日本代表とガンバの近況が似てるとか言われてるの涙を禁じ得ない
どーもこんばんは
さてさて、今年でガンバ大阪はクラブ創立30周年を迎えました。
↑30周年にちなんだ企画のブログを色々更新しているので是非。
という訳で今回から3回に渡ってガンバ大阪の歴代シーズンの中で
①最も1試合平均得点が多かったシーズントップ5
③最も勝点が多かったシーズントップ5
…を調べてみましたので、それぞれのシーズンを振り返りながら見ていきたいと思います。
尚、ランキングはシーズン毎に試合数も違うので「1試合平均」の得点数・失点数・勝点数で割り出しています。また、J2に所属していた2013年と、現在進行中である2021年に関しては除外したランキングとなっています。
↓
【ガンバ大阪歴代最多得点シーズントップ5】
第5位
ガンバ大阪2007
1試合平均得点2.09/総得点71
監督:西野朗(6年目)
J1順位:3位
J1成績:勝点67(19勝10分5敗、得点71失点37得失点差+34)
チーム得点王:バレー(20得点)
チームスローガンに「超攻撃」を掲げて挑んだ2007年シーズン。西野監督体制では主に3-5-2を採用したガンバだが、前年にあたる2006年から山口智を左SBとした4-4-2へと移行。宮本恒靖が退団した事で山口をスライドし、MFの安田理大を左SBとしてコンバートした事で、この年から「黄金の中盤」と呼ばれる4人の同時起用を成立させた。圧倒的な中盤構成力に加えて、FWはバレーが牽引。マグノ・アウベスと播戸竜二は前年に比べると調子を落としたが、それでも公式戦全体で二桁ゴールを挙げ、当時のオシムジャパンにも多くの選手を送り込んだ。この年は失点も少なかったのも特徴的。
「スロースターター」として知られるガンバだが、この年は開幕5連勝で序盤戦から絶好調。安定して首位をキープしていたが、第20節で浦和との直接対決に敗れると調子を落とし始める。そして終盤に入ると急激に調子を上げた鹿島に追い抜かれる形となり、ガンバは第33節神戸戦で引き分けに終わって優勝を逃した。しかし、ナビスコ杯では当時同じく「超攻撃的」を標榜していた川崎に安田のゴールで1-0で勝利し、カップ戦初優勝を達成している。
第4位
ガンバ大阪2011
1試合平均得点2.29/総得点78
監督:西野朗(10年目)
J1順位:3位
J1成績:勝点70(21勝7分6敗、得点78失点51得失点差+27)
チーム得点王:イ・グノ(15得点)
ガンバに「超攻撃的」のイメージを植え付けた西野監督体制でのラストイヤー。橋本英郎の負傷離脱や、宇佐美貴史とアドリアーノという存在の強みを活かす意味もあって、前半戦はややカウンターサッカー気味のやり方だったが思うように勝点が伸びず。しかし、アドリアーノが中東に引き抜かれ、代わりにJ2の草津からラフィーニャを獲得。最初は疑問視する声もあったが、このラフィーニャがどハマりすると同時にポゼッションスタイル回帰へのキーマンにもなり、その結果ガンバの成績は一気に右肩上がりとなっていった。
ラフィーニャとイ・グノの2トップの大活躍もあって、夏場以降ガンバは首位に躍り出る。しかし第29節で名古屋との直接対決を落として首位から陥落すると、最終節まで優勝を争ったが…結果的には名古屋戦の黒星、そして第32節新潟戦のドローが致命傷となって3位に終わった。それでも積み上げた「勝点70」という数字はガンバ史上最多となった。むしろ70もとって3位かよ……。
第3位
ガンバ大阪2004
1試合平均得点2.3/総得点69
監督:西野朗(3年目)
J1順位:3位(1stステージ4位/2ndステージ3位)
J1成績:勝点51(15勝6分9敗、得点69失点48得失点差+21)
チーム得点王:大黒将志(20得点)
西野監督の10年間は攻撃的なイメージがあるとはいえ、実は2002年はマグロンという長身FWを活かすスタイルで、パスサッカーを徹底していた訳では無かった。しかしシジクレイやフェルナンジーニョを補強した2004年、マグロンの負傷が決め手となり、西野監督は徹底したパスサッカーへスタイル移行。大黒将志のブレイクもあり、この年の大阪ダービーでは7-1というスコアで圧勝。その他にも6-3で勝利した試合が2試合も発生するなど、異常なまでの攻撃力を発揮し始めたシーズンとなった。また、2005年のガンバは当初崔龍洙を補強するつもりだったが、急遽アラウージョに切り替えたのは2004年のスタイルに手応えを掴み、それを更に発展させるのにどちらが向いているのか…という側面があったという。
1stステージは出遅れたものの、なんやかんや盛り返して4位。2ndステージでは浦和と共に優勝争いをリードしたが、最後まで浦和に追いつく事は出来ず3位に終わった。しかし西野ガンバに於けるキーとなった年だったのは確かである。
第2位
ガンバ大阪2006
1試合平均得点2.35/総得点80
監督:西野朗(5年目)
J1順位:3位
J1成績:勝点66(20勝6分8敗、得点80失点48得失点差+32)
チーム得点王:マグノ・アウベス(26得点)※J1得点王(浦和のワシントンと同率)
前年に2人だけで49得点を叩き出したアラウージョと大黒将志が退団。更に吉原宏太も移籍し、松波正信も引退するなどFWの主力が全員去る事態となったが、大分からマグノ・アウベス、神戸から播戸竜二を補強。守備面でも加地亮と明神智和を獲得し、ガンバ史上最大の大型補強を敢行した。
前半戦は前年同様の3-5-2を採用していたが、夏場以降は山口智を左SBとした4-4-2にシフト。マグノと播戸の2トップは2人で42得点を叩き出した他、この年から黄金の中盤が確立され始める。後に西野監督がロシアW杯後にガンバTVに出演した際、サポーターからの質問コーナーで「西野さんの思うベストシーズンは何年ですか?私は2006年だと思っています」と語ったサポーターの意見にほぼ同調する程だった。確かにあの時の浦和は異次元に強かったが、もし遠藤保仁の途中離脱が無ければ…とは思ってしまう。
なお、この年のガンバは80得点を挙げたにも関わらずリーグでの最多得点では無かった(1位は川崎の84得点)。
第1位
ガンバ大阪2005
1試合平均得点2.41/総得点82
監督:西野朗(4年目)
J1順位:1位
J1成績:勝点60(18勝6分10敗、得点82失点58得失点差+24)
獲得タイトル:J1リーグ
チーム得点王:アラウージョ(33得点)※J1得点王
記念すべき初タイトルの一年!前の3枚は時折3-4-2-1の形になる事もあったが、とにかく前のアラウージョ、大黒将志、フェルナンジーニョのトリオの破壊力が圧倒的だった。それに加えて、左WBが基本的に家長昭博か二川孝広だった訳で、そりゃ超攻撃的にもなるわ…っていう。何が恐ろしいって、この年にアラウージョと大黒の2トップが挙げた49得点の中にPKによる得点が一つも無かった事で、逆にPKキッカーを務めた遠藤保仁はボランチながら二桁ゴールを獲得。更に言えば、宮本恒靖、山口智、シジクレイの3バックもセットプレーからゴールを多く決めており、文字通りどこからでも点が取れる+化け物みたいに点が取れる奴がいるの究極のハイブリッドオフェンシブチームみたいな状態だった。
冷静に考えたら「失点58」という数字はなかなかに酷いものである。しかし、この年の得点力はそれさえも上回ってしまった。私はこの年からサッカーを見始めたが、サッカーに興味持った年にこんなチームいたらそりゃハマるわ…とは今になって少し思う。
ちなみに、延長線が廃止された2003年(西野体制2年目)以降、2006年までガンバはJ1リーグで0-0で終わった試合が1試合も無かった。西野監督体制のガンバが初めてリーグ戦を0-0で終えたのは第16節横浜FM戦まで時間を要した事になる。
ガンバ大阪、1試合平均得点ランキング
(※J2の2013年と現在進行形の2021年を除く)
1試合平均得点/総得点(年間順位/総得点順位)
1位 2005年→2.41/82 (1位/1位) 監督:西野朗
2位 2006年→2.35/80 (3位/2位) 監督:西野朗
3位 2004年→2.30/69 (3位/2位) 監督:西野朗
4位 2011年→2.29/78 (3位/1位) 監督:西野朗
5位 2007年→2.09/71 (3位/1位) 監督:西野朗
6位 1997年→2.06/66 (4位/4位) 監督:クゼ
7位 2012年→1.97/67 (17位/1位) 監督:セホーン→松波正信
8位 2002年→1.96/59 (3位/2位) 監督:西野朗
9位 2010年→1.91/65 (2位/1位) 監督:西野朗
10位 2009年→1.82/62 (3位/2位) 監督:西野朗
11位 2014年→1.74/59 (1位/2位) 監督:長谷川健太
12位 1995年→1.67/87 (14位/6位) 監督:ヘルト
13位 2001年→1.66/50 (7位/8位) 監督:早野宏史→竹本一彦
13位 2003年→1.66/50 (10位/6位) 監督:西野朗
15位 2015年→1.65/56 (2位/5位) 監督:長谷川健太
16位 2019年→1.59/54 (7位/6位) 監督:宮本恒靖
17位 2000年→1.57/47 (6位/6位) 監督:早野宏史
18位 2016年→1.56/53 (4位/5位) 監督:長谷川健太
19位 1994年→1.50/66 (10位/9位) 監督:釜本邦茂
20位 1993年→1.42/51 (7位/6位) 監督:釜本邦茂
21位 2017年→1.41/48 (10位/7位) 監督:長谷川健太
22位 1998年→1.38/47 (15位/13位) 監督:コンシリア→アントネッティ
23位 2008年→1.35/46 (8位/8位) 監督:西野朗
23位 2020年→1.35/46 (2位/9位) 監督:宮本恒靖
25位 1996年→1.27/38 (12位/13位) 監督:クゼ
26位 2018年→1.21/41 (9位/12位) 監督:クルピ→宮本恒靖
27位 1999年→1.20/36 (11位/15位) 監督:アントネッティ→早野宏史
バモ松波
ではでは(´∀`)