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久々の勝利を…!ベガルタ仙台vsガンバ大阪 マッチプレビュー&過去のG大阪vs仙台の中から印象的な試合を5試合セレクト。

え、もう月見バーガーの季節なの?

 

…って書いたところで先週くらいにも同じこと書いたの思い出した。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日は明治安田生命J1リーグ第14節が行われます!

 

 

 

まずはここまでの順位表と第14節の対戦カードから確認しましょう。

 

1位 川崎フロンターレ(35)※1

2位 セレッソ大阪(27)

3位 FC東京(25)※1

4位 名古屋グランパス(24)※2

5位 浦和レッズ(23)

6位 横浜F・マリノス(21)※1

7位 柏レイソル(20)

8位 ガンバ大阪(20)※2

9位 鹿島アントラーズ(18)※1

10位 ヴィッセル神戸(18)※1

11位 サンフレッチェ広島(15)※2

12位 北海道コンサドーレ札幌(14)※2

13位 横浜FC(14)

14位 大分トリニータ(12)

15位 ベガルタ仙台(11)※2

16位 清水エスパルス(9)

17位 サガン鳥栖(7)※3

18位 湘南ベルマーレ(4)※2

 

※1 他より1試合試合数が多い(14試合消化)

※2 他より1試合試合数が少ない(12試合消化)

※3 他より4試合試合数が少ない(9試合消化)

 

明治安田生命J1リーグ第14節

9月5日(土)

14:00 北海道コンサドーレ札幌(12位)vsサンフレッチェ広島(11位)@札幌ドーム

18:00 横浜F・マリノス(6位)vs川崎フロンターレ(1位)@日産スタジアム

18:00 清水エスパルス(16位)vs柏レイソル(7位)@IAIスタジアム日本平

18:00 名古屋グランパス(4位)vs鹿島アントラーズ(9位)@豊田スタジアム

18:30 ベガルタ仙台(15位)vsガンバ大阪(8位)@ユアテックスタジアム仙台

18:30 湘南ベルマーレ(18位)vsヴィッセル神戸(10位)@Shonan BMWスタジアム平塚

18:30 大分トリニータ(14位)vsFC東京(3位)@昭和電工ドーム

18:45 サガン鳥栖(17位)vs横浜FC(13位)@駅前不動産スタジアム

19:00 セレッソ大阪(2位)vs浦和レッズ(5位)@ヤンマースタジアム長居

 

注目カードと言えば、6位横浜FMと首位川崎の神奈川ダービー、2位C大阪と5位浦和の上位対決…或いは久々にJリーグ復帰となる鳥栖の試合辺りになってくるでしょうか。

当ブログ的には勿論ガンバ!ガンバvs仙台…になるのですが、実は本日はJ2の方…京都サンガFCvsジェフユナイテッド千葉(@サンガスタジアム by Kyocera)の試合を観戦予定でして。つきましてはガンバ戦のマッチレビューを書けませんの。ですので、その代わりに本日はベガルタ仙台vsガンバ大阪のマッチレビュー、そして例の如く、ガンバvsベガルタの過去の印象的なゲーム5試合について書いていきます。

 

 

現地に行ってたサンガのマッチレビュー観戦日記は後日更新します↓

 

 

 

 

2020明治安田生命J1リーグ第14節

ベガルタ仙台vsガンバ大阪

2020年9月5日18:00@ユアテックスタジアム仙台

 

一時期は2位まで順位を上げるなど、スタートダッシュに弱くスロースターターとして有名なガンバにとって今季の序盤戦はある意味で異質な過ごし方でもありました。しかし第9節横浜FC戦をラストワンプレーでの劇的勝利で飾って以降、第10節鳥栖戦の延期を挟んで第11節浦和戦や第13節FC東京戦の上位対決はミスなどから半ば自滅に近い形で敗戦。内田篤人ラストゲームとして注目された第12節鹿島戦もラストワンプレーで同点に追いつかれて勝利を逃しています。

内容面で言うならFC東京戦に関しては悲観するほどのものでは無かったものの、疲労の影響もあるのか安易なミスは増えつつある印象です。ミスの一つ一つを揚げ足取りのように云々言うつもりは一切無いし必要すらありませんが、その数が増えれば増えるほど失点に直結するミスは増えるのは事実で、実際にここ数試合は勝利した横浜FC戦を含めてそれが現実になっているわけで。

 

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一部では4バックにした方がいい…という意見もよく見られますが、その必要はない…とまでは言いませんが、個人的にはシステムは3バックのままでもいいと思っていますし、そもそも宮本恒靖監督がここを崩すつもりは無いんじゃないかと思います(開幕戦のマリノス戦みたいな○○対策でも無い限り)。

 

 

そして、あくまで自分の考えではなく予想…という点で話を進めると、既に宮本監督の中ではスタメンのパターンは決まっているのは確かです。一つ固まっていない部分があるとすれば小野瀬康介を右サイドで使うかインサイドハーフで使うかくらいなもので、それ以外はGK&DF陣の4人、矢島慎也井手口陽介小野瀬康介宇佐美貴史以外の3枠…具体的には左サイドと2トップの一角、小野瀬次第で右サイドorインサイドハーフに誰を嵌め込むかみたいな。仙台戦に関しては、髙尾瑠の攻撃参加はそれなりに効果を見せていたので、スタメンはコンディションなどの問題が無い限りは基本的にFC東京戦のものを引き継ぐんじゃないかなと。

 

試合会場であるユアテックスタジアム仙台は宮本監督就任後の2試合は両方1-2、それも両方逆転負けを喫しています。一方、2015年と2016年のユアスタでの勝利はチームが難しい状態だった中で一つの起爆剤ともなるような勝利だったので、今回もそれらのように良いキッカケになれば……。近年のガンバにしては珍しく、この時点で一応まだ上位グループにいる訳ですから、この貯金で生きていくような生活を避ける為にも何気に今季未だ無敗のアウェイゲームで勝利を掴んでほしいところです。

 

 

 

vsベガルタ仙台、過去の印象的なゲーム5選。

 

 

#1 一時代の終わり

 

2011Jリーグディビジョン1第33節

ガンバ大阪1-0ベガルタ仙台

2011年11月26日14:04@万博記念競技場

G大阪得点者:イ・グノ(25分)

 

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2011年のガンバは後半戦からラフィーニャの獲得と共に一気に成績を上げて首位を快走し始める。しかし第27節甲府戦、第29節名古屋戦を落とすと柏に首位の座を奪われてしまい、第32節では敵地で新潟相手に粘りこそ見せたが2-2のドローゲームに終わった。するとクラブはこの試合の後でガンバを強豪と呼ばれるまでに育て上げた西野朗監督の2011年限りでの退任を発表。元々ホーム最終戦で、優勝争いに於いて背水の陣だった第33節は、ここで「西野朗ホームラストゲーム」というくくりまで加わってしまったのである。

前半はガンバが優勢に試合を進め、25分には藤春廣輝のクロスをイ・グノが合わせて先制点を奪う。後半も武井択也のパスに抜け出したイ・グノがバーを叩くシュートを放つなど押し気味に試合を進めたが、この年の仙台は東日本大震災を乗り越え、手倉森誠監督の下で躍進を果たしたダークホース的な存在だった。試合終盤には仙台の猛攻を受ける展開になったが、勝たなければ優勝の可能性が消滅する立場だったガンバはアディショナルタイム、仙台が赤嶺真吾のパスに抜け出した武藤雄樹が決定的なシーンを迎えるも出場停止の山口智に代わって起用されたキム・ジョンヤのタックルでなんとか阻止して試合終了。終盤の展開は少し西野ガンバっぽくないものではあったが、なんとか1-0で勝利したガンバは優勝の可能性を最終節に繋ぎ止めると共に西野監督の万博ラストゲームに華を添えた。

 

ちなみに、この試合は遠藤保仁にとってJ1通算400試合出場の記念試合でもあった。試合後にはガンバのホーム最終節恒例「黄金の脚賞」の授与が行われたが、この時受賞したのは後に仙台でもプレーする武井択也だった。

 

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#2 潰えかけたメークドラマ

 

2014Jリーグディビジョン1第31節

ガンバ大阪1-1ベガルタ仙台

2014年11月2日13:03@万博記念競技場

G大阪得点者:大森晃太郎(46分)

仙台得点者:柳沢敦(90+3分)

 

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J1復帰を果たしたガンバの2014年は低空飛行から始まった。その象徴とも言えたのが第3節の敵地での仙台戦で、守備はかなり改善されたが攻撃の迫力不足が著しく、引き分けで敗北こそ免れたがシュートはリンスの無理なロングシュート1本に終わるというこれまでのガンバからは想像もつかない試合だった。だが徐々にJ1のリズムを取り戻し、宇佐美貴史の怪我からの復帰やパトリックの獲得、遠藤保仁今野泰幸のWボランチが固定された辺りから一気に5連勝と7連勝を記録したガンバは優勝秒読みと言われていた浦和に破竹の快進撃で対抗馬として名乗りを上げた。しかし、ナビスコ杯も決勝進出を決めて向かうところ敵無し状態だったガンバの最後の試練がこの仙台戦だったのである。

後半開始早々、ガンバは宇佐美のパスに抜け出した遠藤の折り返しを大森晃太郎が決めて先制点を奪う。しかし50分と56分には宇佐美のシュートが連続してクロスバーを叩くなど追加点が取れそうで取れないもどかしい展開の中で、残留を争う仙台は柳沢敦、ハモン・ロペス、そして元ガンバの佐々木勇人と立て続けにジョーカーをピッチに送り込む。そして迎えたラストワンプレー、ハモン・ロペスと岩下敬輔が競り合ってこぼれたボールを柳沢がファーストタッチ一発でDFを振り切って叩きつけるように放ったシュートがゴールネットを揺らした時、雨の降りしきる万博には悲鳴にも似た声が木霊した。2位ガンバが引き分けに終わったこの瞬間、首位の浦和は優勝に王手をかけたのだった。

 

しかし、今振り返るとこの引き分けもまた演出の一つだったかのような展開がこの後で繰り広げられる。その辺はいつぞやに書いた2014年J1優勝争いを振り返ろうブログ参照↓

 

ちなみに、私はこの試合を現地で観戦していた。当然ながらガンバファンだった私は土壇場で勝点3を失う悲劇的な結末に帰り道は唖然とした。実際、帰り道の万博競技場、バックスタンドからのスロープは静寂に包まれていた。ショッキングな試合だった事に間違いはない。

ただ、私のもう一つの顔として京都サンガFCのファンという側面もある。そしてサンガ加入前から柳沢敦は大好きな選手の一人だった。ガンバファンのメンタルを叩き落としたあの同点ゴールは、この年限りで引退した柳沢の現役ラストゴールになったのだ。優勝したからこそ言えると言えばそうなんだけど、今となってはあのゴールを見ることができて良かった…という気持ちもある。

 

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#3 2点差より怖い2-2になった後

 

2017明治安田生命J1リーグ第17節

ベガルタ仙台2-3ガンバ大阪

2017年7月1日19:03@ユアテックスタジアム仙台

仙台得点者:西村拓真(76分)、大岩一貴(80分)

G大阪得点者:オウンゴール(9分)、井手口陽介(70分)、ファビオ(90+1分)

 

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最終的に2017年の優勝争いは川崎と鹿島のマッチレース的な形になったが、この段階での首位争いはかなり大混戦となっており、上に挙げた2チームも含めて柏、C大阪横浜FM、磐田辺りが絡んでおり、ガンバもそのうちの一つだった。そんな中でガンバは堂安律が海外移籍により退団、丹羽大輝とパトリックが広島に移籍するなど変革の時を迎えていたが、前半にオウンゴールで先制すると、後半にはアデミウソンの折り返しに井手口陽介が冷静にシュートを流し込んで残り20分の段階で2-0とする。

しかし試合はここから派手に動く。76分に蜂須賀孝治のクロスを西村拓真が合わせて1点を返すと、80分には三田啓貴コーナーキックから大岩一貴が押し込んで僅か5分でスコアを振り出しに戻してしまったのだ。試合を通じて優勢という訳では無かったガンバには少しこのまま飲まれそうな雰囲気もあるにはあった。だが上位としての意地を見せたのがアディショナルタイム藤本淳吾フリーキックにファビオがドンピシャで合わせたゴールでなんとか勝利を収め、上位戦線を戦う上で大きな勝利を得た。

このゴールが移籍後初ゴールとなったファビオは、ガンバに在籍した2シーズンで5ゴールを挙げた。そしてそのすべての試合で勝利し、特に2018年の3ゴールは「シーズン初勝利」「宮本監督初勝利」「9連勝の始まり」と何かとメモリアルだった。

 

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#4 平成最後の悪夢

 

2019明治安田生命J1リーグ第9節

ベガルタ仙台2-1ガンバ大阪

2019年4月28日13:03@ユアテックスタジアム仙台

仙台得点者:永戸勝也(45+1分)、長沢駿(90+1分)

G大阪得点者:キム・ヨングォン(32分)

 

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ガンバも仙台もスタートダッシュに盛大に失敗。ガンバは第4節以降勝ちがなく15位で、仙台は第6節でようやく初勝利を挙げた17位。特に昨年の9連勝の流れで、宮本恒靖監督がフルで指揮を執る初シーズンという事で意気揚々と「GAMBAISM」というスローガンを掲げたガンバにとってはもどかし過ぎる時期が続いていた。そんな中で迎えたこの試合の日付は4月29日。これがガンバにとって平成最後の試合となる。

前半、矢島慎也コーナーキックはGKシュミット・ダニエルを超え、待っていたキム・ヨングォンに合わせるというよりぶつかるという形でガンバが先制。キム・ヨングォンはこれが移籍後初ゴールとなった。しかし前半終了間際、永戸勝也から放たれたシュートは三浦弦太に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれて同点弾を許す。宮本監督は後半、遠藤保仁田中達也、食野亮太郎を立て続けに送り込むが、一度ファン・ウィジョに決定機は訪れたものの試合の主導権を握れず、逆にアディショナルタイムには1年前までガンバにいた長沢駿に決められてしまった。

悪夢と呼ぶべき要素は多い。キム・ジョンヤも活躍し、長沢によりもよって最後の最後にやられる形で負けた試合展開しかり、この時のガンバのチーム状態然り、そしてこれが平成最後の試合になってしまった辺り……ガンバの平成は何とも呆気ない幕切れに終わってしまった。ちなみに、シーズン終盤にMBSのガンバTVスペシャルとして放送されたガンバのロッカールーム映像に於いて話題になった、東口順昭が怒りを露わにしたシーンはこの試合のハーフタイム中での出来事。

 

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#5 カイ……カン……♡

 

2019明治安田生命J1リーグ第32節

ガンバ大阪2-0ベガルタ仙台

2019年11月23日15:04@Panasonic Stadium Suita

G大阪得点者:宇佐美貴史(69分)、アデミウソン(77分)

 

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上に挙げた1周目の対戦は両チームズタボロの状態で迎えた試合だったが、この時にはガンバも仙台も、まだ決定はしていなかったから満足できる順位ではないにせよ、残留争いのセーフティゾーンには既にいたから、お互い多少リラックスして入れた面はあったと思う(そもそもラスト3節で8位以下に降格の可能性が残ってた事実の方がヤバい)

だが、ガンバは第28節札幌戦を5-0で快勝してから結果・内容の両面で好感触を得る試合が続いており、仙台戦もその良い流れのまま試合に突入する。前半こそ何度か危ないシーンがあったものの、後半はテンポの良いリズミカルなパスワークが抜群に活きて度々チャンスを作り、スコアこそ2-0だったが満足感はそれ以上とも言えるほどの完璧な、2019年ベストゲームとも言える試合内容だった。

尚、試合後にはガンバOBによるレジェンドマッチが行われた。宮本監督や山口智コーチ、松代直樹コーチらも出場して和気藹々とした空気でみんな楽しく観れたけど…万が一負けたらどんな空気になってたのか……。

 

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2009年天皇杯と2015年の2試合もちょっと入れようかと悩んだ。

ではでは(´∀`)