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Good bye, J2!!〜明治安田生命J2リーグ 京都サンガFCvsツエーゲン金沢 マッチレビュー〜

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やっぱり最終節が終わると一気に移籍がくるね。

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第42節(最終節)、京都サンガFCvsツエーゲン金沢の一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

前節千葉戦のホイッスルが鳴った時、サンガファンの誰もが待ち焦がれた、何度か諦めた瞬間さえあった歓喜をようやく掴み取りました。11年間…義務教育さえ超える期間のJ2生活も今日が最後。そして今、最新のJ1の試合が未だに2010年12月4日であるように、2021年12月5日が最新のJ2の試合である期間を長くする為、今日はJ2の卒業式だと思ってこの一戦に挑んでほしいところです。

 

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対戦相手の金沢は現在残留争いの真っ只中。サンガは順位がもう確定している状態なので、順位を見れば今日の勝敗が何かに大きく影響する事はありませんが、死に物狂いで向かってくるであろう相手とどう競り合うかは言うまでもなく重要なテーマです。

ここ数年のサンガを支えたメンバー…ヨルディ・バイス、庄司悦大、黒木恭平、森脇良太…そしておそらく、今後も彼らだけではないでしょうが、そういう選手達にとっては別れの場。「京都サンガFC2021」はサンガ史に残る伝説のチームとして記憶されるでしょうが、そのチーム・メンバーで戦うのは今日が最後です。伝説の終わりに相応しい最後を!

両チームスタメンです。

 

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今季限りでの退団が発表され、今季ここまで全試合に先発していたバイス前節千葉戦で負傷退場した影響もあって欠場。千葉戦バイスに代わって入り、好プレーを見せた長井一真がそのまま入ります。今日は宮吉拓実もベンチから外れており、右WGにはベンチ入り自体が途中出場した第28節甲府戦以来、先発は実に第2節松本戦以来となる曽根田穣が起用されました。今季限りで退団する黒木と庄司も共にベンチに入っています。

 

 

本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。

よく言われるのが「新スタジアムの呪い」。新スタジアムを手にしたチームは、慣れとかそういう面もあるのか…ちょっとホームでの成績が低迷してしまう、みたいなジンクスがよく語られます。しかしサンガは違いました。8位で終わった昨季もホーム勝率は良かったですし、そして遂に……この本拠地は、サンガを新たなるステージに連れて行きます。

本日は最終節。試合後には最終節セレモニーも行われます。試合後には来季の新ユニフォームも発表。こんな晴れやかな気持ちでセレモニー出来るなんて…!チケットは即完売。試合後だけではなく、祝宴のような90分を期待しましょう!

 

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金沢は引き分けでも問題ないという位置にあることもあって、無理に攻撃をするというよりはリスクマネジメントも考慮したスタンスをとってきたこともあり、サンガは基本的には金沢に対してゲームを優勢に、押し気味で運ぶ事ができていました。ライン設定も高く、得点王争いというモチベーションのあるピーター・ウタカに縦パスが入る場面も何度かありましたが、最後のところを崩すまでは至りません。

 

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飲水タイム前後に少し金沢が前へのギアを上げてくる時間はあるにはあったものの、そこでもチャンスを作られた訳ではなく、あるいはペースを明け渡す事もなく、やはり前半はその後も攻めるサンガに対して中を固めてくる金沢…という展開が続きました。サンガはサンガでワンタッチを駆使したプレーを組み込みながら打開を図りますが、金沢もなかなか崩れず。前半は0-0で終えます。

 

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後半に入ると金沢が前半より前に出てくるようになった事で、どちらの視点か見ても前半よりオープンな試合展開となってチャンスも増えて行きました。曹貴裁監督は58分に庄司、イスマイラ、三沢直人の3人を同時に投入。イスマイラとウタカを2トップに近い形にシフト。61分には庄司のCKからイスマイラが合わせてネットを揺らしましたが、想像の3倍しっかりハンドでノーゴール判定。

 

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サンガは押し込み続ける中で70分に大ピンチを迎えます。嶋田慎太郎のシュートをGK清水圭介が弾いたところを、詰めた力安祥伍が詰めてシュート。しかしここはカバーに戻ってきた長井一真がブロックして難を逃れます。

この決定機を防いでからはほぼほぼワンサイドゲームになっていきました。サンガは第34節群馬戦以来の出場となる李忠成を投入すると、庄司が低い位置で配球役を担いながらワイドにボールを回して何とかこじ開ける隙を伺おうとします。ですがガチガチに固められた金沢の前にサンガはもどかしい展開を強いられる事に。中をパスワークやテンポで崩す事が難しくなってきた中で、クロスから李やイスマイラが頭で合わせる場面もありましたが…いずれも僅かに逸れてゴールならず。サンガの今季ラストゲーム、そしてJ2最終戦は0-0のスコアレスドローで終わりました。

 

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難しい試合だったと思います。金沢は残留争いの中では少し優位な立場にいたので、この展開になる事はある程度予想は出来ていました。その上で中を固めた相手をどう攻略するのかが問われる試合だった訳ですが、なんとかあの手この手で崩そうとはしていましたが……まぁ、金沢も共通の目標、共通の意図をチーム内でしっかり設定出来ていたので、やっぱりそういう相手を崩し切る分には難しいところがありましたね。一方で、あれだけサンガが押していた内容の中で、金沢の鋭いカウンターに対して見せた対処と集中力は素晴らしかったですし、試合後に曹監督が語った勝点1を取れた実力、勝点2を取れなかった実力みたいな言葉は真理なのかなと。

 

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2010年12月4日、J1として最後の試合が終わったあの時、この日を迎える事にこれまでの時間がかかる事になろうとはまるで思ってもいませんでした。

逆に2015年、或いは2017〜2018年を見た時にはもうJ1なんて夢物語なのかとさえ思いましたし、2019年…13-1を喰らった時には、もうサンガは呪われているのだろうかとさえも思いました。

……遂にこの日が来ました。ただ、ただ今は先週から続く余韻に浸っています。今年のサンガを総括するようなブログは今後、別でブログを書くつもりなのでここでは多くは語りませんが、人生で何度清い涙を流せるだろうかと考えた時、やっぱりこの年は特別な年だったんだなと思っています。それは11年待ったからこそでもあって。…J1昇格おめでとうございます。そしてありがとうございました。2021年お疲れッした!!!!

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J2リーグ第42節

モンテディオ山形5-1ギラヴァンツ北九州

栃木SC1-2FC琉球

大宮アルディージャ3-1ザスパクサツ群馬

東京ヴェルディ3-0SC相模原

ヴァンフォーレ甲府3-3水戸ホーリーホック

松本山雅FC1-2V・ファーレン長崎

アルビレックス新潟0-2FC町田ゼルビア

ジュビロ磐田2-1ブラウブリッツ秋田

京都サンガFC0-0ツエーゲン金沢

ファジアーノ岡山1-3ジェフユナイテッド千葉

愛媛FC1-1レノファ山口FC

 

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1位 ジュビロ磐田(91)

2位 京都サンガFC(84)

3位 ヴァンフォーレ甲府(80)

4位 V・ファーレン長崎(78)

5位 FC町田ゼルビア(72)

6位 アルビレックス新潟(68)

7位 モンテディオ山形(68)

8位 ジェフユナイテッド千葉(66)

9位 FC琉球(65)

10位 ファジアーノ岡山(59)

11位 水戸ホーリーホック(59)

12位 東京ヴェルディ(58)

13位 ブラウブリッツ秋田(47)

14位 栃木SC(45)

15位 レノファ山口FC(43)

16位 大宮アルディージャ(42)

17位 ツエーゲン金沢(41)

18位 ザスパクサツ群馬(41)

19位 SC相模原(38)

20位 愛媛FC(35)

21位 ギラヴァンツ北九州(35)

22位 松本山雅FC(34)

 

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前節で愛媛、松本のJ3降格、北九州の19位以下が決定し、残る降格枠を巡って群馬・金沢・大宮・相模原が争う最終節となりました。

直接対決となった大宮vs群馬の試合は群馬が先制したものの、その後大宮が前半のうちに逆転して3-1で勝利。金沢は前節昇格を決めた京都相手に敵地で0-0のドローに持ち込み、まずこの2チームの残留が確定。大宮に敗れた群馬は相模原の結果次第という事になりましたが、相模原は前半の2失点が大きな痛手となって東京Vに完敗。J3では熊本と岩手の2チームが昇格を決め、J2ライセンスを有さない宮崎がJ3に留まる事になった為、相模原が降格する事になってしまいました。

この結果、2021明治安田生命J2リーグ優勝は磐田で、準優勝は京都。この2チームが来季、J1昇格の権利を掴んでいます。一方、相模原、愛媛、北九州、松本の4チームが降格の憂き目を見る事となりました。

 

 

Good bye J2!!

ではでは(´∀`)