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GAMBA IS BACK!! ガンバ再開初戦!J1第7節 サンフレッチェ広島vsガンバ大阪マッチプレビュー&過去のG大阪vs広島印象的な名勝負5選。

4月からYouTubeでなんかやる。

 

どーもこんばんは

 

 

さぁ、いよいよ4月3日…1ヶ月の空白期間を経て、ようやくガンバ大阪Jリーグに帰ってきます!

長かった…本当に長かった……。不思議な感覚に苛まれた日々もようやく終わりです。まずは帰ってきてくれて本当に良かった……。

 

活動再開後、最初の試合の相手はサンフレッチェ広島です。

今回はその広島戦のマッチプレビュー、そして過去のガンバ大阪vsサンフレッチェ広島から、印象的なゲームを5試合ピックアップして振り返っていきます。GAMBA is Baaaaaaaaack!!!!!!

 

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MATCH PREVIEW

2021明治安田生命J1リーグ第7節

サンフレッチェ広島vs

2021年4月3日14:03@エディオンスタジアム広島

 

 

3月3日の名古屋戦が中止になってから奇しくもちょうど1ヶ月。実戦としては2月27日の神戸戦以来で、まずガンバのコンディションが良い…という事は少なくともないでしょう。ですが、3月24日に活動を再開し、代表ウィークとルヴァン杯予選リーグ免除が重なってコンディションを戻す期間を少し設けられたのは不幸中の幸いと言えるかもしれません。

一方、広島にとっては3月27日のルヴァン杯以来1週間ぶりの試合。広島は現在、リーグ戦では3勝3分と無敗をキープしていますが、やはりルヴァンの横浜FM戦で0-5で敗れた事実は少し精神的に引きずるものがあってもおかしくはないと思います。最近のガンバvs広島の感じや広島自体の戦いぶりを見ると、普通の状況なら多分広島は慎重に試合に入ってくるでしょう。ただ、ガンバの状況が状況ゆえに、それに対して広島がどう出てくるが逆に読めない…というのもあります。

 

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ガンバの予想スタメンに関しては、再開日にPCR検査をパス出来ずに合流できなかった選手が何名かいるそうで、韓国代表の都合により公表したチュ・セジョンを除いてはガンバは個人名を公表していないので、コロナとは全く別の怪我としてリリースされている一森純や小野裕二といった選手以外は全員を対象として考えています。

まず6試合が飛んだことによる影響で超過密日程が避けられないガンバが、今季から取り組む4-1-2-3をそれでも続けるのか、或いは昨季同様シンプルな4-4-2にするのか…というのが一つの争点になってきます。個人的には…ACLの日程も変わりましたし、本来ACLが入る予定だった第10節清水戦(4月18日)までは4-1-2-3で行ってみてもいいんじゃないかと。ここまでの内容を見て、4-1-2-3を貫く価値があるかどうかを判断すればいいと思っているので、広島戦は4-1-2-3で行ってみてもいいんじゃないか…と考えています。

 

 

 

【マッチプレビュー企画恒例】

vsサンフレッチェ広島、過去の印象的な名勝負5試合を振り返る。

 

2014年のナビスコ決勝は別の時に書いたので、今回はあえて除外。

 

#1 今や売れっ子本並健治、生命云々レベルの負傷もプレー続行

1993Jリーグサントリーシリーズ第16節

サンフレッチェ広島4v-3ガンバ大阪

1993年7月7日19:03@広島スタジアム

広島得点者:風間八宏(19分)、チェルニー(46分)、松田浩(70分)、高木琢也(90分)

G大阪得点者:松波正信(23分)、ミューレル(43分、59分)

 

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今や「丸山桂里奈の旦那」としてほぼ毎日のようにテレビに出て、遂には朝の帯番組の曜日レギュラーまで獲得してしまった本並健治氏。今や完全にバーターっぽい印象がついてしまいつつあるが、現役時代はちゃんと凄い選手だった事はここで書いておく必要がある。Jリーグ開幕当初は「お荷物」とすら呼ばれたガンバ(と浦和と名古屋)だったが、毎試合ボコボコに攻められる中で最後の最後で頑張っていたのがGKの本並だった。端正なルックスから「浪速のイタリアーノ」とかいう地名を並べた渾名をつけられたりもしたが、1994年には当時のガンバとしては貴重な代表招集も受けている。そんな本並が図らずも主役となってしまった「事件」が発生したのがこの試合。

広島が先制しつつも、その後はガンバが逆転。試合は3-3の白熱したシーソーゲームで終盤へ。しかし試合終了間際、広島のCKの流れからこぼれたボールを本並がキャッチしようとした際、飛び込んだ田口禎則が本並の腹部を蹴り上げる形になってしまう。だが本並は痛みは感じながらも本並はプレーを続行。試合中はアドレナリンが出ているから負傷の自覚なくプレーする選手は少なくないが…この時に本並が負った負傷は「腎臓破裂」という凄まじいものだった。

しかもややこしいのが当時はVゴール制の延長戦とPK戦まであったという事である。試合は延長戦開始早々に高木琢也のゴールで広島が勝利し、結果的には90分+ロスタイム程度の時間で終了したが、その後搬送された先の医師の診断では「仮に延長戦が続いていたら(命が)助からなかっただろう」というものだった。選手生命どころか生命さえ危ぶまれる大怪我だったが、驚異的な回復を見せた。

 

……なんか本並の話ばっかりしちゃった。昔ガストで握手してもらった事あるけどクソイケメンでした。

 

 

 

#2 ヤングガンバ首位到達!!

 

2000Jリーグディビジョン1 2ndステージ第10節

サンフレッチェ広島2-3ガンバ大阪

2000年8月19日19:01@広島ビッグアーチ

広島得点者:ポポヴィッチ(62分)、久保竜彦(84分)

G大阪得点者:ニーノ・ブーレ(9分)、ビタウ(64分)、稲本潤一(74分)

 

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パトリック・エムボマを擁した1997年を除き、優勝争いどころか一桁順位にさえ入れないチームだったガンバ。だが、シドニー五輪に向けた活動が始まりだした頃から宮本恒靖稲本潤一といった選手が台頭し、ユースが好成績を残していた事もあって「トップは微妙だけどユースは優秀」的な評価がされるようになった。当時はまだ高校サッカーの方が優位性を持っていたのでユースチームは持っているだけのチームが多かったが、そうではなくキチンと育成に取り組んでいたチームの一つがガンバだった。そしてその成果が本格的にトップチームの結果として表れたのがこの2000年である。尚、広島もJリーグ初期から育成強化にしっかり取り組んだ数少ないチームであった事は言うまでもない。

1stステージでは低迷…というかいつも通りの二桁順位で終わったガンバだったが、前述の宮本と稲本に加え、ユース組では新井場徹二川孝広、それ以外にも都築龍太小島宏美吉原宏太フィリップ・トルシエ率いるU-23日本代表候補にも名を連ねる選手の活躍で2ndステージでは開幕5連勝。2nd第9節終了時点で首位鹿島と勝点で並ぶ2位につける。シドニー五輪アジアカップ2000による2ヶ月の中断期間前最後の試合がこの広島戦だったが、広島に同点に追いつかれた直後にビタウ、稲本のボランチコンビのゴールで一気に2点をリード。終盤に1点を返されたがリードを守り切り、首位鹿島がFC東京に1-1引き分けた事でガンバは3年ぶりの首位に立った。

三つ巴で展開された優勝争いは、最終的には鹿島と柏、最後には磐田にも抜かれて4位で終わる。だが上記のメンバーの他に、主力には定着していなかったが大黒将志橋本英郎も所属していて、翌年は同じくシドニー世代の遠藤保仁山口智を補強。この年のチームが2年後の西野朗体制のガンバの黄金期を築く下地になった事は間違いない。

 

 

#3 西野ガンバvsミシャ広島、壮絶殴り合いノーガードゲーム

 

2011Jリーグディビジョン1第18節

ガンバ大阪5-3サンフレッチェ広島

2011年6月26日18:03@万博記念競技場

G大阪得点者:中澤聡太(3分)、遠藤保仁(34分)、平井将生(55分)、佐々木勇人(78分)、高木和道(85分)

広島得点者:森崎浩司(45+3分)、中島浩司(74分)、ムジリ(90+4分)

 

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西野朗ミハイロ・ペトロヴィッチ……「Jリーグの歴代監督で攻撃サッカーのイメージが強いのは?」という問いを投げ掛ければ、確実に誰かは名を挙げる2人である。その後、前者は神戸と名古屋、後者は浦和と札幌の監督を務めるが、やはりどちらもイメージが強いのはガンバと広島だろう。両者とも2011年を最後に退任した為、結果的に西野ガンバとミシャ広島はこれが最終対決。それに相応しい乱打戦となった。

いまいち調子の上がっていない中でアドリアーノの中東移籍にまで見舞われたガンバだったが、6月半ばからは横浜FM、柏の上位陣に連勝して少し盛り返す。試合前の時点で広島も4位。優勝戦線に置いて行かれない為に重要な試合だったが、開始3分にガンバが先制すると、34分には左サイドでボールを受けた遠藤がまるでFKみたいなミドルシュートを決めて2-0。ガンバの完勝ペースではあったが、前半終了間際に1点を返されると試合は更に激しく動く。

まさしく突き放すガンバと追う広島。お互いに1点ずつ加点して3-2となった78分に途中出場の佐々木が、85分には守備固めで投入した高木までもがゴールを決めて一気に5-2。だが広島もムジリのゴールで追い縋る。5-3…実に「らしい」スコアで、最後は西野ガンバが逃げ切った。

 

 

 

#4 天国と地獄

 

明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ決勝第1戦

ガンバ大阪2-3サンフレッチェ広島

2015年12月2日19:35@万博記念競技場

G大阪得点者:長沢駿(60分)、今野泰幸(81分)

広島得点者:ドウグラス(80分)、佐々木翔(90+1分)、柏好文(90+6分)

 

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サッカーに限らず、スポーツには勝者と敗者が存在するし、スポーツに於いて誰かの奇跡は誰かの悲劇である。その事を痛感したのが復活したチャンピオンシップ決勝だった。もちろん、年間順位3位でCSに進出し、2位の浦和を下して1位の広島に挑んだガンバにとって、このCSはある種のボーナスステージ的なものだったのかもしれない。だが、一応現地でこの試合を観た私にとっては、帰りの電車でマジで一言も喋れなかったほどのトラウマ試合である。ガンバファンにとっては最悪の思い出と呼ぶべき試合だろう。逆に広島ファンの立場ならこれ以上ない試合だっただろうし、どちらにも肩入れしていないファンにとっては極上のエンタメだったと思う。

試合は後半に一気に動く。旧CSも含めて初のCS決勝となったガンバはスタメンに抜擢された長沢が広島DF陣のミスを突いて先制に成功。一時は同点に追いつかれたが、直後に遠藤のFKのこぼれ球を今野がお手本のようなハーフボレーでゴール右隅に沈めて勝ち越し。試合は完全にガンバのムード。広島は途中出場で流れを変えられる浅野拓磨柏好文を既に投入していたので、交代で流れを変えるのは難しい状況だった。正直勝ったと思った。だが85分、清水航平の挑発行為に乗ってしまったオ・ジェソクの退場劇で全ての流れが一変。アディショナルタイムに突入し、何とか耐え切りたいガンバだったが、広島がFKで横パスを選択してタイミングをずらすと、青山敏弘の入れたボールを佐々木がヘッドで合わせて同点。更にラストワンプレー、ここまで獅子奮迅の活躍を見せていた名手・今野が安易なスローインのミスを犯してしまうと、最後はエリア内の混戦から柏に叩き込まれ……。試合後のピッチ上の光景はまさしく天国と地獄。帰り道、公園東口駅に向かう人の群れはお通夜みたいな空気だったのは言うまでもない。

余談だが、2016年からは市立吹田サッカースタジアム(パナソニックスタジアム吹田)が開場した為、これがガンバの主催試合としては最後の万博開催の試合であった(U-23は除く)。更に余談だが、CSに進出出来ない可能性もあったリーグ最終節の山形戦、ガンバやJリーグではなくJFA主催試合としてこの後に開催された天皇杯準々決勝の鳥栖戦と合わせて「最後の万博」というフレーズはトータル3回も使っちゃった。

 

この後悪夢を見るとはまだ知らない当時高校生の私

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#5 天国と地獄その②!降格圏脱出と首位陥落

 

2018明治安田生命J1リーグ第28節

ガンバ大阪1-0サンフレッチェ広島

2018年9月29日16:03@パナソニックスタジアム吹田

G大阪得点者:ファン・ウィジョ(84分)

 

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2018年のガンバが如何にしんどい年だったかという事はもはや皆さん痛いほどわかっているだろう。だが、この広島戦を迎える時には怪我で離脱していた今野泰幸も、アジア大会に韓国代表として参加していたファン・ウィジョも帰ってきて、4-4-2のシステムをしっかりと固めながら3連勝。順位こそ17位で降格圏から抜け出せていなかったが、11位磐田との勝点3も僅かに3。一方の広島は首位の座こそ維持していたが、明らかにペースダウンは否めなかった。好調の17位と不調の首位……上で挙げた天国と地獄とは少し違う意味のコントラストをこのあと見る事になる。

「GAMBAEXPO」と題して太陽の塔の内部をモチーフにデザインされた赤いユニフォームで試合に挑んだガンバだったが、これが初めての古巣対決だったパトリックを中心としたシンプルな広島の攻撃に劣勢を強いられる。だがGK東口順昭の好セーブや安定してきたDF陣の粘り、そして「今野無双」により失点は許さない。この日の広島サイドは本当にフラストレーションが溜まったと思う。今野やDF陣に詰められ、何とか引き剥がしても最後には東口…。迎えた84分、遠藤のCKを三浦弦太がフリック気味に逸らすと、ファン・ウィジョが懸命に脚を伸ばして劣勢だったガンバが先制!!試合はそのまま1-0でガンバが勝利して4連勝。降格圏も脱出し、最終的に連勝は9にまで伸びた。一方の広島は川崎が勝利した為首位陥落。更にここから泥沼の6連敗を喫する事になる。

 

 

この試合も現地に行っていたが……この年のホーム最終戦宮本恒靖監督が言及していたように、チケットも完売したこの日のスタジアムの雰囲気は本当に凄かった。あの空気を宮本監督は「対戦相手に圧を与えてくれた」と表現したが、逆にガンバ側から見ればあの空気感がもたらす高揚は凄まじかった。

 

 

 

選手入場の時泣くかも。

ではでは(´∀`)