RK-3はきだめスタジオブログ

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出力最大化を目指して〜2024明治安田J1リーグ第23節 京都サンガFC vs 浦和レッズ マッチレビューと試合考察〜

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サンガ30周年、何かと縁のある浦和レッズさん。

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビューは2024明治安田J1リーグ第23節、京都サンガFC vs 浦和レッズの一戦です!

 

 

 

京都サンガFC 30周年企画ブログのまとめページはこちら!随時色々と更新しております。

 

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オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

「クラブ創設30周年」という響きの良いフレーズとは裏腹に、実に憂鬱としか言いようのないシーズンを過ごし、実に憂鬱としか言いようのない順位に座っているサンガの2024年シーズン。少なくともサンガにとって悠長に物事を捉えられるような余白など1ミリたりともなく、よっぽどの事でもない限り綱渡りのような緊張感は、全てが嫌になる程暑い夏を過ぎ、全てが嫌になる一歩手前の寒さが訪れる頃まで続くことでしょう。

それでも5月、サンガスタジアムで広島に見るも無惨な敗北を喫して以来、なんだかんだで3勝3分1敗。何気に6月以降は一度しか負けていない。チームとして何かが向上したかどうかはわかりませんが、少なくとも調子を取り戻しつつある事は確かだと思います。

 

何かが落ち着いた訳でもなければ、安寧を取り戻した訳でもない。それでもここ数シーズンのサンガがそうであったように、そしてここまでのサンガがそれをできずに苦しんでいるように、状態が良い時に取るべきものを取らなければならない、稼ぐべきものを稼がなければならない。その相手がたとえ浦和レッズという強大な相手だったとしても、です。

思い返せば5月、浦和に完敗した試合は前述の広島戦とセットでターニングポイントの一つでもありました。今の浦和は浦和で、チームの重鎮とも呼ぶべき選手の退団で落ち着かない状態といえばそうでしょう。サンガも浦和も、この局面をとって舵を自分たちで握って後半戦を過ごしたい。後半戦はやるかやられるか、それは相手がどこであっても…です。

両チームスタメンです。

 

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サンガは前節の福岡戦からはスタメンを2人変更。宮本優太は浦和からレンタルで加入している立場ですので契約上の理由で出場できず、代わりにアピアタウィア久が第20節柏戦以来の先発。また福岡戦で福田心之助が負傷退場した事で今節は欠場しており、鈴木冬一が第12節町田戦以来となる先発復帰を果たしました。控えにはヴァルネル・ハーンが久々に入った他、天皇杯清水戦で好パフォーマンスを見せた喜多壱也がベンチ入り。今節から新加入選手の登録も解禁されており、名古屋から獲得した米本拓司と新外国人選手のラファエル・エリアスもメンバーに入っています。

酒井宏樹、岩尾憲、ショルツというリーダー格の選手が相次いで退団した浦和は負傷者が多いという事情もあり、前節湘南戦からはメンバーを5人入れ替えてきました。第4節湘南戦以来の先発となった関根貴大は右SBとしてスタート。サミュエル・グスタフソンも第13節新潟戦以来の先発復帰となっており、ショルツ退団のみならず佐藤瑶大も欠場したCBには井上黎生人が移籍後初スタメン。期せずしてサンガとの古巣対決で初先発となりました。

パリ五輪のメンバーに選ばれ、今日が渡仏前最後の試合となる川﨑颯太と大畑歩夢は共にスタメンに名を連ねています。

 

 

 

本日の会場は京都府亀岡市サンガスタジアム by Kyoceraです。

本日は第一生命のスポンサーデーとして行われ、先着5000名様には特製マルチケースがプレゼントされるほか、去年少しばかし話題にもなった川柳コンテストが今年も開催。果たして今年はSNSでバズるのか…?また、本日の試合では亀岡蒸留所を運営する株式会社サンフェステ様とのコラボ商品 「京都サンガF.C.コラボ 紫芋焼酎」が先行発売。6月から色々クラフトビールも販売していますし、なかなか酒の彩りの良いスタジアムになっていますね。

思えばサンガのJ1復帰はホームで浦和を撃破したあの時から始まりました。その歴史を今止めるわけにはいかない。サンガが今のJ1の歴史をここで止めない為にも、この局面を突破してほしいところ。

 

 

本日は現地観戦!スポーツ観戦日記は後日更新します。

なんと本日の試合の来場者は18730人。これは昨年の最終節横浜FM戦で記録した18500人を抜き、サンガスタジアム by Kyoceraでの1試合最多入場者数を更新しました!

 

 

前半は浦和ペースで進んでいきます。

浦和が常に自陣からビルドアップからの前進を試みていく中で、サンガはなかなか自分達の攻撃ターンに持っていく機会がままならず、浦和も左右や真ん中、長短のボールを使い分けながら攻撃のパターンを提示しようとしてきました。19分には西川周作ロングフィードに関根が抜け出す決定機が生まれるもここはク・ソンユンがビッグセーブ。

 

 

 

ただサンガも今日は浦和がボール保持を意識し、前節の福岡戦みたいにサンガの得意とするオープンな展開には少なくとも前半は付き合ってくれそうな感じではない…というところを察したのか、ハイプレスをかけるアクションは見せながらも、無闇にチャレンジするというよりはちゃんとカバーを確保した上でのチャレンジを徹底し、サンガ自体もいつもよりは低めの位置からのスタートを受け入れるような形で守っていました。

最終ラインでも相手のエースが明確な時ほど力を発揮するアピアタウィアがチアゴサンタナに上手く対峙し、19分の場面のようなピンチはちょこちょこありながらも、攻め込まれた割には浦和の攻撃陣をサイドに流していく守備をうまく展開していきます。浦和は25分にグスタフソンが負傷退場となり武田英寿と交代。

 

 

 

サンガに最初の決定機が訪れたのは40分。ルーズボールをハーフェーライン付近で収めたアピアタウィアが右サイドに出すとマルコ・トゥーリオアーリークロス。相手DFに当たって少し軌道が変わったボールを収めた原大智が狙いますが、GKを超えた先でこのシュートを弾いたのは井上黎生人。初先発が昨季までプレーしたスタジアムというシチュエーションになった男のゴールラインクリアで先制には至らず。

前半アディショナルタイムにも川﨑がミドルを放ちますがGK西川がセーブ。じわじわとリズムを掴んだタイミングで前半を終えます。

 

 

後半開始早々、武田と大久保智明で右サイドを攻略した浦和は中央で受けた伊藤敦樹がこの日最大級の決定機を迎えましたが、この場面はGKクソンユンがスーパーセーブ発動でストップ。ただ後半はこのシーン皮切りに浦和が前傾化して勝負を急ぐようになった事でサンガのプレスとショートカウンターがハマりやすい展開になり、それによって試合はどちらにとってもスリリングになっていきました。

サンガが鈴木冬一と一美和成を下げて佐藤響と平賀大空を60分に投入すると、64分には左サイドで平賀のパスを受けた平戸が絶妙なクロスをファーサイドへ。これに佐藤が飛び込みますが…シュートは惜しくも西川が残した脚でセーブ。

 

 

 

ここからは両チームに脚を攣る選手も続出する中で、サンガは福岡慎平とアピアタウィアを下げて金子大毅をCBとして投入。更にサンガデビュー戦となる米本を送り込み、終了間際にはエリアスも投入して攻勢に打って出ます。

後半のサンガは浦和が前がかりになってきた事もあってバイタルエリアで結構余裕が持てるような状況になっており、ボールを奪ったらバイタルエリアで川﨑か米本がボールを受けると、サイドを必ず右はトゥーリオ、左は平賀が走り出す。その上で川﨑と米本は中央でプレーを選択するだけの時間を作れるようになっていました。実際、シュートにならなかったものも含めてボール奪取→川﨑と米本が中盤で回収して展開→トゥーリオや平賀のアタックというところで何度もチャンスを創出。

 

 

 

アディショナルタイム直前、伊藤が自陣ペナルティエリアを横断するような横パスを出すとトゥーリオがこれを見逃さずにカット。サイドに流れたところから折り返し、しっかりとニアで相手DFより先にボールを触ったエリアスのシュートは……この特大の決定機のきっかけを作る格好となった伊藤がギリギリのところでクリア。

サンガは前半と後半で1回ずつゴールライン上でシュートをブロックされる不運もありましたが、2ヶ月前には大惨敗を喫した浦和に対して見事なゲームを展開。良い後味の悔しさを残す白熱のゲームは0-0。これでリーグ戦4試合無敗となりました。

 

 

 

素晴らしいゲームだったと思います。サンガの状況的に、勝点1という数字をポジティブに捉えるべきかネガティブに捉えるべきかは今後の状況によっても変わってくるでしょうが、2ヶ月前の浦和戦とは間違えるような姿、そして18730人という歴代最多の観衆を前に恥じないゲーム、点は入らなかったけどフットボールの熱量が伝わるゲームはしてくれた。それは間違いないでしょう。

基本的にサンガはハイペースなサッカーが特徴的なチームなので、それを緊張と均衡と共にやり抜く事ができればサンガのペースでリズムが作れる。ただ、時間が経過すれば疲労や試合展開にもよって緊張と均衡は緩んでいく訳で、それがサンガが前半戦に度々陥っていた「後半ガス欠症候群」の大きな要素だったように思います。それが今は夏場になりましたので、給水タイムを利用してネジの締め直しができるという事、そして前節福岡戦のように相手が付き合ってくれた場合はサンガもガンガン行けばいいですが、今日のように相手が付き合ってくれそうな感じではない時にどうやって振る舞うかというところで、今日はそこのチャレンジはやりつつもカバーの人間はしっかりと確保しておく…という事がビルドアップで前進しようとする浦和に対してしっかりできていた。元々加速は得意なチームですし、浦和を前傾化させればそれを利用して加速するスペースも生み出せる。今日はそこのバランスを上手く浦和相手に実現できていたなと。

「それしかない」と揶揄されがちではありますが、スピードアップした時の加速とチーム全体でそれをしっかりとフォローアップして連動していけるところはサンガのストロングポイントです。前半戦はそれ一辺倒でやってしまったが為に後半でガス欠する試合が多発しましたが、特に今日は、そういうストロングポイントの効果を最大限にする為、その強みの出力を最大限化する為にタメを作る、あえて少し構えるといった事がチームとしてできていた。これはWGでトゥーリオや一美がボールを収められるような働きをしてくれるようになった事も相当大きいでしょうし、ここ1ヶ月ほどの川﨑のコンダクターとしての成長ぶりには目を見張るものがある。それだけに勝てなかった事は残念でしたが、後味は良い手応えのあるドローだった事は確かだなと。ナイスゲーム。現地で見て白熱させてもらいましたし、やっぱりスタジアムには今日の試合のような熱量を求めているんだなということを身をもって再確認させてくれるゲームでした。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

2024明治安田J1リーグ第23節

北海道コンサドーレ札幌1-1ヴィッセル神戸

FC東京2-0アルビレックス新潟

東京ヴェルディ0-1FC町田ゼルビア

名古屋グランパス2-1柏レイソル

サンフレッチェ広島1-0アビスパ福岡

京都サンガFC0-0浦和レッズ

川崎フロンターレ1-1セレッソ大阪

湘南ベルマーレ5-0ジュビロ磐田

サガン鳥栖0-2ガンバ大阪

横浜F・マリノス4-1鹿島アントラーズ

 

1位 FC町田ゼルビア(49)

2位 ガンバ大阪(44)

3位 ヴィッセル神戸(41)

4位 鹿島アントラーズ(41)

5位 サンフレッチェ広島(37)

6位 セレッソ大阪(37)

7位 FC東京(36)

8位 アビスパ福岡(35)

9位 浦和レッズ(33)

10位 東京ヴェルディ(31)

11位 名古屋グランパス(30)

12位 横浜F・マリノス(29)

13位 柏レイソル(29)

14位 川崎フロンターレ(25)

15位 アルビレックス新潟(25)

16位 ジュビロ磐田(24)

17位 サガン鳥栖(23)

18位 湘南ベルマーレ(22)

19位 京都サンガFC(22)

20位 北海道コンサドーレ札幌(12)

 

 

満員御礼!!

ではでは(´∀`)