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怒涛の5連戦!今回の日本代表ウィークのみどころ4つ。

WOWOWで一気にナックス見倒した

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて先日、5〜6月の怒涛の5連戦に挑む日本代表のメンバーが発表されました。

スケジュールはこんな感じ。

 

5月28日 カタールW杯2次予選 vsミャンマー@フクダ電子アリーナ

6月3日 キリンチャレンジカップ vsジャマイカ@札幌ドーム

6月7日 カタールW杯2次予選 vsタジキスタン@パナソニックスタジアム吹田

6月11日 キリンチャレンジカップ vsセルビア@ノエビアスタジアム神戸

6月15日 カタールW杯2次予選 vsキルギス@パナソニックスタジアム吹田

 

 

ミャンマー戦は当初3月に予定されていた試合の延期分、タジキスタン戦、キルギス戦は日程変更により日本でのセントラル開催という形で開催されます。あとの2試合はキリンチャレンジカップ。ジャマイカは6月12日にはU-24日本代表とも対戦します。

 

発表された代表メンバーは以下の通り。

 

☆→ミャンマー戦のみ招集されている選手

★→ミャンマー戦後に参加する選手

 

GK

川島永嗣(RCストラスブール)

権田修一(清水エスパルス)

シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV)

中村航輔(ポルティモネンセSC)

 

DF

長友佑都(オリンピック・マルセイユ)

吉田麻也(サンプドリア)

佐々木翔(サンフレッチェ広島)

酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ)

谷口彰悟(川崎フロンターレ)

昌子源(ガンバ大阪)

室屋成(ハノーファー96)

★山根視来(川崎フロンターレ)

植田直通(ニーム・オリンピック)

中谷進之介(名古屋グランパス)

★小川諒也(FC東京)

☆中山雄太(PECズヴォレ)

☆冨安健洋(ボローニャ)

☆橋岡大樹(シントトロイデンVV)

☆菅原由勢(AZアルクマール)

 

MF

原口元気(ハノーファー96)

遠藤航(VfBシュトゥットガルト)

伊東純也(KRCヘンク)

橋本拳人(FCロストフ)

南野拓実(サウサンプトン)

守田英正(CDサンタ・クララ)

川辺駿(サンフレッチェ広島)

鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)

★坂元達裕(セレッソ大阪)

☆板倉滉(FCフローニンゲン)

三好康児(ロイヤル・アントワープFC)

☆遠藤渓太(ウニオン・ベルリン)

☆堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)

久保建英(ヘタフェCF)

 

FW

大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)

浅野拓磨(無所属)

★古橋亨梧(ヴィッセル神戸)

 

監督 森保一

 

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さて、今回の代表戦なんですけど……過去の代表戦でも相当貴重な期間だと思うんですよね。

ミャンマー戦以降に関しては吉田、酒井、遠藤、堂安、冨安等複数の主力が五輪代表の合宿に参加するのでメンバー的な影響はあるんですけど、コロナ禍じゃなくてもインターナショナルウィークに5試合もまとめて試合を行える期間って無かったじゃないですか。集まって2試合やって解散が常だった代表にとって、これはまたとない機会というか。テストという意味でも、システムの練度という意味でも、4〜5試合も固めて行える事で出来る事の幅は広がってくるはずです。

 

というわけで、今回は個人的に想う、今回の代表ウィークの注目ポイントを書いていこうと思います。

 

 

 

①色々なメンバーとシステムを試せる

 

上でも書きましたが、ミャンマー戦後に10人規模のメンバー入れ替えがあるとは言えども、やっぱり5試合もあるという事で戦い方の幅は相当広がりますよね。これまでの代表戦といえば基本的に2試合やって解散、2試合やって解散…というものでしたが、今回は一部主力が五輪代表の方に行くとは言えども、5試合もあれば森保監督は試したい事の全てを試せるのではないでしょうか。やっぱり2試合だとそうは行かないですし、森保監督みたいにシステムを2つ併用している監督にとってはこの5連戦は非常にありがたいでしょう。

今回はミャンマー戦とミャンマー戦後のメンバーを合わせて合計36人の選手が招集されていますが、今回ばかりは全員に一定以上のスタメン出場の機会があると思います。基本的に誰かは1秒も出られずに帰る事の多いGKもおそらく、全員が1回はフル出場で出られると思いますし。過密日程なので選手からすればしんどさはあるでしょうが、森保監督には自身が考えている案の全てを試すくらいのつもりでチャレンジして欲しいですね。

 

 

 

②代表復帰組の3人

 

今回の代表メンバーで久し振りの復帰となるのが昌子と谷口の2人です。昌子は2019年6月シリーズ以来の招集、谷口は代表ウィークとしては2015年6月シリーズ(全体では2017年E-1選手権)以来かつ、森保ジャパンでは初めての招集になりました。

谷口は去年のパフォーマンスを見ればむしろ「やっと」とも言えるものだと思います。森保体制になってからは中々招集されていませんでしたが、4バックなら今の代表に合いそうなタイプだと思いますしね。昌子に関しては、所属するG大阪の順位が順位ゆえに懐疑論も出ているみたいですが、昌子のパフォーマンスに関しては出色の出来といっても過言ではありません。むしろ、ガンバがあれだけスランプに陥っている中でも守備崩壊は免れている事、それどころか失点はJリーグ全体でも少ない水準に抑えられているのは昌子とGK東口順昭の力に拠る部分は相当大きいです。状態が良ければ即戦力になる事は示せる二人ですから、このタイミングで代表に呼べるのは大きいですね。特に6月の4試合は吉田も冨安も板倉もいないので、むしろこの二人を軸にするくらいの勢いでも見てみたいかなと。

 

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もう一人は……厳密に言えば代表復帰組ではなく、なんなら初招集なんですけど、敢えて復帰組という言い方をしたいのが坂元です。

2020年、最もブレイクした選手といえばやっぱり三笘薫になるでしょうが、その次に続くブレイク選手としてもっとも多くの声が上がったのは坂元だったと思います。山形でデビューし、初のJ1となった昨季は清武弘嗣と共に早くもC大阪の攻撃の核に。その活躍が認められて3月シリーズの代表にも呼ばれていたんですが、その際は負傷離脱によりチャンスを逃してしまいました。それでも今回再びチャンスを掴んだのは本人の実力・活躍・ポテンシャルあってのもの。私はガンバファンなので間違いなくアンチセレッソですけど、その立場で見ても坂元は純粋に期待したい選手ですね。

 

 

 

③ピクシー凱旋!セルビア代表戦!!

 

一番楽しみなのは間違いなくこのセルビア戦なんですよね。これは間違いない。多くの人にとってもそうでしょう。

ヨーロッパのサッカーを統括するUEFAが、代表ウィークに「UEFAネーションズリーグ」を新たに創設した事で欧州のチームとの対戦機会は激減してしまいました。実際、日本が最後に欧州勢と試合したのはマジでロシアW杯のベルギー戦ですからね。これに関してはUEFAに対して言いたい事もありますけど、欧州勢との対戦機会がまるでない今…これは間違いなく貴重な機会で、極端な話セルビア戦を出来るだけで6月の代表ウィークがあると思っています。W杯では絶対一つは欧州勢がグループに入りますからね。

 

そしてセルビア代表もロシアW杯にも出場していましたし、反町康治技術委員長が「UEFA EURO 2020に参加しないチームの中で最も強い欧州勢で最も強豪といえるセルビアにスポットライトを掲げて交渉した」と語っていた通り、実績・メンバーともに相当な有力チームです。もちろんこのご時世ですので、どこまでのメンバーが来るかはわかりませんが……ルカ・ヨビッチ、セルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ、フィリップ・コスティッチ、ネマニャ・グデリドゥシャン・タディッチといった欧州の第一線で活躍する選手も多数いますし、結局W杯は他大陸のチームと戦う必要がある事を踏まえるとセルビアにとっても重要な機会でしょうから、呼べる限りのメンバーは連れてきてくれるのではないでしょうか。

 

 

そして…やっぱりなんといってもピクシーですよ。ドラガン・ストイコビッチ。現役時代…選手として名古屋で一時代を築き、監督としても名古屋を優勝に導いた人物。実績・実力は勿論の事、ストイコビッチが未だにJリーグ歴代外国人のアイコンとされているのはその凄まじいスター性とカリスマ性がゆえです。なんてったってWikipediaの「納豆」のページに唯一個人名を記述されている著名人ですからね。

そのストイコビッチが今年の3月から母国、セルビア代表の監督に就任。日本サッカーとピクシーはここに来て邂逅を果たします。

 

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おそらくピクシーの云々的な理由としても、前述の多大陸云々の話としても、そして就任間もないという意味でも…結構ガッツリしたメンバーを連れてきてくれると期待しています。

 

 

 

④怒涛の関西開催!

 

ご存知の通り、少なくとも今の予定としては7月後半より東京オリンピックが始まります。なので、例えば埼玉スタジアム2002日産スタジアムといった代表戦…特に日本代表公式戦を頻繁に戦うようなスタジアムは、その準備や芝生のコンディションキープ等の理由もあって使用頻度を極力減らしていくんですね。例えば日産スタジアムをホームスタジアムとしている横浜F・マリノスは5月30日に予定されている清水戦以降は当面準本拠地のニッパツ三ツ沢球技場にシフトしますし。そういう事情もあってこの6月、そしてU-24日本代表の話も混ざりますが、ここからは西日本が代表戦のメインになる季節がやってきます。

 

最初の2試合はフクダ電子アリーナ札幌ドームですが、そこからは公式戦2試合はガンバ大阪の本拠地であるパナソニックスタジアム吹田で、セルビア戦とはヴィッセル神戸の本拠地のノエビアスタジアム神戸で開催。7月の五輪前のテストマッチとなる2試合もノエスタセレッソ大阪の新スタジアム、ヨドコウ桜スタジアムで行われ、京都サンガFCサンガスタジアム by Kyoceraでもなでしこジャパンの試合が行われます。ちなみに、アジア予選など日本代表の国内公式戦が関東地方以外で開催されるのは2012年2月のウズベキスタン戦を豊田スタジアムで開催して以来です。

 

ここで注目したいのは関西のサッカースタジアム事情ですよ。

関西の4つのJクラブにとって、セレッソにとっての長居球技場はあくまで準本拠地だった事を踏まえると、ホームスタジアムを球技専用としていたのはノエスタをホームとした神戸のみでした。その時代が長く続いていましたが、2010年代に入ると急展開を見せ、2016年にはガンバのパナスタ、2019年にはサンガのサンガスタジアム、そして今年からはセレッソが前述の長居球技場を改修して正式に移転するので、関西の4クラブ全てが球技専用ホームスタジアムを持った事になるんですよね。特に大阪は観客を入れるかどうかわからないので無観客の可能性も十分にありますけど、スタジアム探訪的な気分ぜひテレビの画面からでも味わって欲しい!そういう楽しみも一つポイントだと思っています。

 

 

ピクシーさんには是非納豆と鮎を堪能していただいて…

ではでは(´∀`)