J1ないけどやること多いぜ!
どーもこんばんは
さてさて、いよいよ日本代表vsドイツ代表の試合が近づいて参りました。
親善試合という括りでいえば昨年6月のブラジル戦以来となるビッグゲーム。そして今回は…ね。いや、違うのはわかってますよ。違うのはわかってますけも今回くらい言わせてくださいよ。日本がドイツのリベンジを受けて立つ立場ですやんか。それゆえにいつもとは少し異なるドキドキ感もありますね。
さて、日本サッカーといえばその歴史を紐解くと、ドイツ(西ドイツ)という国のサッカーなしでは考えられないルーツを持っています。
日本のサッカーが加速するにあたって、ドイツの名将デットマール・クラマーの存在はなくてはならないものでしたし、日本人が最も欧州で輝いた瞬間はえてしてドイツでした。日本サッカーに於けるドイツという国の立ち位置は、単なる挑むべき強敵というところに留まらないのが史実としてあります。
そういう歴史的背景もあって、往年の名作サッカー漫画が代表戦シリーズに入る時は大概ドイツとの試合が描かれますが、実際に国際Aマッチでドイツと対戦したのはこれから行われるドイツ戦を含めても実は4試合。これまではカタールW杯を含めて3試合しかしてないんですね。という訳で今回は、その過去3試合の対戦を振り返っていきたいと思います。
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#1 寒空の横浜で見た巨大な実力差
キリンチャレンジカップ2004
日本0-3ドイツ
2004年12月16日20:10@横浜国際総合競技場
ドイツ得点者:ミロスラフ・クローゼ(54分,90+2分),ミヒャエル・バラック(69分)
開催国枠で予選免除となった2002年日韓W杯に向けた期間と、神様ジーコのネームバリューも手伝った2006年ドイツW杯までの期間の日本代表は海外の強国と度々親善試合を行っており、横浜でのドイツ戦もその流れの一つとして開催された。日本が中田英寿、中村俊輔、宮本恒靖、中澤佑二など複数主力を欠く一方、自国開催となる2006年W杯を目指す中でEURO2004で惨敗を喫したドイツはユルゲン・クリンスマン監督を就任させ、バラックやクローゼ、カーンといった日韓W杯優勝メンバーにポドルスキ、シュバインシュタイガー、メルテザッカーといった若手との融合作業を図る最中で、この試合もほぼベストに近いメンバーで来日。後に日本でプレーするポドルスキは当時19歳だった。ちなみにドイツにとっては日韓W杯決勝で敗れた時以来の横浜国際での試合でもあった。
序盤こそ日本も良い入りを見せたが、その後は前半からほぼドイツに圧倒される展開に。それでも前半はGK楢﨑の攻守や小笠原と三都主がそれぞれ一度ずつゴールライン上でシュートをブロックするなど0-0で前半を乗り切る。しかし後半の早い時間にバラックのFKを楢﨑が弾いたこぼれ球をクローゼに押し込まれて先制を許すと、69分にはミスを突かれてカウンターを喰らい、最後はバラックに鮮やかなシュートを決められて2失点目。シュートシーンはいくつか日本も作ったがGKカーンを焦らせるには至らず、ロスタイムにはもう一点加算されて試合終了。文字通り、世界トップトップの実力を見せられる結果となった。
なお、この試合前の堀内孝雄氏の国歌斉唱はその後ネタとして擦られた。
【招集メンバー】
GK1 楢﨑正剛(名古屋グランパスエイト)
DF14 三都主アレサンドロ(浦和レッドダイヤモンズ)
DF17 三浦淳宏(東京ヴェルディ1969)
DF25 茶野隆行(ジェフユナイテッド市原)
MF29 稲本潤一(ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン)
監督 ジーコ
#2 突然のピークは風前の刹那
国際親善試合
ドイツ2-2日本
2006年5月30日20:30@バイ・アリーナ(ドイツ,レバークーゼン)
ドイツ得点者:ミロスラフ・クローゼ(76分),バスティアン・シュバインシュタイガー(80分)
日本得点者:高原直泰(57分,65分)
ジーコジャパン最高の試合であると同時に、ジーコジャパン最後の輝きと崩壊の序章となってしまった伝説の90分。ついでに日本でシュバインシュタイガーアンチが急増した試合でもある(加地は当然としてジーコもまだちょっと恨んでるらしい)。
ドイツW杯直前に行われた開催国ドイツとのテストマッチは、ドイツとブラジルのプレースタイルは全く異なるとはいえ、ブラジルと同じグループに入った日本にとって明らかな格上相手にどう耐えるかを測る試合になるとも思われた。しかし試合が始まってみると多くの人の想像を超えて試合はほぼ一方的に、姿形を無視すればどっちがドイツかわからないほどの試合展開を日本は見せる。中村を軸にした両WBの加地と三都主の攻撃参加とショートカウンターに柳沢のフリーランニングが効果的に絡み主導権は完全に日本。前半は1年半前と同じ0-0だったが、その中身は1年半前と全く違った。そして57分、ドイツのCKを福西がクリアしたところからの攻撃は時代が時代なら「レバークーゼンの14秒」とも言われていたような、日本代表史上最も美しいと表現してもおかしくはないゴールが生まれる。福西のクリアを柳沢がヘッドで中村に繋ぐと、中村が織りなす鮮やかなタメと切り返しに呼応した柳沢のループパスに抜け出した高原が最後はGKレーマンとの1対1を冷静に仕留めてみせた。65分にも高原のゴールで1点を加えた日本は一度はドイツ陣営を完全に凍らせたが、終盤にセットプレーから2失点を喫してドローに終わる。しかし、世界が今ほど近くになかった当時の代表が、親善試合とはいえドイツ相手に互角以上の試合内容で引き分けた事実自体が快挙であり、本戦に期待を抱かせるには十分なものだった。
だが……その後に続く期待に満ち溢れたドイツW杯の現実はあまりにも無情で、続く親善試合のマルタ戦からの日々は散々たるものだった。ドイツW杯終了後の日本代表テクニカルレポートに於いても、この試合の事は「(ドイツ戦の段階で)コンディションのピークを迎えてしまった」と記述されており、逆に言えばその部分がまたこの試合を伝説化させた部分もあったかもしれない。
【招集メンバー】
GK1 楢﨑正剛(名古屋グランパスエイト)
MF7 中田英寿(ボルトン・ワンダラーズ)
FW11 巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)
DF14 三都主アレサンドロ(浦和レッドダイヤモンズ)
FW16 大黒将志(グルノーブル・フット38)
MF17 稲本潤一(ウェスト・ブロムウィッチ)
MF18 小野伸二(浦和レッドダイヤモンズ)
DF19 坪井慶介(浦和レッドダイヤモンズ)
FW20 玉田圭司(名古屋グランパスエイト)
監督 ジーコ
#3 BECOME A LEGEND
2022FIFAワールドカップカタール大会グループE第1戦
ドイツ1-2日本
2022年11月23日16:00@ハリーファ国際スタジアム(カタール,ドーハ)
ドイツ得点者:ギュンドアン(33分)
日本得点者:堂安律(75分),浅野拓磨(83分)
もはや説明不要。日本サッカーが永遠に語り継いでいきたい一戦です。
この試合に関してはこれまでにがっつりこってりブログいっぱい書いたのでそちらをお読み頂ければ幸いです。
カタールW杯 日本vsドイツ戦関連ブログ
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【招集メンバー】
DF2 山根視来(川崎フロンターレ)
DF4 板倉滉(ボルシア・メンヒェングラードバッハ)
MF6 遠藤航(VfBシュトゥットガルト)
MF8 堂安律(フライブルクSC)
MF9 三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオンFC)
MF13 守田英正(スポルティングCP)
MF14 伊東純也(スタッド・ランス)
MF15 鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)
DF16 冨安健洋(アーセナル)
MF17 田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
FW21 上田綺世(セルクル・ブルージュ)
GK23 シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV)
MF24 相馬勇紀(名古屋グランパス)
FW25 前田大然(セルティックFC)
DF26 伊藤洋輝(VfBシュトゥットガルト)
監督 森保一
ちなみにワイもまだシュバインシュタイガー恨んでる
ではでは(´∀`)