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成立条件〜明治安田生命J1リーグ第21節 北海道コンサドーレ札幌vs鹿島アントラーズ マッチレビュー〜

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うちじゃなぜか選挙の日は投票行って普通に帰った

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第21節、北海道コンサドーレ札幌vs鹿島アントラーズの一戦です。

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

リーグも後半戦に入り、優勝争いも残留争いも激化の一途を辿っております。そんな中で、優勝争いにもっと巻き込まれていきたいチームと残留争いにこれ以上巻き込まれたくないチームの戦いとなりました。

現在2位につける鹿島ですが、マリノスと川崎との三つ巴の優勝争いの構図の中で、後半戦に入ってからはマリノスが一歩抜け出しているような状況が続いています。マリノスの連勝が止まらない一方、前節のC大阪戦は終盤のエヴェラウドのスーパーゴールでなんとか追いついたものの、引き分け先行になりつつある鹿島にとってはマリノス追撃の為に絶対に落とせない一戦です。対する札幌は札幌で、後半戦に入ってからの4試合で1勝3敗。気がつけば残留争いに巻き込まれており、降格圏となる16位神戸とは勝点差僅かに3。ここで負ければ、一層苦しくなるのは確かです。

置いて行かれたくない者、置いて行きたい者…それぞれの状況がぶつかり合う、北の大地での一戦が始まります。両チームスタメンです。

 

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どちらも前節からのメンバー変更は3人ずつです。

札幌はシステムはお馴染みの3-4-2-1というよりは、前節FC東京戦から継続して3-4-1-2に近い形を採用。前節負傷退場したガブリエル・シャビエルのポジションには古巣対決となる興梠慎三が入り、今日は宮澤裕樹ボランチで先発させ、高嶺朋樹は3バックの一角として起用されています。GKには第19節京都戦で退場処分を受けた菅野孝憲が出場停止から復帰しました。

鹿島は最近の試合では三竿健斗ボランチで起用される事も多かったですが、今日は三竿をCBに戻し、ディエゴ・ピトゥカと樋口雄太のボランチコンビに戻しています。また、今日は鈴木優磨がベンチからも外れており、和泉竜司を右MFに置いた上で2トップには土居聖真、そして前節スーパーゴールを決めたエヴェラウドが今季初先発です。キム・ミンテは相手プレイヤーとして初めて札幌ドームの地を踏む事になりました。

 

本日の会場は茨城県鹿嶋市、札幌ドームです。

今日の試合は「コンサドーレスポーツDAY」として開催。試合前にゲストとして、北海道日本ハムファイターズOBの谷口雄也氏、レバンガ北海道から桜井良太氏が来場し、それぞれのマスコットキャラクターもゲストとして参加。札幌のCRCを務める河合竜二氏を交えてのトークショーが行われます(ただし、きつねダンスは今日は長居に行った…)。この季節、土日ゆっくりしてるJリーグファンにとっては唯一昼に試合してくれる札幌はありがたい存在。札幌への注目度が一気に増す季節ですね。

札幌と鹿島の対戦成績は鹿島が圧勝しているものの、近年は札幌も盛り返し気味。昨季は4月に第9節の札幌ドームでの対戦では札幌が2点ビハインドから追いついてドローに持ち込み、鹿島のアントニオ・カルロス・ザーゴ監督はこの試合を最後に解任ともなりました。

 

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前半は札幌ペースで試合が進んでいきました。自陣からしっかりとポゼッション率を高めていった札幌は、敵陣内に入ったところからは長短のパスを使い分けながら金子拓郎らのラインブレイクを促し、そこから厚みのある攻撃を生み出そうとしてリズムを作って行きます。7分には金子のスルーパス興梠慎三が抜け出し、その後もいくつかシュートチャンスを作るなど、札幌が鹿島を押し込む時間が続きます。

 

一方鹿島はと言うと、最前線のエヴェラウドをターゲットに左右にもボールを振り分けながら、ロングボール主体で流れを転換させようと試みましたが、今日と同様に鈴木を書いた第17節京都戦と同じで前線で起点を作ることが出来ず、アタッキングサードになかなか入りきれない単発的な攻撃が続いて糸口を見出せません。

前半はほぼずっと、札幌ターンとも言えよう形で0-0で終えます。

 

 

後半は前半と比べるとお互いのDFラインの背後にスペースが多く生まれるようになった事で、その部分に対するケアも考慮して鹿島は56分に樋口雄太と船橋佑の交代と同時にエヴェラウドを下げて左SBを本職とする安西幸輝を左SHとして投入し、アルトゥール・カイキをFWの位置へ。札幌も63分に荒野拓馬を下げて福森晃斗を左CBとして投入して左CBの高嶺朋樹をボランチに上げ、お互いにDFの投入で配置換えを行いながら先制点を狙いに行きます。

 

ただ、後半も攻勢に出ていたのは札幌の方でした。74分には左サイドからの福森のFKがクリアされたこぼれ球を金子がハーフボレー気味に合わせるも、鹿島のDFが跳ね返してこの場面での失点は回避。

終盤に差し掛かると鹿島もカウンターから好機を作り始めて、83分にはカウンターで抜け出したカイキがシュートを放ちますが、この場面はGK菅野の攻守でゴールには至りません。

 

終盤はカウンターというよりもプレッシャーの応酬のような試合展開となり、ボール保持側が目まぐるしく入れ替わり、お互いになかなかマイボールでアタッキングサードに運び切れなくなっていました。そんな中でアディショナルタイム、鹿島は右サイドでボールを持ったピトゥカのファーサイドへのクロスに安西が抜け出して最後の最後に決定機が訪れましたが、振り抜いた左脚からの一撃は枠の外へ。

試合は0-0。熱戦を演じた両者でしたが、結果は痛み分けという形に終わりました。

 

 

 

試合がオープンになった終盤を除けば……自分達のサッカーというか、標榜しているチームスタイル通りに試合を進められたのは札幌の方でした。バックラインまで深くビルドアップを進めて、鹿島のプレッシャーを分散化してからロングパスで金子や青木亮太に裏抜けを狙わせるような攻撃は彼らのストロングポイントを存分に活かせていましたし、あそこからもうひと展開持ち込めれば大量得点も狙えた試合ですらあったと思います。

ただそこはやはり鹿島な訳で、彼らも守備陣の高い集中力でその"もうひと展開"を許しはしなかった。あの辺りの堅さはやはりさすがというべきものでした。ただ、今季はやっぱり鹿島の攻撃は退団した上田綺世以上に鈴木の得点以外の能力に委ねていた部分も大きかったんだろうな的な事を少し印象付けるような試合ではありましたね。終盤こそ、シンプルなサイドアタックに徹して何本か好機もありましたけど、課題を多く残す形になってしまったのは鹿島の方だったのかなと。

 

 

知人と選挙行って、知人だけ出口調査依頼された時の絶妙な何とも言えなさ。

ではでは(´∀`)