どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第25節、ガンバ大阪vs北海道コンサドーレ札幌の一戦です。
第17節札幌戦に勝利して以来、ガンバの戦績はなんと8勝1分のスーパーブースト状態!前節柏戦では引き分け濃厚だった展開の中、終盤のゴールで劇的な勝利を飾り、セレッソが浦和に負けた事で遂に2位までやってきました!絶好調!……が、その柏戦のヒーローが擁護しようのない事をやらかしてしまい……ムードはちょっと一転。あの一件を機にこの勢いは止まってしまうのか、それとも今日も勝って単なる勢いで勝っていた訳ではない事を証明できるのか、好調だったガンバにとって新たな分岐点となります。
両チームスタメンです。
前節柏戦からはFWを宇佐美貴史+パトリックから宇佐美貴史+渡邉千真に変更。それ以外は好調のここ数試合と全く同じ形を採用しています。ただ、ベンチにはアデミウソンが謹慎処分中なのでU-19日本代表合宿から呼び戻した唐山翔自がメンバーに入り、三浦弦太と昌子源は今日も欠場ですが藤春廣輝が復帰しました。
札幌は新型コロナウィルスの陽性反応が出たことにより菅大輝が欠場。それにより白井康介とドウグラス・オリヴェイラが久々にスタメンに入っています。
今年は毎年恒例だったイベント「GAMBAEXPO」が開催されない代わりに、本日の札幌戦は「#ホームで勝とう~ガンバとともに~」と銘打たれた試合となっております。選手達は墨絵アーティストの茂本ヒデキチ氏が手掛けた限定ユニフォームを着用して試合に挑み、来場者にもユニフォームが配布されました。
本日は現地観戦です!!
観戦日記はまた後ほど…ってか後日。ちゃっかりユニフォーム貰ってきました。
8分にガンバは宇佐美のアーリークロスに倉田秋が飛び込む決定機が訪れましたが、これが枠外に逸れて決定機を逃すと直後の9分、札幌は右サイドから攻め込むと駒井善成の折り返しをドウグラス・オリヴェイラが右脚で合わせたボールがポストに当たりながらもネットを揺らして札幌が先制。
ですが決定的なシーンを逃した直後に献上した先制点という事で少し嫌な雰囲気になりそうな予感は少しありましたが、そこはここ最近の勢いがなせる技もあるのか、16分には左サイドでボールを持った宇佐美のパスを中央で渡邊が粘り、そのポストプレーから最後は井手口陽介が決め切って非常に美しい攻撃でガンバがすぐさま同点に追いつきます。
しかしその後はガンバは崩される事は無かったとはいえ、札幌にボールを持たれる時間が非常に長く続いてなかなかマイボールの時間が少なくなっていきます。それでも札幌のサイドの守備の弱点を狙い、サイドの深い位置に攻め込んでいく攻撃に活路を見出すとガンバにもリズムが。前半アディショナルタイム、菅沼駿哉のロングフィードに抜け出した倉田の折り返しを井手口がスルーして最後は渡邊のシュート。GK菅野孝憲がファインセーブで阻んだこぼれ球に井手口が詰めますが、これも菅野が抑えてゴールならず。前半は1-1で終えます。
後半も前半同様にサイドを突破する事で攻撃を作っていくガンバ。前半の最後の方は小野瀬康介&髙尾瑠の右サイドからの攻撃が目立ちましたが、後半は倉田&福田湧矢の左からの攻撃が目立つようになります。48分、左サイドで宇佐美が粘ったところからボールが右サイドまで流れると、髙尾の絶妙な浮き球のパスに抜け出した山本悠樹の折り返しを倉田が詰めますが…これもまたしても菅野のスーパーセーブに遭ってゴールならず。後半はペースを掴みましたが、今日は菅野が当たりまくっていて近そうで遠い勝ち越しの一点…。
それでもガンバは61分に宇佐美、小野瀬、倉田を下げて川﨑修平、矢島慎也、パトリックを一気に投入すると、まさしく直後のプレーでした。山本のフリーキックをパトリックが頭で触ってコースを変えてゴール!!文字通りのファーストプレー、ガチでファーストタッチ。スタジアムDJがパトリックの名前をアナウンスするより先に結果を残す仕事人っぷりを発揮して逆転に成功します。
ですが一時期の大不振からここ数試合は調子を取り戻しつつある札幌も金子拓郎、荒野拓馬、チャナティップを投入して猛攻を開始します。サイドからガンガン仕掛けてきた札幌でしたが、サイドでの攻防は両サイドバックの髙尾と福田がよく粘り、中央でもキム・ヨングォンと菅沼のコンビがしっかりと締めて得点を許しません。
ですが札幌の攻撃も勢いと鋭さを増してシュートまで迫ってきます。すると今度は頼りになるのはやはり絶対的守護神でした。88分、福森晃斗のコーナーキックから田中駿汰がヘディングシュートを放ちますが、これをGK東口順昭がファインセーブ!そのこぼれ球もキム・ミンテがシュートに持ち込みますが、クロスバーに跳ね返ったボールをパトリックがクリアして絶体絶命のピンチを回避。
アディショナルタイムにはJリーグでも随一のキック精度を誇る福森の左脚から危険なロングボールを何度も放り込まれたものの、最後まできっちりと守り抜いてみせたガンバ。今日も苦しい試合でした。でも勝った……10戦負けなし!9勝1分、単独2位!!!!
いやー…良かった。守備はやはりさすがの安定感でしたね。それぞれが対人で強さを発揮しましたし、それ故に裏に抜かれてもそこはキム・ヨングォンのカバーリングや井手口の化け物じみた運動量でケアするなど組織として守備の連動が凄まじく機能していました。というか三浦と昌子が怪我しても菅沼とヨングォンで組める分厚さよ。攻撃に関しても、不調時のガンバはパスが回るだけでチャンスにまで結びつける事が出来なかったのが、今は明確に惜しいシーンまで繋げる事が出来ています。スタッツを見ても全体的に札幌に押されていたゲームでしたけど、決定機に限ればガンバの方が多かったですからね。劣勢気味ではありましたが、今日に関しては普通に内容面でも充実した…最近のガンバの強みが活きたゲームだったと思います。
何より今日は勝たなければならないゲームでした。もちろん単純な勝点計算の面でもそうですが、好調の今にアデミウソンの件があって、その上で今日負けようものなら負のスパイラルにまた突っ込んでもおかしくない状況だったので……でも勝った、これで単独2位。次節は11月3日、いよいよ大阪ダービーです。セレッソの背中が遠く見えた夏頃と今は違います。公式戦通算50回目の大阪ダービーに相応しい舞台は整いました!
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第25節
1位 川崎フロンターレ(68)
2位 ガンバ大阪(51)
3位 名古屋グランパス(48)※1
4位 セレッソ大阪(48)
5位 FC東京(47)※2
6位 鹿島アントラーズ(45)※3
7位 横浜F・マリノス(44)※2
8位 柏レイソル(41)※1
9位 浦和レッズ(41)※1
10位 サンフレッチェ広島(38)
11位 ヴィッセル神戸(36)※4
12位 大分トリニータ(30)
13位 北海道コンサドーレ札幌(27)※1
14位 横浜FC(24)
15位 サガン鳥栖(21)※5
16位 湘南ベルマーレ(17)
17位 清水エスパルス(14)
18位 ベガルタ仙台(14)
※1 26試合消化
※2 29試合消化
※3 27試合消化
※4 28試合消化
※5 24試合消化
今日はスコアレスドローのゲームが3つあるなどロースコアな試合が目立ちました。神戸、C大阪、横浜FM、鳥栖の4チームは9月の間に第25節を消化しているので本日の試合はありません。
多摩川クラシコかつ上位対決の試合となった川崎とFC東京の試合は川崎が中村憲剛が自身の40歳の誕生日を飾るバースデーゴールが決勝点となり2-1で勝利。これで既に勝点は68となり、これは試合数とチーム数が現行のものとなった2005年以降の優勝チームでは2005年と2014年のG大阪、2008年と2009年の鹿島、2012年と2013年の広島が34試合で獲得した勝点を既に上回った事になりました。2位以下では札幌を下したガンバが単独2位に浮上し、鹿島との上位対決を制した名古屋も3位へ。逆に長い間2位か3位にはつけていたセレッソが4位に、FC東京が5位に順位を落としています。
井手口無双。
ではでは(´∀`)