RK-3はきだめスタジオブログ

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極端な例とプレゼン合戦〜FIFAワールドカップ2026アジア2次予選グループB第1節 日本代表 vs ミャンマー代表 マッチレビューと試合考察〜

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不眠で代表戦行ったらブログ書く事完全に忘れてた

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューFIFAワールドカップ2026アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選第1節、日本代表vsミャンマー代表の一戦です!

 

 

 

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史上最強日本代表──そのフレーズは決して的外れでもなければ、違和感を感じるものでもない。それは多くの人が感じている事でしょう。

カタールW杯後、日本代表は一つ上のステージに上がりました。それはカタールW杯が単なる確変ではなく、日本代表のスタンダードが一つ上のレベルに向上した事を裏付けるもので、今年対戦した国の関係者やメディアから聞かれた「TOP15に入ると思う」という言葉は単なるラップサービスとは言えないでしょう。しかし、それを本当の意味で証明する舞台はここから先。相手が格下だろうがなんだろうが、結局は公式戦の結果が全てです。完膚なきまでに蹂躙するか、余力を残して走り去るか。たとえ相手がどれだけ引いたシフトを敷こうとも、こういう相手にはこのどちらかは達成しなければなりません。

「日本代表は本当に史上最強なのかどうか」…これまでは言われているそれは恐らく間違っていませんが、それはまだあくまで印象に過ぎない。今日から始まる2026年W杯予選からは、それを証明していく為の旅路が始まります!

スタメンです。

 

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板倉滉と中村敬斗が不参加となったどころか、三笘薫や古橋亨梧、前田大然も途中離脱。更に冨安健洋も大事をとってベンチ外とした事で複数の主力が欠けた状態の日本。その中でも10月シリーズをコンディションの問題で不参加となった鎌田大地と堂安律がスタメンとして起用され、右SBでの起用となった6月シリーズ以来の代表復帰となった相馬勇紀は従来の左WGとして先発。中盤は鎌田に加えて南野拓実と田中碧が並ぶ攻撃的な布陣となった他、遠藤航、守田英正、伊東純也、久保建英といった面々はベンチスタートとしました。

今日は遠藤がベンチスタートとなった為にゲームキャプテンは中山雄太が担い、堂安にとっては古巣・パナスタでの試合。ベンチに入った渡辺剛、佐野海舟、細谷真大は追加招集かつ初招集です。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

2015年に開場。2016年から本格運用を始めたガンバ大阪のホームスタジアムで、ガンバファンのみならず日本の中でもファンからの支持・人気はトップクラスに高いスタジアムと言えるでしょう。最寄り駅から太陽の塔を望んで歩き、目に入る宇宙船のようなスタジアムはまさに圧巻。日本屈指のフットボールスタジアムです。

原則としてW杯アジア予選の日本のホームゲームは埼玉スタジアム2002で行われますが、近年はパナスタ埼スタに次ぐホーム扱いと目されてこり、2026年への道はこのパナスタから始まる事になりました。埼スタが開場して以来、アジア予選の初戦が埼スタ以外で開催されるのは今回が初めてです。

 

 

本日は現地観戦です!観てきました、代表戦!

何気に去年・一昨年はパナスタでの代表戦は行けなかったので、問題のベネズエラ戦以来のパナスタでの代表戦を拝む事になりました。観戦日記はまた後日!

 

 

当然ながら序盤から圧倒的に日本が試合を支配する展開となりました。

常にハーフコートゲームとなり、高い位置でボールを回す日本。しかしミャンマーは試合前にファイヒテンバイナー監督が「まずは15分での失点を回避する事」と語ったように徹底的にゴール前をリトリートで固め、かつプレス要因も数枚用意してきた事で日本は打開するスペースを探す事には少し手間取る形に。予想されたミャンマーのスタンスではありながらも意外とシュートまでは行きにくい時間が続いていきます。

 

 

 

ほぼ7バック状態の相手をどうやって崩すか…という部分が問われていた中で先制は11分でした。右サイドでボールを持った鎌田が左に向かってドリブルでボールを運んで南野にパス。ミドルゾーンでボールを受けた南野がすかさずループパスを出すと、ここに走り込んだ上田綺世が滞空時間の長いジャンプで頭でボールの軌道を変えて日本先制!左に流れてDFを引き連れた相馬の動きと、相馬の動きに対して上田があえて動かなかった事で生まれたスペースを南野もしっかりと活かした意思の共有で守備網をこじ開けます。

 

 

しかしこの試合がW杯予選のみならずアジアカップ予選でもある事を踏まえると、日本に引き分けではなく日本戦を何失点差の負けで留められるかが重要となるレギュレーションである以上、ミャンマーはそのスタンスを崩さず、やはり失点後も全員で守るやり方を徹底してきました。日本との実力差は明らかではありましたが、ミャンマーもその部分に対する集中力は高く、それゆえにスペースがあまりにも無い問題は継続してややクロスに頼らざるを得ない試合展開に。

 

 

 

それでも28分、右サイドで一度堂安が高い位置まで押し上げていたバックラインの谷口彰悟に戻すと、ボールは田中碧を介して鎌田へ。前を向いた鎌田はエリア外から豪快に左足を振り切り、完璧なコースへとシュートを決め切ってようやく日本追加点!

更に前半終了間際には右サイドでボールを持った堂安がミャンマーのチェックに遭う中で、クロスを警戒したミャンマー守備陣を嘲笑うかのようにニアのポケットはスルーパス。そこに走り込んだ上田がやや難しい角度ながらきっちり流し込んで3点目!

 

 

ミャンマーの超リトリート守備を前にもどかしい時間もあった日本でしたが、細かいパスの出し入れを繰り返すうちに次第にアイデアの共有の循環が生まれながらチャンスを増やして前半を3点リードで終えます。

 

 

後半から日本は谷口に代えて渡辺、負傷した鎌田に代えて佐野と共に代表デビューとなる2人を投入。

後半はもう最終ラインがバイタルエリア近辺になるくらいの状態だった日本ですが50分、その位置で4バックがパスを回すと町田浩樹が縦パスを送り、これを受けた南野がワントラップから絶妙なスルーパス。これにまたしても上田が反応して決め切って4点目!上田はこれでハットトリック達成。

 

 

この辺りの時間になると前半同様にミャンマーには引かれていましたが、もどかしい展開というよりは、例えば上田が深い位置でポストプレーを担う事で縦パスと落とすパスを組み合わせた縦にジグザグするようなパスワークでチャンスを作れるようになっており、シュートまでもつれ込む場面は格段に増えていました。

しかし堂安・南野・上田辺りのダイレクトプレーや相馬の突破が猛威を奮う中、堂安のシュートがポストに阻まれたり、或いはミャンマーもどうにかゴール前で粘りを見せ、GKチョウ・ジン・ピョーの好セーブもあった事からイメージよりも5点目が遠く…。

 

 

 

それでもクリアボールがミャンマーのカウンター、あるいはミャンマーボールに繋がりそうな場面を佐野や毎熊がフォローする事で「日本のターン」のような状態を続けていた日本はノーピンチで試合が進み、90分のシュート数が37対0となるほどの驚異的な試合展開で日本は5点目をどうにか目指そうとしていきます。

その中で67分には南野と上田を下げて守田、そして代表デビューとなる細谷を投入。更に81分にはGKを大迫敬介からこちらも代表デビューとなる前川黛也に交代。前川黛也は元日本代表GKの前川和也氏の息子という事で、水沼貴史・宏太親子に次ぐ親子での日本代表という事に。

 

 

 

迎えた86分、4点を取られてもなおスタンスを崩さないミャンマーに対し、守田が低い位置でボールをキープすると左寄りのスタートポジションを取った堂安が一気にラン。これを見逃さなかった守田のループパスを受け、見事なファーストタッチからようやくゴールまで辿り着いて5-0!堂安にとっては古巣・パナスタで日本代表選手として念願の初ゴール!

 

 

アディショナルタイムにも相馬のクロスに守田がシュートまで持ち込む場面を作るなど最後まで果敢に攻めた日本。圧倒的な内容で見事、2026年に続く初戦を制しました!

 

 

 

今回の11月シリーズのメンバーが発表された時に賛否両論があったのが「ミャンマー、シリアとの試合でフルメンバーを呼ぶ意味があるのか?」というところでした。相手のレベルとは言えども公式戦だからそりゃフルメンバー呼ぶでしょ…と言えばそれまでなんですけど、シリアはそれなりに競技力があるとはいえ確かにこの2チームはJリーグ組でも勝てる可能性の高いチームですし、わざわざ欧州組に負担をかける必要があるのか、それで勝って意味があるのか…という論争が発生するのは、確かにまあ自然っちゃ自然ではあると思います。

ただ森保監督からすれば、来年1月に開幕するアジアカップはW杯ほどスケジュールが保証されている訳ではない以上、こういう機会もしっかり活かして実質的なアジアカップ事前合宿のような意味を持たせたい…という意図はあったと思うんですね。全員ではなくとも基本的には今回のメンバーを中心とした選考になるでしょうし。そしてアジアカップでは韓国などの一部の国を除けば、おそらく日本に対しては引いて守りを固めるスタンスを採用してくる。そう考えると今回のミャンマーのような「極端な例」を相手にして、全員守備を敢行された時にどうやって崩していくか、どういうアイデアを用いてスペースをこじ開けるか。その為のアイデアを発露し、それの共有・確認を出来た事がこの試合の意義だったのでしょう。

ですので、先制点と3〜5点がいずれも一瞬の隙を作り出す→見つける→そこに通すという流れから生まれた事は非常に良かったというか、この試合の目的に沿った形の得点を取れたんじゃないかなと。文字にすれば一見当たり前にできそうな事にも見えますけどその黄金比のような瞬間なんて一瞬もない訳で、出し手も受け手も事前知識を増やす為の試合というか、アピール合戦というよりもプレゼン合戦みたいな試合だったのかなと。以前のブログやTwitterでも書きましたが、そういうサンプルや感覚の情報を集める事は森保ジャパンがずっと徹底しているテーマな訳で。

 

 

そういう意味では…どこまでアジアカップと同じメンバーを呼べるか定かでは無い元日のタイ戦を除けば11月シリーズはアジアカップ前最後の代表戦となる訳で、そんな時にアジア2次予選という明らかな格下と対峙する公式戦をブッ込んでくるなんて正直「難儀なタイミングやなぁ…」って思っていたんですよ。

ただ、上で書いたようなアジアカップに向けた事前合宿的な事を11月シリーズの意味にすると、これが親善試合ならミャンマーも玉砕覚悟のチャレンジをしてきたかもしれない、そもそもミャンマーじゃなくて3〜10月の代表戦で戦ったような相手を用意したでしょうし。そう考えるとアジアカップ直前で「ちゃんとドン引きしてくれる相手」と戦えたのはこの日の試合が公式戦だったがゆえでしょうから、その辺りは難儀だと思っていたけど実はテストとしては好都合なスケジュールだったなぁ…と。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

FIFAワールドカップ2026アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選グループB第1節

日本5-0ミャンマー

シリア1-0北朝鮮

 

1位 日本(3)+5

2位 シリア(3)+1

3位 北朝鮮(0)-1

4位 ミャンマー(0)-1

 

 

ゴール全部エロかったなぁ…。

ではでは(´∀`)