今回の満足度考査コーナー
なぜ毎回冒頭でこんなよくわからない前口上システムになったか皆さんわかりますか?
…私もわからないです。
誰か教えてください。
イタイナ、コイツ。
ちょっと恥ずかしさすら抱いています。
さぁ、今回の「2021明治安田生命J1リーグ全20チーム、シーズン満足考察」はいよいよ最終回。今回は16位〜20位のチームです。彼等は文字通り、今季は不服と呼ぶべき成績に終わったチームです。来季からは恥も外聞も捨て、再起や躍進に向けてこれまで以上に力を注いでいかなければなりません。
いつも通り、満足度は【大満足】【満足】【普通】【不満】【超不満】の5段階評価でやっていきます。詳しい事は第1回を読んで頂ければ長々と説明しております。それぞれにそれぞれの見方があると思いますので、そのくらいの感覚でお楽しみ頂ければ…と。さぁ、満足度考査、ラストです!
第4回→湘南、徳島、大分、仙台、横浜FC
↓
16位 湘南ベルマーレ
勝点37:7勝16分15敗得失点差-5(36得点41失点)
監督:浮嶋敏(3年目)→山口智(第28節〜)
チーム得点王:ウェリントン(6得点)
天皇杯:ベスト16
胸スポンサー:三栄建築設計(建設業)
ホームスタジアム:レモンガススタジアム平塚(神奈川県平塚市)
満足度→満足
湘南というクラブの規模、毎年のようにレギュラークラスが複数名の勢いで流出する事情、そこに4チームが降格するという特殊レギュレーションが絡む中で、ギリギリとは言えども残留出来たのはお見事でした。東京五輪でも大活躍したGK谷晃生のブレイクもありましたが、どうしても劣勢な展開が多くなる中で41失点に抑えたのはアッパレと言えるべきものでしょう。残留に関しては山口監督になってから終盤になるにつれてチームパフォーマンスを上げていく事が出来たのは大きかったですし、降格していたら意味は無かったですが、残留した事を暫定にすれば川崎やマリノス相手に善戦した事も意味を持てるでしょう。勝点1差で残留を決めた数字を踏まえると、前任の浮嶋監督の時点で悪くはない数字を出せていたのもポイント。
今季の推移は対照的でしたが、湘南も鳥栖と同じで良い育成のサイクルは回せていると思います。毎年のように主力が抜かれていくのはファンとしては苦しいでしょうが、ユース上がりや湘南でデビューした選手が活躍して羽ばたいていくところを見ると、最初に入団するチームとしての湘南のブランドも上がっていくのではないでしょうか。
17位 徳島ヴォルティス
勝点36:10勝6分22敗得失点差-21(34得点55失点)
監督:甲本偉嗣(第1節〜第9節※監督代行)→ダニエル・ポヤトス(第10節〜)
チーム得点王:垣田裕暉(8得点)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
天皇杯:3回戦敗退
胸スポンサー:大塚製薬(医薬品・食品メーカー)
ホームスタジアム:鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(徳島県鳴門市)
満足度→普通
当初の予想、或いは当初の立ち位置と比較すれば大健闘したと思います。降格した以上成功では無いのは間違いないですけど、徳島の規模と今季のレギュレーションを踏まえて考えた時に、最終節まで残留の可能性を繋ぎ止めた事は少なくとも失敗では無いでしょう。昇格の立役者だったリカルド・ロドリゲス監督が去り、そのサッカーを引き継ぐ為の監督として招聘したポヤトス監督も4月後半まで合流が出来なかったのは確かに不運でしたし。ただ、ポヤトス監督が合流する前…甲本コーチが監督代行を務めている間に結構勝点を稼げたのは、監督の人選を含めてクラブとして継続性をスタンスとして統一出来ていたのは大きかったと思います。方向性・スタンスをはっきりさせておく事ってホント重要ですからね…。
J2で戦う来季、ポヤトス監督は今のところ続投させる方針だそうで。終盤戦なんかは特に形になりつつありましたから、後はその判断を英断と呼べるような未来を目指すのみでしょう。降格しても続投した例の中にも成功例や失敗例はそれぞれありますから、来季以降徳島がどういう道筋を通るかは期待したい気持ちはあります。
18位 大分トリニータ
勝点35:9勝8分21敗得失点差-24(31得点55失点)
監督:片野坂知宏(6年目)
チーム得点王:町田也真人(8得点)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
天皇杯:準優勝
胸スポンサー:ダイハツ九州(輸送用機器メーカー)
満足度→不満
開幕当初から厳しいシーズンだったのは確かです。ただでさえ4チームも降格するレギュレーションというのもそうですし。大分はクラブ規模的に毎年のように主力を抜かれるのはもはや避けられない事なんですけど、その中に於いて…片野坂体制の最重要人物といえる二人を抜かれてしまったのは致命傷でしたし、そのダメージはこれまでの主力流出とは比較にならない大きさだったはずです。新たに獲得したエンリケ・トレヴィサンも一定の活躍を見せるなど、チームもやれる事はやったし、片野坂監督もやれる事はやった。だからこそ力尽きたという表現が一番しっくりくる気がします。
ただ大分の場合は、降格した事よりもJ1で2回残留できた事の方にフォーカスが当てられるべきだと思いますし、片野坂監督の下で過ごした6シーズンはクラブにとって財産と言える期間だったはずで、後任候補として名前が挙がっているのが下平隆宏氏というのもクラブとしてその方向性は維持したい考えの表れでしょう。またJ1に帰ってくる事を期待したいチームではあります。一応降格したという事実はあるので「不満」とは書きました。しかし川崎を下した天皇杯の躍進……これを書いている時点では天皇杯決勝の結果がどうなるかはわかりませんが、片野坂体制の集大成としてこのラストはすごく美しいものになったでしょう。
19位 ベガルタ仙台
勝点28:5勝13分20敗得失点差-32(31得点62失点)
チーム得点王:西村拓真(6得点)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
天皇杯:2回戦敗退
胸スポンサー:アイリスオーヤマ(生活用品・家電メーカー)
ホームスタジアム:ユアテックスタジアム仙台(宮城県仙台市)
満足度→不満
呪われてるんじゃないかレベルの2020年を経ての今季、そもそもクラブとしての選択肢が相当限定された状態で始まったのは間違いありません。理屈ではどうしようもない部分も幾分かあったと思います。それでも手倉森監督の就任が発表された時は、なんやかんやで残留までは果たせるんじゃないか、とも少し思いましたが……。
GKヤクブ・スウォビィクが孤軍奮闘のような形になる試合が増えるのはある程度予想された事ではありますが、仙台にとって何より痛かったのが直接対決をことごとく落とした事。それは降格が決まった第36節湘南戦もそうですけど、第28節から残留争い5連戦となった中で、その初戦のG大阪戦で今後に勢いがつきそうな勝ち方が出来たにも関わらず、清水・徳島・柏・大分に1分3敗となってしまった時点で仙台の運命は決まっていたような気もします。この5連戦明け最初の試合(第33節広島戦)は勝てた事も含めて、色々と皮肉なシーズンと結末だったなと…。
20位 横浜FC
勝点27:6勝9分23敗得失点差-45(32得点77失点)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
天皇杯:2回戦敗退
胸スポンサー:ONODERA GROUP(サービス業)
ホームスタジアム:ニッパツ三ツ沢球技場(神奈川県横浜市)
満足度→不満
最下位という結果である以上、満足度としては不満の方に振れるのは当然ではありますが、やれる事はやった…という印象はあります。とはいえ、チーム得点王が5点も超えていないのはさすがに厳しかったし、やはり何より序盤の躓きは痛かった…。「降格候補」と予想されるチームにとって最初の10試合で躓く事の意味は相当大きく、横浜FCと仙台が結局最後まで降格圏を抜け出せなかったのはそれが大きいですし、逆に言えば昇格組の福岡が8位まで行けて、徳島も最終盤まで残留を争える立場にいられたのは最初の10試合を粘れた事が重要なポイントでした。
下平監督が決定的に何かを間違えた…というような事は無かったですし、一方で流れを一旦切る為の監督交代も理解出来るもので、積極的に動いた夏の補強も成果はあったし、実際に状況は一時期好転もしました。繰り返しになりますが、トータルで言えばやる事はやったとは思います。昨シーズンはクラブにとって目論み以上に良い結果を得られたと思うだけに、狂った歯車に抗おうはとしたけど…みたいなのが今年の横浜FCの最終的な印象でしょうか。
さぁ、2021年シーズンも終わりました。
皆さんにとっての今年はどんな一年でしたか?喜怒哀楽…そのどれの割合が強かったでしょうか。
今年の答えを来年の答えにどう繋げるのか、継続か改革か、それぞれが来年のこの季節にどんな顔をしているか、今から既に楽しみですし、もうその戦いは始まっています。
当ブログではシーズンオフ企画も色々更新していますので、そちらも是非ご覧下さいまし。
ではでは(´∀`)