RK-3はきだめスタジオブログ

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完遂〜2024明治安田J1リーグ第28節 ヴィッセル神戸 vs サガン鳥栖 マッチレビュー&試合考察〜

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肩が凝る

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2024明治安田J1リーグ第28節、ヴィッセル神戸 vs サガン鳥栖の一戦です。

 

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今日の試合を終えれば今年のJ1はいよいよ「ラスト10試合」というフェーズに到達します。

そういう状況ですから、今はまさにサバイバルの状態であると同時に、最後の最後のサバイバルへの挑戦権をめぐる争いの時期とでも表現すべきでしょうか。それぞれの最終目標はクラブによって異なれど、それを争うだけの立場にいけるかどうかが決まっていく段階です。

その点で言えば神戸と鳥栖はまさしく真逆の立ち位置ながら、この試合に望む立場としてはどこか似ている2チームなのかもしれません。町田が首位を快走する中で、神戸は連覇の為には引き分けすらも落とすわけにはいかない。勝って優勝争いに残らなければならない。逆に鳥栖は京都や湘南が復調した今、相手がどこであろうと勝って、17位と18位の間に横たわる綱に指先をかけ続けなければならない。お互いにこの試合はそれぞれの生き残りをかけた壮絶なシチュエーションとなります。

両チームスタメンです。

 

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神戸は前節G大阪戦からスタメンを3人変更。前節は出場停止だった扇原貴宏がスタメンに復帰し、左SBも初瀬亮をスタメンに戻しました。左WGに入った宮代大聖はスタメンとしては第20節町田戦以来の起用となっています。注目の森岡亮太はまだベンチには入っていません。

木谷公亮監督体制で3試合目(天皇杯を含めると4試合目)となる鳥栖は、ここまでは4バックでしたが今日はアンカーを置く形の3バック/5バックにシステムを変更しました。前節札幌戦からは負傷離脱したマルセロ・ヒアン、そして川崎に移籍した河原創を含めて5人メンバーが代わっており、前節鳥栖デビューした久保藤次郎、先日獲得が発表された今津佑太と寺山翼が早速スタメンに名を連ねています。

 

 

 

本日の会場は兵庫県神戸市、ノエビアスタジアム神戸です。

 

 

神戸は夏季の3試合を「VISSEL SUMMER FESTIVAL」と称して開催。対象の3試合では試合ごとにそれぞれのテーマが設定されており、テーマを「ミュージック」と冠した今日の試合では管楽器グループのMOS、アイドルグループのグットクルーが出演。また、サガン鳥栖戦に合わせて佐賀県のブースも設置されています。

時代によって段階的に幾つかのフェーズを経ていくこのスタジアム。楽天が主導したスタジアムそのものの変革が落ち着いた昨今では、2023年末のEDMフェス出会ったら、先月のMrs.GREEN APPLEのコンサートなど音楽イベント開催も積極招致するようになりました。

 

 

最初のチャンスは神戸。2分に右サイドを抜け出した武藤嘉紀のグラウンダーのクロスを今津佑太がクリアを試みたボールがポストに当たるヒヤリとした瞬間から試合が進みましたが、直後には大迫勇也が左サイドを抜けてゴールに向かう際どいクロスを上げるなど、3バックの鳥栖に対して神戸はサイドの背後を狙う姿勢が明確になっていました。

対する鳥栖は基本的にはセーフティーファーストで、時折カウンター気味の攻撃でシュートに行けそうな場面も作ってはいましたが、鳥栖はむしろ前半は0-0で終わらせにいく意思が伺える展開で進んでいきます。

 

 

 

神戸は28分にもロングボールから広瀬、大迫と繋いで井出がアクロバティックに狙うもゴールを捉えられず。しかし神戸の狙いは常に明白で、鳥栖があまりに前に出てこない事もあり、後方でゆっくりとボールを回して機を伺いながら右サイドにロングボール。武藤や広瀬がそれに絡み、ニアサイドとファーサイドを大迫と宮代が詰めながら中盤の選手がフォローに入る流れを徹底していました。

33分、右サイドでボールを持った武藤が巧みなステップワークからクロスを入れると、ボールはニアの大迫を超えてファーサイドの宮代へ。宮代が綺麗に流し込み、神戸はまさしく試合開始から狙っていた形を成就させるように先制点。

 

 

終わってみれば前半は神戸が思い通りの展開を結果で成就させ、鳥栖はゲームプランが前半の最後の方で崩れたような形に。前半は1-0で後半へ。

 

 

神戸は後半から得点を挙げた宮代を下げて佐々木大樹を投入。

基本的には後半も神戸ペースで進んでおり、ロングボールを起点に作っていくスタイルは前半と同じでしたが、前半のそれが右サイドのスペースを攻略する為のそれだったのに対し、後半はよりロングボール自体も左右に振り分けつつ、サイドで時間をつくりながらコンパクトな陣形を築く、その上でボールを奪われた際もプレスのスタートラインを高くできる状況を作るような意味合いが強くなっていました。

 

 

 

そんな中で神戸は59分、高い位置に起点を作って前線に多くの選手が絡める状況を作ると前半よりも二次攻撃、三次攻撃を繰り出しやすい状況に試合をやっていくと、井出のパスをエリア内で受けた武藤のクロスを佐々木が頭で合わせて神戸が追加点!吉田孝行監督の交代策がすぐに数字に表れてリードは2点に。

 

 

鳥栖は失点前に投入していた楢原慶輝に続き、65分には清武弘嗣とジャジャ・シルバ、81分には木村誠二とヴィキンタス・スリヴカを投入。対する神戸も75分に井手口と井出を下げてパトリッキと久々の出場となる山口蛍を入れて佐々木を中盤に降ろし、78分には武藤を下げて飯野を投入してペースの維持と調節を念頭に置いた交代を行います。

鳥栖は終盤は清武にボールを集め、そこから前線の選手が動き出す形で少しだけ攻撃を活性化させましたがそれがなかなか好機には結び付かず。神戸は終了間際のパトリッキの決定機こそ外しましたがほぼ危なげなくゲームを締めて試合終了。神戸が町田追撃に大きな勝利を挙げて鹿島・G大阪をかわして3位に浮上し、鳥栖はこれで6戦未勝利となりました。

 

 

 

全体的に神戸が実に上手くゲームを運んだ…という印象でしたね。最初の1分からアディショナルタイムの最後に至るまで、ほぼ神戸が描いたゲームプラン通りに試合は進んだのかなと。

鳥栖は試合途中から3バックを試した試合こそありましたが、木谷監督が就任してから試合間隔の短い連戦が続いていた中で今日は5バックと表現した方が適切な形を強いてきましたので、例えば7月の横浜FM戦をより守備的にしたような形で、0-0で試合を進める前提でどこかで隙を突く、最悪0-0で終わってもいいというスタンスはあったように思います。しかしやはり新しい選手が多い状況での急造システムになると、マークの受け渡しやプレスとリトリートの判断は粗になってしまう部分がある。そういう状況を思えば鳥栖守備陣は個々では粘り強い対応ができていたと思いますが、神戸側も焦る事なく「同じ攻撃を繰り返せば慣れるより先に崩れる」という自信を持ってプレーしていたと思いますし、結局宮代の先制点は前半ずっとやり続けていた流れから生まれた。あのゴールはしてやったりでしょう。

その上で神戸は後半は、サイドを突破する事に重きを置いていた前半から、サイドにロングボールを入れるのは同じでも目的を突破から高い位置でポイントを作って時間を作る…という解釈に変更してきました。ここで後半から佐々木を投入していたのも一つのポイントだったと思います。結局鳥栖は、カウンターの糸口にも蓋をされるような形になってしまった。今日の神戸のゲームの進め方は抜群に上手かったですし、吉田監督のゲームプランの操り方、それを実践した選手の能力も卓越したゲームだったのかなと。

 

 

三宮商店!

ではでは(´∀`)