野球界隈この1日で動きすぎだべ
どーもこんばんは
さてさて、日本代表は9月の欧州遠征……23日のアメリカ戦、27日のエクアドル戦を終えました。
この2試合の目的としては、2ヶ月後に迫るW杯へのチームとしてのパフォーマンスの向上が第一。そして、いわゆる当落線上のメンバーにとっては、エクアドル戦がW杯メンバー発表前最後の試合になった訳ですから、そういうサバイバルとしての側面を持った試合でもあった訳です。
という訳で今回は、この欧州遠征から見えた現状の森保ジャパンに於ける序列を考えてみて、それに伴う、欧州遠征が終わった段階での現状のカタールW杯メンバー予想をやってみようと思います。
また、序列考査の大枠は2022年1月のアジア最終予選の中国戦から今回の欧州遠征までの期間で招集されたメンバーを対象にしています(7月のE-1選手権を除く)。
【序列表の見方】
◎→当確
○→有力
△→当落線上
□→厳しい
オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
↓
【代表候補メンバー】
★印は9月の欧州遠征招集メンバー
[GK]
★シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
★谷晃生(湘南ベルマーレ)
[DF]
★山根視来(川崎フロンターレ)
★板倉滉(ボルシア・メンヒェングラードバッハ)
★中山雄太(ハダースフィールド・タウン)
★冨安健洋(アーセナル)
★伊藤洋輝(VfBシュトゥットガルト)
★瀬古歩夢(グラスホッパー・チューリッヒ)
菅原由勢(AZアルクマール)
[MF]
★伊東純也(スタッド・ランス)
★守田英正(スポルティングCP)
★鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)
★相馬勇紀(名古屋グランパス)
★三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)
★旗手怜央(セルティックFC)
★堂安律(SCフライブルク)
★田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
[FW]
★古橋亨梧(セルティックFC)
林大地(シントトロイデンVV)
★前田大然(セルティックFC)
★上田綺世(サークル・ブルッヘ)
【GK】
◎川島永嗣
◎権田修一
□大迫敬介
△谷晃生
アメリカ戦で負った負傷の程度にもよるが、そこの問題さえクリアすれば、森保ジャパンで最初の公式戦となったアジアカップ2019以降正GKを守り続けてきた権田をこのタイミングで外すとは考えにくい。それに加えて、おそらく川島は戦力以上にチームリーダーとして26名の枠の中には入れておきたいという考えを森保監督は持っていると推測される。そうなってくると、必然的に残りは一枠という事になってくる。
一時は谷が代表に定着しかけていたが、2022年に入ってからはシュミットが第2GKとしての扱いを受けており、エクアドル戦では権田からポジションを奪う勢いのハイパフォーマンスを見せた事で一気に優位に立ったと言えるか。
【センターバック】
◎吉田麻也
○谷口彰悟
□植田直通
◎板倉滉
◎冨安健洋
○伊藤洋輝
□瀬古歩夢
現状、当確と言えるのは吉田・板倉・冨安の3人。左SBとしての計算も可能な伊藤も当確に近い位置と言えるだろう。CBの争いはここに谷口を加えた5人が予想としては有力候補になるが、もし他のポジションとの数の兼ね合いでDFを一枚削るとなった場合は伊藤>谷口という判断になってきそう。
中谷・植田・瀬古に関しては完全に板倉の状況次第だが一般的に招集メンバーは一つのポジションに一人の控えというスカッドをベースに考える事が多い。その考えでいけば、CBは上の5人の時点でそもそも一人多い状況なので、板倉が間に合わなくてもその補充をCBで行うかどうかわからない。
【サイドバック】
◎長友佑都
□佐々木翔
◎酒井宏樹
○山根視来
◎中山雄太
□菅原由勢
現時点で当確なのは長友・酒井・中山の3人。特に長友はアジア予選では懐疑論や限界論も根強かったが、ブラジル戦やエクアドル戦のパフォーマンスは格上の相手と戦った時の守備での強さを誇示する働きで、まさしく自らの価値を再証明してみせたと言って差し支えない。この3人に山根を加えた4人が有力候補だろう。
ただし、山根に関しては当確とは言い切れない部分がある。山根をレギュラーとして考えるならともかく、レギュラーを酒井として捉えた場合、クラブで同ポジションを務める冨安や長友を右SBのオプションで考える可能性もある。枠こそ26名に拡がったが、それでも収まりきっていない前線のタレントを一人でも多く登録する事を森保監督が考えた場合、中山や伊藤がオプションの3バックにも対応できる事を踏まえるとその煽りを受けるのが山根になる可能性は否めない。
仮に森保監督が3バックを基本布陣に設定すればリーグで好パフォーマンスを見せる佐々木が急浮上する可能性もあるが、オプションとしてはともかく、さすがにメインシステムをそうする可能性は低そう。
◎原口元気
△柴崎岳
◎遠藤航
◎守田英正
△旗手怜央
◎田中碧
遠藤と守田は今の代表にとって絶対的な部分。スタメンで出られるかどうかはWボランチか3MFになるかによるが、田中もメンバーには確実に入ってくるだろう。原口に関してはボランチという以上に、3バック時のWBを含めた中盤のポジション全てをこなせるという面での万能性と堅実性で当確と言っていい。
そうなると、最終的には柴崎と旗手が最後の一枠を争う形になってくる。この2人に関しては、最終的にワントップに誰を置くかによっても大きく変わってきそう。古橋や上田を典型的なフィニッシャーとして扱うなら柴崎になるだろうし、大迫辺りをワントップに置いて2列目主体で連動的に崩していくやり方を選ぶなら旗手になるだろうし…。
【2列目/WG】
◎伊東純也
◎南野拓実
◎鎌田大地
△相馬勇紀
◎三笘薫
◎堂安律
◎久保建英
シンプルに一つのポジションに控えを1人置くとすれば、4-2-3-1の3として考えると枠は6つという事になる。ましてや枠自体が26名になった訳で、そうなれば伊東・南野・鎌田・三笘・堂安・久保の6人は落としようがないようにも思えてくる。現在は南野がパフォーマンスを落としてはいるが、思えばこのポジションは誰かが状態を上げては誰かが落とし…を繰り返してきた訳で、そうなればこの6名はまとめて囲うのが結局は一番ベターなのかもしれない。鎌田や久保が4-1-2-3の2として起用出来ることを6月シリーズで示せたのも大きかった。とりあえずこの6人を呼べば、アメリカ戦で見せたようなハイプレス型、アジア最終予選の4-1-2-3のショートカウンター型、或いは東京五輪の際のテクニカルな形と複数の攻撃パターンを使い分けられるようになるのは大きなポイントになると思う。
興味深いのは相馬。サイドアタッカーとして伊東や三笘とも異なるタイプのドリブラーで、ここ最近の急激なアピールはなかなか印象的。FWを何人選ぶか、DFを何人選ぶかの調整次第では、26人に増えたいわゆる+3枠の中に食い込んでくる可能性は十分ある。
△大迫勇也
△浅野拓磨
△古橋亨梧
□林大地
△前田大然
○上田綺世
□町野修斗
なんやかんやで、森保監督は理想としては大迫をレギュラーFWとして使いたいはず。結局のところ、日本は2列目に点を取らせるやり方が一番しっくりときてしまう以上、そこの交通整理が一番上手く出来るのはなんだかんだで大迫になってくる。ただ、現在の大迫のコンディションの不安定感はやっぱり無視できない。そうなった時に、大迫の役割も担えるかもしれないところを上田が示せたのは大きく、比較的スピードタイプが多いFW争いで少し違う形を示せた上田は一歩前に出たのかもしれない。個人的にはその役割を林に期待したかったが…。
もう一つ、鍵になってくるのはアメリカ戦でのプレッシングのハマり用で、あの試合で前田は評価をかなり高めたと思われる。そして同様の役割をこなせるのがおそらく浅野で、WG起用を含めるとこの2名は使い勝手の良さはある。それを踏まえると、実力と調子に問題はないが、現在の代表で古橋が活かしにくくなっているのは少し悩ましいところ。そもそも、W杯メンバーを「良い選手を上から26人を選ぶ」という考え方で選ぶ事は余りにも危険。少し古橋の立場は難しくなったか…。
【序列推測に基づいたカタールW杯メンバー予想】
※自分ならこうする!的なやつではなく、おそらく森保さんならこうしそう、的なやつです。
※W杯出場が不透明な怪我人は間に合うという前提で書いています。
※背番号は完全にイメージです。
DF2 中山雄太(ハダースフィールド・タウン)
DF4 板倉滉(ボルシア・メンヒェングラードバッハ)
MF6 遠藤航(VfBシュトゥットガルト)
MF9 鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)
MF13 守田英正(スポルティングCP)
MF14 伊東純也(スタッド・ランス)
DF16 冨安健洋(アーセナル)
MF17 田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
MF18 三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)
MF21 堂安律(SCフライブルク)
GK23 シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV)
FW24 前田大然(セルティックFC)
FW25 上田綺世(サークル・ブルッヘ)
DF26 伊藤洋輝(VfBシュトゥットガルト)
上でも少し触れましたが……難しいのは、W杯メンバーを選ぶのって「実力のある選手を上から26人選べばいい、という訳ではない」という部分になってくるんですよね。そこには戦術的なものだけでなく、人間的なバランスも必要になってきて。となると、そういう内部の部分の話になってくる訳ですから、外部の我々の見る世界と内部の関係者が見る世界でズレが出てくるのはやっぱり仕方がないとは思います。
【所属:ガンバ大阪】で行きそうなのはディエゴくらいか…
ではでは(´∀`)