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20年越しの憂鬱〜キリンカップサッカー2022決勝 日本代表vsチュニジア代表〜

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ガーナ戦もそうだけど光の演出やるにはちょっと明るすぎる

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビューキリンカップサッカー2022、日本代表vsチュニジア代表の一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

カタールW杯までいよいよあと半年を切った中で、そこに至るまでの重要なターニングポイントとして位置付けられた4連戦もいよいよラストゲームです。今日の試合が終われば、カタールW杯までに残されたテストマッチは…W杯直前の試合を除いては9月の2試合のみ。色々な事を"テスト"出来るのは今日が最後になってきます。対するチュニジアもW杯出場チームで、彼らもチリとの戦いではソリッドな戦い方とそのクオリティを存分に見せていました。日本にとってはそういう相手とどう戦うかはW杯に於いて、そして個々にとってはメンバー入り、レギュラー抜擢の為に重要になるのは言うまでもありません。

そして……2002年6月14日、大阪長居スタジアム、日韓W杯グループステージ第3戦─その相手はチュニジアで、森島寛晃中田英寿のゴールで2-0で勝利した日本は史上初となる決勝トーナメント進出を決めました。列島を青に染め上げた熱狂からちょうど20年、このあまりにも奇跡的な偶然と言うべきか、運命か……過去と現在を結ぶようなこの巡り合わせに報いる為にも未来に繋がる勝利を期待したいところ。

両チームスタメンです。

 

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日本はガーナ戦から先発を8人変更。吉田麻也、伊藤洋輝、遠藤航の3人は継続してスタメンで、吉田と遠藤に関しては6月シリーズの全4試合でスタメンという事になりました。4連戦の中ではブラジル戦に近いメンバー構成で、長友佑都ブラジル戦同様右SBでの出場。鎌田大地もパラグアイ戦に続いてインサイドハーフでの先発。GKにはパラグアイ戦以来の出場となるシュミット・ダニエルが入りました。

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

2015年に完成し、2016年から使用が始まったガンバ大阪の本拠地…堂安律にとっては凱旋試合となるスタジアムです。2018年9月、このスタジアムで行われたコスタリカ戦は森保ジャパンでの初陣でもありました。今年からスタジアムの外壁が「ガンバウォール」なる巨大な装飾で彩られていますが、今日は代表戦という事で日本代表仕様の普段と違うパナスタの様相を呈しています。本日の国歌斉唱は秋川雅史氏が担当。試合前に行われたガーナとチリの3位決定戦は、2人退場者を出したガーナがスコアレスドローに持ち込んでPK戦で勝利しています。

前述の通り、ちょうど20年前のチュニジア戦は同じ大阪とは言えども、セレッソ大阪が本拠地とするヤンマースタジアム長居がその舞台であり、当時は関西での代表戦といえば長居でした。しかし2016年以降は開催頻度が増えており、今では豊田スタジアムと並び、埼玉スタジアム2002に次ぐ日本代表戦会場としての地位を得ました。森保ジャパンの初陣の地ともなったこのスタジアムで、4年間の旅はクライマックスに突き進みます。

 

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日本は前半からボールを握ってはいたものの、チュニジアは日本陣内では泳がせて、チュニジア陣内では猛烈な激しさは無いながらも確実に数的優位を作ってくる守備のやり方に苦しめられていました。その為、パラグアイ戦ガーナ戦のようにサイドを上手く崩せたというよりはサイドに追いやられていくような展開にもなり、逆にカウンター時にはサイドバックも含めて攻撃に参加してくるチュニジア相手に若干押され気味になっていきます。

 

しかし前半30分を超えてくるとようやく日本にもスペースが生まれ始めて、伊東純也の突破力を武器に右サイドを切り崩す場面も生まれていきました。チュニジアの統率されたブロックでも効くのはやはりIJの猛スピードなのか、35分には右サイドを抜け出した伊東のクロスに鎌田が走り込みますが、今日最初の決定機は鎌田がシュートまで持ち込めず。

 

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前半終了間際になると抜け出した伊東のクロスを…という場面が激増。39分には原口元気とのワンツーに抜け出してクロスを挙げるも、中央の浅野には僅かに合わず。更に41分には板倉滉のロブパスに抜け出した南野拓実がワントラップからのシュートでネットを揺らしますが、南野の位置がオフサイドと判定されてゴールとは認められず。時間経過と共に攻撃の形を作れるようにはなっていきましたが、チュニジアの統率された陣形にも苦しめられながら0-0で前半を終えます。

 

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日本は後半から原口を下げて田中碧を投入。後半も攻撃パターンは前半に近い形の攻撃を試みていきました。しかしそんな中で56分、裏に抜け出したヤシン・ケニシに対する吉田のチャージがファウルと判定されてPK献上。これをモハメド・ロムダンに決められて先制点を許してしまいます。

 

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60分には鎌田と浅野を下げて三笘薫と古橋亨梧を投入し、更に71分には伊東と南野を下げて堂安と久保建英も投入。前線の布陣をいじると、それぞれのサイドを中心にテンポ感は出せていたものの、一方で最後のパスが中々縦に入らない展開になっていきました。

そんなこんなで76分、相手のGKが深いところに落ちると、これを吉田・板倉・シュミットがお見合いする形になってしまい、最後はフェルジャニ・サシに押し込まれて痛恨の失点。

 

最後の交代カードとして82分に山根視来をピッチに送り込んだ日本でしたが、2点をリードしたチュニジアは、ただでさえ堅かったブロックを更にセーフティーな立ち位置に変えてきた事で突破口を探りきれなくなり、日本も早め早めのクロスを入れるしか無くなる悪循環的な展開に。最後は再びミス絡みでイサム・ジェバリに決められ……。

 

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日本代表、6月シリーズの最終戦は0-3の完敗に終わり、キリンカップの優勝も逃す結果となりました。

 

 

 

どう表現すればいいのか…は結構難しい試合でしたね。ミス絡みの自滅的な敗戦という側面もあれば、遠藤が顕著だったように目に見えて疲労度が色濃く出てしまっている選手もいたような側面もあったり。ただ、いくらミスのことを語ったところで、今日の試合の事実としてチュニジアの守備網に完全に絡め取られてしまった…という部分は確実にありました。

枠内シュート0とは言えども、確かに決定機は前半にいくつか作れていたので、枠内シュート0に関してはそこまで強く槍玉に上げるのもフェアでは無いのかな、とは少し思います。一方で、その決定機というか、決定機じゃなくともチャンスは伊東の飛び出しとスピードからしか作れていませんでした。後半のチュニジアなんか相当割り切っていて、伊東のクロスに対して中で跳ね返せばOKみたいなシフトを完全に敷いてましたし、ダイナミックというよりは堂安と久保を軸にしたリズムで攻め込むシフトにした時には、チュニジアがリードしていた事もあってスペースを徹底的に消してきた。結局、ミス以前に日本はチュニジアの掌の上にいたような試合展開でしたし、そこにミスか絡めば、こういう試合展開になるのも必然的な結果だったのかなと。

 

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4試合を終えて…的な事はまた別でブログを書こうと思うのですが、今日の試合に限れば……まぁ、月並みな言葉ですが本番じゃなくて良かったし、一つの学びにはなったなと。ありがたかったのはチュニジアがコチラが想定する以上に本番仕様の戦い方できてくれた事で、日本にとってはポジティブな試合では無かったけれど、教訓としての意味合いは大きかった試合だったとは思います。

チュニジアっておそらく、抽選会の時点では結構ノーマーク的な認識だったと思うし、私自身もそれを否定しません。要は、ドイツとスペインばかり語るけれどコスタリカニュージーランドとの試合でそういう事案に陥る可能性もある訳です。そういう意味ではこの試合を学びと教訓にしなければならないし、この時期でこういうポイントがあってよかったと後々思えるような軌跡になるようにしていかなければならない…と。今日は戦術どうこうより、ただただそんな感じの感想だけが浮かぶ試合でした。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

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キリンカップサッカー2022

1位 チュニジア

2位 日本

3位 ガーナ

4位 チリ

 

 

なんか気がついたらパナスタで藤井風のライブ決まってた

ではでは(´∀`)