かろうじて本田じゃんけん勝ったけど、そういえば月末辺りに更新する予定のブログの出だし「本田に勝てない」って書いちゃってた。
どーもこんばんは
もういいや、修正せずにアップしたる。
さてさて、本日もJリーグのマッチレビューです。本日のカードは明治安田生命J1リーグ第8節、浦和レッズvsヴィッセル神戸の一戦です。
水曜日、Jリーグには激震とやっぱりな感の2つの感情が走り抜けました。J1の中では1番手となる監督交代(J2では千葉、新潟が監督交代済)に踏み切った神戸は、何かいつものお家芸以上に深刻そうな事もチラホラと語られている中、バルサ化に向けて待ってはくれない日々を乗り越えるべく再び就任した吉田孝行監督の下で早過ぎる再スタートを切ります。
前節、ガンバに劇的勝利を収めた浦和。ガンバに劇的勝利を収めていこう勝ちの無い神戸。ウッ、頭が痛い…。
両チームスタメンです。
再び3バックに戻した浦和は前節と同じスタメンを起用。
一方、監督交代を経た神戸はアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャが欠場となった影響もあってメンバーを数名変更。ここ数試合は外国籍枠に弾かれる形となったGKキム・スンギュは第3節以来のスタメンです。
埼玉方面の方々に気の毒なのは、これでイニエスタさん、去年に引き続き埼スタ浦和戦欠場という事で…。
本日は浦和のホーム、先日大会日程が発表された2020年東京オリンピックでもサッカー競技の会場として使用される埼玉スタジアム2002での試合です。
そういえば去年、神戸の吉田監督は埼スタでの浦和戦直前に解任されて、今年は埼スタでの浦和戦直前に再就任ですか…なんと数奇な…。
試合は早い段階で動きます。これまで通り、しっかりとボールをキープして試合を進める神戸でしたが、バックパスを受け取る際に大崎玲央が転倒。これを突いた興梠慎三が突破を仕掛けたところ、ダンクレーに倒されてPKが浦和に与えられます。これを興梠が自ら決めて、浦和が先制。これで浦和はACLを含め、今季初めて前半で得点を記録した事に。
先制点を奪った事で、自陣にブロックを組んでカウンターを狙う浦和とこれまで通りポゼッションを中心に打開を図る神戸という両者の構図がハッキリした中で前半が進みます。しかし神戸は中々それを流動的な攻撃に結び付ける事が出来ず、逆に奪ってすぐ仕掛けようとする浦和のスピード感の前にチャンスを中々作れません。
ハードワークを取り入れると明言しましたが、それでも違いを作れる選手という意味でルーカス・ポドルスキとウェリントンはある程度中央に固定する形になっていた神戸ですがこの2人に中々良い形でボールが入らず、前半得点機を多く作ったのは浦和の方…という状態で、前半は浦和の1点リードで終えます。
後半に入ると、浦和が更に自陣深くにラインを下げた事もあってか、神戸にもある程度攻め手を得る事が叶います。ポドルスキやウェリントンのボールタッチ数が少し増えた事もあって、左サイドの古橋享梧の突破力も活きてくるようになりました。
その後、浦和に負傷者が出た混乱にも乗じて神戸は更に敵陣深くに攻め込んでいきら浦和のディフェンスラインを押し下げていく事に成功はしますが、元々オズワルド・オリヴェイラ監督就任後はリトリートがベースのスタイルだったりしていた為に浦和にも特に動揺という動揺は見られないまま。森脇良太、マウリシオ、槙野智章の3バックを崩せず、シュートと言えばミドルシュートに終始します。
田中順也、増山朝陽、初瀬亮を投入して同点を狙いますが、浦和の堅い守備を崩すには後一工夫足りず。結局、前半立ち上がりの興梠のPKによる一点を分厚い守備で守り抜いた浦和が2試合連続のウノゼロを達成して2連勝。一方の神戸は吉田孝行監督2回目の初陣を飾らず、同時にリーグ戦3連敗となってしまいました。
今日の神戸からすれば、最後まで狙いが不明瞭だったように感じました。「バルサ化」を引っさげて、ある程度ポゼッションのベースは出来ているのでそれを継続する事自体は何ら間違ってはいないのですし、そこに吉田監督が試合前に掲げた「ハードワーク」を加える事も何ら間違っていない方針ですが、結果としてハードワークがどこか間違った方向に作用していて、その結果ウェリントンや小川慶治朗が前線でちょこちょこ動く割には、ボールは後ろの方はグルグルしてるだけ…という状況になってしまっていました。その辺りの悪い意味でのギャップをリンクさせる為にも、イニエスタは怪我だったので致し方ないとしても、少なくとも三田啓貴に関しては使っておくべきだったように感じます。
結局のところ、今の神戸が成績を向上させるには、変に弄ったりする事よりも鳥栖戦と仙台戦の形に戻す事が一番早いのではないでしょうか。
逆に浦和にとっては、お世辞にも内容が良い試合とは言えませんでしたが、前節のガンバ戦や今日の試合で見せた守備というのはこれからの戦いに向けて大きなベースとなっていくでしょう。
ある意味、ミハイロ・ペドロヴィッチ時代とは逆のチームスタイルになっていますが、上位争いを制するポイントは内容が芳しくない試合で如何に勝点を得るかです。その意味で今日の浦和は、理想通りではなくともBプランには沿った試合が出来たのではないでしょうか。
…本田じゃんけん負けた下りの登場をお楽しみに。
ではでは(´∀`)