RK-3はきだめスタジオブログ

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オオサカの11秒と、貫いた90分〜明治安田生命J1リーグ第33節 ガンバ大阪vsサガン鳥栖 マッチレビュー〜

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13-1とかいう未だにある程度のアクセス数を稼げるおばけキーワード

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第33節、ガンバ大阪vsサガン鳥栖の一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

「生きるか死ぬか」「一戦一戦崖っぷち」……今、ガンバが放り込まれたフィールドはそういう戦いの舞台です。昨今では日本代表でも似たような文言飛び交うようになりましたが─「一度J2に落ちてやり直せ」─響きだけは良いかもしれないその言葉ですが、実際にそれを描けるのは言葉と頭の中だけであって、現実問題としてそんなスクラップ&ビルドは基本的に上手くいきません。かつて上手く行った2012〜2014年のガンバの方が圧倒的にレアケースなんです。

要するに何が言いたいかと言うと、結局のところ何が何でもJ1にしがみつかなければなりません。しがみつき、食らい付き、濁流に飲まれながらでしか再生を図る事は出来ないのです。ガンバはこれから横浜FM、名古屋、川崎といった上位陣に加え、大分や湘南との直接対決を残すなどハードな試合が組まれています。このハードな戦いをどのようなイメージで、どのような流れで持っていけるのか。ガンバのバイオリズムは今日の試合結果によって全て左右されます。さぁ、正念場です。

両チームスタメンです。

 

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前節浦和戦からはスタメンを3人変更。韓国代表活動によるコンディションも考慮して前節のスタメンを外れたキム・ヨングォンと、前節から戦列に帰ってきた福田湧矢が先発に復帰。宇佐美貴史も今日はパトリックとの2トップの形に戻し、シンプルな4-4-2の形を採用しています。

鳥栖は前節湘南戦を欠場したエドゥアルドがスタメンに復帰。島川俊郎白崎凌兵らは前節からそれぞれポジションを前に上げての先発起用となりました。

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

本日はシップヘルスケアのパートナーデーという事もあって、SHIPマスクとガンバコラボマスクケースが5000名に配布される他、「ガンバオータムカーニバル」と銘打って秋にちなんだフォトスポットや秋限定スタジアムグルメが販売されるなど、苦しいチーム状況ながらもスタジアムは各種明るい施策で盛り上がりを見せています。

今季のホームゲームは今日を入れて残り3試合。即ち、現行のエンブレムでパナスタで戦えるのは残り3試合という事です。一つでも良い記憶と思い出を残して……。

 

 

本日は現地観戦!先月の天皇杯以来、ちょうど1ヶ月ぶりですね。思い出したくもない30周年記念試合はチケットを取りそびれているので、ようやく30周年記念ユニフォームを身にまとってのパナスタ参戦であります。観戦日記はまた後日。

 

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鳥栖がボールを持ち、逆にガンバは地上戦にしても空中戦にしても「奪ったら速く」を徹底した形は試合開始直後から徹底していました。結果、その象徴的なシーンがこの試合の最大のハイライトシーンとなります。10分、鳥栖が右からのコーナーキックショートコーナーから中野嘉大がクロスを入れますが、これをGK東口順昭がキャッチ。すると東口は中野のキックを合図に前にグッと出た鳥栖の選手達を嘲笑うかのように山本悠樹へスルーパスのようなスローを送ると、山本は自らカウンタードリブルで相手を自分のサイドに引きつけてからサイドチェンジ。これを左サイドを駆け上がった宇佐美が卓越したシュート技術を見せつけるかのようなゴールでガンバが先制!ロシアW杯、日本を沈めたベルギーの決勝点を彷彿とさせるようなカウンターを、あのゴールをベンチで見ていた東口から始まり宇佐美で完結させる形で先制します!山本デブライネ。

 

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ガンバは前半からリトリートとプレッシングのバランスが上手く機能していました。基本的にはリトリートを軸にしつつ、宇佐美やパトリックはファーストディフェンスを積極的に補い、そこのこぼれたところは福田や井手口陽介が運動量でカバー。更にボールを持てばすぐ攻撃に繋げていましたが、その中で勿論パトリックも有効に使いつつも、パトリック一辺倒のこれまでとは異なり、宇佐美、福田、倉田秋の3人は「ドリブルで一人剥がす」という事はかなり意識していたのか、速攻にもバリエーションが生まれていました。

 

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結果的に、攻撃ではコンパクトからワイドになる瞬間のスイッチとテンポを重要視している鳥栖の攻撃をほぼ無力化させる事に成功。38分には中野伸哉のクロスに樋口雄太、40分には樋口のボールキープからのスルーパスに反応した白崎凌兵がチャンスを迎えたものの、ドキッとしたシーンといえばせいぜいこれくらいで、前半はほぼほぼ100%ガンバのプラン通りに事が運んで1点リードで終えます。

 

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後半、鳥栖の金明輝監督は小泉慶と酒井宜福を同時に送り込み、56分には小屋松知哉も投入するなど積極的に動いていきます。それでも今日のガンバは本当に徹底しており、55分には仙頭啓矢のクロスを東口がキャッチすると再び山本へ。山本のカウンターパスをパトリックがワンタッチではたくと、抜け出した宇佐美が決定的なシーンを迎えますが、シュートは僅かに枠の上。それでもガンバは高い集中力と徹底した意思統一が図れており、ボールを奪還した後の目的もはっきりした事でシンプルかつ明解なサッカーを終始続けていました。

 

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それは75分に前半から脚を痛めている節のあったキム・ヨングォンが負傷退場、佐藤瑶大との交代を余儀なくされてからも変わりません。菅沼駿哉を中心にDFラインは最後まで集中力を保ち続け、終盤は押し込まれっぱなしでこそあったものの、前節浦和戦とは異なりGK東口を脅かすほどのシーンはほとんどないまま試合終了。ガンバ、J1残留に向け大きな一勝です!

 

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素晴らしい試合だったと思います。試合としては鳥栖ペースの時間が長く、特に終盤はずっと鳥栖のターンではありませんでしたが、薄氷を踏むような勝利ではなく「しっかりと勝った」という試合でした。鳥栖の攻撃に対してしっかりと最後まで対処できていたので、鳥栖が怖くないのではなく、ガンバが鳥栖に怖さを感じなくて済むような守備の意識統一が完璧に出来ていましたし、同時にカウンターの選択肢が従来のパトリック直通に加えて両サイド(倉田or福田)、或いは山本→宇佐美ラインとはっきりとデザインされていたので、いわゆる「守備の出口」をチームの共通認識で持てていたのがこれまでの試合との大きな違いだったんじゃないでしょうか。復帰したての福田のパフォーマンスも素晴らしかったですし、やり方を昨季終盤に近い形にした事で井手口にもキレが戻った感じがありますし。佐藤も難しいタイミングと状況での投入ながら、よくあそこまで自然とゲームに入れたなぁと思いますし。

何より、今日は守備陣を中心にチーム全体の集中力がすこぶる高かったですね。単純なイージーミスのみならず、タイミングやスイッチの切り替えなど都度の判断を含めて90分間ほぼノーミスで戦えたのではないでしょうか。このサッカーが理想ではなくとも、設定目標が目標ではなくとも、この意識を続けられれば残留という目標に現実味を持たせられるような気はします。お見事でした。

 

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Jリーグタイムきもちィィィィィ

ではでは(´∀`)