えぇ、クリスマスが今年もやってくるんですか…?
どーもこんばんは
さてさて、12月23日、Jリーグより2023年シーズンの開幕カード及びホーム開幕カードが発表されました!
開幕戦の対戦カードは以下の通り。
【明治安田生命J1リーグ開幕戦】
【明治安田生命J2リーグ開幕戦】
【明治安田生命J3リーグ開幕戦】
第2節以降の各チームホーム開幕カードはJリーグ公式サイトからご確認ください
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という訳で今回は、Jリーグの開幕カードの過去の印象的な名勝負を振り返っていきたいと思います。
オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。
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2020明治安田生命J1リーグ第30節
2020年11月18日19:03@等々力陸上競技場
川崎得点者:三笘薫(53分)、ジェジエウ(90分)、小林悠(90+5分)
異次元の強さを誇り、いよいよその独走優勝にもカウントダウンを刻み始めた川崎。それでも直近2試合を1分1敗と少し足踏む中で立ちはだかったのが前年度王者のマリノスだった。マリノスはこの試合が終わるとACLに向かう為、ここで川崎を倒して勢いを作りたい中で両雄がぶつかる。
川崎のポゼッションスタイルに対してハイラインを徹底するマリノスの攻防は前半から一進一退の攻防を見せるが、前半終了間際にGK高丘陽平が退場すると、後半開始早々にCKの流れから川崎が三笘のゴールで先制する。一人少ないマリノスもティーラトンのCKから畠中のゴールで追い付いき、数的不利とは思えない好ゲームを展開したが、終了間際にジェジエウが混戦から決め切って川崎が勝ち越し。そして伝説が生まれたのはアディショナルタイム、川崎陣内のペナルティエリア前でマリノスのクロスを跳ね返したボールを拾った三笘がドリブルで独走。左サイドから文字通り一人でゴール前まで駆け上がると最後は小林のゴールをお膳立てしてみせた。極上の好ゲームの最後は三笘薫という男の伝説の一部となった。
2022明治安田生命J1リーグ第30節
2022年10月1日16:03@パナソニックスタジアム吹田
この試合に関しては現地に観戦に赴いた。その際に我ながらなかなかに気合いの入ったブログを書いたので、そちらを見ていただけると幸いである。
あえてこの試合についてはここでスペースを取らないので、ぎっしり書いたこちらを読んで頂きたい。
2013Jリーグディビジョン1第25節
2013年9月14日18:35@国立競技場
FC東京得点者:チャン・ヒョンス(8分)、森重真人(36分)、平山相太(90分)
2004年のナビスコ杯決勝でFC東京が浦和を下して以降、FC東京は実に9年間浦和に勝てていなかった(天皇杯では一度勝っている)。順位表としては中位のFC東京と優勝争いの渦中にいた浦和と差異はあったが、ポポヴィッチvsペトロヴィッチという因縁や両者の攻撃志向もあってここまでスリリングな試合が数試合続いており、そしてこの試合は、ちょうど7日前に2020年夏季オリンピックの東京開催が決まった直後の国立開催という注目要素も高い試合だった。
試合は前半にFC東京が2点を先行すると、後半開始早々に浦和も2点リードを同点に追い付く。この4点はいずれも両者のCBの選手の得点だったのも面白い。そしてこのまま引き分け濃厚で迎えた終了間際、試合の決着を付け、FC東京にとっての浦和への苦手意識を断ち切ったのは"国立に愛された男"平山相太のヘッドだった。FC東京はリーグ戦としては実に2004年以来となる対浦和戦での勝利を飾った(しかし次の勝利も2020年だった…)。
2017明治安田生命J2リーグ第30節
2017年8月26日18:03@豊田スタジアム
名古屋得点者:シモビッチ(26分)、田口泰士(30分)
横浜FC得点者:ジョン・チュングン(9分)、野村直輝(57分)、大久保哲哉(77分)
1年でJ1に帰るために前半戦の躓きをなんとか挽回したい名古屋は、ガブリエル・シャビエルの獲得と共に風間八宏監督体制での攻撃力が夏場にようやく爆発。5連勝でこの試合を迎えたが、直近4試合で19得点という爆発っぷりで首位の湘南、2位の福岡を3位の立場で追い続けていた。対する横浜FCも名古屋を含めたプレーオフ争いを戦う7位のポジションで、どちらにとっても夏場の重要な一戦となっていた。
立ち上がりに横浜FCが先制に成功するが、名古屋も26分に獲得したPKをシモビッチが決めると、直後にCKの混戦から田口が押し込んで逆転に成功。名古屋の破壊力がこの日も火を噴いた…と思われた。しかし53分の田口の退場から流れは一変。直後の57分にはロングスローから野村のボレーで同点に追い付くと、立て続けに横浜FCはベテランの大久保を投入。その大久保がまたしてもボレーを仕留めて、夏の大一番は横浜FCが制して名古屋の5連勝を止めた。
2008Jリーグディビジョン1第17節
2008年7月16日19:00@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
鹿島得点者:野沢拓也(21分)
補強を最低限に抑えたら1年で返り討ちを喰らったサンガは、その反省もあったのか2008年は柳沢や佐藤、シジクレイなどの大型補強を敢行。昇格組としては上々の推移を見せていたサンガは更に夏にフェルナンジーニョ、水本裕貴を獲得して更なる躍進を目指し、4連勝で首位を快走する鹿島と激突する。鹿島のレジェンドである柳沢敦にとっては、これが彼にとって初めて「対戦相手として鹿島と戦う」というシチュエーションだった。
試合はその柳沢が魅せる。11分に渡邉大剛のクロスをニアで頭に合わせて先制に成功すると、前半のうちに野沢に同点ゴールを決められ、後半は鹿島に攻め立てられる時間も長かったが、終盤に差し掛かった84分に佐藤がミドルシュートを突き刺して京都が首位鹿島との激戦を制した。佐藤は自身が引退する際、京都在籍時代の印象的な試合としてこの試合の事を挙げている。
ちなみに筆者もこの試合は現地で観戦したが、あの鹿島に白熱の展開を制して勝てたという事実に熱狂したのをよく覚えている。現地に居合わせた事に感謝したい90分だった。
2017明治安田生命J1リーグ第34節(最終節)
2017年12月2日14:04@デンカビッグスワンスタジアム
新潟得点者:ホニ(77分)
J1復帰初年度にクラブ初タイトルとなるルヴァン杯を制したセレッソ。この試合の後には天皇杯も制し、まさにセレッソ史上最高のシーズンを過ごしていた。一方、新潟にとっては14シーズン守り抜いてきたJ1の座だったが、18試合未勝利など長期の大不振が響いて第32節の時点で降格が決定。前節に来季ACL出場圏内を確定させたセレッソとは対照的なコントラストだった。
しかしそれでも、19試合ぶりの勝利を遂げた第29節G大阪戦からは5勝1分と意地を見せていた新潟はこの試合でも最後に意地を見せつける。雪の残るビッグスワンで速攻主体の両チームの一進一退が続いた77分、ミスパスを突いた山崎亮平のロングスルーパスからホニが1対1を制して新潟が先制。終了間際には引退を表明していたクラブレジェンドの本間勲も出場し、4連勝と最下位脱出という結果で14シーズン過ごしたJ1の舞台を去った。
あの日、最後に戦った相手との開幕戦から新潟の再挑戦は始まる。
2021明治安田生命J1リーグ第32節
2021年10月16日16:03@ノエビアスタジアム神戸
神戸得点者:ドウグラス(86分)
夏の大型補強もあって超豪華スカッドを揃えた神戸の2021年はその運用が抜群にハマっており、この時点で4位名古屋と勝点で並ぶ3位。5位浦和、6位鹿島を含めた熾烈な3位争いを戦っていたが、前節に浦和を5-1で下した事でいよいよ3位固めに入ると思われた。だがそこに立ちはだかったのが、昇格1年目ながら堅守を武器に躍進していた福岡だった。
前半から4-3-1-2のポゼッションスタイルで攻め込む神戸だが福岡の堅守の前に隙が見つからず攻めあぐねる時間が続いていた。すると61分にスピードのあるリンコンとパワーのあるドウグラスを投入してサイドに活路を見出すと、終了間際の86分に郷家友太とのワンツーに抜け出した初瀬亮のクロスに、ファーサイドのドウグラスが圧倒的な打点のヘッドを叩き込んで遂に神戸が先制。苦しい試合にケリを付けたのは怪我やコンディション不良にも苦しめられたモンスターの一撃だった。
2002Jリーグディビジョン1 2ndステージ第15節(最終節)
2002年11月30日14:03@札幌ドーム
札幌得点者:小倉隆史(8分)、曽田雄志(55分、88分、99分)、相川進也(74分)
広島得点者:森崎浩司(42分)、久保竜彦(47分)、茂木弘人(53分)、上村健一(87分)
Jリーグ史に残る"伝説の試合"と称され、今なお語り継がれている一戦。
前年2ndステージでの躍進から一転、久保竜彦や下田崇といった代表クラスの選手を擁しながら開幕から不振を極めた広島は、監督選びに躓いたところに端を発した過酷な残留争いを強いられていた。それでも直近3試合を2勝1分で乗り切ると、特に前節では柏との直接対決を制した事で残留争いを最終節に持ち込む。相手は残留争いさえ出来ずにダントツ降格が決まった札幌だっただけに、広島には「神戸と柏次第」と残留争う他の2チームに目が行く向きもあったかもしれない。実際、前半をリードで折り返した広島は後半の立ち上がりにそのリードを2点に広げていた。
しかし試合は、後にこれが伝説と呼ばれるに相応しい衝撃の試合展開を迎える。曽田のゴールで即座に1点を返した札幌は74分に相川のゴールで同点に追い付く。柏と神戸のリードの報を受けてなりふり構っていられない広島は87分に上村のゴールで再び勝ち越すが、希望の灯火はまたしても曽田によって掻き消され、90分で勝利できなかったその時点で広島は降格が決定。3年前、浦和が「目標の消えた延長戦」を強いられた時、その相手は皮肉にも広島だった。同じ立場に立たされた広島はその後、曽田に最後のトドメを刺されてゲームセット。札幌ドームと曽田の伝説と広島の悲劇……それはJリーグで最後のVゴールだった。
2019明治安田生命J1リーグ第23節
2019年8月17日19:03@Shonan BMWスタジアム平塚
鳥栖得点者:イサック・クエンカ(25分、41分)、金井貢史(90+5分)
11位と16位にしては勝点差が安全圏内ではない湘南と鳥栖の一戦。ただ、この時の湘南は凄まじい逆風の中にいた。前節で磐田に3-2で勝利した直後、曺貴裁監督のパワハラ報道が噴出した影響と余波は曺監督の活動停止以上の広がりを見せ、そんな報道から間もないタイミングでホームに鳥栖を迎える事となった。
引退直前のフェルナンド・トーレスを温存した16位の鳥栖はクエンカの2得点で前半から2点をリード。それでも前半終了間際に松田、57分に古林がゴールを挙げて2点差から同点に追い付く意地を見せる。試合は一進一退の展開を見せたが、アディショナルタイムのラストワンプレー…小野裕二のクロスを豊田陽平が頭でコースを変えると、突っ込んでくるように詰めた金井が押し込んで3-2。前節でもC大阪相手にラストワンプレーで決勝点を挙げた鳥栖が2試合連続で敵地での劇的勝利を飾った。
ケンタッキー。
ではでは(´∀`)