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ガンバ大阪、過去にブラジルから直輸入した選手を振り返る。

天皇杯がどうであろうが「移籍市場は年明けから」でお馴染みガンバ大阪

その傾向通り、今年は元日にブラジル人MFのダワン、韓国代表DFのクォン・ギョンウォンの獲得を発表しました。ボランチとCBはそれぞれ井手口陽介キム・ヨングォンが抜けたところなので、2人にはその放出の影響を感じさせないようなパフォーマンスが期待されます。

そんな今回はダワン然り、ガンバの歴代ブラジル人選手に焦点を当てたお話。

 

 

ガンバの外国籍選手と言えばブラジル人と韓国人で徹底されており、特にブラジル人選手に関しては西野朗監督時代から「Jリーグでのプレー経験がある選手」というところを最重要項目にしていました。

2021年シーズンに在籍していたブラジル人選手は4人中ウェリントン・シウバ以外の3名は全員Jリーグチームでのプレーを経てのガンバ加入でした。西野体制移行、クラブの方針として「ガンバがブラジル人選手の初来日先」となる事は少なく、歴代のレジェンドであるシジクレイアラウージョマグノ・アウベス、バレー、ルーカス、レアンドロといった面々もそう。パトリックのようにJクラブでプレー→ブラジル復帰→ガンバで再来日というパターンですらレアケース。まぁ、結果的に「ガンバ、外国人スカウトの能力あまりない疑惑」にも繋がる訳ですが……要するに、ダワンはウェリントン・シウバに続いてのレアケースという事です。

 

 

という訳で今回は、過去にガンバがブラジルから直輸入したブラジル人助っ人を5名振り返ってみます。

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

(2004〜2006)

 

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ポジション:MF

生年月日:1981年1月13日

在籍中の主な実績:J1優勝(2005)、ナビスコ杯準優勝(2005)、天皇杯準優勝(2006)、Jリーグベストイレブン(2005)

【リーグ戦成績】

2004:28試合10得点

2005:34試合7得点

2006:19試合6得点

 

 

ガンバがブラジルから直輸入した選手としては最大の当たりと言える選手。加入1年目から二桁ゴールを挙げると、2年目はアラウージョ大黒将志と超強力トリオを組み、圧倒的攻撃力を有したガンバはJ1初優勝を果たした。そんなチームの中でドリブラーとして活躍したフェルナンジーニョベストイレブンも受賞している。優勝決定試合の名シーンの一つである宮本恒靖のゴールをアシストしたFKは遠藤保仁と思われがちだが、実はあのFKを蹴ったのはフェルナンジーニョである。

2007年に清水に移籍すると、そこからは京都、大分、仙台、甲府に所属。何度かブラジルに帰国もしているが多くの機関を日本で過ごし、2020年シーズンの鳥取でのプレーを最後に現役を引退した。

 

 

 

(2008)

 

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ポジション:DF

生年月日:1981年12月5日

在籍中の主な実績:ACL優勝(2008)、天皇杯優勝(2008)

【リーグ戦成績】

2008:2試合0得点

 

 

2006年にはクラブW杯でバルセロナを下して優勝した強豪・インテルナシオナル。そこからDFが来るという事で「凄えのが来る!?」と色めきだった。そしたら色んな意味でマジで凄いのがきた。

守備的な選手…みたいな触れ込みで入団したが蓋を開けてみれば超攻撃的SBとしてブレイクしつつあった安田理大も真っ青の特攻型SBという事が発覚。お粗末な守備に対して圧倒的なフィジカルとスピードというお前のポジションはなんなんだ状態になった結果、気がつけば西野朗監督はミネイロをFWとして起用した。J1でのデビュー戦となった東京V戦はちょっとした伝説にすらなっている。すげぇ笑顔でピッチに入る→豪快なシュートを二発ぶちかます(外れる)→対戦相手の那須大亮氏のアーンを破壊するなど特大のインパクトをピッチに残し、大ベテランである実況の八塚浩氏に「この人は面白いですね、存在が…」とまで言わせた。

プレーではあまり活躍できなかったが、ピッチ外ではキャンプからロッカールームの主役になり、ACL優勝セレモニーでははしゃぎすぎてヤット大先生にシバかれるなど愛すべきキャラクターとして記憶されている。

 

 

 

(2010.1〜2010.8)

 

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ポジション:FW

生年月日:1983年4月23日

【リーグ戦成績】

2010:1試合0得点

 

 

2005年のアラウージョ以降、毎年他のJリーグクラブからブラジル人FWを獲得していたガンバが、ガンバが初来日の外国人ストライカーとしては2000年途中に加入したクロアチア人FW、ニーノ・ブーレ以来だったのが彼。西野体制は翌2011年に終焉を迎える事になるが、それ以降も「外国人FWはJリーグ経験者で」の方針が継続されたのはゼ・カルロスの影響は否定できない。キャンプインから思いっきり体重オーバーで登場するところから始まり、結局リーグ戦の出場は僅か1試合、しかも19分。公式戦全体を通しても1得点のみに終わるなど、そのハズレっぷりはガンバ史上最大と言っても過言ではない。

ちなみに、韓国の全北現代に所属していた2006年にはグループステージでのガンバ戦に2試合とも先発しており、全北のACL優勝に貢献している。

 

 

 

(2014〜2015)

 

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ポジション:FW

生年月日:1987年9月11日

在籍中の主な実績:J1リーグ優勝(2014)、ナビスコ杯優勝(2014)、天皇杯(2014、2015)、ACLベスト4(2015)

【リーグ戦成績】

2014:26試合5得点

2015:20試合1得点

 

 

J1復帰となる2014年の開幕に向けて水原三星との争奪戦を制して獲得したストライカー。前半戦はチーム自体のスランプも影響して低調な出来に終わり、宇佐美貴史が怪我から復帰してパトリックが加入してからはベンチスタートが定位置となった。

しかし練習中からそのポテンシャルや能力は絶賛されていた事もあり、ガンバが好調になるにつれて終了間際にトドメの一点を決めて試合を締める事から「仕上げのリンス」という異名が付くようになる。第27節鹿島戦のアディショナルタイムに決めた逆転ゴールはガンバ史上に残るゴールであり、あれが無ければ三冠もJ1制覇も叶わなかっただろう。その後の浦和との天王山では佐藤晃大のゴールをアシストし、勝てば突破、負ければ敗退となる2015年ACLのグループ最終節城南戦でも終盤に逆転ゴールを決め、その勝負強さは多くのファンから崇められた。

2015年を最後にガンバを退団し、2017年夏に甲府への移籍で再来日。移籍発表直後のホームゲームでサポーターへのお披露目も兼ねたサイン会が行われる事になったが、奇しくもその日の対戦相手はガンバだった。サイン会の周りにガンバサポが挨拶に訪れたんだとか…。

 

 

 

(2018.3〜2018.7)

 

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ポジション:MF

生年月日:1997年4月10日

【リーグ戦成績】

2018:13試合1得点

 

 

ブラジル世代別代表経験も持つ左利きのボランチで、ポルトガルでのプレー経験もある。厳密にはガンバの強化部というより、当時監督を務めていたレヴィー・クルピが引っ張ってきた選手だった為、クルピ監督の解任と同時にレンタル移籍の契約を早期解除という結果となった。

守備面やボール回しの面では粗さも見受けられた反面、前への推進力なエネルギッシュかつパワフルなプレーには見応えがあった。遠藤保仁とのボランチコンビが時折「4バックノーボランチ」と化した事もあったが、ハズレでは無かったのは確かだと思う。第11節鳥栖戦でのミドルシュートは誰もが度肝を抜かれた。もう少し見たい気持ちもあった選手だったと個人的には思う。

 

 

 

麻雀大敗正月地獄

ではでは(´∀`)