RK-3はきだめスタジオブログ

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KICK THE BALL CREW〜2025明治安田J1リーグ第21節 ガンバ大阪 vs FC東京 マッチレビュー&試合考察〜

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The THREE / 裏切り御免を覚えてますか…?

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第21節、ガンバ大阪 vs FC東京の一戦です!

 

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さて、夏が始まります。

今季のガンバはなんと言いますか、全くもってズタボロのシーズンという訳ではない、でも良いとも言えないからこそこの中途半端な順位にいる。そういうしっかり来てなくはないけどしっくりいかないとどかしさを抱えていた、シーズンとして掴み切れないものがあったのが今シーズンずっと続いているジレンマでしょう。

去年が良かっただけに、直接的な比較としての苦しみというところも少なからずあるとは思います。それでも出遅れた者が成功に辿り着く為にはどこかで走らなければならない。それはFC東京にも言える事でしょう。リーグ戦5戦未勝利というもどかしい状況の中、勝利と共にこの夏を掴むようなパフォーマンスを見せることができるかどうか。シーズンは後半戦です。

両チームスタメンです。

 

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前節清水戦の後に天皇杯ヴィアティン三重戦を挟んだガンバ。前節清水戦からはスタメンを1人変更しており、今日は満田誠をベンチスタートとしてここのところはゼロトップ起用の多かった宇佐美貴史をトップ下に戻し、ワントップにデニス・ヒュメットが先発復帰。ボランチに入った安部柊斗はパナスタでのデビュー戦がユースから育った古巣との対戦となりました。一森純、福岡将太、ネタラヴィ、ヒュメットの4人は三重戦から連続先発です。

ガンバ同様、ミッドウィークに天皇杯金沢戦を挟んだFC東京は2-2で引き分けた前節C大阪戦からはメンバーを1人変更。今日は遠藤渓太を右に起用し、左サイドを俵積田晃太に戻しています。天皇杯金沢戦からはスタメンを総入れ替え。天皇杯でデビューした新加入の長倉幹樹もベンチに入りました。今季は3バックをメインとしていたFC東京でしたが、前節同様に東慶悟セカンドトップに置いた4-2-3-1(4-4-2)システムを継続しています。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

 

 

万博イヤーの今年、ここからパナスタも位置する公園内ではジャイガやサマソニなど名物フェスが続々開催されていきますが、今日のガンバは2022年以降恒例イベントとなっている「GAMBA SONIC」を開催。記念Tシャツの配布と共に人気アーティストのライブが行われるイベントですが、今年はKICK THE CAN CREWのメンバーにしてヒップホップ界のカリスマ、KREVA氏がパフォーマンスを披露。「イッサイガッサイ」など試合前とハーフタイムを合わせて4曲も!

その他にもガンバOBの丹羽大輝氏が来場した他、堂安律プロデュースのドーナツ店の出店や、復刻Jリーグチップスが当たる抽選会も実施。また、熱中症対策の一環として冷却用の氷が配布されます。昨日の柏レイソルはかき氷を配布していたり、クラブごとにいよいよ熱中症対策のアクションが実施されるようになりましたね。

 

 

 

試合はヒュメット、俵積田晃太がそれぞれシュートに持ち込むところから試合が開幕。最初の決定機は9分でした。ビルドアップから半田陸、山下諒也と繋いで抜け出したヒュメットの鋭い折り返しはGK波多野豪が弾き、こぼれ球に詰めた宇佐美貴史のシュートは室屋成がブロック。こぼれ球を繋ぎ直して持ち込んだヒュメットのシュートも枠を捉え切れず、ガンバは立ち上がりの大チャンスを一つ逃す事に。

 

 

 

とはいえハイプレスメインで仕掛けてくるFC東京相手に、ガンバはCBのところから両SBが幅を取りながら両WGがややインサイドの背後を狙うような動きが多く、ボランチのフォローも助けにしながらビルドアップは上手く回っていました。FC東京は18分に白井康介の負傷交代に伴いバングーナガンデ佳史扶を投入。その後もガンバは基本的にはFA東京のハイプレスをうまく交わして前線にアクセスしながらボールを動かせており、なかなかそれが敵陣での打開には繋がっていませんでしたが多くの時間をガンバのプレータイムとして使えてはいました。

迎えた33分、右サイドの深い位置でFKを得たがガンバ。キッカーは宇佐美貴史……GKもDFも完全にクロスボールを意識していた中、えげつない距離とえげつない角度から意表を突く宇佐美のスーパースーパースーパーFK!!!!!!!月間ベストゴール候補の一撃でガンバ先制!!!!!!!

 

 

その後も黒川圭介や山下諒也がサイドを抜け出して折り返すチャンスをいくつか作り、前半は概ね主導権を握りながらプレーできていたガンバ。取り切れない、そして勝ち切れない…その状況が続いていたガンバにとって何よりも大きい一発を仕留めて、リードを持ちながら後半へ。

 

 

 

後半開始早々、いきなりガンバに大ピンチ到来。52分、宇佐美の先制点と同じくらいの位置でFKを与えると、バングーナガンテが入れたクロスボールに対してエリア内での木本恭生と中谷進之介が交錯した場面がファウルを取られてPKに。キッカーはマルセロ・ヒアン。しかしこれをGK一森純がシャットアウト!!

 

 

55分にもヒアンがドリブル突破で決定機を迎えるとシュートは枠を逸れ、ガンバは2度続いたピンチをどうにか凌ぎ切ります。後半はややFC東京が攻勢を仕掛ける中で、ガンバも60分には安部のパスを受けたヒュメットが好機。しかし今度はGK波多野がセーブ。65分にも安部が鋭いシュートを放ちますが僅かに枠の上へ。

64分には両チームとも複数人の選手交代。ガンバは山下とネタラヴィを下げてファン・アラーノと鈴木徳真を投入。対するFC東京は俵積田、東、遠藤と3人を下げて佐藤恵允、長倉幹樹、安齋颯馬を一気に送り込みます。ガンバは78分にも宇佐美とウェルトンを下げて満田誠と岸本武流を投入。

 

 

 

後半はFC東京が前での圧力を強めてきた、高い位置でボールがキープできるような状況を作ろうとし、ガンバそれに若干応えた形になってしまった事でオープン気味な展開にはなりましたが、ガンバもFC東京もさほど決定機には繋がらない時間が終盤まで続いていきました。アディショナルタイムには右サイドへのロングボールに抜け出した仲川輝人が決定機になりそうなシーンを迎えますが、折り返しは読んでいた一森がシャットアウト。

逆にガンバはその直後、左サイドでボールを持ったアラーノがカットインから放ったシュートはGK波多野が弾きましたが、こぼれ球を拾った岸本が狙い澄ましたコントロールショット!!最後の最後でようやく追加点!!

 

 

ゲーム運びが難しくなった時間帯こそありながらも、それでも多くの時間、多くの局面で相手を上回るプレーを見せたガンバ。ホームでクリーンシート勝ちを成し遂げ、第15節浦和戦以来6試合ぶりの勝利を飾りました!!

 

 

 

全体的に上手くやったと思います。なかなか最後のところはFC東京が固めてきたので、決定機という決定機がそこまで多かった訳ではありませんが、試合を通してミドルサードでの攻防戦は完勝だったと思いますし、特に後半に関しては試合をコントロールし切れない時間帯もありましたが、ほとんどの時間帯、多くの局面でチームとしてFC東京を上回れていた印象はありますね。

ハイプレス気味にきたFC東京に対しては、SBで幅を取りつつボランチがフォローに入りながら相手のプレスを上手くかわしていく事ができましたし、前線では山下とウェルトンがやや内寄り、インサイドを狙いながらSBが大外を確保。宇佐美を+1的に余らせながら、ボールは有機的に動かす事ができていた。最もクロスやラストパスが思うように繋がらなかった事はもっと精度を上げていく、或いはエリア内への入り方を工夫していく、追求していく必要はありますが、基本的には状況ごとに適切な振る舞いは出来ていたと思いますし、交代を通じてミドルゾーンでの強度を担保し続けられたポヤトス監督の手当ても適切だったと思います。

 

 

後は今日は守備もよく踏ん張ってくれましたね。

開始早々の決定機阻止やPKストップを果たした一森に関してはもう言わずもがなとして、やっぱりFC東京って順位の割にはタレントは揃っているチームですし、特にガンバはFC東京攻撃陣を大の苦手としている事は今に始まった事じゃない。それこそ俵積田のプレーぶりに代表されるようにサイドで縦への速さ、強さを見せられた時に追いつかなくなるケースが多い中で、今日は半田と黒川もよく耐えてくれていたと思いますし、SBの立ち回りでサイドのスペースを消しながら中盤のところでスピードダウンさせる事もできた。DFラインとしてマルセロ・ヒアンも上手く抑え込めましたし、ヒアンを起点とした二次攻撃も防げたので、内容の良し悪しというよりも要所要所をしっかり押さえられたゲームだったのかなと。ナイスゲームでした。

 

 

nanaban

ではでは(´∀`)