

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前半のハイパフォーマンスが一転、自滅的な形で先制点を許した横浜FCはここから一気に我を失ったような形にもなってしまい、そして逆に解凍されたかのようなマリノスがそんな横浜FCを見逃す訳もなく、ここから無慈悲なほどの破壊力は一気に爆発していきました。

その後はしばらく1-0の時間が続きましたが、62分にマルコスのパスを受けたエウベルの折り返しにA・ロペスが合わせて2-0とすると、そこからエウベルが立て続けに2得点。2-0から僅か10分ほどでスコアは一気に4-0へ。

 

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マリノスは4-0になってから3トップを全員下げるなどメンバーを入れ替え、81分には新加入の杉本も投入。対する横浜FCも前線の選手を入れ替えながら、どうにかこうにか1点でも返そうと反撃を試みようとしましたが、マリノス相手に一度崩れたリズムを取り戻すことは困難で、好機も見出せないままマリノスの手のひらの上で転がされるかのような試合展開に。

 

 

 

アディショナルタイムには途中出場ヤン・マテウスのクロスにファーサイドのロペスが合わせていよいよ5-0。注目の横浜ダービーは後半から一気に試合の均衡が崩れた結果、マリノスが5-0の圧勝を飾っています!

 

 

 

ネットスラングとしてよく「5-0は夢のスコア」「6-0は無慈悲なスコア」なんて言いますけど、今日は本当に無慈悲な試合展開というか、横浜FCからすればこれほど堪える試合もそうそうないだろうというか…。

前半の横浜FCはすごく良かったと思うんですよね。立ち上がりこそマリノスに押し込まれながらも、そこからはラインを高く保ちながら小川とカプリーニを中央の軸に置いた上でのサイドとの関係を上手く作れていた。近藤が前半にあれだけ躍動出来たのはそのシステムとしての循環がすごく上手く回っていた部分はあったのでしょう。むしろ前半の内容だけで言えば横浜FCに分がある展開ですらありましたし。

ただそういう意味では、やはりマリノスがこれまで培ってきたスタイルへの自信みたいなものは大きな助けになったように思います。要はマリノスって、攻撃的スタイルとは言えども別にずっとポゼッションをしていたいみたいなスタイルのチームではない。前半に押し込まれた時に割り切ったロングカウンターをやっていたように「別に自分達に風が向くまで待てばいい」くらいのスタンスでやれていたと思いますし、そして試合はその通りの展開になっていった……横綱相撲的な試合でしたね。積み重ねた自信と確信ゆえの合理性みたいなものがマリノスにはあったと思います。

 

 

ボウリング場で〜かっこつけ〜て

ではでは(´∀`)