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ケセラセラ〜キリンチャレンジカップ2022 日本代表vsパラグアイ代表 マッチレビュー〜

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昨日の天皇杯はなんか色々とハッスルハッスルでしたねぇ…

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビューキリンチャレンジカップ2022、日本代表vsパラグアイ代表の一戦です!

 

 

 

紆余曲折あったアジア最終予選も終わり、日本代表は2位ながらもなんとかカタールW杯の出場権を手にしました。

まずは一安心。何をどれだけ語ろうが、そこをクリアできないと元も子もないですから。

 

 

2022年を目標に定めて組んできた計画は、その最低条件を満たす事は出来ました。厳密には予選最終節のベトナム戦からでしょうが……今日からいよいよ、W杯に向けた新たなステージが始まります。

森保一監督を始めとした代表首脳陣にとっては、この6月シリーズが持つ意味はチームとしての熟成・成熟・レベルアップ。一方、選手個々にとっては23枠しか許されないW杯への出場権を懸けた戦いです。思えば昨年6月、アジア最終予選を前にしたタイミングで浅野拓磨が語った言葉が印象的でした。「僕らにとっては"予選への予選"である」と。その言葉を借りれば、ここから先は選手達にとって本当の最終予選とも言えるかもしれません。

チームとしても選手としても、色々なテーマを並行しながら進めていかなければならない状況は決して簡単ではありません。ただ、その全ては11月に繋がってくるはずな訳で。W杯での因縁もあるパラグアイとの一戦、運命への伏線となる6月シリーズが幕を開けます!

両チームスタメンです。

 

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日本のシステムは4-1-2-3。代表初招集となった伊藤洋樹は左SBとしていきなり代表初出場を飾りました。代表がシステムを4-1-2-3に変更して以降はやや出場機会を失い気味で、3月の代表メンバーからも落選した鎌田大地と堂安律ですが、鎌田はインサイドハーフとして、堂安は右WGとして…この2人がこのシステムでどう機能するかは非常に注目です。大迫勇也が招集されなかったCFにはドイツで好調の浅野拓磨が入っています。

 

 

 

本日の会場は北海道札幌市、札幌ドームです。

東名阪エリア以外では日本代表戦の開催頻度の高いイメージのある札幌ドームですが、2018年9は試合前日に発生した北海道胆振東部地震の影響で中止。2021年は無観客試合として行われたので、札幌ドームで有観客の日本代表戦が行われるのは2014年8月のウルグアイ戦ハビエル・アギーレ元監督の初陣まで遡ります。ちなみに、地震で中止になった2018年のチリ戦は当初予定では森保ジャパンの初陣になる予定でした。今回の6月シリーズは全試合で久々に歌手による国歌斉唱が行われますが、今日の試合では米米CLUB石井竜也氏が務めます。

今からちょうど20年前、札幌ドームは日韓W杯の舞台の一つでした。このスタジアムではドイツvsサウジアラビア、イタリアvsエクアドル、そして何と言ってもアルゼンチンvsイングランドの試合を開催しています。そしてパラグアイ日韓W杯では韓国開催のブロックとなったので日本では試合を行いませんでしたが、札幌ドームで初めての日本代表戦は2001年のパラグアイ戦だったという縁が。また、日韓W杯直前キャンプは長野県松本市で行い、アルウィンを絶賛した往年の名GKチラベルトの言葉が松本山雅FCの歴史を大きく動かしたという逸話も。

 

尚、本日の試合前にはイビチャ・オシム元日本代表監督に捧げる黙祷が行われます。

 

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前半から日本は3MFと3トップの位置関係が良く、コンパクトな陣形に複数の選手が絡み合いながらチャンスを多く作っていきました。比較的、中との連動で崩していこうとする堂安と、逆に縦突破で打開しようとする三笘の左右非対称性も上手く作用していて、5分に堂安が惜しいシュートを放つと、そのCKから遠藤航も惜しいヘディングシュート。11分には三笘の折り返しに反応した鎌田のシュートはポストに当たり、点こそ取れずとも非常に良いリズムを常に展開していきます。

 

前半の中頃にはパラグアイに良いミドルシュートを何本か打たれる場面もありましたが、基本的には遠藤を中心とした守備とビルドアップに定評のある4枚のDFとの間で上手く連動させられていたので、試合の主導権自体は日本にあるままの状態が続いていきます。

そんな中で36分、伊藤のロングボールを浅野拓磨が落としたところを原口が拾うと、原口のスルーパスに一気にラインブレイクを成功させた浅野がGKとの1対1を制して冷静に先制点!鎌田や堂安、伊藤がフォーカスされがちな中で、今季の海外組で良いパフォーマンスを見せた一人でもある浅野のゴールで日本が先制します。

 

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その後も日本のテンポとリズムは落ちず、選手個々の連動性は維持されながらゲームが展開されました。42分、山根視来のパスを受けた堂安の左足でのクロスに飛び込んだのはファーサイドの鎌田!!最終予選では悔しい思いをしながらも、それぞれ名門クラブで結果を残した2人のホットラインで日本が2点目!

前半は非常に良い形で試合を進めた日本、前半は2-0で終えます。

 

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後半から日本は吉田麻也を下げて伊藤をCBにした上で左SBに中山雄太、遠藤を下げてボランチの位置に板倉滉、そして浅野を下げて前田大然を投入。後半の立ち上がりは前半よりも縦のスペースがよく空いていて、その分三笘の突破力が活きる場面も多く作りながら、やはり試合は日本ペースのままで進んでいきました。

 

しかし59分、日本は低い位置でボールを奪われると、そこからデルリス・ゴンザレスに豪快なシュートを決められて1点を返されます。

しかししかしその直後、失点のキックオフからの流れでした。原口が中央をゆっくりとしたペースでドリブルで侵入しながら時間とスペースを作ると、原口の抜群のお膳立てから完璧なトラップで抜け出した三笘の鮮やかな流れからのシュートですぐさま突き放す3点目!

 

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70分に堂安のスルーパスに抜け出した鎌田が獲得したPKこそ、堂安のキックは相手GKのナイスセーブに阻まれてゴールならず。それでも安定したペースを保ち続けた日本は久保建英、古橋亨梧を投入しながら終始パラグアイ相手に攻勢を強めていくと、85分には62分からピッチに入った田中碧がミドルシュートを突き刺して4-1!

 

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終盤は2〜3回ほどピンチを招くシーンもありながらも、試合全体を通じては安定した試合運びというか、終始連動性のあるテンポとリズムの良い攻撃を見せた日本代表が4-1の快勝を飾りました!

 

 

 

 

今日の出来に関しては良かったと思います。なにより、4-1-2-3にシステムを変えてから居場所を見出せていなかった鎌田と堂安をこのシステムで機能させられた事は何よりも大きいですし、堂安が中に切れ込むことで出来た右サイドのスペースに山根が走り込む連係、或いは鎌田が中央を支配しながら、更に大外の三笘がガンガン飛ばす連係など、チームとしての連動性や攻撃のリズムは凄く良かったのではないでしょうか。

 

伊藤にしても失点の場面はちょっと勿体無かったとは言えども、代表デビュー戦としては手応えのあるパフォーマンスだったと思いますし、原口や浅野といった常連組のパフォーマンスもお見事でしたし、言い方は悪いですけど、今日に関しては「こいつイマイチだったな〜」的な選手もそんなにいなかった印象です。もちろんパラグアイの状態とか、そういう要素もあるので全てを全て額面通りに受け取るわけにはいかないのかもしれないですけど、今日掴んだ手応えは決して小さくないのは確かだと思います。

 

 

韓国ブラジル見よ

ではでは(´∀`)