ユニバって今待ち時間どうなってるのかしら
どーもこんばんは
さてさて、正式発表は6月15日が予定されていますが、再開初戦となる試合の対戦カードがJ1・J2・J3ともに報道されました。開幕前に報道されるようなものと同じく、おそらくJリーグ側からのある種正式とも言えるようなリークがあると思いますし、まあ発表されるカードも同じものとなるでしょう。
発表されたJ1・J2・J3の再開初戦のカードがこちら↓
明治安田生命J1リーグ第2節
湘南ベルマーレvsベガルタ仙台@Shonan BMW スタジアム平塚
ガンバ大阪vsセレッソ大阪@Panasonic Stadium Suita
ヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島@ノエビアスタジアム神戸
明治安田生命J2リーグ第2節
ザスパクサツ群馬vs水戸ホーリーホック@正田醤油スタジアム群馬
ジェフユナイテッド千葉vs大宮アルディージャ@フクダ電子アリーナ
ヴァンフォーレ甲府vsアルビレックス新潟@山梨中銀スタジアム
ツエーゲン金沢vs松本山雅FC@石川県西部緑地公園陸上競技場
京都サンガFCvsジュビロ磐田@サンガスタジアム by Kyocera
ファジアーノ岡山vsレノファ山口FC@シティライトスタジアム
V・ファーレン長崎vsギラヴァンツ北九州@トランスコスモススタジアム
明治安田生命J3リーグ開幕戦
いわてグルージャ盛岡vsブラウブリッツ秋田@いわぎんスタジアム
福島ユナイテッドFCvsヴァンラーレ八戸@とうほう・みんなのスタジアム
カターレ富山vsAC長野パルセイロ@富山県総合運動公園陸上競技場
セレッソ大阪U-23vsガイナーレ鳥取@ヤンマースタジアム長居
カマタマーレ讃岐vsガンバ大阪U-23@Pikaraスタジアム
ロアッソ熊本vs鹿児島ユナイテッドFC@えがお健康スタジアム
…いきなりの大阪ダービー!大阪ダービーを無観客で行うというのはやはり寂しいものもありますが……同時に、再開初戦が大阪ダービーなら、これに勝てばこれ以上ないスタートダッシュにもなる事でしょう。
…で、今回は2月のJリーグ開幕前にも同じようなブログを更新したんですが…
J1再開初戦の全9試合のマッチプレビュー、そして該当カードの過去の名勝負をご紹介していきます。
さぁ、再開まで熱を高めていきましょう!
【プレビュー】
長年使用してきた3バックから4バックに布陣変更した浦和と、昨年は素晴らしい出来を見せてその路線を継続してくるであろうマリノスというJ屈指の人気チーム同士の対戦となった。
完成度で言えば圧倒的にマリノスが上回っている事に疑いの余地はないが、マリノスにも少し危うさが残る事を踏まえれば思ったより開幕戦の出来が良かった浦和が付け入る隙もあるかもしれない。
【過去の名勝負】
2017明治安田生命J1リーグ第1節
2017年2月25日12:35@日産スタジアム
横浜FM得点者:ダビド・バブンスキー(13分)、ウーゴ・ヴィエイラ(86分)、前田直輝(90+2分)
浦和得点者:ラファエル・シルバ(63分、65分)
中村俊輔を始めとした古参の主力選手が一気に退団するという激動のオフシーズンを経て2017年の開幕を迎えたマリノスは行末がかなり心配もされていたが、新外国人選手の補強も当たり、前年の年間勝点1位である浦和相手に劇的勝利を収めた。
前半に獲得した先制点こそラファエル・シルバの2得点で一気にひっくり返されたが、終了間際にセットプレーからウーゴ・ヴィエイラが同点ゴールを挙げると、アディショナルタイムには齋藤学の折り返しを前田直輝が冷静に流し込んで3-2。特に、中村俊輔から10番を引き継いだ齋藤先制点にも絡むなどキレキレのパフォーマンスを見せた。
【プレビュー】
今やっているサッカーと選手層を踏まえれば、ある意味で柏は今季予想される過密日程を踏まえると理想的なスカッドなのかもしれないとも思う。逆に少し心配なのがFC東京。元々運動量が多く求められるサッカーで、一昨年も昨年も途中からガス欠感があったりもした。となると、ACLも絡んでいない7月くらいまでに一つでも多くの勝点を稼ぐ必要がある。「初戦に勝たなければならない」理由はFC東京の方が多いか。
【過去の名勝負】
第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会
2008年12月29日13:06@静岡スタジアムエコパ
当時の柏を率いていた石崎信弘監督は選手・ファンからも厚い信頼を得ていた監督ではあったが、2008年の終盤の失速が響いた結果もあって天皇杯を最後に退任(事実上の解任)が決定していた中での試合となり、柏は準々決勝で広島を下して準決勝まで駒を進めた。一方のFC東京も城福浩監督の下で躍進し、チームとして非常に良い状態で決勝進出をかけて争う事になる。
31分に鈴木達也のミドルシュートでFC東京が先制したが、後半に入ると柏がフランサのゴールで同点に追いつく。そして終了間際には今度は柏の李忠成がミドルシュートを突き刺して柏が逆転で決勝進出を果たした。結局、柏は決勝ではG大阪に敗れて準優勝に終わったものの、2012年にはそのガンバに決勝でリベンジを果たす格好で優勝を飾っており、その前年にはFC東京も京都に勝利して天皇杯のタイトルを手にしている。
【プレビュー】
悩める名門同士の直接対決。昨季は3連覇を目指した川崎はどこか消化不良なシーズンとなり、今季の開幕戦も鳥栖から最後までゴールを奪えなかった。とはいえ、鳥栖を内容では圧倒していた事もあるので完成度は高まってきていると見れる。一方、現段階で最下位の鹿島が一番心配。最初は「中断期間を使った練習できれば」と思っていたが、十分な組織トレーニングを積めたかどうかは何とも言えない。鹿島はここまでの悪い流れを何とかリセット出来るかどうか。
【過去の名勝負】
2009Jリーグディビジョン1第25節
2009年9月12日(10月7日)19:04@茨城県立カシマサッカースタジアム
川崎得点者:鄭大世(19分、32分)、ジュニーニョ(66分)
川崎を振り切ってこのまま3連覇に向かって突き進みたい鹿島と、なんとかここで鹿島との差を詰めて逆転優勝を目論む川崎の首位攻防戦はJリーグ史に残る想定外の展開となった。
前半、ミスから鄭大世の豪快ゴールで先制を許した鹿島は30分にマルキーニョスのヘディングシュートで同点に追いつく。しかしそこからは川崎のペースで、鄭大世が前半のうちに2ゴール目を決めて勝ち越すと、雨脚が強くなった後半にはジュニーニョもゴールを決めてリードを広げた。そしてここで事件が起こる。豪雨でピッチコンディションが悪くなって試合が一時中断すると、30分の中断の末に試合は打ち切りという事に。試合が途中で中止になった際は原則再試合となるが、首位攻防戦で2点リードしているにも関わらず0-0からやり直さされる可能性が出てきた川崎は当然ながら猛抗議するなどスタジアムは騒然となった。
理事会で協議された結果、試合は川崎が2点リードして中断した74分から、残りの16分+アディショナルタイムだけ10月7日にやり直すという前代未聞の事態に。鹿島陣内からのフリーキックで再開したゲームは、そのファーストプレーで岩政大樹がゴールを決めて鹿島が1点差に詰め寄ったが、川崎はGK川島永嗣を中心に鹿島の猛攻を何とか耐え切り首位攻防戦を制した。
【プレビュー】
横浜FC側からすれば目指したいのはきっと今の札幌のような路線であろう。これからは過密日程が避けられないので、ただでさえベテランの主力が多いチームなだけに昨季頭角を現した若手がJ1でどれだけやれるかにかかる部分は大きい。降格というプレッシャーはとりあえず無くなったので、伸び伸びとプレー出来たら案外面白い存在になったりするのかも。札幌は完成度については問題は無いと思うが、GKク・ソンユンの退団、ブラジルに一時帰国中のアンデルソン・ロペスの帰国時期が読めないなど戦力ダウンの心配は少し強い。
【過去の名勝負】
2003Jリーグディビジョン2第1節
2003年3月15日14:03@札幌ドーム
札幌得点者:砂川誠(5分)
横浜FC得点者:マシュー(3分)、城彰二(32分)、佐藤正英(81分)
前年はJ1でぶっちぎりの最下位だったとはいえ、監督には鹿島や名古屋で結果を残したジョアン・カルロスが就任し、2001年は札幌で得点王に輝いたウィルがマリノスから復帰、更にブラジル代表経験のある選手を2人獲得し、主力の流出も小倉隆史と山瀬功治の2人で抑えた札幌は同じく降格組の広島と共に昇格候補筆頭と言えた。その上、ウィルなど数人の主力は欠いたとはいえ開幕戦の相手は前年のJ2最下位横浜FC。勝敗予想は火を見るより明らかだった。
しかし開始5分で1-1となった試合は大方の予想を覆す方向に進む。この年から加入した城彰二が勝ち越しゴールを奪うと、終盤には佐藤正英が追加点を決めて3-1。初代監督ピエール・リトバルスキーの復帰戦を飾った。逆に出鼻を挫かれた札幌はこれ以降2シーズンに渡って様々なトラブルが噴出するなど呪われているかのような日々を過ごして12チーム中9位という順位に終わり、更に翌年にはJ2最下位にまで落っこちてしまうハメになった。
【プレビュー】
両チームとも今季は変革のシーズンという位置付けになるだろうが、これだけ期間が空いたので参考にならないと言えばそれまでだが…開幕戦は敗れたとはいえ湘南は希望が持てる戦い方は出来ていたように感じる。仙台については、この長い中断期間で開幕戦を欠場した選手が帰って来れる可能性が高まったのは好材料か。
【過去の名勝負】
2009Jリーグディビジョン2第29節
2009年7月22日19:05@ユアテックスタジアム仙台
仙台得点者:中原貴之(80分、89分)
湘南得点者:阿部吉朗(35分)
2009年のJ2の序盤戦はC大阪、湘南、甲府の3チームが好調で、特に第4節から第30節までの間は1位と2位は常にC大阪か湘南のどちらがいる状態だった。そんな中で夏頃から仙台が上位3チームを猛追。まずは甲府を抜いて3位に躍り出ると、第29節で首位湘南に挑んだ。
試合は前半に先制点を許すものの、前半終了間際に湘南のジャーンが一発退場を食らって数的優位に。なかなか湘南ゴールをこじ開ける事が出来なかったが、途中出場の中原貴之がラスト10分から2ゴールを奪って逆転勝利。この試合を機に仙台は一気に首位戦線に絡んでいくようになり、最終的には湘南もセレッソも振り切ってJ2優勝を果たしている。湘南はこの辺りから失速して優勝戦線からは外れたが、甲府の追撃を振り切ってJ1昇格は達成した。
【プレビュー】
ルヴァン杯の川崎戦、開幕戦のFC東京戦はいずれも敗北を喫したが、少なくともやりたい事の方向性は見える内容だった。あの2試合の雰囲気を見ると、後半に一気に日程が固まる今季のリーグ戦は清水にとってはむしろ追い風とも言えるか。一方、名古屋はこのタイミングでFW金崎夢生、GKランゲラックの2人が新型コロナウィルスに感染してしまった。名古屋は選手層は厚いので一人の欠場ならば何とかなるかもしれないが、問題は濃厚接触者がどうなっているのか。それ次第では非情結末になる可能性もある。
【過去の名勝負】
2012Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦
名古屋得点者:田中マルクス闘莉王(54分)、藤本淳吾(76分、87分)
清水得点者:アレックス(42分)、ジミー・フランサ(69分)、瀬沼優司(88分)、高木俊幸(90+3分)
清水のホームで迎えた第1戦は名古屋が吉田真紀人のゴールで1-0で勝利。清水にとっては十分逆転可能なスコアではあったが、待っていたのは予想以上に劇的な結末だった。
1-1で迎えた69分、清水はジミー・フランサのゴールで勝ち越しに成功したが、76分には藤本淳吾にフリーキックを直接決められてスコアは2-2。既に延長戦の可能性は無くなっており、清水は勝てばアウェイゴールの差で勝ち抜けが可能になったが、逆に87分には藤本にこの日2点目となるゴールを奪われ、残り3分とアディショナルタイムで2点が必要な窮地に追い込まれた。しかし88分、清水は大前元紀とGK楢崎正剛の接触プレーでこぼれたボールを当時はまだ強化指定選手だった瀬沼優司が流し込んで後1点という状況に持ち込むと、アディショナルタイムには名古屋DF増川隆洋のクリアが中途半端になったところを高木俊幸が押し込み逆転。当時世代交代を図っていた清水はこの勢いで決勝まで進み、優勝こそ鹿島に譲ったが準優勝を果たした。
このカードは意外と打ち合いが多い。2000年のナビスコ杯準々決勝第1戦では6-4というスコア(名古屋が勝利)まで生まれた。そしてなぜか第2戦では嘘のように0-0となった。
【プレビュー】
いきなりの大阪ダービー!少し寂しいところはあるが、ガンバもセレッソも今年は期待出来る部分がかなり大きい。再開初戦の最大注目カードになる事だろう。大阪ダービーとなれば、もはや戦術的なプレビューも言ってられないのかも。また、ガンバとしては12シーズンぶりの開幕連勝、昌子源のデビュー、そして遠藤保仁のJ1最多出場記録の更新など様々な要素も懸かっている。果たしてナショナル3バックは拝めるのか…!
【過去の名勝負】
2018明治安田生命J1リーグ第9節
2018年4月21日19:03@Panasonic Stadium Suita
G大阪得点者:ファン・ウィジョ(41分)
この時のガンバの状態は最悪であった。セレッソが前年にカップ戦2冠を達成した勢いのまま好調を保ったのに対し、ガンバは2017年から続く未勝利記録こそ第7節の磐田戦で脱したが、第8節には昇格組の長崎相手に惨敗。この大阪ダービーは最下位という状態で迎えてしまった。ガンバの監督がセレッソの繁栄期を気付いたレヴィー・クルピという因縁も抱えながらの一戦は大阪ダービー史に残る激戦となる。
事件が起こったのは11分、半分崩壊していた守備を孤軍奮闘で支え続けていたGK東口順昭が三浦弦太と激突し、ロシアW杯を目前にして負傷交代を余儀無くされる。しかし右頬骨と右眼窩底という重傷を負いながら柿谷曜一朗のシュートを止めた気迫に影響されたかのような気迫をガンバはここから見せた。41分にファン・ウィジョが自ら獲得したPKを決めると、東口の代わりにゴールマウスを守った林瑞輝を中心に体を張って守り続けてセレッソの猛攻に耐え切って大きな勝点3を手にした。
個人的に精神論は余り好きではない、普段ならこのフレーズも余り使いたくない。だが、この試合に関しては間違いなく「気持ちで勝った」としか言えない試合だったと思う。
【プレビュー】
昨季からの積み上げも考慮すれば結構興味深いというか面白いカードだと思う。組織としての完成度がかなり高かった昨季の広島に、個のクオリティにチームとしての力が追いついてきた感もある神戸が豊富なタレントを活かせるかどうか…と書こうとしたが、実は近年、神戸は全くと言っていいほど広島に勝てていない(最後にリーグ戦で勝ったのは2015年1st4節)。広島からすれば、去年は2試合で10点ももぎ取った相性の良い相手に勝って弾みをつけたいところ。
【過去の名勝負】
2012Jリーグディビジョン1第34節
2012年12月1日15:34@ホームズスタジアム神戸
広島得点者:森崎和幸(52分)
前述したように、神戸の広島に対する愛称は尋常じゃなく悪い。2010年代には該当カードはルヴァン杯を含めて19試合行われたが神戸が勝利したのは僅か3試合。リーグ戦に限れば2試合である。そんな神戸の広島に対する最悪の思い出と言えるのがこの試合である。
第33節でクラブ史上初のJ1制覇を達成した広島に対し、神戸は後半戦の大失速が影響して残留争いに巻き込まれていた。一応15位だった神戸は勝利さえすれば自力で残留を決める事が出来る立場ではあったが、52分に森崎和幸にPKを決められた先制点を許すと、森岡亮太や田代有三などの攻撃的な選手を投入するも実らず0-1で敗戦。試合前の時点で17位だった新潟が札幌を4-1で下した事で16位に転落した神戸は、2012年は大型補強でダークホース扱いされていたにも関わらずJ2降格の憂き目を見た。
【プレビュー】
チームとして充実した時を過ごす大分と、コロナ関係なくクラブ史上に残る危機を迎えた鳥栖…構図や顔色としては真逆の状況で迎える九州ダービーとなった。最も、開幕戦の川崎戦でも見せたように鳥栖は守備の粘りはやはり強いチームと言える。迂闊に勝負を焦らない戦いが出来れば、一気に有利に立つ事も出来るかもしれない。
【過去の名勝負】
2010Jリーグディビジョン2第12節
2010年5月9日14:04@大分銀行ドーム
大分得点者:チェ・ジョンハン(31分、66分、73分)
鳥栖得点者:金民友(53分、80分)、長谷川博一(60分)、日高拓磨(90+4分)
2000年代、九州のJリーグチームといえば福岡か大分という状態で、J2に在籍こそしていたが鳥栖の存在感は大して強くなかった。J2がスタートした1999年の初対戦で大分が3-1で勝利してからというもの、大分が2002年にJ1に昇格するまでに消化した16試合の結果は大分の15勝1分。1敗ではなく1分という有り様だった。2008年の天皇杯では2-0で勝利したが、その時は大分がナビスコ決勝の都合でメンバーを大きく落とした事が要因でもあった。大分がJ2に降格し、鳥栖にとっては機会さえ得られなかった初勝利に8年ぶりに挑む試合となる。
試合は激しい打ち合いとなる。1-1で迎えた60分に鳥栖は長谷川博一のゴールで2-1としたものの、大分はチェ・ジョンハンが7分で2点を叩き出し、前半のゴールと合わせてハットトリックを達成。このまま大分が押し切るかと思われたが、80分に金民友、そしてアディショナルタイムのラストワンプレーで日高拓磨がゴールを決めて再び試合をひっくり返してそのままタイムアップ。その後の顛末を見ると、鳥栖と大分の立場が逆転した歴史的分岐点となる試合だったと言える。
無観客とは言っても笛鳴った瞬間泣くかもしれん。
ではでは(´∀`)