ちゃんと水曜どうでしょうをリアタイで見てから今日の観戦に挑みます。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは国際親善試合、日本代表vsメキシコ代表の一戦です!
10月のオランダ遠征ではアフリカシリーズ、11月のオーストリア遠征では北中米シリーズとなっている日本代表。波乱の2020年ラストマッチの相手は北中米最強の国、W杯の決勝トーナメント常連国であるメキシコです。ヘラルド・マルティーノ監督が就任してからのメキシコは一度アルゼンチン代表に敗れた試合があるだけで、それ以外は無敗。親善試合とはいえオランダ代表にも勝利を収めました。これほどやりがいのある相手とはそうそう戦えるものではありません。今の日本の現在地を測る意味でも重要な一線です。
両チームスタメンです。
日本はパナマ戦のスタメンからから吉田麻也、柴崎岳以外全員変更。パナマ戦で大活躍をした遠藤航、基本的にはレギュラー組と目されている酒井宏樹や冨安健洋など総勢9人入れ替えてきました。今日はパナマ戦で試した3-4-2-1ではなく従来の4-2-3-1で、代表ではボランチに入る事が多い中山雄太は左サイドバックでのスタメンです。
本日の会場はオーストリア、グラーツにあるメルクール・アリーナです。パナマ戦と同じ会場ですね。
この会場ではかつて、日本代表が2010年南アフリカW杯に入る直前にイングランドとの親善試合を行った会場でもあります。あの試合では先制しながらオウンゴール2発で逆転負けしたというネタ的な要素のみならず、GKを楢崎正剛から川島永嗣に、キャプテンを中澤佑二から長谷部誠に、そしてシステムを4-2-3-1から4-1-2-3に変更するなど、W杯本戦での躍進に繋がるキーポイントとなった試合でもありました。
立ち上がりはメキシコにボールを持たれる時間が長かったものの、時間が経つに連れて日本は良い攻撃のリズムを作れるようになっていきます。ここまでの数試合……特に前半は閉塞感漂う部分が多かったのに対し、今日は前線4枚がそれぞれ良い距離感を保ち、そこにしっかりとボランチからパスが入る事で多くのチャンスが生まれました。
12分には鎌田大地のサイドチェンジから原口元気がミドルシュート。更に15分には遠藤航の縦パスから原口が持ち込み、折り返しに抜け出した鈴木武蔵がGKと1対1を迎え、更にそのこぼれ球にも伊東純也が良いシュートを放ちますが、この3本の決定的なシュートはメキシコの超人GKギジェルモ・オチョアに阻まれてゴールならず。前半から良い攻撃・良い守備を展開したものの、ゴールは生まれずに前半を終えます。
後半、メキシコはルイス・ロドリゲスとエドソン・アルバレスを投入し、中盤をアンカーシステムからダブルボランチに変更。更にイルビング・ロサーノを左から右にスライドさせるなど、システムの選手の配置を入れ替えてきました。すると後半は、それこそパナマ戦で日本がやった事をやられるかのように完全にメキシコのペースに。更には霧も立ち込み始めて更にやりにくい状況が生まれてしまいます。
日本も57分、比較的早めの段階で鈴木と柴崎を下げて南野拓実と橋本拳人を投入。しかし63分、メキシコは左から崩していくと最後はラウール・ヒメネスに決め、日本は先制点を許します。更に68分、ポジション変更して右サイドを抜け出してきたロサーノにGKシュミット・ダニエルとの1対1を制されて2失点目……。
日本は72分に原口を下げて久保建英、77分に鎌田を下げて浅野拓磨、85分に伊東を下げて三好康児と攻撃的なカードを投入していきますが、濃霧の環境もあって思うようにパスも回らなくなり、反撃の糸口を掴むことが出来ないまま試合終了。森保ジャパン、年内最後の一戦は0-2で敗れてしまいました。
負けたのは残念ですし、前半のうちにどれかを決めておけばとか、諸々あれこれはあるんでしょうけど……親善試合である事を踏まえれば、このタイミングでメキシコと戦えた事の意義は小さくなかったと思います。前半はシステムのミスマッチを日本が上手く突いて優勢に試合を運びましたが、親善試合なんで最初からそういう予定だった可能性もありますけど…後半、うまく修正して主導権を奪い返してきたメキシコの試合巧者っぷりだとか、経験値としての収穫は大きかったんじゃないでしょうか。W杯本戦ならまだしも、メキシコは元々そうそう簡単に勝てるようなチームでもないですしね。
白い霧事件……ウッ……
ではでは(´∀`)