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理屈のある相性〜明治安田生命J1リーグ第23節 セレッソ大阪vs横浜F・マリノス マッチレビュー〜

ウイイレも始まったね

 

どーもこんばんは

 

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さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第23節、セレッソ大阪vs横浜F・マリノスの一戦です。

 

 

 

J1第23節では唯一の土曜日開催となるこのカード。ACL圏内を狙う両チームの対戦となりました。

シーズンを通して好調だったセレッソは第17節鹿島戦で連勝が6で止まって以降の成績が2勝4敗とややブレーキ気味。加えて、比較的固定メンバーで戦ってきた影響もあるのか都倉賢松田陸の2人がここにきて負傷離脱を余儀なくされました。気がつけば名古屋とG大阪がすぐ後ろにいる状況で、セレッソの抱く危機感も一層深まっている事でしょう。対するマリノスはというと、前節に続きこれが大阪遠征2試合目。前節G大阪戦はなんとかドローに持ち込んだものの上位進出のチャンスを逃し、試合数も考慮すると今日勝てなければACL圏内は相当厳しくなるかと。両チーム、キーポイントになり得る一戦です。

両チームスタメンです。

 

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セレッソは前節と同じく、松田の穴は本来左サイドバックの片山瑛一が右にスライドする形で埋めます。今日は瀬古歩夢がセンターバック、木本恭生がボランチに入りました。

一方、マリノスは9月以降は3バック、ここ数試合は3ボランチシステムを採用していましたが、今日はシーズン当初の形である4-2-1-3システムに戻してきました。前節からはスタメンが3人変わっており、G大阪戦に出場停止で出られなかった喜田拓也ボランチに復帰しています。

 

 

本日の会場は大阪府大阪市ヤンマースタジアム長居です。

寒くなってきましたね……今日は全国的に雨模様となっていますが大阪もご多分に漏れず雨。季節の変わり目の寒さに雨で追い討ち。長居はメインスタンドとバックスタンドにはアーチ状の屋根がありますが、ゴール裏にはバックがメイン側に寄らないと屋根ないので……ゴール裏のど真ん中を指定席で引き当てた方、風邪ひかないようにね…。

 

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試合は立ち上がりから両チームともに激しい入番での攻防が見られ、マリノスは比較的想定内でもセレッソにしてはこの時間帯では珍しいアップテンポな展開で幕を開けます。先制したのはセレッソ。10分でした。右サイドでボールを受けた坂元達裕が巧みなフェイントでティーラトンを振り切ってクロスを上げると奥埜博亮が合わせてゴール。前半戦のマリノス戦で2アシストを決めた坂元と昨季のマリノス戦で2ゴールを挙げたマリノスに強い2人がゴールに絡みます。

 

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激しい攻守の切り替えが目立ち、結構序盤から予想よりもオープンに進んだこの試合。両チームともサイドアタックに一つ強みを持っていましたが、前半は右の坂元、左の清武弘嗣がカットインの動きをしてくるセレッソの良さが目立つ展開が続いていきました。ただ、最後のクロスで先制点のように綺麗に合うシーンはゴール以降は訪れず。

 

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そうこうしていると飲水タイム終わりからは試合はマリノスペースへ。特に左サイドから徹底的に攻め込むマリノスは前の4人で崩し切るダイナミックなサッカーを繰り広げます。しかし39分のマルコス・ジュニオールのシュートはGKキム・ジンヒョンに触られた後にポストに当たり、44分にエリキがレアンドロ・デサバトからボールを奪ってジュニオール・サントスと2人で攻め込み、最後はエリキが押し込んでゴールネットを揺らしますがこれはオフサイド判定。同点弾が取れそうで取れなかったマリノス前半はセレッソリードで終えます。

 

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後半は前半終了間際の流れのまま同点に追いつきたいマリノスがアグレッシブに前への圧力をかけます。前線の4人を中心にセレッソに対して徹底的にプレスをかけ、ボールを奪うどころかセレッソを自陣に入れる事さえ許さない勢い。押し込むマリノス、構えるセレッソという当初予想された構図になりましたが、そもそもセレッソは構えること自体苦手じゃないどころかむしろ得意な事もあってか、マリノスの攻勢を凌ぐと再びセレッソがカウンターを仕掛けるターンが訪れ始めます。

 

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67分、セレッソ豊川雄太藤田直之を投入した直後でした。マリノスのボールをカットしたところからカウンターを展開すると、片山のアーリークロスを清武が頭で落としたボールは右サイドに流れましたが、これを拾った奥埜はクロスではなく角度のないところから意表を突いたシュートを決めて2-0。マリノスはエジガル…ジュニオ、天野純、そして昨季までセレッソにいた水沼宏太を投入して同点を狙いますが、逆に71分には片山のフィードに抜け出した豊川がGK梶川裕嗣の位置をよく見た絶妙なループシュートを放って決定的な3点目。豊川にとってはこれが移籍後リーグ戦初ゴールに。

 

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80分には豊川がもう一発決めていよいよ4-0。そうなると後はセレッソの十八番パターンで、ボールは保持して攻め込んでくるマリノスペナルティエリアにすら侵入させません。アディショナルタイムにはショートコーナーを受けたティーラトンのクロスを水沼が合わせてマリノス復帰後初ゴールを古巣から上げて1点を返しましたが時既に遅し。終わってみればセレッソが今季最多となる4得点を叩き出して快勝しました。

 

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通算対戦成績ではマリノスが勝ち越しているこのカードなんですけど、実はマリノスって2012年以降セレッソに一度も勝てていないんですよね。それどころかセレッソのJ1復帰以降は今日で1分7敗。ロティーナ監督就任以降はこれでセレッソの4勝です。今日ハッキリしたのは、どちらが実力が上か…というのはわからないけど、今のこの2チームの相性には単なるジンクスではなく理由がある事でしょう。6連勝が途切れてから少し調子を落としていたセレッソでしたが、ここに来て「らしい」勝ち方の最高峰みたいな試合が出来たのは今後に向けても大きいのでは。

一方のマリノス……むしろ、2点目を取られるまでの内容は終始劣勢だった前節G大阪戦より良かったと思うんですよ。前半、少し試合がオープンになっているうちに同点に追いつけていれば……。ここからセレッソFC東京、名古屋、ガンバ、鹿島、柏辺りが全チームスランプに陥る事は考えにくいですし、試合数を考慮すると来季ACLはかなり厳しくなりましたね。

 

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それにしても長居クソ寒そうだったね…。

ではでは(´∀`)