7月のガンバのホームゲームなかなかヘビーやの
どーもこんばんは
さてさて、インターナショナルウィークの兼ね合いもあり、かれこれ3週間間が空いたJ1リーグ。6月18日にはいよいよ待ちに待ったJ1再開となり、第17節が行われます。
…色々ありましたね。ブラジル戦での阿鼻叫喚、パラグアイ戦とガーナ戦でのキャッキャキャッキャ状態、ルヴァン杯スプリンクラー暴発事件、声出し解禁、立て、立つんだ、立って楽器を置くんだジョー……。察しの良い方は察したやもしれませんが、このブログはチュニジア戦よりも前に書いております。更新される時の私は果たして笑っていられているのでしょうか。
それに今回はルヴァン杯はあったとはいえ、J1の中断期間がいかんせん3週間もあったじゃないですか。皆様の久々のJ1リーグ再開に心を躍らせている事でしょう。11月5日の最終節まで、リーグが3週間止まる事はないですしね。ルヴァン杯や天皇杯は別とすれば3週間の余白があったので、クラブとして取り込んできた事があるチームはそれを発揮する舞台になるでしょうし。
という訳で今回は、Jリーグ中断期間明け初戦となる明治安田生命J1リーグ第17節の対戦カードから、その両チームの過去の名勝負を1試合ずつ振り返ってみようと思います。中断期間明け初戦のみならず、前半戦最終節という側面もありますからねぇ。さぁ、懐古厨活動だぜ!!
【明治安田生命J1リーグ第17節】
6月18日(土)
18:00 鹿島アントラーズvs京都サンガFC@茨城県立カシマサッカースタジアム
18:00 湘南ベルマーレvsFC東京@レモンガススタジアム平塚
18:00 清水エスパルスvsアビスパ福岡@IAIスタジアム日本平
19:00 浦和レッズvs名古屋グランパス@埼玉スタジアム2002
19:00 柏レイソルvsヴィッセル神戸@三協フロンテア柏スタジアム
19:00 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌@等々力陸上競技場
19:00 ガンバ大阪vs横浜F・マリノス@パナソニックスタジアム吹田
19:00 サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪@エディオンスタジアム広島
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【再開初戦カードの過去の印象的な試合を振り返ってみよう!】
2008Jリーグディビジョン1第17節
2008年7月16日19:00@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
鹿島得点者:野沢拓也(21分)
今回と同じく、J1復帰初年度の前半戦ラストゲームとして行われた試合。夏にフェルナンジーニョ、水本裕貴を獲得して更なる躍進を目指した京都は、初めて対戦相手として鹿島と戦う形になった柳沢のゴールで先制する。前半のうちに野沢に同点ゴールを決められたが、終盤に入ると佐藤がミドルシュートを突き刺して京都が首位鹿島との激戦を制した。佐藤は自身が引退する際、京都で印象的な試合としてこの試合の事を挙げている。
ちなみに筆者もこの試合は現地で観戦したが、あの鹿島に白熱の展開を制して勝てたという事実に熱狂したのをよく覚えている。
【湘南ベルマーレ(17位)vsFC東京(6位)】
2019明治安田生命J1リーグ第32節
2019年11月23日14:03@味の素スタジアム
湘南得点者:松田天馬(36分)
曺貴裁監督のパワハラ問題が発覚してから湘南は完全にパニックに陥り、問題発覚以降9戦未勝利…0-6や0-5の敗戦も含まれるという状況が全てを物語っていた。気がつけば17位松本との勝点差は1。最下位磐田も復調傾向にあり、湘南にとって崖っぷちも崖っぷちだったのは言うまでもない。対するFC東京は前半戦は首位を快走していたものの、久保建英の退団や前代未聞のアウェイ8連戦という難問がのしかかって、ややペースが鈍る。それでも前節の勝利で鹿島から首位を奪い返し、2位横浜FMと勝点1差で3ヶ月ぶりのホームゲームとなった。
豪雨の中で行われた試合は前半に湘南が先制。FC東京の猛攻を、前節から先発に抜擢されたGK富居を中心になんとか耐え抜く。焦るFC東京に対し、アディショナルタイムもあと2分耐えれば悪夢から解放される湘南……しかしそんな湘南の願いは、森重の見事と表現するしかないミドルシュートによって打ち砕かれた。
2001Jリーグディビジョン1 2ndステージ第14節
2001年11月17日15:03@東平尾公園博多の森球技場
福岡得点者:江口倫司(12分、26分)
清水得点者:澤登正朗(66分)、バロン(88分)、平松康平(96分)
C大阪の降格が先に決まり、残る降格枠は東京V、横浜FM、そして福岡の3チームで争う事となった。試合前の時点では横浜FMが15位、福岡は14位…福岡も連敗中とて、福岡が勝って横浜FMが負ければ福岡の残留が決まる状況だった。3連敗中とはいえ、当時は上位常連だった清水から江口の2ゴールで前半を終える。ここまでは順調だった。
しかし、一度手をかけたはずの残留はすり抜けていく。1点を返されて迎えた終了間際にバロンのゴールで同点に追い付かれると、最後は平松のVゴールの前に屈し、同時刻に行われた横浜FMがG大阪に勝利した為、福岡は降格圏の15位として最終節を迎える事に。その最終節でG大阪に敗れて福岡の降格が決まった。……ガンバ、福岡にすっごい恨まれてそう。
2017明治安田生命J1リーグ第7節
2017年4月16日15:03@ヤマハスタジアム
磐田得点者:アダイウトン(89分)、ムサエフ(90+4分)
お互いに積極的な補強を行いながらも、開幕ダッシュには成功したとは言えない状況の中で迎えた一戦。どちらも守備の方に強みを置いていたチームでもあったので、比較的静かなテンポで試合は続く。しかし最後の最後に衝撃的な展開が待っていた。
0-0で迎えた88分、膠着状態の試合は右からのCKを豊田が合わせ、遂に鳥栖が先制する。鳥栖のGKは権田修一。磐田にとっても、ここからの逆転はハードなミッションに見えた。しかし失点直後、磐田はキックオフから攻め込むと新加入・中村俊輔の折り返しにアダイウトンが詰めて電光石火の同点弾。衝撃展開にスタジアムが湧く中、ラストワンプレーではエリア内の混戦から最後はムサエフのミドルシュートが突き刺さって磐田が逆転。劇的勝利を飾った磐田はここから名波浩監督の下で躍進し、最終的には6位にまで進んでシーズンを終えた。
2002Jリーグディビジョン1 2ndステージ第9節
浦和レッズ2v-1名古屋グランパスエイト
2002年10月19日16:04@埼玉スタジアム2002
浦和得点者:福田正博(79分)、エメルソン(91分)
名古屋得点者:ウェズレイ(65分)
「福田正博の現役ラストゴール」というだけで察した人は察しただろう。2ndステージを7勝1分で首位を快走していた浦和は名古屋との試合を迎える。先制を許し、GK楢崎正剛の牙城をなかなか崩さなかった浦和だが、ミスターレッズ・福田のゴールで同点に追い付くと、最後はエメルソンのVゴールで浦和が勝利。2ndステージ首位を固めた。
これだけなら単なる熱い試合なのだが、この試合を伝説たらしめたのは試合後のヒーローインタビューである。「79分というどうしても(点が)欲しい時間で決めましたね」という質問に対し、福田が全くもって質問の答えになっていない返答を高々と宣言した。これが有名な「負けないよ」事件である。ここまで8勝1分だった浦和は次節からまさかの6連敗。連敗はナビスコ杯決勝や2003年にまで及び、最終的には11連敗となった。
他競技だが、類似事件に「明日も勝つ」事件というものがある。
2006Jリーグディビジョン2第48節
2006年11月11日15:04@神戸ウイングスタジアム
神戸得点者:北本久仁衛(44分)、柳川雅樹(58分)、近藤祐介(80分)
柏得点者:鈴木達也(0分、50分)、ディエゴ(56分、85分)
2006年の昇格レースは史上に残る混戦となった。柏が長く首位の座を守っていたが、横浜FCと神戸の猛追もあって第39節には遂に神戸が首位の座を奪い取る。首位神戸(84)、2位横浜FC(83)、3位柏(79)というデッドヒートの中で、一年でのJ1復帰を目指す神戸の柏の試合は壮絶な打ち合いとなった。
柏が先制しては神戸が追い付き、柏が勝ち越しては神戸が追いつく。56分にディエゴのゴールで柏が3度目の勝ち越しに成功したが、80分に近藤に3度目の同点ゴールを決められて再び同点。柏は前節、横浜FCとの直接対決でも終盤の2失点で追いつかれて3-3で引き分けていた。しかしこの日はラスト5分のところでディエゴが4度目の勝ち越しゴール。神戸に4度目はなく、柏が自動昇格への望みを繋いだ。
第51節で横浜FCが昇格と優勝を決め、最終節では2位神戸を3位柏が勝点1差で追う構図に。神戸が仙台に敗れたのに対し、湘南に勝利した柏が逆転でJ1に復帰。これまで土壇場で昇格を逃し続けていた石崎信弘監督は遂に歓喜にありついた。尚、自動昇格を逃した神戸も入れ替え戦により最終的には昇格している。
【川崎フロンターレ(3位)vs北海道コンサドーレ札幌(11位)】
2012Jリーグディビジョン1第7節
2012年4月21日14:04@札幌ドーム
川崎得点者:中村憲剛(57分)、レナト(67分)、山瀬功治(88分)
最終節の勝利でJ1復帰を果たした札幌だったが、開幕から6試合で1分5敗。開幕戦こそ磐田に引き分けたが、共にJ1に昇格したFC東京と鳥栖が躍進する中で完全に降格街道を走っていた。一方の川崎も、2010年までの充実期から相馬直樹監督体制で挑んだ2011年に低迷。相馬監督を解任して迎えた前節では未勝利だったG大阪に2点リードを逆転されて初勝利を献上しただけに、川崎にも負のオーラは纏っていた。
札幌はこれまでの不振が嘘のように躍動し、キレキレのサイド攻撃で2点を先制。だが川崎はコンディション不良でベンチスタートだった中村憲剛を後半に投入すると、中村自身もゴールを決めて一気に同点に。こうなると完全に試合の流れは止められず、終了間際には山瀬のゴールで川崎が劇的な逆転勝利を収めた。そして、この次の試合から今に繋がる風間八宏体制が始動する事になる。
2000Jリーグディビジョン1 2ndステージ第5節
2000年7月22日19:01@万博記念競技場
2ndステージを開幕4連勝を飾ったガンバは、2連敗スタートながらも2連勝を飾って調子を上げてきたマリノスと対峙。当時はまだ、良い若手は出すとはいえ、チームとしては降格はしない程度のクラブだったガンバにとって、マリノスは雲の上のような存在であり、何よりマリノスは1stステージの王者という立場だった。しかし、その風向きが少し変わり始めたのは2000年2ndステージからだった。
当時の五輪世代の選手を6人スタメンに並べたガンバは、前半から強敵・マリノスと拮抗した試合展開を演じていたが、終盤に差し掛かってくる時間帯に柳想鐵のゴールで先に失点を喫してしまう。しかしロスタイムに差し掛かる頃にガンバは小島のゴールで同点に追い付き、土壇場で延長戦突入…と思われた最中、2ndステージから加入したニーノ・ブーレが移籍後初ゴールを叩き込み、1stステージ王者相手に余りにも劇的な逆転勝利を達成した。
2ndステージは鹿島・柏と三つ巴で優勝を争う事になり、最後は両者との直接対決を落とす形になってガンバは優勝を逃している。しかし、これまで優勝どころか上位争いに殆ど絡めなかったチームの躍進と若手選手の躍動は当時のJにとってダークホース的な存在になった。
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2013Jリーグディビジョン1第32節
2013年11月23日14:04@キンチョウスタジアム
2013年の優勝争いは混戦を極めていた。横浜FMと広島がリードしながらも、ラスト3試合の段階で首位マリノスから勝点3差以内に2位浦和、3位広島、4位鹿島が密集しており、マリノスを勝点差6で追う5位セレッソも勝てば優勝の可能性を残せる構図だった。
前年度王者である広島と、当時はいわゆる"セレ女ブーム"みたいな感じで好調をキープしていた両チームの、マリノス追撃の権利を巡った直接対決としても注目を集めたが、試合は後半開始早々に細かなパスワークから欧州での実績も豊富なシンプリシオのゴールでセレッソが先制。この1点を守り切り、セレッソが優勝への望みを繋ぎ止めた。
一方、森保一監督率いる広島は同時刻に首位のマリノスが勝利して優勝に王手をかけた事で連覇は絶望的に思われた。しかしここからマリノスがまさかの2連敗を喫し、最終的には広島が最後の最後で逆転優勝を飾っている。
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なんてったってJリーグは30シーズン目。
それにちなんだブログも色々更新しておりますので、そちらも是非見ていただければと↓
りんぐりんどん
ではでは(´∀`)