RK-3はきだめスタジオブログ

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COMMIT-23〜キリンチャレンジカップ2023 日本代表 vs エルサルバドル代表 マッチレビュー〜

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そわそわ

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューキリンチャレンジカップ2023、日本代表vsエルサルバドル代表の一戦です!

 

Jリーグ30周年記念特集こちらから!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

ヨーロッパのシーズンが終わり、Jリーグも前半戦が終了。代表ウィークの季節がやって参りました。

もう少ししたらW杯予選も始まりますし、2024年のアジアカップまでに残された時間はもう僅か。そこに物事が乗れば後は公式戦が続くので、W杯は実際の年月よりも早く訪れます。日本にとって物事を試せる時間はそう多くないだけに、質の高いメンバーで、試せるあらゆる事を試していく必要がある。実際に日本は3月の2試合では新たな取り組みにチャレンジし、そのトライと結果は賛否がありましたが、今はある意味では「失敗というデータを得た成功」にもなる。様々なサンプルを集めて結果を出したカタールW杯の時のように、今の日本にとってサンプルやヒントを探し、拾い集める為の2試合です。

両チームスタメンです。

 

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森保一監督が試合前の時点で公言していたように、今日は4-2-3-1ではなく4-1-4-1のシステムを採用してきました。堂安律と久保建英が同時にピッチに立つ時は堂安が右、久保が真ん中の事が多いですが、今日は久保が右サイド、堂安が昨年3月以来の代表戦出場となる旗手怜央とインサイドハーフでコンビを組みます。SBの菅原由勢は名古屋ユース出身で、左SBで今日が代表デビューの森下龍矢は現名古屋所属。GKの大迫敬介は通算4試合目ですが、フルメンバーの代表戦では初の先発となっています。

 

 

 

本日の会場は愛知県豊田市豊田スタジアムです。

名古屋グランパスがホームとして使用するスタジアムも気が付けば会場から22年目。日本サッカー界でもお馴染みのベニューとなった大型球技場ですね。近年では日本サッカー協会が代表戦は球技専用スタジアムを積極的に使っていく方針になった事から、近年ではパナソニックスタジアム吹田と共に埼玉スタジアム2002に次ぐ準本拠地的な扱いを受けていますね。東海開催といえばちょっと前までは静岡スタジアムエコパでの開催もちょいちょいありましたけど、近年はもっぱら豊スタ開催がベターになっているというか。とはいえコロナ禍やら最終予選もありましたし、意外にもフル代表の試合を開催するのは2019年6月のトリニダード・トバゴ戦以来。今回は初招集で名古屋所属の森下龍矢しかり、菅原由勢や相馬勇紀といったグランパス出身選手も多いので楽しみな事でしょう。

このスタジアムは個人的にいきたかったずっと前からスタジアムだったんですよね〜…去年ようやく念願叶って初めて行けて楽しかったです。

 

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試合開始早々から日本代表はラッシュをかけるように猛攻を仕掛けました。開始早々、左サイドでFKを得た日本は久保建英が蹴り込んだボールに谷口彰悟がドンピシャで合わせて先制点!

更にその直後、エルサルバドルのビルドアップを突いた上田綺世がパスカットから抜け出すと相手DFロナルド・ロドリゲスに倒されてPK獲得。ロドリゲスはこれで一発退場。このPKを上田綺世が自ら決めて開始4分の時点で日本は2点リードと数的優位を手にします。

 

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2点リードというか、11対10の構図になってからはエルサルバドルもかなりセーフティーファーストに寄せた形になりましたが、日本は堂安と久保、或いは旗手と三笘が外と中を出入りするように流動的に動きつつ、守備時は堂安が最前列にスライドする4-4-2のような形も採りながらアグレッシブに攻め込んでいきました。

17分には中に入った三笘のスルーパスをサイドに入れ替わって抜け出した旗手がクロス。ファーに走り込んだ久保がシュートを放ちましたが惜しくも枠を捉えられず。22分にもGKのボールを板倉滉がカットしたところから繋ぐと最後は旗手がミドルに持ち込むなどシュートチャンスは多くなっていきます。

 

 

 

すると25分、左サイドでボールを拾った三笘の中への落としに久保がシュートを叩き込んで3-0とすると、前半終了間際には三笘のカットインからのミドルシュートがGKに弾かれたところを堂安が詰めて4-0!

セットプレーではエルサルバドルが脅威を見せる瞬間は数回あったものの、前半は日本が一方的に殴る展開で前半を終えます。

 

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日本は後半から三笘、菅原を下げて中村敬斗と相馬勇紀を投入。相馬は右SBとしてのプレーになります。

後半も日本が攻め込む時間が続きます。51分には旗手の折り返しを受けた堂安が巧みなボディコントロールからシュート。一度は弾かれたボールに上田が詰めてゴール…かと思いきや、これはオフサイド判定になってゴールは認められず。

しかし60分、ボール奪取からのパスを受けた久保がカットイン気味にボールんでパス。これを中村が冷静に流し込んでゴール!!代表初ゴール!!中村敬斗はガンバが育てた!!!!!!!!

 

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65分には堂安、久保、上田の得点者3人を下げて川辺駿浅野拓磨、そして古橋亨梧をピッチに送り込みます。すると73分、守田英正の展開を右で受けた相馬がピンポイントクロス。ここにドンピシャで古橋のヘッドが炸裂して6-0!

その後も度々シュートチャンスを作ってやりたい放題の日本代表。終盤には追加招集された伊藤敦樹も守田と交代で代表デビューを果たします。

 

 

 

アディショナルタイムにはセットプレーからの波状攻撃で数秒の間に3本シュートを放ちますが、ここはポストにも嫌われてゴールならず。

それでも日本は開始早々から試合をワンサイドゲームに持ち込み、6-0という爆勝で第2次森保ジャパン初勝利を飾りました!!!

 

 

 

まず前提として…元々格下にあたるエルサルバドルが開始2分で退場者を出してほぼ90分に近い時間を11対10で過ごす形になってしまった以上、試合を通じてサンドバッグ的な試合になってしまったところは否めないです。ワンサイドゲームでボコボコにした事、そして6-0というスコア…この2点を迂闊に額面通りの評価をするにはちょっと厳しいというか。そういう意味では注釈付きの試合ではあったとは思います。

とはいえ、例えば新しい形となった前線の顔触れであったり、ユニットとしてのコンビネーションの擦り合わせであったり、6-0を額面通りに受け取る事は難しいとしても、いわば新しく取り組んでいることの型を取る意味での成功体験を作れた事は良かったと思うので、別に意味のない試合ではなかったかなと考えています。その点で言えばエルサルバドルが10人になってからちゃんと10人仕様の戦い方をしてくれたのは良かったですし、GK大迫敬介や両CBにも集中力が求められるような場面を作ってくれたところはありがたかった。こういう試合できっちり大量得点を取って無失点で終わらせられたのはやるべき事をやり切る事が出来たという意味にもなりますから、選手全員がそこは徹底出来ていたように思います。こういう試合でそれを徹底するのは意外と難しかったりもしますし。

元々日本にとって、この2試合のいわば本チャンはペルー戦の方でしょう。今日取った型をペルー戦にどう活かす事が出来るのか。今回の代表の評価は今日の試合というよりもエルサルバドル戦を経てのペルー戦で決まってくるでしょうし。ただ、純粋に今日の試合は面白かったですね。前線の躍動はロマンがありました。楽しかったです。

 

 

中村敬斗…!

ではでは(´∀`)