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夢物語に手をかけて〜AFCチャンピオンズリーグ2023/24 グループH第1節 メルボルン・シティ vs ヴァンフォーレ甲府 マッチレビューと試合考察〜

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B'zでそわそわしっ放しでした

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューAFCチャンピオンズリーグ2023/24、メルボルン・シティvsヴァンフォーレ甲府の一戦です!

 

 

 

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いよいよACLが開幕しました。

今季はグループステージのホーム&アウェイが2020年シーズン以来の復活となるなど従来の方式に戻ったところもあり、一方でシーズン制度自体が変わるなど大幅な転換期を迎えています。サウジアラビアの到来により歴史上最も豪華なACL。そんな中で日本勢はどのような働きを見せるのでしょうか。

 

 

果たして誰がこの瞬間をイメージしたでしょうか。

果たして誰がこの瞬間が訪れると予想したでしょうか。

シンデレラストーリーは私がその続編を描くようになり、今、その物語の線上をプロビンチャが今歩こうとしています。彼らにとってのこの景色は想像さえもしていなかったものであり、ずっと語るだけの夢だったはず。それが目の前にやってきた今、ヴァンフォーレ甲府というチームはどのような軌跡を描くのでしょうか。これからJ1を目指す若者もいれば、J1での戦いが一つのピークを越え、そのキャリアの新たな彩として交付を選んだ者もいる。この物語性は世界の中でも稀有な存在でしょう。サウジアラビアのようなバブリーなチームがアジアを席巻しようとしている中で、彼らは彼らだけの矜持でこの冒険の歩みを進めていきます。

Jリーグの歴史の中でも、ただのACLの1試合ではないこの初戦。プロビンチャが、J2クラブがどんな躍動をアジアの舞台で見せるか。その一挙手一投足の全てに視線が注がれる刻、夢舞台ACL、ソワソワをワクワクに変える90分が始まります。

 

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甲府は直近のリーグ戦となる金曜日の東京V戦からはスタメンを11人全員変更してきました。東京V戦で先発したメンバーでベンチを外れた選手も多く、ピーター・ウタカ武富孝介などACL経験を持つ選手がスタメンに復帰。システムは従来の4-2-3-1を採用して挑みます。

 

 

 

本日の会場はオーストラリア、メルボルンメルボルン・レクタンギュラー・スタジアムです。

2010年に開場したスタジアム。1956年メルボルン五輪用に建設されたスポーツコンプレックスの一角を成す形で運用されているスタジアムである為、大型クリケット・グラウンドと大型テニスコートに隣接したスタジアムになっています。特にテニスコートはかの有名な全豪オープンの会場であるメルボルン・パークです。外観はドイツのアリアンツ・アレナ等でも使用されているETTE膜で覆われています。

メルボルン・シティとメルボルン・ビクトリーが本拠地として使用しているスタジアムで、これまではビクトリーの方がACLに頻繁に出場していましたが、ビクトリーのホームゲームへの遠征でここに訪れた方は多いのでは無いでしょうか。アジアカップ2015や先日の2023年女子W杯の試合が行われており、アジアカップ2015ではオーストラリアvsクウェートの開幕戦や日本代表vsヨルダンの試合会場にもなっています。

 

 

前半から展開としてはスピーディーな展開になっていきました。

メルボルンはピッチをワイドに使い、攻撃時もサイドに振ってから縦に突っ切る形で攻撃を展開。しかし甲府メルボルンのサイド攻撃はうまくサイドに留められており、反対に攻撃陣は前から積極的にプレスにをかけ、やや攻撃の精度がアバウトになる場面こそありながらも、ルーズボールへの意識を常に高く持ちながらゴール前での場面を増やしていこうと試みていきます。

15分には自陣から縦パスを2本繋いで中央突破を敢行。最後は松本考平がGKとの1対1まで持ち込みますが、この場面はGKジェイミー・ヤングの好セーブに阻まれてゴールならず。18分にも左サイドで粘った鳥海芳樹がシュートを放ちますがサイドネットに阻まれます。

 

 

 

ボール支配は常にメルボルンが握っていた中で、メルボルンがなかなか中央を切り崩すまでには至らない中、甲府ショートカウンターを何度も繰り返せるようなセッティングに早い段階から合わせることが出来ていた為か、想像以上に前半からシュートチャンスは多く作れていました。28分には関口、33分にはまたしても松本がシュートチャンスを掴むと、38分には佐藤和弘の直接FK。これは惜しくもクロスバーに阻まれてゴールならず。

前半は0-0で終えます。

 

 

甲府は後半から武富孝介を下げて宮崎純真を投入。後半も宮崎が早々にチャンスを迎えるなど、前半と同じような展開が続いていました。58分には左からのパスを受けた鳥海が決定的な場面を迎えますが、シュートはまたしてもGKヤングのファインセーブによって阻まれて遠い甲府ACL初ゴール…。

 

 

 

もどかしい展開に甲府は鳥海のシュートの直後に松本を下げてピーター・ウタカ、65分に飯島陸を下げて三平和司とチームの中心人物となる2人を投入してゴールを目指します。

後半の中頃になると比較的試合のペースは落ち着き、メルボルンは純粋にサイド突破を、甲府はサイドに振りつつウタカを介してサイドに抜けようするアクションが目立っていました。その後は長くお互いが前線まで到達するもの決定的な場面にはなかなか持ち込めない時間が続きましたが最終盤になると甲府が再び攻勢に出て、アディショナルタイムには関口の折り返しにウタカが反応しましたが、相手DFのブロックに遭ってあと一歩でゴールならず。

記念すべき甲府の直線の一歩目は0-0のドローに終わりました。

 

 

 

グループHの中で最も有力なチームは順当に考えればメルボルン・シティだったと思うので、初戦で、それも敵地で勝点1を持ってこれたのは一つポジティブな結果だったと思います。普通に考えればメルボルン甲府よりも格上の相手になりますから、ACLのグループステージでは格上の相手に少なくとも引き分けに持ち込む、同格以下の相手に確実に勝つ事の両輪を満たして初めて突破という夢が叶う訳で、その片輪は満たせる結果だったかなと。

内容面に関しては良かったと思います。チームとしてリスクを負って果敢にアタックするべきところと、逆にセーフティーファーストにつとめてシンプルにプレーするエリアをどう使い分けるか、どのラインを超えたらどちらのモードで戦うか…をチームの共通認識として持てていましたし、ボールはメルボルンに握られながらも決定的な場面は作らせなかった事、逆に自分達はスピーディーな攻撃で決定機を多く創出出来ていたのは、チームとしてその辺りの手綱をしっかりと自分達の意思によって締めたり緩めたり出来ていた表れだったように感じました。チャンスは多かっただけに点をとりたかった、勝ちたかった悔いこそ残りますが、メルボルンに初戦からここまでやれた訳で、今後に関してもACLだから何かを恐れるようにプレーしてしまいそうになる心配は払拭された事でしょう。夢物語に少し現実味を添える事は出来たように思います。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

東地区グループステージ第1節

F組

全北現代モータース2-1傑志FC

ライオン・シティ・セーラーズ1-2バンコク・ユナイテッド

G組

横浜F・マリノス2-4仁川ユナイテッド

カヤ・イロイロ1-3山東泰山

H組

ブリーラム・ユナイテッド4-1浙江FC

メルボルン・シティ0-0ヴァンフォーレ甲府

I組

蔚山現代FC3-1BGパトゥム・ユナイテッド

ジョホール・ダルル・タクジム0-1川崎フロンターレ

J組

武漢三鎮2-2浦和レッズ

ハノイFC2-4浦項スティーラーズ

 

 

オリックスおめ!

ではでは(´∀`)