昨日はU-23の練習行ってました
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2024明治安田J2リーグ第5節、ジェフユナイテッド千葉 vs 清水エスパルスの一戦です。
Jリーグをもっと楽しめる(かもしれない)、2024Jリーグ開幕ガイド作りました!是非お使いくださいませ。
↓
オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
↓
昨季、Jリーグは30周年を迎えました。そんな記念すべき一年に深緑のかつての帝王がJ1に舞い戻った一方、悩める名門としての意味合いが深くなりつつあるのがこの両チーム。
むしろ少しずつ、J2が安寧の地とすら化してしまったかのような印象のある千葉ですが、昨季後半戦は大型連勝もあって久し振りに「J1に帰れる」という可能性にリアリティを抱かせる事ができた一年になったはず。しかしここまでは2勝2敗…「点は取られるけど点取られる」を地で行くシーズンになっているだけに、J2リーグでも破壊的な攻撃力を誇る清水とどういう展開になるかには注目が集まります。そして昨季、悲劇が2度続くかのような形で昇格を逃した清水はここまで3勝1敗。第3節長崎戦こそ「やってもうた」とでも言うべき結果と内容でしたが、それでも状態としてさほど悪い訳ではないでしょう。
1試合という単位ではなく、1年という単位でそれ以上の足踏みをする事は千葉の道を辿る事にも繋がりかねない事を清水は自覚しているはず。対する千葉は昨年の刺激と共に、清水を引き摺り下ろすように深緑の影を追いたいはず。現状打破に命題を課した両者はどんなドラマを描くのでしょうか。オリジナル10対決です。
両チームスタメンです。
前節鹿児島戦では4失点を喫して敗れた千葉は、U-23日本代表に招集されているGK藤田和輝を含めて半分近い5名の先発を変更。GK鈴木椋大は今季初出場となり、左サイドのユニットをごそっと先発に戻す形となりました。
清水は2-0で勝利した前節大分戦からのスタメン変更には無く、ベンチメンバー18人にしても矢島慎也と西澤健太を入れ替えたのみとなっています。秋葉忠宏監督は地元かつ、プロデビューのクラブとの対戦です。
◥◣#旅するパルちゃん◢◤
— 清水エスパルス公式 (@spulse_official) 2024年3月20日
🍊#0320vs千葉
パルちゃんスタジアム🏟️とうちゃーく!
すでに🏟️にはたくさんの
エスパルスのユニフォームを
着たみなさんの姿が👀🧡
風が強いのでお気をつけください🙏#spulse #ONEFAMILY pic.twitter.com/xOPndFrPPH
今日の試合はオリジナル10対決としての注目度に加え、14:00からの千葉vs清水戦に続いて18:00から女子サッカー、WEリーグのジェフユナイテッド市原千葉レディースvsアルビレックス新潟レディースの試合も開催。ジェフのWヘッダーとして、2試合が連なる形でフクアリで開催されます。その為、千葉vs清水戦のチケットを購入すれば夜のWEリーグもそのままフクアリで観戦できる形になっており、その間にはお笑い芸人ペナルティやガリットチュウのライブも開催。図らずもどっちもオレンジやな…。
今季はサンフレッチェ広島のエディオンピースウィング広島やツエーゲン金沢の金沢ゴーゴーカレースタジアム、秋にはV・ファーレン長崎も長崎スタジアムシティを完成させる新スタラッシュの一年になりますが、これらのスタジアムはスタジアムそのものの規模を巨大化させすぎず、コンパクトなサイズで環境の良いスタジアムを2005年に完成させていたこのフクアリは2024年だからこそ改めてフォーカスを当てられるべき存在のように思います。
立ち上がりはお互いに自陣ではビルドアップを試みるも、両者共にそこからの前進が上手く行かず、長いボールも織り交ぜようとしながらも試合のメインフィールドはミドルゾーンでの攻防戦となっていました。しかしお互いにミドルゾーンでの強度の高さとハードワークは出せていた事から、千葉は2〜3度ほどサイドを抜けるようなシーンはありましたがあまりチャンスになり得そうな場面は多くなく、試合としての動きは少ない時間が続いていきます。
前半の半分くらいを過ぎた辺りからは少しずつ展開がオープンになっていき、清水は相手DFを釣り出しにいくようにパスを散らしながらサイドからの打開を狙っていました。しかし山原怜音やルーカス・ブラガに何度か良いシーンは訪れるも、ハイライトになるようなチャンスシーンにまでは至らず。一方の千葉は少し展開が開けてきた事で縦への速さとハイプレスを押し出せるようになっていった事で、試合は若干千葉寄りの展開へ。
すると前半終了間際に一気に試合が動きます。
44分、宮本航汰の縦パスを北川航也のポストプレーからカルリーニョスを介して乾貴士のシュート。一度はシュートはGK鈴木椋大に阻まれるも、こぼれ球をカルリーニョスが押し込んで清水が先制!
しかしその直後、千葉も自陣から新たロングボールのこぼれ球を小林裕介が回収。そこからのパスを受けた小森飛絢のシュートは相手に当たってリフレクションしながらもゴールに吸い込まれて同点!!小森はなんとこれで4試合連続ゴールという事に。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2024年3月20日
🏆 明治安田J2リーグ 第5節
🆚 千葉vs清水
🔢 0-1
⌚️ 44分
⚽️ カルリーニョス ジュニオ(清水)#Jリーグ pic.twitter.com/5gIXENDqFE
4試合連続ゴールは同点弾🔥
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2024年3月20日
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J2リーグ 第5節
🆚 千葉vs清水
🔢 1-1
⌚️ 45+1分
⚽️ 小森 飛絢(千葉)#Jリーグ pic.twitter.com/k1hYiYRaR2
前半終了間際になって立て続けにスコアの動いた試合は1-1で前半を終えます。
後半は立ち上がりから千葉ペース。清水のサイドを攻略できるようになった事で、特に左サイドでの連携が流動的に進むようになり、その中でサイドのポケットを突くような場面や日高大から鋭いクロスが入る場面が何度か見受けられるようになっていきました。
対する清水はカウンター狙いが明確化したような戦いになるも、千葉の強度を保ち続けたプレッシングにも苦しめられてなかなかそこから脱出する事が出来ずにカウンターが上手くハマりません。ただ、試合を押し込んで進められている千葉も千葉であと一歩クロスが合わないなどそれがシュートにまでは結び付かず、行けそうで行けないもどかしさを抱える千葉と、千葉の包囲網から抜け出せないもどかしさを抱える清水の応酬のような形に。
清水は67分に北川とブラガを下げて松崎快と白崎凌兵を投入。対する千葉は71分にドゥドゥと風間宏矢を下げて高木俊幸と呉屋大翔、77分には田中和樹を下げて米倉恒貴をピッチに送り込みます。すると千葉が時間経過に伴い少しずつ強度が落ちてきた事、清水がそういう状況で白崎を中盤に入れてきた事が功を奏し、70分以降は清水が中盤でボールを持ちつつ、そこからカウンターを狙える態勢が出来始めていました。
そして80分、中盤から今度は清水がハイプレスを敢行すると、ボールがズレたところを躊躇なくアタックに行った住吉ジェラニレーションがカットして前線へ。松崎のパスにインを取った乾はこれぞ乾貴士…少なくともJ2クラスではないシュートをニアハイに叩き込んで清水勝ち越し!
決勝点は頼れるファンタジスタ🔥
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2024年3月20日
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J2リーグ 第5節
🆚 千葉vs清水
🔢 1-2
⌚️ 80分
⚽️ 乾 貴士(清水)#Jリーグ pic.twitter.com/8m7jEFLuUZ
清水は86分に乾、山原を下げて高橋祐治と北爪健吾を投入して守備固めにシフト。対する千葉は自然な流れとして前へと急ぎ始めていきました。
しかし次なるチャンスが到来したのは皮肉にも清水の方。アディショナルタイム、左サイドで清水が得たスローインでボールキープを警戒して密集した千葉に対し、それを嘲笑うかのように吉田豊からのパスを受けた中村亮太朗のサイドチェンジを受けた北爪の折り返しを松崎が決め切って3点目!
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2024年3月20日
🏆 明治安田J2リーグ 第5節
🆚 千葉vs清水
🔢 1-3
⌚️ 90+1分
⚽️ 松崎 快(清水)#Jリーグ pic.twitter.com/Hp4PZGuMDI
試合はそのまま終了。3-1で勝ち切った清水は開幕5試合の戦績を4勝1敗とし、対する千葉は2戦連続で3失点以上を喫する形での連敗となりました。
前半は割りかし攻撃の創出というよりはミドルゾーンでの攻防戦が主だった試合展開になっていましたし、そういう展開を強度、或いはハイプレスの千葉が押し切る事が出来ていました。そこで清水を制するようなゲーム展開に持ち込めたのは大きく、実際に前半の終わり頃から後半の中頃まではその強度をサイド攻略に結びつける事が出来て、あの時間は完全に千葉のゲームになりかけていたと思います。
ただ清水としてはそこでちゃんと耐える事が出来た。清水はやっぱり前線に色んなタレントもいますし、今日に関しては千葉がああいう出方をしてきた以上、それに付き合うように試合をオープンなやり合いに持ち込んで勝ちに行くことも不可能ではなかったと思います。しかし今日は千葉の強度もいずれ落ちると踏んでか、清水はむしろタレントパワーを撃ち合い上等というよりも「一発で決め切る事が出来る」という方向で解釈し、そもそも劣勢になった事が彼らの本意ではないでしょうが、清水は勝負を決めに行くタイミングを焦らなかったのは大きなポイントだったのかなと。その上で千葉の強度が少し落ちてきたタイミングで、カウンターをするにしても中盤でボールを持てる白崎をあのタイミングで入れてきた意味は相当大きかった。最後のボールキープへの対処を狙いにきた千葉を嘲笑うかのような3点目にしても、今日の清水は劣勢だった中でも去年出来なかった戦い方が出来ていたのかなと。見事な逆転劇でした。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
祝日なのに体調不良〜♪
ではでは(´∀`)