RK-3はきだめスタジオブログ

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NEW STANDARD〜2026明治安田J1百年構想リーグWEST第3節 京都サンガFC vs アビスパ福岡 マッチレビュー&試合考察〜

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伯方の塩、割と最近まで博多の塩だと思ってた

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2026明治安田J1百年構想リーグWEST第3節、京都サンガFC vs アビスパ福岡の一戦です!

 

 

 

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なんとも言えない悩ましさの中を戦っているサンガの前には2つの現実が交錯していると思います。

宮本優太、原大智という昨季の絶対的なレギュラーを失った中で、吉田達磨コーチを招聘して新しいパターンもトライしながら百年構想リーグに挑んでいるサンガ。神戸戦ではそのトライの跡が見えたものの、それに伴う副作用のような場面もあった。清水戦ではそのトライの意思が先走り、それが清水に絡め取られた時に欠点と呼ぶべき部分だけ露呈した。トライの上にはそういう難しさにサンガは直面している…それがこの2試合で直面した現実です。一方、その中でも…2試合ともPK戦でそれぞれ明暗を分ける結末にはなりましたが、神戸戦はそれでもイーブンな展開に戻し切った。清水戦はそれでも最後の最後で追いついてみせた。そういう胆力と底力を手にして、そういうパワーを出せるチームと化して、そしてその強さを原動力に去年はあの場所まで駆け上がった…それもまた、サンガが手にした現実の一つだと思っています。

対する相手はJリーグ同期のアビスパ福岡です。5年前のJ1を見て、3年前のルヴァン杯決勝を見て、サンガは近くにいたはずの福岡を見上げた。そして去年のサンガを見て福岡もそれに近い感情を持ったことでしょう。唯一の同期に何を見せ、何を示すのか。様々なことが求められます。

両チームスタメンです。

 

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サンガは前節清水戦からはスタメンを4人変更した上で、これまでも3バックのチームと対戦する時に特例的に採用していた3-4-2-1を組んできました。3バックの左右は須貝英大と移籍後初スタメンのエンリケ・トレヴィザンが務め、WBに福田心之助と佐藤響、シャドーにマルコ・トゥーリオと松田天馬を配置。そしてジョアン・ペドロと組むボランチには尹星俊がリーグ戦初出場!ベンチメンバーも永田倖大、石田侑資、グスタボ・バヘットが名を連ねるなど少なくないメンバーの入れ替えを行っています。

前節C大阪戦は0-2で敗れ、サンガ同様にまだ90分勝ちのない福岡は前節からサンガと同じくメンバーを4人変更しました。開幕2試合は1トップ2シャドーの変更のみでしたが、今日はWBに藤本一輝、3バックの中央に田代雅也を起用。前線もシャバブ・ザヘディと佐藤颯之介が今季初スタメンです。ちなみに塚原真也監督は京都出身かつサンガユース出身。サンガユース出身でJリーグ監督に就任したのは多分塚原監督が初めてなんじゃないですかね…?S級ライセンスの研修も曺監督率いる2023年のサンガだったそうで。

 

 

 

本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。

 

 

「サステナアクション」と題して環境問題を知る・学ぶに繋がるイベントも多数行われるこの試合では、先着1.9万名に対してauとコラボした大判のフリースポンチョがプレゼントされます。まだまだ寒いだけにこの季節、そして秋春制に向けて長く使えるグッズになりそう…。スタジアム場外には湯の花温泉の成分を使用した足湯もありますし、サステナアクションの一環としてカイロもプレゼントされるので、この季節になかなか至れり尽くせりですね。

ここ数年は京都駅にデカデカと広告を出せたり、亀岡駅前にもグッズショップを開設できたりと色々な施策に取り組んでくれている。この流れと共にチームとしての基盤を定着させてほしいものです。

 

 

立ち上がりこそどちらが押し気味に進められるのか安定しない展開となりましたが、サンガは2シャドーかエリアスのどちらかがサイドに流れた時にボランチのジョアン・ペドロが飛び込んでいく攻撃の流れを作り始めると攻撃が流動性を持ち始めていきました。13分にはトゥーリオのパスから松田がシュートまで持ち込みますがGK小畑裕馬がストップ。

ただ流れができてからは福岡の攻撃がロングボールに傾倒していくようになり、うまくサイドに逃した際には福田と佐藤のところで局面に勝つことで攻撃に持ち直せる状況になっていきました。

 

 

 

福岡は立ち上がりはザヘディ狙いのロングボールという形でしたが、徐々に中盤の底から両サイドに長いボールを入れて両WBを走らせる形にシフトすると25分には藤本一輝が抜け出して可能性のあるクロスを入れるシーンを作るなどWBを絡める事で攻撃の形を作れるようにはなっていきましたが、基本的にサンガが優勢にゲームを進めていく流れには変わらず。

32分、相手のGKからのボール回しをじわじわと詰めていったサンガは松田や佐藤、トゥーリオがしっかりとコースを切りながら田代雅也とGK小畑がギリギリのところでパス交換をせざるを得ないところまでジリジリ追い詰めると、小畑のパスをエリアスがカット。そのまま流し込んでサンガ先制!

 

 

その後は少し福岡が前へのアクションを起こしてくる時間もありましたが決定的なピンチになるまでには至らず前半終了。

今季初めての先制点かつ前半に点を取ったサンガ。今季初めて前半をリードで終えます。

 

 

 

後半も基本的にサンガが前半の流れを継続してプレーできていました。58分には左サイドに流れてボールを持ったトゥーリオが、ニアサイドにエリアスが走り込んだ事で空いたファーサイドのスペースにアウトサイドキックでクロス。ファーサイドに走り込んだ福田は相手を巧みにかわしてシュートに持ち込みますがGK小畑がファインセーブ。ただ後半は前半以上にサンガペースの試合になっており、ペドロと尹のWボランチのところでボールを動かしながら高い位置に取らせたWBがシャドーとの連動で作り逆サイドへ…という循環を作る事で福岡を押し込む展開には持って行けていました。

ただポケットを抜けるようなシーンこそ作れるものの、決定機になりそうな場面は58分の福田のシュートを除いてはなかなか作り切れず。

 

 

 

それでも77分でした。

福岡が反撃するような時間、スペース、タイミングを作らせなかったサンガはルーズボールをGK太田が蹴り出すと、相手のヘディングでの跳ね返しが甘くなりGKとのポジションも合っていなかったところを見逃さなかったトゥーリオがアウトサイドショット!!鮮やかな一撃で遂に追加点!!

 

 

得点直後に松田を下げて奥川雅也を投入にしたサンガはこうなるとやりたい放題。何度もトゥーリオにいい形でボールが収まり、そこからもトゥーリオとエリアスが決定的な場面を作れば、88分にはオーバーラップした須貝のクロスにまたしてもトゥーリオがヘッド。このシュートはクロスバーに当たりますが、保持時の動かし方もハイプレスも緩めない姿勢で貪欲に3点目を狙いに行きます。

3点目こそ取り切れませんでしたが、最終盤には石田侑資や永田倖大も送り込んでゲームセット!これまで強みとしてきた事、今年取り組もうとしている事を融合させる勝利で、百年構想リーグ初の90分勝利を収めました!!

 

 

 

良いゲームでした。この試合をものすごく端的に表すなら「京都が福岡のミスを突いて2-0勝ち」という事になるのでしょうが、内容的にはそういう表現になるのもやや不当なパフォーマンスを出してくれたのでは。

 

 

試合後の会見で曺貴裁監督が「2026年バージョンのサンガが少し見せられたと思います」と語りましたが、実際に神戸戦でトライして副作用を露呈しながらもそれなりに示せたり、清水戦でトライの意識が先行して空回りしたり……2026年のスタイルとしてのトライを形として表現できたゲームと言えるでしょうか。

2024年の後半からチームのバランスを調節する事で総合力を高めたサンガですが、その結実となった昨季も含めてサンガが好調の時のゲーム展開は"制圧"というニュアンスが強いチームだったと思います。その中で今季は…別に原大智の退団に関係なく、制圧スタイルをベースにしつつも支配の要素を加えようとした。つまりプレッシング+ショートカウンターをベースにしながらもそれだけだと詰まる試合もあるので、そういう時にポゼッションも繰り出せるチームになりましょう、それが今年のテーマだったからこそ吉田達磨コーチを呼んだんでしょうし、今季の補強もプレスマシーン的な選手よりも中盤は特にそういうスタイルに適応できそうな選手を中心に動いていた事もその表れでしょう。

 

 

その意味ではこの試合では、例えば1点目のシーンで相手GKのミスを誘発したプレスの連動は曺貴裁体制でずっとやってきたような強みが存分に出たシーンでしたから、そういうこのチームの"大前提"と呼べる部分はしっかりと集中してやりきった。それと同時に、特に後半に顕著だったように、高いラインを保ちながら自分達でボールを保持する時にどうするのか?という展開もしっかりとやりきることができたと思います。

尹もデビュー戦とは思えないぐらい堂々とやり切ってくれましたし、例えばペドロはボランチで配球を担いながらトゥーリオが開いた時には積極的に飛び出していくなど厚みを担保した。特に尹が想像以上にバランサーとして機能できることを示せたのは収穫で、ボールの動かし方や奪い方に類稀なセンスを持つペドロが伸び伸びプレーできていましたしね。中盤で時間を作って福田が駆け上がってくる時間を作る…というような攻撃のシステムも作れていましたし、アビスパがちょっと混乱の中にいるという相手チームの事情はあったにしても、このゲームでのサンガは「これまでの強さ」と「新しく身につけたい強さ」をある程度両立してプレーする事が出来ていた。そこはまさしく今シーズン目指していたものを一つ提示をする事ができたと評価されるべきだったんじゃないかなと思います。良いゲームでしたし、この試合を良いゲームではなくスタンダードに持っていけるようになればワンランク上のチームになっていけるんじゃないでしょうか。

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

2026明治安田J1百年構想リーグ第3節

《EAST》

東京ヴェルディ2-2(4PK3)FC町田ゼルビア

横浜F・マリノス0-2浦和レッズ

川崎フロンターレ1-2FC東京

鹿島アントラーズ2-0柏レイソル

水戸ホーリーホック1-1(5PK3)ジェフユナイテッド千葉

《WEST》

清水エスパルス1-0ヴィッセル神戸

名古屋グランパス1-3V・ファーレン長崎

京都サンガFC2-0アビスパ福岡

ファジアーノ岡山1-2ガンバ大阪

セレッソ大阪1-2サンフレッチェ広島

 

 

昨季の1位と2位の対決として注目された鹿島と柏の一戦は鹿島が横綱相撲的なゲームを披露し、セットプレーで挙げた2得点で見事に勝利。一方の柏、そしてホームで浦和に敗れた横浜FMの2チームは90分負けによる開幕3連敗で未だに勝点獲得には至っていません。東西合わせて唯一90分勝ちで開幕2連勝を果たしていた東京Vは90分での開幕3連勝こそ逃したものの、町田を相手に終盤の2得点でPK戦に持ち込み勝利を収めてPK勝ちを含む3連勝を達成。PK勝ちを含めた3連勝チームは東京Vと、アディショナルタイムに追いつかれながら直後に勝ち越した広島で東西1チームずつとなりました。多くの選手・スタッフが行き交った事で注目を集めた清水と神戸の試合は清水が1-0で勝利し、吉田孝行監督体制の初勝利を挙げています。

昇格組では昇格組同士の対決となった水戸と千葉の試合では、ホーム開幕戦となった水戸が退場者を出しながらもPK戦に持ち込んで勝利。広島と神戸に2連敗を喫していた長崎は敵地での名古屋戦を3-1で勝利し、J1復帰後初勝利を飾っています。

 

 

めんたいこ

ではでは(´∀`)