
いつになれば湘南恋人に会えるのぉぉぉ
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第28節、湘南ベルマーレ vs ガンバ大阪 の一戦です!
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もちろん上が詰まっているだけに優勝の可能性が無いわけではありませんが……現実的なところとして、2025年のガンバに残されたタイトルはシーズンを跨ぐACL2を除けばほぼ無いと考えた方が妥当でしょう。そして26-27シーズンのACLを掴むもかなり困難であることは実情としてガンバが認めざるを得ない。逆に残留にしても、もちろん確定まで安心は禁物とはいえ…現実的か?と言えば、ここから極端な連敗でもしない限りは可能性は低い。そうなると、ガンバとしては数字としてのわかりやすい目標をモチベーションとしにくい状況ではあると思います。
だからこそガンバは残された試合の中で矜持を示していかなければなりません。難しく、どこまでも難儀なシーズンだったからこそ、選手個々という単位でもポヤトスガンバという単位でも、残りの試合ではその価値を改めて示していくことでしか未来は描けない訳ですから。旧知の面々も多い湘南、ガンバが苦手にしがちな湘南を相手に、選手及びチームにはその決意を形にする事が求められています。
今日という試合を次に繋げていく為に。シーズンはまだまだ終わりません。
両チームスタメンです。


ガンバは3-2で勝利した前節横浜FC戦からはスタメンを4人変更。今日は通常の4-2-3-1から3バックの湘南に合わせてシステムを3-4-2-1に変更。半田陸と黒川圭介をWB、SBを本職とする初瀬亮を左CBに配置し、満田誠とファン・アラーノをシャドーの位置で起用。ボランチは出場停止から復帰した安部柊斗と第12節FC東京戦以来のスタメンとなる美藤倫のコンビとなりました。
湘南は岡山に0-1で敗れた前節からスタメンを3人変更。ここまで全試合出場の鈴木章斗が今日は出場停止になった一方、ゼ・ヒカルド、二田理央はいずれも移籍後初スタメンで、19歳の石橋瀬凪はプロ初スタメンとなりました。小野瀬康介、鈴木雄斗、ベンチスタートの奥野耕平、そして山口智監督は古巣対決。なお、ガンバからレンタル移籍が発表された中野伸哉は契約上の理由で出場できません。
レジェンドOBに因んだ「7・HIDEゲート」を持っているなど、Jリーグ2年目となる1994年からJリーグの舞台で稼働し続けているスタジアム。2002年日韓W杯の際にはナイジェリア代表がキャンプ地としており、ベルマーレとマリノスとの練習試合を行ったことも。
この試合はフジタスペシャルデーとして「グリーンオーシャンナイト」と銘打って開催されており、アウェイサポ以外には無料でユニフォームが配布。光の演出やらSNSと連動したイベント、ハーフタイムの花火打ち上げなど様々な施策が打たれており、チケットも完売したそうで。今日は現在ガンバのCROを務め、湘南のOBでもある阿部浩之氏もトークショーのゲストとして来場しています。
GKがピッチに登場⚽
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2025年8月31日
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最初のチャンスはガンバでした。7分に右のインサイドを抜け出す形でフィニッシュまで持ち込むも、ゴールの上部を狙ったシュートはGKポープ・ウィリアムがセーブ。いずれにしてもこの日のガンバはスタートのポジションは黒川圭介を左WGとした4-2-3-1の形を採りながらも、そこからは半田を右WB、初瀬を左SBとした可変式のシステムで変則的なミラーゲームを仕掛けるような格好で攻めており、WBがボールを持った時はボランチが補佐しながらシャドーの裏抜けを促すような形で攻略を試みていきます。
しかし13分、試合はガンバが優勢に進めていたように攻撃面では一定の手応えを見せていたものの、守備の連携面ではやはり急造システムとしての不安定さは拭えない部分が露呈することになりました。湘南は自陣の右サイドでビルドアップを図ると小野瀬が同サイドへロングボール。DFの横の脇を走った二田が抜け出すと、ドライブのかかった豪快なゴラッソを叩き込んで湘南が先制。
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— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2025年9月1日
加入後、初ゴール🔥
\#小野瀬康介 選手からの絶妙なパスに抜け出した、 #二田理央 選手の大胆なドライブシュート👟⚽
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🏆 2025YLCプライムラウンド準々決勝 第1戦
🗓️ 9月3日(水)19:00K.O.
🆚 サンフレッチェ広島
🏟 レモンS
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ガンバは31分にはFKから中谷のヘッド、34分には初瀬のクロスが流れたところにヒュメットがシュート、立て続けに美藤が詰めて行きましたが、GKポープ・ウィリアムの好セーブや相手守備陣の好守もあってゴールには至らず。
逆に37分にはこの日左サイドを再三に渡って突破してきた石橋の折り返しに反応した二田のシュートこそポストに当たりますが、こぼれ球を平岡が押し込んで湘南が2点目。
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— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2025年9月1日
こぼれ球を突き刺し追加点💪
\#二田理央 選手の見事なダイレクトボレー。
こぼれ球に反応した #平岡大陽 選手が追加点を挙げる⚽
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🏆 2025YLCプライムラウンド準々決勝 第1戦
🗓️ 9月3日(水)19:00K.O.
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ガンバも反撃は見せます。
高い位置でボールを動かす事自体はできていたガンバは左サイドでFKを獲得すると、初瀬のFKでのクロスに対して福岡が競り勝ってヘッドを決めてガンバが同点!初瀬獲得の効果が早速現れる形でガンバが1点を返せば、直後には満田がプレッシングで館幸希からボールを奪い取って一気にGKと1対1。その満田を館が倒した事で館は一発退場となり、このプレーで得た初瀬のFKは外れるもガンバは数的優位を獲得します。
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2025年8月31日
🏆2025明治安田J1リーグ 第28節
🆚#湘南ベルマーレ
⌚40分
⚽#福岡将太
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— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2025年9月1日
ついに掴んだ初GOAL💥
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ペナルティエリアの外から左足を振り抜いた #小田裕太郎 選手のゴラッソ👟
ここから上昇気流に💪
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🏆 2025YLCプライムラウンド準々決勝 第1戦
🗓️ 9月3日(水)19:00K.O.
🆚 サンフレッチェ広島
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しかし…前半終了間際、完全にガンバの流れと思った刹那、ペナルティエリア前で小田が巧みなステップワークから左足でゴラッソを叩き込んで3点目。ガンバとしては計算通りに行った部分もありながら、それを大きく殴りつけてくるような計算外に打たれる形で2点ビハインドの後半へ。
湘南はDFが退場したことも踏まえて後半から鈴木雄斗を右CB、小野瀬を右SBとするような形の5バックを形成。一方のガンバは黒川を下げて宇佐美貴史を投入すると、宇佐美をトップ下に初瀬と半田をSBとする4バックにシステムを戻します。
するとやはり慣れたシステムという事もあるのか、半田や初瀬が大外で関与しながらパスのテンポが向上。49分には初瀬のCKは流れるも、ボールを回収したアラーノのクロスが弾かれたところに美藤が押し込んで1点を返すと、52分には初瀬のサイドチェンジを受けた半田の落としに宇佐美がクロスを上げ、逆サイドを走った初瀬が折り返してアラーノが潰れたところに最後は中谷!!やたらと同点弾を獲る男、中谷が果敢なオーバーラップを見せてガンバ一気に同点!!
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2025年8月31日
🏆2025明治安田J1リーグ 第28節
🆚#湘南ベルマーレ
⌚49分
⚽#美藤倫
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🎥ゴール動画
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🏆2025明治安田J1リーグ 第28節
🆚#湘南ベルマーレ
⌚53分
⚽#中谷進之介
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その後もガンバが攻勢を仕掛けていました。半田と初瀬で幅を取りつつ、そこに宇佐美やアラーノ、或いは満田らを絡めたトライアングルを常に構築しながら逆サイドにも視野を持つ事で密集とスペースアタックの二極を使える状態に持っていたガンバは再三に渡って攻撃のアクションを起こしていく、そして同点ゴールのシーンが顕著だったように中谷もフィニッシャーとして関与していく形で逆転を狙いにいきます。
対する湘南はなんとかガンバに決定的なチャンスを与えない粘り強い守備は見せたものの、数的不利の状況もあって自分達がボールを持つ、或いはカウンターに力を割く事ができなくなった事から62分に二田を下げて大岩一貴を投入。最終ラインを熱くすると共に、鈴木と小野瀬を元の位置に戻す事で初瀬のところを制限しにきました。
後半の飲水タイムの段階で湘南は石橋とゼ・ヒカルドを下げて奥埜博亮と茨田陽生を投入。個人のところでボールは奪えていただけに、そこからの繋がりを作ろうと中盤でボールを持てる選手を送り込みます。対するガンバはボランチの美藤を下げてジェバリを投入。安部をアンカー、トップ下に宇佐美を置いてその前を2トップとするファイヤーフォーメーションで畳み掛けに行きます。後に安部は鈴木徳真と、満田は山下諒也に交代。
するとジェバリ投入直後には前線でボールを収めたジェバリのスルーパスに反応したヒュメットがネットをやらスマホオフサイドでゴールは認められず。79分にもジェバリが好機を迎えますが、相手DFのブロックとGKのセーブに阻まれて得点には至りません。
そして運命の刻は88分でした。右サイドの深くにいた山下からボールを受けた半田が中央にグラウンダーのボールを送ると、アラーノはジェバリに託して自分は小回りにアクション。ジェバリは巧みなボディコントロールで制圧してスルーパスを出すと、追いついたアラーノがブラジリアンらしい気の利いたチップキックでGKを出し抜いて遂に逆転!逆転!!逆転!!!逆転!!!!
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2025年8月31日
🏆2025明治安田J1リーグ 第28節
🆚#湘南ベルマーレ
⌚88分
⚽#ファンアラーノ
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アディショナルタイムには湘南のCKからの大カウンターでジェバリのパスがディフレクションしたところを狙った山下が仕留めると、その後はセットプレーから大岩に決められるなど更にお互いに1点ずつ加えるというカオスな試合に。
それでも最後のところはGK一森純の好セーブもあり、守備陣も身体を張ってなんとかゲームセット。カオス、カオス、カオス!!衝撃の真夏の花火大会は5-4でガンバが制しました!
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2025年8月31日
🏆2025明治安田J1リーグ 第28節
🆚#湘南ベルマーレ
⌚90+7分
⚽#山下諒也
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— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2025年9月1日
意地の反撃弾⚽
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試合終了間際、 #大岩一貴 選手のヘディングシュートで追加点🔥
最後まで諦めない姿勢を体現するゴールに。
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🏆 2025YLCプライムラウンド準々決勝 第1戦
🗓️ 9月3日(水)19:00K.O.
🆚 サンフレッチェ広島
🏟 レモンS
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まあ……スリリングな試合でしたねぇ。EXPOCITYの映画館でパブリックビューイングやってたとの事ですけど、みんなでワイワイと試合を見るにはこれ以上ないゲームだったのでは。
元々ポヤトスガンバは3バックのチームを苦手としていて、湘南はその中でも代表格的な存在ではあったんですが、8月に組まれた5試合は相手が全て3バックのチームなので、そこでどうしていくか…というところはガンバには問われていました。とはいえ3バックとは言っても、それがどういう3バックなのかはまたそれぞれ異なる話ではある。そこで5通りの対3バックチームへのアプローチを用意してきた試みは面白かったと思いますし、例えば岡山戦にしても「いやこのシチュエーションでその負け方したら内容もクソもないでしょ」というゲームだったとはいえ「まあ言わんとすることはわかる」みたいな部分はあったんですよね。ここに来てこれだけ違うアプローチが出来た根底にあるものはなんぞやと言えばチームとしてのビルドアップの土台はしっかりと作れていた…という事になって、ケーキで言うなら少なくともスポンジは用意してある状態から料理を始められる訳です。チームとしてのスタート地点をはっきりと固定できていた事はやっぱり大きいですし、そこはポヤトス体制の大きな財産と言えるでしょう。その中でこの5試合で見せた異なるアプローチは負け越しという結果になったとはいえ、器用な事やるなあ…と個人的には素直に思いましたね。
交代策は今も周りで「ポヤトスがなにしたかったのかわからん」ってすごい聞こえてくるんだけど、むしろ意図自体はめっちゃわかる。…
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2025年8月10日
で、この試合に関してですが…やっぱり大きなトピックとしては3バックに変更してきたという事。最初は可変かな?と思っていましたが、少なくとも前半の運用は完全に3バックでしたし、ガンバがスタートから3バックで入ったのは2023年の終盤の数試合以来で、ましてや半田ではなく初瀬を3バックに組み込んだのはサプライズでした。
前半を3-1で終えた印象に引っ張られてしまいそうにはなりますが、アプローチやボールの動かし方は興味深かったですし、試合後にポヤトス監督も「前半の内容自体は自分たちがしっかりと支配できているなっていう自分の中では手応えがありました」とコメントしたようにスコアの印象ほど悪くなかったと思います。肝としては右CBの福岡は左WBの黒川に、左CBの初瀬は右WBの半田に対角のボールを送りながら、WBに対してボランチがフォローに入ってシャドーがポケットを取りに行く。そうする事で中にもう一枚のシャドーとヒュメットがいて、バイタルエリアにもう一枚のボランチが走り込める状況を作る…という狙いはピッチの中に最後の部分を除けば反映されていた。そういう意味ではプランとしては当たってはいたと評価されるべき前半ではあったなと。
ただ、そのシャドーのところに入った時に湘南も複数人で囲う事でうまく大外に追い出していく守備をしてきた事で決定機まで持ち込めなかった、システマチックなテンポ感をスローダウンさせられてしまったところがあったのは痛手でしたし、なによりプランは面白かったと言っても急造システムは急造システムで、その急造システムの中で初瀬はほぼやった事ないポジションをやってる。そこでCBとWB、或いはCBとCBの隣り合う連動にどうしてもズレが生じるのはこのゲームプランを選んだ以上は背負わなければならないリスクでしたし、それを百発百中で仕留められてしまったところは湘南を褒めるべき部分と、いつもと違う運用でいつもと同じ部分をどれだけ意識して維持していけるかはチームというよりも隣り合う選手達が擦り合わせていくべきことではあるんだろうなと。
とはいえ、湘南の守備は元々複数人で上手く囲いながらその後の展開に繋げていく訳ですから、湘南にとっての数的不利は他のチームと比べてもちょっと重いと思うんですよね。その中で湘南は守備時の数的優位を作ろうとすればするほど足りないスペースが出てきて歪みが生じるようになった。そういうスタイルかつそういう状況のチームに対してあくまで幅を取る事を優先すると、逆に「ここは一人で行かせた方がいい」という割り切りが守備側もしやすかったりする。そこで宇佐美投入でシステムを戻し、サイドでトライアングルを常に構築しながら複数人の守備者を引っ張り出すようなボールの動かし方に変えた辺りのポヤトス監督の判断は、前半のプランが必ずしも悪い訳じゃなかったからこそ固執せずに良く割り切ったなと思います。そこに関しては、2点ビハインド+数的有利の獲得と前提条件があまりにも変わりすぎた部分はあるでしょうが。
後は…湘南のベンチワークもガンバにとって良くも悪くも影響を与えていましたね。後半、山口智監督がDFを追加せずに小野瀬と鈴木を一つずつ下げる事でDFを増やす形を採りましたが、これは結果として大いなる失策でした。鈴木が右CB、小野瀬が右SBという形でこの2人が最終ラインに取り込まれて攻撃に関与できなくなった事は特に初瀬にとって大きかった。3点目の場面じゃないですけど、初瀬からすればカウンターのリスクを考慮しなくても攻めたい放題の状況になった訳ですし。ただ、3-3になったタイミングである種のその失策を自認し…と言っては失礼ですが、そこで攻撃のタレントではなくDFの投入で再び小野瀬と鈴木を前に出せるように手当てをした事は賢明でしたし、後半の湘南は局面での1対1の守備の場面では勝てる場面が多かった一方、そこからボールを収められずにガンバに奪い返される場面が多かった中で、奥埜と茨田の投入によりボールを一度奪った後にそこに預ける事で陣地回復するだけの時間を中盤で作れるような形にしてきた采配が試合をイーブンに戻してきた部分はあったなと。
いずれにしてもガンバからすれば細かいところでも大枠のところでも反省材料は多かったと思いますが、それでも福岡の得点に繋がる初瀬のプレースキックであったり、決勝点に至るジェバリとアラーノのプレーであったり、出すべき部分でクオリティを出して差し切るように勝てた事は素直に良かったと思います。
で、最後にちょっと触れておきたいのがこの試合の決定的な要因になった退場シーンですよね…あそこはサッカーの難しさを感じさせられましたね。
少なくとも一般的に、あのシーンでガンバにとってもっとベストな結果は「満田がそのまま点を取る事」ではあるんです。ただ、もしあそこで満田が点を取って2-2になっても後半はイーブンな状態で戦うことになっていた訳で、特に後半序盤の一方的な展開にはまずならなかった。つまりあの退場シーンはガンバにとって、あそこで同点に追いつくことよりもメリットがある結果になった…と。逆にDFの館からすれば、おそらく頭では理解していない訳ではと思うんですよ…ラスト10分とかであればともかく、時間的な事を踏まえれば同点に追いつかれるよりもここで1人減る方が痛い、と。ただ元々彼のミス起因のプレーでもありますし、あの場面でそんな冷静に振り切った判断ができるかどうかは……個人的にもサッカーをやっていた時にはDFでしたもので、あそこでそんな理性を効かせるのは難しいよな…って気持ちはわかるんですよね。湘南が1点リードという状況もあったので、一つの場面に沿う損得の面ですごく業のようなシーンだったなと。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
2025明治安田J1リーグ第28節
1位 京都サンガFC(54)
2位 柏レイソル(53)
3位 ヴィッセル神戸(53)※1
4位 鹿島アントラーズ(52)
5位 FC町田ゼルビア(50)※1
6位 サンフレッチェ広島(50)※1
7位 浦和レッズ(47)
8位 川崎フロンターレ(45)
9位 ガンバ大阪(40)※1
10位 セレッソ大阪(39)
11位 ファジアーノ岡山(39)
12位 アビスパ福岡(37)
13位 清水エスパルス(33)
14位 東京ヴェルディ(32)
15位 FC東京(31)
16位 名古屋グランパス(29)
17位 横浜F・マリノス(25)
18位 湘南ベルマーレ(25)
19位 横浜FC(23)
20位 アルビレックス新潟(20)
※1 1試合消化試合数が多い
3連勝中と勢いに乗る岡山をホームに迎えた首位の京都は満員の観衆を前に5-0で圧勝。9戦無敗で首位をキープすると共に、2得点のラファエル・エリアスはレオ・セアラと並んで得点ランクトップとなりました。上位勢では明暗が分かれる結果となっており、京都同様にホームで勝利を収めた柏と神戸は共に勝点53で京都との勝点差1をキープ。一方、鹿島と広島は共に敵地で同点に持ち込むも勝点1に終わり、町田は川崎との壮絶な打ち合いを落として10試合ぶりの敗北を喫しています。
残留争いでは横浜FCvs東京V、名古屋vsFC東京と2試合の直接対決が組まれましたが、この2試合はいずれもドローで勝点1を分け合う結果に。一方、この4チームを除く残留争いに係る横浜FM・湘南・新潟はいずれも1点差のゲームを落として敗北した事で、残留争いの勢力図に大きな影響はありませんでした。
真夏のジャンボリィィィ
ではでは(´∀`)