今朝のEL決勝は伝説のガヤさんvs高木を思い出した
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第16節、ガンバ大阪vs徳島ヴォルティスの一戦です!
宮本恒靖監督を事実上の解任として、暫定的な松波正信監督体制が始まっても尚2連敗。特に前節FC東京戦の後半は今のガンバの病巣を丸ごと詰め込んだような展開にすらなっていました。内部が今、どんな空気に、どんな状態になっているのかは分かりませんが、それを好転させるものは新監督やら補強やらの前にまず勝つ事。それでしかきっかけは掴めないというか、そろそろいい加減に勝たないといよいよ本当にヤバいのは言うまでもありません。最終的な目標順位はともかく、とりあえず当面の目標としては降格圏を脱さねばならないガンバにとって、松波監督が言うように徳島戦、横浜FC戦、湘南戦はあまりにも重要な3連戦です。
昨季からの積み上げも確かな徳島は組織としての強みとポテンシャルが大きいチームであるのは前提としても、例えば予算的な意味でのクラブ規模や過去での実績で言えばガンバの方が遥かに大きいはず。それでも今のガンバは「徳島に勝てる!」と言えるような自信とイメージが萎みつつあります。この3連戦、果たしてガンバは「何か」を取り戻す事が出来るのでしょうか。
両チームスタメンです。
ガンバは宮本前監督が率いていた天皇杯決勝以来となる3バックシステムを採用。3バックの一角には怪我から復帰したキム・ヨングォンが今季初出場です。両WBは右が小野瀬康介で左が塚元大、2シャドーに宇佐美貴史と倉田秋が入っており、ベンチには髙尾瑠も復帰しました。
徳島は前節名古屋戦とスタメンに変更はありません。4バックは3人が外国籍選手という布陣。右サイドに入った小西雄大はガンバユースの出身で、宮本監督がユースを率いていた時の選手でもあります。
緊急事態宣言=無観客という構図は絶対ではなくなりましたが、大阪に本拠地を置くガンバとセレッソ大阪だけは未だに無観客試合が続いており、ガンバにとってはよりにもよって5月にホームゲームが集中していました。今季、ガンバって有観客でできたホームゲーム2試合しかないんですよね……。数ある苦しみの何個を経なければならないのか…。
ちなみに、今年は東京オリンピックが開催される関係から、代表戦等のスポーツイベントはとりあえず五輪が終わるまでは西日本エリアでの開催が主となる傾向にあります。6月にはカタールW杯アジア2次予選のタジキスタン戦、キルギス戦がパナスタで開催予定。FIFA主催の日本開催での公式戦が関東地方以外で行われるのは2012年2月に豊田スタジアムで行われたブラジルW杯アジア3次予選のウズベキスタン戦以来となります。
リカルド・ロドリゲス監督体制から徹底してポゼッションサッカーを仕込んだ徳島らしく、やはり序盤から自分達でのボール保持を徹底していました。対するガンバは3-4-2-1にした事もあってか、序盤はシンプルなロングボールを多く放り込みつつ、それをパトリックや倉田が追う形を中心にゲームが進んでいきます。
支配率は低かったながらも、前線からの積極的なプレッシングで少しずつ徳島を押し込んでいくと、ガンバの攻撃の流れもうまく個々のスキルが活きる形で回り始めていきます。27分、ハーフェーライン近くでボールを受けたキム・ヨングォンが一気に持ち出すと、矢島慎也→倉田と右サイドに展開。倉田のパスを小野瀬がワンタッチで折り返したところにパトリックが合わせてガンバ先制!!
ガンバにとっては今季4点目。流れの中からのゴールとしては鳥栖戦以来2点目!!
ポゼッションこそ徳島が常に上回っていたものの、その後もガンバはボール奪取から良い流れでの攻撃を続ける事ができていました。先制した後も宇佐美のミドルシュートや倉田の飛び出しがあったりで、徳島にも特に決定的な場面を与える事なく前半終了。1-0で後半に向かいます。
ですが後半は流れが打って変わり、前半はハーフェーラインの辺りで大体抑える事の出来ていた徳島の皆さんがじわじわとアタッキングサードに侵入される回数が増えていって、後半のガンバはかなり後手後手に回ってしまいました。67分、遂にペナルティエリア内に侵入してきた垣田裕暉を三浦弦太が後ろから倒してしまいPK判定。これを岩尾憲に決められ、嫌な流れと嫌な失点で追いつかれてしまいます。
流れとしては抜群に悪い展開でしたが、それでもガンバも意地は見せました。72分、倉田のパスを受けた小野瀬のクロスは一度は徳島DFに弾かれましたが、こぼれ球を途中出場の奥野耕平がアバウトな浮いたボールを送るとパトリックとGK上福元直人が競り合い、そのこぼれ球に反応した宇佐美貴史がスライディングボレー!!ガンバ勝ち越し!!!!今季初の複数得点!!!!!!
その後はずっと攻撃のターンは徳島でした。細かいパス、細かいポジションチェンジで度々ゴール前まで迫られますが、昌子・三浦・ヨングォンのドリームセンターバックで中央はガッチリ固めて徳島の攻撃を跳ね返し続けます。心臓に悪いラスト10分……なんとか耐えた!!!
勝った!!!!!!!!!!!!!!
はー……良かった……。
内容に関しては前半は良くて、後半完全にバテたというか後半は徳島に完璧にやられ続けてはいましたけど、とにかく一勝出来た、2点取れた……この深刻なチーム状態で一番効果があるのは一つの事実だったりするわけで、まずはその事実を手にできた事…これは本当に大きかったと思います。怪我明けながらもヨングォンがハイパフォーマンスを見せてくれたのも良かったですし。……いや、もう今日はなんというか、ねぇ…良かった、とにかく……。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第16節
1位 川崎フロンターレ(49)※1
2位 名古屋グランパス(36)※1
3位 サガン鳥栖(32)※2
4位 横浜F・マリノス(31)※3
5位 アビスパ福岡(29)※2
6位 鹿島アントラーズ(27)
7位 ヴィッセル神戸(27)
8位 浦和レッズ(27)
9位 サンフレッチェ広島(25)※4
10位 セレッソ大阪(22)※2
11位 FC東京(21)
12位 北海道コンサドーレ札幌(19)※3
13位 徳島ヴォルティス(18)※2
14位 湘南ベルマーレ(16)
15位 清水エスパルス(15)
16位 柏レイソル(14)
17位 ベガルタ仙台(13)
18位 ガンバ大阪(10)※5
19位 大分トリニータ(9)※3
20位 横浜FC(7)
※1 19試合消化
※2 17試合消化
※3 15試合消化
※4 18試合消化
※5 13試合消化
開幕から未だに無敗が続く川崎は勝利は逃したものの湘南と引き分け。これで開幕からの無敗記録が19試合となり、2015年の浦和が持つ記録と並びました。また、2位名古屋が17位仙台相手に敗れ、3位鳥栖も札幌と引き分けて勝点を落としています。また、5位福岡は引き分けで連勝は6で止まりました。
今節は16位柏を除いて下位陣が軒並み勝点を積み上げました。19位G大阪が8試合ぶり、15位清水が9試合ぶりの勝利を挙げた他に仙台も勝利し、最下位横浜FCもドローで勝点を積み上げています。
はー、良かった……。
ではでは(´∀`)