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独断と偏見による印象的なJリーグ大型補強シーズン15選Part2

メットライフドームのしっくり感。

 

どーもこんばんは

 

さぁ、ガンバ大阪編を挟んで今回は「独断と偏見による印象的なJリーグ大型補強シーズン15選」のPart2です。過去に大型補強を実現したチームとシーズンの中で印象的なものを15チームピックアップし、その結果も振り返っていこうと思います。詳しい企画概要はPart1の方をご覧下さいませ。

 

 

 

①独断と偏見による印象的なJリーグ大型補強シーズン15選Part1

②独断と偏見によるガンバ大阪の大型補強シーズントップ5

③独断と偏見による印象的なJリーグ大型補強シーズン15選Part2

④独断と偏見による京都サンガFCの大型補強シーズントップ5

⑤独断と偏見による印象的なJリーグ大型補強シーズン15選Part3

 

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

【独断と偏見による印象的なJリーグ大型補強シーズン15選Part2】

※順番は適当です。

 

CASE6:2018年の名古屋グランパス

 

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監督:風間八宏(2年目)

前年度J2順位(2017年):3位

 

【2018年の成績】

J1リーグ:15位

ナビスコ杯:グループステージ敗退

天皇杯:3回戦敗退

 

【主な補強選手】

GK ランゲラック←レバンテ

DF 畑尾大翔←甲府

DF ホーシャ←グアラニ(レンタル)

MF 長谷川アーリアジャスール←大宮

FW ジョー←コリンチャンス

 

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プレーオフに巻き込まれたとはいえ、なんとか1年でのJ1復帰を果たした名古屋は持ち前の資金力を活かして大型補強を敢行。現役オーストラリア代表GKであるランゲラックを補強すると、Jリーグ史上初の10億円を越える移籍金で前年度のブラジル・セリエAの得点王&MVPであるジョーの獲得に成功。前年夏に獲得したガブリエル・シャビエルと新たにレンタルで補強したホーシャを加えた3人は開幕戦となったG大阪戦から大活躍し、その姿は漫画「GIANT KILLING」でグランパスをモデルにしたブラジルトリオが大活躍するチームと重ね合わせて「リアル名古屋グランパレス状態」とも称された。

だが守備はGKランゲラック頼みという状況になり、ロシアW杯による中断期間を最下位で迎えてしまう。そこで名古屋はシーズン途中にも大型補強を実施し、丸山祐市中谷進之介エドゥアルド・ネット、金井貢史前田直輝を獲得。夏場のジョーの大爆発や7連勝もあって最終節で何とか残留を決めた。2度のウィンドウをトータルした補強はえげつないとしか言いようが無かったが、この2018年に獲得したランゲラック、丸山、中谷の3人がその後の名古屋の守備を牽引していく事になる。

 

 

 

CASE7:2014年のヴィッセル神戸

 

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監督:安達亮(3年目)

前年度J2順位(2013年):2位

 

【2014年の成績】

J1リーグ:11位

ナビスコ杯:ベスト8

天皇杯:2回戦敗退

 

【主な補強選手】

DF 高橋峻希←千葉

DF 増川隆洋←名古屋

MF シンプリシオC大阪

MF チョン・ウヨン←磐田

FW ペドロ・ジュニオール←済州

FW マルキーニョス横浜FM

 

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前年度のJ2をG大阪と共に圧倒的な2トップ状態で2位で昇格を決めた神戸が放ったのは「楽天(三木谷)の本気」とも言えるような大補強だった。横浜FMのエースFWとして16点を叩き出し、優勝まであと一歩のところまでチームを導いたマルキーニョスJリーグでも実績があり前年は韓国で17得点を挙げたペドロ、イタリアで長らく活躍した後でC大阪の上位進出に貢献したシンプリシオ、磐田では不完全燃焼に終わったがポテンシャルの高さは評価されていたチョン・ウヨンを獲得して外国人選手を総入れ替え。名古屋の黄金期を支えた増川も獲得した新体制発表会の豪華は「ロケット団」とも揶揄された新ユニフォームと共に大きな話題となった。

森岡亮太岩波拓也など既存の若手選手も飛躍するとチームは序盤戦の台風の目となり、第8節鹿島戦での勝利はアウェイ鹿島戦で15年ぶりの勝利になると同時にクラブ史上初めて首位に立った瞬間となった。後半戦は失速した事で11位に終わったがマルキーニョス14点、ペドロが13点を挙げ、チョン・ウヨンもブレイクを果たすなど新加入選手は軒並みヒットした。

 

 

 

CASE8:2021年の清水エスパルス

 

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監督:ミゲル・アンヘル・ロティーナ(新任)→平岡宏章(第35節〜)

前年度J1順位(2020年):16位

 

【2021年の成績】

J1リーグ:14位

ナビスコ杯:プレーオフステージ敗退

天皇杯:ベスト16

 

【主な補強選手】

GK 永井堅梧←北九州

GK 権田修一ポルティモネンセ(レンタル)

DF ウィリアム・マテウスコリチーバ

DF 片山瑛一←C大阪

DF 鈴木義宜←大分

MF 原輝綺←鳥栖

MF 中山克広←横浜FC

FW チアゴサンタナ←サンタ・クララ

FW ディサロ燦シルヴァーノ←北九州

FW 指宿洋史←湘南

 

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コロナ禍の影響で人件費を削減、或いは補強予算を大幅に縮小せざるを得ないチームが増える中、降格無しのルールに救われたとはいえ前年ずっと降格圏を彷徨っていた清水の金庫が火を噴いた。J2でブレイクして争奪戦になっていたディサロ、J1で安定したプレーを見せていた原と片山、大分の守備の要として君臨していた鈴木に加え、日本代表正GKの権田をレンタルながら迎え入れる。ここに東京VとC大阪でその手腕を存分に見せつけていたロティーナを監督として招聘した訳で、その期待値はもはやストップ高に近い状態まで上がっていた。開幕戦、7人の新戦力をスタメンに並べた敵地での鹿島戦に逆転勝利を収めた時、特に清水ファンの高揚感は凄まじかった事だろう。

しかし前年まで深刻な守備崩壊に陥っていたチームの再建は困難を極め、夏場に再び行った積極補強も劇的なカンフル剤とはならずチームは残留争いに巻き込まれていく。ラスト4試合のタイミングでロティーナ監督は解任の憂き目を見て、クラブとしても3年連続監督解任という不名誉な記録を作ってしまった。ラスト4試合は2季連続で途中から監督を務めた平岡監督の下で3勝1分を稼ぎ、なんとか残留は決めたが……。

2021年の清水の軌跡は現在、DAZNでドキュメンタリー番組として配信されている。試合のロッカールームやトレーニングの光景、更にはロティーナ監督解任時の挨拶まで映像として公開されており、清水ファンでなくとも見応えがあるのでおすすめ。

 

 

 

CASE9:2017年の鹿島アントラーズ

 

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監督:石井正忠(3年目)→大岩剛(第14節〜)

前年度J1順位(2016年):優勝(1st優勝/2nd11位)

 

【2017年の成績】

J1リーグ:2位

ナビスコ杯:ベスト8

天皇杯:ベスト8

ACL:ベスト16

ゼロックス杯:優勝

 

【主な補強選手】

GK クォン・スンテ←全北現代

DF 三竿雄斗←湘南

MF レオ・シルバ←新潟

FW ペドロ・ジュニオール←神戸

FW レアンドロパルメイラス(レンタル)

FW 金森健志←福岡

 

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チャンピオンシップで浦和を下した前年度王者とはいえ2ステージ制だった2016年の2ndステージは11位に沈み、年間勝点では1位の浦和に15点も差を付けられていた鹿島の悲願は今年こそ完全優勝を果たす事であり、そして数ヶ月前のクラブW杯決勝で大激戦を繰り広げたレアル・マドリードに、今度はアジア王者として挑む事であった。チームの核にまで成長していた柴崎岳は海外移籍を選んだものの、同じボランチには当時のNo.1助っ人との呼び声も高かったレオ・シルバを新潟から獲得。神戸の躍進に貢献したペドロ・ジュニオールとブラジル代表経験を持つレアンドロ(後にFC東京)と2人のブラジル人も補強し、長らく曽ヶ端準の一強状態が続いていたGKにも正GKとして前年のACLを制したクォン・スンテを迎え入れた。

しかし序盤戦は低空飛行を余儀なくされてACLもベスト16で敗退。順位も7位に落ち込み、特にホームで2勝5敗と不振に陥った事で石井監督を解任し、大岩コーチを昇格させてからは巻き返し、リーグ戦でも首位を快走するようになる。だが終盤戦で川崎が鹿島を猛追すると、最終節で磐田に引き分けて同勝点ながら得失点差で川崎にひっくり返されて無冠に終わった。

 

 

 

CASE10:2006年の浦和レッズ

 

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監督:ギド・ブッフバルト(3年目)

前年度J1順位(2005年):2位

 

【2006年の成績】

J1リーグ:優勝

ナビスコ杯:ベスト8

天皇杯:優勝

ゼロックス杯:優勝

 

【主な補強選手】

MF 相馬崇人←東京V

MF 小野伸二フェイエノールト

FW 黒部光昭←京都(レンタル)

FW ワシントン←東京V

 

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2年連続準優勝となった上で天皇杯で初優勝。2003年にはナビスコ杯を制し、2004年のステージ優勝を含めれば3季連続で優勝を経験し、いよいよ初優勝への機運が高まっていた。そんな中で東京Vから相馬とワシントン、ジーコジャパンでは一時期常連にもなっていた黒部を獲得。特にワシントンは前年度に降格したチームで21得点を挙げるなど孤軍奮闘していた。更にそこに同年に開催されるドイツW杯の事も加味して小野が復帰し、圧巻のスカッドを確立する。

新加入のワシントンは前年夏に加入していたポンテとホットラインを築き、小野はややコンディションを取り戻すのに苦労したが要所要所で存在感を発揮。彼らがドイツW杯に出場する三都主アレサンドロ坪井慶介、まさしく伸び盛りだった田中マルクス闘莉王鈴木啓太といった既存戦力と見事に噛み合い、ナショナルダービーと称されたG大阪とのデッドヒートを制して2冠を達成した。これが俗に言うレッズ黄金時代であり、この翌年には阿部勇樹の一人だけを補強してACLを制覇した。

 

 

 

つづく!

 

 

メラド。

ではでは(´∀`)