
ハセケン劇場
どーもこんばんは
ハセケン「食野がねぇ、年齢見てびっくりしたんですよぉ。えぇ、もう27歳…?初瀬が28歳!?って」
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2026年2月28日
実況「倒れているのは…倉田ですかね?」
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2026年2月28日
ハセケン「秋も大丈夫です」 https://t.co/YX8WgBAtOK
さてさて、本日のマッチレビューは2026明治安田J1百年構想リーグWEST第4節、ガンバ大阪 vs 清水エスパルスの一戦です!
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地力、体力の全てを費やして2026シーズンというトライに踏み出ているガンバ大阪。イェンス・ヴィッシング監督自体がプロクラブの監督業が初めてでしたので、時間はかかるかもしれないというよりもどうなるかは蓋を開けてみないとわからない…という部分がありましたが、ここまでの冒険は当初の予想よりもかなり順調にきていると言ってもいいでしょう。
開幕からの連戦となった5試合を終え、ACL2を合わせてここまでは…PK戦を引き分けとしてカウントすると2勝3分。ここまでは90分で勝ち切れない日々が続いていましたが、ACL2の浦項戦と岡山戦の勝利はそのジレンマも解消させた。怪我人の多い状況ながらも浸透しつつある新しい解釈とイズム。対戦相手の清水も吉田孝行監督の下で新たなトライに挑んでいるチームです。その両者で時代を作ったレジェンド監督が見守るこの一戦で、新しい色を見せつけるのはどちらのオリジナル10でしょうか。
両チームスタメンです。


前節岡山戦をもって開幕戦から続いた5連戦を終えたガンバ。岡山戦からはメンバーを3人変更しており、名和田我空は昨年の開幕戦、唐山翔自は2024年4月以来のガンバでのリーグ戦先発となっています。ボランチは岡山戦のメンバーからは外れていた安部柊斗が復帰した一方、今日は山下諒也とイッサム・ジェバリがベンチからも外れており、満田誠と中村仁郎がメンバー入りとなりました。
前節神戸戦では吉田孝行監督の古巣から初勝利を飾った清水は先発を2人変更。インサイドハーフの2人以外は3試合で同じスタメンを起用していましたが、今日は日髙華杜とオ・セフンがベンチからも外れており、髙橋利樹と新加入のパク・スンウクが今季初スタメンを飾りました。ベンチには開幕戦以降負傷離脱していた宇野禅斗が復帰しています。
本日の会場は大阪府吹田市、パナソニックスタジアム吹田です。
warming up💪
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2026年2月28日
試合を観るなら▶️@DAZN_JPN
登録は▶️https://t.co/cmHuKWbwHj#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA pic.twitter.com/kTABg8sAhN
DAZNの解説を両クラブの監督として一時代を築いた長谷川健太氏が務めることでも話題のこの試合。ガンバはホーム開幕戦ではユニフォームを配布していましたので、多くのクラブがホーム開幕戦で渡した熱狂開幕ブランケットを今日の試合で配布しています。また、特別チケットとして4月までのホームゲームではおでん付きチケットを販売。配布スペースにはビールや熱燗の販売も行われるなど、新感覚の観戦体験を楽しめます。
今年はパナスタの開業から10周年ということでホーム開幕戦の名古屋戦を10周年記念試合と銘打ち、試合後にはOB戦も実施していましたが、今日は名古屋戦限定の予定だった竣工10周年特別ブースを延長して出展。パナスタにまつわる史料や思い出の写真などを飾った特別スペースが開いています。あの時の監督はハセケンでしたねぇ。
序盤は清水の方が良い出足のプレスをかけてガンバを追い込んで行きました。キックオフから清水はハイラインの設定をすると、ガンバからすれば名古屋戦や浦項戦でも垣間見えて、岡山戦では明確に相手がプランに織り込んできたような自陣でガンバにビルドアップさせる状況を作り、やや窮屈な状況になってから清水にハイプレスをかけられて、そこでセーフティーファーストでクリアせざるを得ない、そのセカンドボール争いを清水に制される…という岡山戦に似た状況を作られていました。
ガンバは岡山戦と比べると初瀬の位置を調整したり、プレスで詰められた時にボールをクリアする時の判断を明確にしたりして決定的なピンチを招く回数は減らしていましたが、プレスの連動性、組織性は清水が一定のものを見せていたがゆえになかなか前へアクセスしていくことができません。
清水ペースの時間が続いてガンバは少し清水のプレスを剥がせたタイミングになると、なるべく速く攻撃するよりはSBのところから持ち上がることで清水に構える守備を強いる形を作るように努めていました。その中でWGとSBがポジションを入れ替える関係性が上手く作れるようになり、27分には右サイドで半田が斜めに入れたパスから名和田、唐山、ヒュメットがコンビネーションを見せてヒュメットがシュート。相手に当たってディフレクションしたボールはGK沖悠哉がなんとか弾きましたが、こぼれ球に反応した食野が押し込んでガンバ先制!!
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2026年2月28日
🏆明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド 第4節
🆚#清水エスパルス
⌚27分
⚽#食野亮太郎
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清水は35分に小塚和季のFKをGK東口順昭が弾いたボールにカピシャーバが反応しましたが、無人のゴールに向かっていたシュートは三浦弦太がゴールラインで頭でクリア。
清水の決定機を防ぐと41分、ルーズボールを中谷進之介が収めたところからビルドアップを始めると、自陣でビルドアップをしながら縦パスを入れたタイミングで周囲の選手がワンタッチ、ツータッチのテンポのいいパスワークで打開できる距離感を構築。右サイドに展開し、半田からのパスを受けたヒュメットは一度安部に落としてリターンを受けると右足一閃!!鮮やかなパスワークとゴラッソで追加点!!
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2026年2月28日
🏆明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド 第4節
🆚#清水エスパルス
⌚41分
⚽#デニスヒュメット
試合を観るなら▶️@DAZN_JPN
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立ち上がりこそ清水に押し込まれる苦しい展開になりましたが、そこから脱却の糸口を掴んでからは選手の巧みな関係性と質を見せつけるようにして2点リードで前半を終えます。
ガンバは後半から名和田と唐山を下げて南野遥海と倉田秋を投入。
後半立ち上がりはガンバペースで、開始早々にヒュメットのスルーパスに抜け出した南野が決定機。この場面はGK沖の好セーブに阻まれたものの、後半は南野や倉田のところでしっかりとプレスをかけながら清水が前進するコースを阻害しつつ、ボールを奪ったタイミングで鈴木を中心とした保持のフェーズを作り出したことでゲームを上手く進められる形に持っていきつつありました。
59分にガンバは食野を下げて奥抜侃志、清水は髙橋と千葉を下げて松崎快と復帰した宇野禅斗を投入。その後も基本的に後半はガンバがボールを保持しながら、例えばWGが中に入った時に南野が外を抜けていく、その時にファーをしっかりとヒュメットが狙うという関係性を構築し、3点目には至らずとも南野、倉田、鈴木にそれぞれシュートチャンス。
清水もサイドチェンジを駆使したワイドな展開を軸にガンバの守備陣の選手間を狙うことでチャンスはある程度作っていましたが、64分には本多勇喜のサイドチェンジを右サイドのパク・スンウクが頭で落としたところを北川航也が突破。フィニッシュはGK東口をも制してゴールに転がりますが…ここにも三浦がスーパーカバーを見せて阻止!!
ガンバは74分に今季初出場となる満田誠をヒュメットとの交代で投入し、満田トップ下の南野1トップという組み合わせに。清水は77分にパク・スンウクと小塚を下げてアルフレド・ステファンスを投入。ステファンスと北川を2トップに近い形にシフトさせます。
83分、清水は右サイドの北爪のクロスがファーに流れたところに反応したカピシャーバがシュート性のボールで折り返すと、このボールに北川が反応してゴール。清水は今季初となる流れの中からの得点で1点差まで追い上げて終盤に向かうと、86分には北爪のパスを受けたステファンスのポストプレーから右サイドに抜け出した宇野がクロス。1点目と同様にまたこのクロスがファーサイドに行くと、待っていたカピシャーバが確実に打ち抜いて清水同点…。
2-0は危険なスコア
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2026年2月28日
83分:北川航也
86分:カピシャーバ
あっという間の同点劇
🏆明治安田J1百年構想リーグ
🆚G大阪×清水
📱DAZN ライブ配信中#Jリーグ #だったらDAZN pic.twitter.com/aZs5pBe091
2-2になってからはガンバが果敢に猛攻を仕掛けていき、清水がカウンターを目論む…という展開になっていきました。89分には初瀬の絶妙なFKに中谷が飛び込むも決め切れず。
ガンバは後半にまさかの2失点を喫して、少なくとも想定外だったようなPK戦に突入…。
迎えた運命のPK戦、清水先攻で始まったPK戦は3人目まで両チームが全員成功しますが、清水4人目の松﨑のシュートが枠外へ。ガンバ4人目の奥抜、清水5人目のステファンスが決めて、王手をかけた5人目のPKを鈴木徳真が決め切って勝利!!ガンバ、PK戦をドローと換算すれば開幕5戦無敗です!
色々な側面のあるゲームでしたね。ガンバからすれば「3点目を取り切れなかった」という側面があれば「よくあの展開から3〜4点分くらいチャンス作れたな」という側面もある。清水からしても「よく土壇場で粘った!」という側面と「なんでそもそも前半の内容で0-2になった?」という側面があった。勝点3を取り逃がした立場と勝点0を回避した立場で言えば、試合展開的には2点リードした以上は前者がガンバで後者が清水になるとはいえ、内容的にはお互いに両方の感覚を残したゲームだったんじゃないかと思います。
まずガンバは名古屋戦でも浦項戦でも露呈していた不安点として、SBをワイドかつ高い位置に配置して5レーンを埋めるような状態を作る分、ビルドアップがどうしてもCBとボランチでなんとかする状況になりがちな事で、ガンバ陣内でビルドアップをする際に引っ掛けられるリスクが高い…というところがありました。鈴木にさえ付けられれば上手く反転してくれるんですけど、相手もそれはわかっている訳で、そこでパスカットを狙って決定機に繋げてきたのが名古屋と浦項で、それをチーム全体のプレス戦術としてしっかりプランニングしてきたのが前節の岡山だった。そういう意味では清水は比較的岡山に近い設定でガンバに対峙していました。
ガンバはビルドアップの時はSBを前に出す形を採ってる。これは攻撃時には大きなアドバンテージを作れるけど自陣で回す時には結構リスクにもなる。…
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2026年2月28日
ガンバも今日は半田を上げる分いつもよりも初瀬をなるべく引かせてビルドアップに関与させる、プレスを受けた時にクリアするタイミングをハッキリさせる…というところで修正を入れてきましたが、そこは清水が吉田体制で既にチーム全体としてのプレスの連動を上手く仕込んでいるだけあって、立ち上がりからなかなか厳しい状況でのビルドアップを強いられましたし、クリアした時のセカンドボールの争いも清水に分がある状況だった。その繰り返しの結果、清水に侵食されるようにガンバ陣内でのプレータイムが長くなりすぎてしまったところはあって、独力で前に持っていける推進力がある食野やヒュメットはまだしも、名和田や唐山が持ち味を出す場面はなかなか作れなかった部分はありました。
ただ、逆に清水が優勢な状況が定着した分、清水が結構ガンバのビルドアップ時に勝負を仕掛けてくるようなスタンスにもなっていたので、ガンバとしては一つ剥がせれば一気にチャンスに転じられるような状況でもあったんですね。清水のプレスを相手に感覚を掴めるようになってからは、例えば中谷や三浦の縦パスを受けた鈴木が反転して前線とコネクトさせていく、インサイドに絞ってきた食野が鈴木や安部と連動しながら前進する…という形で前に行ける場面が増えて、そうなると清水は前線へのプレスやセカンドボール回収など"行くプレス"は鋭かったですが、そこが機能していただけにそこに傾倒していった事で"追うプレス"の整備は甘くなっていました。そこでガンバは左で前進→斜めに角度を付けて半田を絡める→ヒュメットか名和田が半田唐山の近くに入る→中で仕留めるという流れを作れるようになっていった…中谷がファーストプレスを剥がしたところから始まったガンバの2点目はあまりに美しいコンビネーションとパスワークだったと同時に、この試合の流れをよく表したゴールでもあったと思います。ある意味、前半が「清水が押してたけど決定的な場面はガンバの方が多かった」という状況がよく可視化されたゴールでもあったのかなと。
逆に後半はガンバが、清水の選手間のスペースを利用することでプレスを剥がす方策を手にして清水を押し込むフェーズに入っていきました。ここで3点目を取れていれば大きかったですが、倉田と南野の投入でヴィッシング体制で重要な連続性を担保できる形にした事で、鈴木を起点に南野と食野が一気に前進させる、ガンバが清水陣内に押し込んだ上でセカンドボールを倉田と安部が回収し続ける事でガンバの攻撃ターンを繰り返すことができた。ここは今季の強みをよく出せていたと思います。
一方、清水は劣勢になってからメンバーを入れ替えて、前半のように圧縮したプレスを軸に押し込んでいく形から、ロングボールによるサイドチェンジを多用しながらプレーエリアをワイドに拡げていく形を採ってきました。
前半からハセケンが何度か「食野の絞って守る動きが良い」って言ってたのは結構肝みたいなではあって。…
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2026年2月28日
解説の長谷川健太氏が前半に何度も「食野の絞る守備が良い」と称賛していたように、前半のガンバはWGが絞る事でコンパクトな守備ユニットを形成し、そこからプレスやそこからのビルドアップ、局面打開に関与していける状況を作れていたんですが、清水が攻撃の形を変えてからのWGである倉田や奥抜は、清水がそういう攻め方をしてきた事で清水のSBに対するケアを強いられるようになっていったんですね。それも清水は左SBがサイドチェンジをしようとした時には右SBが高い位置に張るようになっていましたから、両WGが常に絞るよりも対面の相手を見なければならない状況になった事で、SBとCB、両CB、SBとWGの感覚がそれぞれ大きく開く形になっちゃったんですね。
そして清水はそのスペースを北川やカピシャーバが確実に狙ってきましたし、間延びしてしまったガンバの守備陣としてはニアサイドに入った北川をケアすれば中央が空いて、中央をケアすればファーサイドのカピシャーバが空く状態になってしまった。かといってWGが絞ればおそらくボールホルダーがそのままサイド突破を狙ってきたでしょうし、あの状況からああいう攻撃アプローチに切り替えてきた清水は正直見事だったなと。ベンチから指示があったのか、練習で準備していた形なのか、或いは自然発生的にそうなったのかはわかりませんが、少なくともチーム全体がその意図と狙いを共有して動いていたのは確かでしたし。
チームのパフォーマンスとしては良かったと思います。まず個人としてのパフォーマンスはすごく良かったです。食野のゴールはこの試合に限らず、右からクロスが入ってヒュメットや南野がフィニッシュしそうな場面でもサボらずにファーサイドを狙い続けた彼へのギフトのようなところがありましたし、ヒュメットや半田は流石の働き。鈴木は獅子奮迅のプレーぶりでしたし、三浦は2点を防いだ。名和田も最初は苦しみましたけど、コンビネーションを発揮できるシチュエーションになってからはリズムを掴んでいましたし。
加えて新体制って…イメージとしては「新監督のスタイルの方向性を提示する、輪郭を見せるところまで浸透させる」というところが第一段階にあって、輪郭を掴んだところで見えた短所とリスクをどうカバーするか、長所をどう詰めていくかというところが第二段階になってくる。個人的な予想として、もう少し第一段階に要する時間はかかるかなと思っていたんですけど、想像以上に第一段階の作業がスムーズに進んで、この試合は第二段階の作業をやれている感覚があった。この部分は清水にもそういう感覚があったように見えましたが、そこはすごくポジティブに捉えられる部分だったかなと思っています。単純に面白いゲームでしたしね。
【J1百年構想リーグ第4節分のうれしはずかしじゅんひょうのコーナーはサンフレッチェ広島vs京都サンガFC戦のマッチレビューページに記載しています】
ハセケン解説おもしろかった
ではでは(´∀`)