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「耐えた」のはどっち?〜明治安田生命J2リーグ第33節 大宮アルディージャvsツエーゲン金沢 マッチレビュー〜

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久々にゆっくり吉本新喜劇見てた

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第33節、大宮アルディージャvsツエーゲン金沢の一戦です。

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

2連勝で14位まで上がってきた大宮。しかし14位の大宮から降格圏となる19位松本までの勝点差は僅かに2。更に最下位愛媛までの勝点差も4しかなく、降格の可能性に現実味があるチームが9チームもあるという異常なまでの大混戦となってきました。

9チームもいる以上、これからの残留争いは毎節のように直接対決が繰り広げられる事になります。大宮は前々節で相模原、前節で栃木との直接対決を制し、今日の相手も勝点差2の18位金沢。前節は上位新潟に勝利した金沢が勝てば順位も入れ替わる試合です。J2ラスト10試合、地獄のサバイバルレースは更なるカオスと悲壮な熱狂と共に終盤戦に突入します!

両チームスタメンです。

 

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2連勝中の大宮、前節で新潟に勝利した金沢は、共に先発を一人だけ入れ替えて試合に挑みます。

左WGとして先発メンバーに名を連ねた大宮の小野雅史は第26節岡山戦以来の先発復帰。一方の金沢は前節は長峰祐斗を左SBに起用しましたが、今日は従来の渡邉泰斗に戻しています。

 

 

本日の会場は埼玉県さいたま市NACK5スタジアムです。

9月に開幕した女子サッカー・WEリーグに加盟した大宮アルディージャVENTUSもホームスタジアムとする当会場。前身の埼玉県営大宮公園サッカー場は1960年にオープンした為、一度大規模改修を行いましたが、現存する球技専用会場としては日本で最古となる歴史あるサッカースタジアム。1964年の東京オリンピックの会場にもなり、1979年のワールドユースではディエゴ・マラドーナの国際大会デビューの地としても知られる他、キャプテン翼にも登場するというJリーグ以前の日本サッカーの歴史を刻んだスタジアムの一つです。2007年に大規模改修が完了し、今ではJでもファン人気が高いスタジアムの一つですね。

本日の試合は手話応援デーとして行われ、大宮の選手は「愛してるぜ!」のハンドサインをモチーフにしたシャツを着用して入場します。

 

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試合は予想外に早いタイミングで動きました。開始4分、ボールを繋いでいたのは大宮でしたが、金沢がボールを持てるようになると中央で大石竜平がタメを作って絶妙な浮き球のスルーパスを供給。これに抜け出した大谷駿斗が角度はない中で無人になったゴールに流し込んで金沢が先制点を奪います。

先制点を取ってからは完全に金沢がショートカウンターで何度も何度も決定機を創出しました。12分も大宮のビルドアップからコンパクトなプレスでボールを奪うと一気にカウンターパスを供給。丹羽詩温の絶妙なパスに再び大谷が抜け出すと、またも冷静にGK南雄太を制して金沢が追加点!

 

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2点を取ってからは大宮もボールを持ち、アタッキングサードまでボールを進める事は出来るようにはなっていました。とはいえ、金沢も「先制出来れば強い」として認識されている事もあってなかなか崩し切る事は出来ず、逆に金沢は2点目を取った後も隙あらばボール奪取からのショートカウンターに手を焼くというか、ある意味では金沢のカウンターで大宮の攻撃を牽制されるような形にもなっていきます。

 

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それでも選手配置を多少いじったりもした大宮が、前半終了時点でポゼッションを7割に達するほどボールをキープし始めると42分、右サイドを馬渡和彰、小島幹敏、小野雅史の3人の連携で崩すと、最後は小野のマイナスの折り返しを受けた馬渡が巧みなパスワークから決め切って大宮が1点を返します。前半は金沢が1点リードで終了。

 

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大宮は54分に柴山昌也と佐相壱明を投入。65分には黒川淳史のパスに抜け出した河田篤秀が決定的なチャンスを迎えたものの僅かに枠の外に外れます。しかしここからは金沢も徹底して大宮のスペースを潰すような構えを見せてきた事もあり、大宮はボールは持てるけど1点目の時のコンビネーションや河田が裏に抜けたようなシーンはなかやか作れず、非常にフラストレーションの溜まる試合展開へ。

 

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ですが85分でした。ここまで苦しい時間がずっと続いていた大宮は77分に中野誠也を投入。すると85分、大宮は右サイドでボールをゆっくりと回しながら小野が一瞬の隙を突いて縦パス。抜け出した河田はGK後藤雅明との接触でボールをコントロール出来なかったものの、こぼれ球に詰めた中野がこれを押し込んで大宮が終盤に同点弾!5バック気味にしてきた金沢の守備を遂にこじ開けます。

 

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アディショナルタイムの6分間は同点に追いついたことでイケイケになったと同時に、試合がオープンになった事もあって大宮が猛攻を仕掛け続けていきました。最終的にはセンターバックの西村慧祐さえも前線に残しての猛攻でしたが、金沢もGK後藤が攻守を連発して何とか3点目は阻止。試合は2-2で終了。両チーム痛み分け、特に金沢にとっては悔しいドローとなりました。

 

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前半は金沢のリズムというか、金沢のテンポに上手く嵌め込めていたと思うんですよ。それは別に前半終了間際に1点を返されたからどう、という話でも無かった気がしますし、1点取られたという事実があっても前半の金沢は彼らの普段のスタンスも考慮すればほぼ完璧なプラン通りに進めていたと思います。

ただ、金沢にとって誤算だったのは大宮が思っていたより焦れなかった事。金沢からすれば、大宮が焦れてロストを連発した辺りで1〜2点目のような形で3点目を奪う事が描いていた理想だったんでしょうけど、この状況にも関わらず大宮がバタバタしなかったんですね。終盤の攻防を見れば金沢が耐えた、或いは2点リードを吐き出したところで金沢が耐えきれなかった試合だったようにも見えますが、実はある意味では耐え切ったのは大宮の方だったような気はします。同点弾のシーン、特に小野の縦パスにしても、何とか焦れずにあの一瞬だけを狙っていたというか。何にせよ、金沢にとっては松本戦に続いて悔やまれるドローになりましたね。

 

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明日はどこかにサッカー観に行くよ。

ではでは(´∀`)