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海外ド音痴、ロシアに翔ぶ〜英語もまともに喋れない私のロシアW杯観戦記〜第4話 発狂寸前チケット争奪バトル

   

 

前回のブログで絞った対戦カードに狙いを付けたはいいが、争奪戦はそんなプラン通り行くわけがない。

日本代表戦や甲子園でのクライマックスシリーズ、去年の大阪ダービーなど、なかなかの倍率のチケット争奪戦に勝った事はある事にはある。

だが基本的に日本の中だけでの戦いであるこれらのカードに対し、今から臨もうとしているのは世界が相手。言ってしまえば世界戦みたいなものである。

 

そしてその時は訪れる。

販売開始時間の18:00...!!

 

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ざっくりかいつまんで言うと、要はまだ待て、という事である。

私のスマホとPC、友人のスマホとPCと4デバイス体制で同時に待つ事になったが、どうやら私のスマホが1番早かったらしい。

そしてこの後、最終打ち合わせのようなものを電話でしながら2〜3時間ほど待った。

 

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刻一刻と時間は迫る。

そして遂にその時が訪れた。

 

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チケット争奪戦の始まりである。

 

   

 

ざっくりとW杯チケット購入のシステムを説明すると、通常のチケット購入のように購入希望者を全員購入画面に通せば、世界中の人が集うページのサーバーは一瞬で落ちる事であろう。

その為、最初から購入選択画面に行ける人間をある程度セーブしているという事になる。

 

だから購入選択の前の段階で私は2時間ほどかかった訳だし、なんならむしろ早かった方なのである。

逆に言えば、購入選択画面にさえ辿り着いてしまえば自分の電波環境に問題がない限りチケット購入の際に度々苦しむような繋がりません状態になる事はないのだ。

しかしだからと言って当然、それだけでチケットを簡単に取れる訳がないので、ここからはまた別の戦いを余儀なくされるのである。

 

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チケット販売の画面の表示は、緑が余裕あり、黄色がやや余裕あり、赤がほぼ無しといった色分けで、灰色に表示されればそれは在庫無しを意味する。

これは最終販売であるため、そもそもこの段階で緑表記のカードはほとんど残っていない。

赤表記の秒単位の戦いを余儀なくされる訳だが、前述の理由でサーバーが安定している分カウントダウン感が凄まじいのだ。

 

例えば、対戦カードとカテゴリーと人数を選択すると、15分間そのチケットをキープできる。

その間にクレジットカード情報や個人情報の登録、また複数人で行く場合は同行者の個人情報も入力しなければならない。

そして15分間の間に終わらなければ当然時間切れという事で、キープしていたチケットは再び売場に出される。そうすると灰色だった表示が赤なった瞬間に新たなチケットを求める客がキープをする。私が再び購入選択画面にに戻った頃には、さっきまで手中にあったチケットが灰色表記に戻っている。そしてまた赤になってはチケットに群がり、情報入力に辿り着く前に買われてしまう事もあった。

 

本来であればスクショを撮ってこのブログに載せたかったのだが、この時の私にそんな余裕などある訳がない。

友人はまだ、そもそも販売ページにすら進めていない。必然的に友人のW杯の運命も私が握っている。そんな状況でブログをわかりやすく捕捉するような気の利いたスクショは申し訳ないが撮ってなどいられなかった。上に貼った購入画面のスクショも6月に入ってから撮ったものである。

そしてそんな私の焦りに追い討ちをかけるかのように、ここで1つトラブルが起こる。

 

   

 

クレジットカードの番号を入力しなければいけないのだが、私のクレジットカードは使える状態ではあるのだが、なぜかネットサービスに接続できない状態となってしまっていた。

私のカードの問題は、時間をかければ解決できる問題だったし、実際解決した。だがこの時はあまりにも時間が無さすぎた。

 

やむを得ない措置として、友人のクレジットカードで支払ってもらおうと友人のカード情報を入力。

すると今度は友人のクレジットカードが使用できない状態になっていた。友人のカードは学生カードで1ヶ月辺りの使用額の制限がかかっていて、それが飛行機代などの支払いで既にオーバーしていたのだ。

 

この時はさすがにパニックになった。

比較的これまでの人生で私は、緊張というものはあまりしてこなかったし、比較的冷静でいれるタイプだと思っていた。

だがこの時の私はいつになくパニックに陥っていた。

 

しかし幸い、私にはデビッドカードがあった。

FIFAのチケット購入においてはVISAかMaster Cardしか使えないという落とし穴があるが、私のカードはVISAである為問題なく使える......と思っていた。

まだ神様は私に、チケット購入を認めてくれなかったのである。

 

   

私は一応なんだかんだで大学生である。

親のお陰もあって、普段の生活において不自由は特にないが好き放題使えるお金がそんなにある訳ではない。

なにより、これは自分のミスだがデビッドカードと繋がっている口座にはちょうどこの時お金があまり入っていなかった。お金をプールしている口座は別の口座にしていた。

 

......チケット代ほどの金額が残っていなかったのである。

 

 

 

慌てて私は近くのコンビニに行き、プールしていたお金をデビッドカードと繋がっている口座に動悸を激しくしながら移し替えた。

近くのローソンの前でスマホを慌てて、もはや冷静な判断能力などほとんど失われた状態での作業。

今までの人生で味わったことのないテンションのまま、なんとか以下の試合のチケットを確保した。

 

6月16日 フランスvsオーストラリア

6月20日 イランvsスペイン

 

   

この後、交通手段などを話し合う為の打ち合わせをした際に「やっぱりイランvsスペインは行程的に無理がある」為断念する事になったが、優勝候補でありスター集団であるフランスのチケットを確保し、我々のW杯はフランスvsオーストラリア、ロシアvsエジプトの2試合という事になった。

 

なんとかチケットを確保できた。

後は全ての作業を終わらせ、関西空港から飛び立つその日を待つのみ...

 

だが事態はそう簡単にいくものではなかった。

この時の異常な精神状態が、後に大きなパニックを引き起こす事になる。

 

   

つづく