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海外ド音痴、ロシアに翔ぶ〜英語もまともに喋れない私のロシアW杯観戦記〜第7話 深圳は今日も曇り…?


   

とうとうその日が来た。

 

大体2週間分の重い荷物を抱えながら、見慣れた最寄駅、見慣れた茶色の車体に乗り込み、淡路駅まで。

淡路駅でまた、見慣れた茶色の車体を背に、見慣れた茶色の車体に乗り込む。

天下茶屋まで辿り着き、南海線のホームに向かえば、そこからはもう未知の領域だ。

 

   

自分で言うのもアレではあるが、国内移動や旅行、というよりも日本語が通じるところでのそれらの作業の能力はかなりあると自負している。

 

だがこれから向かうのは日本語が9.9割通じない街。

そんな能力など、屁にもならない事はよくわかっていた。

 

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この日は京都も大阪も、心地よい天気だった。

 

手荷物を預け、出国検査の列に並べば、後は離陸を待つばかりである。

あらゆる旅行グッズなども当然だが、パスポートとFAN IDが無ければ今回はもう本末転倒な結末しか待っていない。

この2つについては何度も確認し、持ち物についても何度も家と自転車で行ける距離のショッピングモールを往復した。

 

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高鳴る鼓動、抑えきれない緊張を胸に、飛行機にゆっくりと乗り込む。

思っていたほど、離陸の瞬間に緊張はしなかった。

機内食も、そこそこ美味しかった。

 

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機内では予めAmazon Prime Videoでダウンロードしておいた映画を鑑賞し、ほんの少し、ほんの少しだけロシア語を覚え(ようと)した。

 

そうこうしているうちに着陸。

離陸ではそんなに緊張はしなかったが、着陸は緊張を少し煽る。なんだあの音は…

ちなみにまだロシアではない。この日はトランジット先の中国・深センで1泊である。

 

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ホテルは綺麗さの割に相当安いホテルだった。

ロシアでの行程にしてもそうだが、ひとえに今回同行している友人が全てやってくれたもので、私の仕事はほぼ楽なものだ。

 

ただ当然安いのには理由がある。

空港から地下鉄で1時間ほどかかるのである。

 

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座れないくらいには人の乗っている地下鉄に1時間ほど揺られた我々。

しかし最大の試練はここからであった。

 

   

最初から我々は、現地での通信はレンタルしたWi-Fiを使用する予定だった。

だが中国はあくまでトランジット地。ホテルには借りなくてもWi-Fiがある。

そこで我々は、ロシアの分だけをレンタルし、中国ではWi-Fiを借りずに乗り切る方針だった。

 

その頃から懸念され、取捨選択によって切った案だったので仕方ないが、深セン空港でWi-Fiを繋げなかったのは大きな誤算だった。

地下鉄の駅自体は、友人が最寄駅などを控えていたので何とかなったが、問題は最寄駅に着いてからのルートである。

 

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右も左も知るわけない土地で、まともに働かないGPSWi-Fiに接続されていないため調べようにもない地図、そして思ってた以上に中国では英語も通じない…

 

飛行機は予定より早く深センについた。

だが結果的にホテルには、予定よりも遅くついてしまった。

 

最初はこの日、深センで夕食でも、なんて考えていた我々。

 

ホテルに着き、ある程度の作業を終わらせればすぐシャワーを交替で浴びてベッドへと入り込んでしまった。最初は深センで中華料理でも、なんて言っていたが、そんな時間もなければ余力も残っているはずがなく…。

とにもかくにも、ひとまず最初の難関、Wi-Fi無しでの異国は乗り切る事が出来たのである。

 

 

 

つづく