俺が今年観に行ったガンバ、ルヴァン以外全部負けてんだけど…
どーもこんばんは
さてさて、Jリーグは前半戦を終えまして。
ダニエル・ポヤトス監督を新監督に迎えたガンバは開幕から勝利が遠く、初勝利は第7節川崎戦。その後も5連敗など負けが込み、一時は最下位にまで転落してしまいまして。しかし第15節新潟戦の勝利で長いトンネルを抜けると、そこから福岡戦、FC東京戦は勝利して3連勝で前半戦をフィニッシュ。17試合を終了した時点では15位という事になりました。
さて、そうなるとどのチームも気になって気になってソワソワするのは夏の移籍でございます。
今年の移籍登録期間は7月21日から8月18日まで。新加入選手が出場できるのは第22節、ガンバ的には8月6日のアウェイでの川崎戦からになりますね。21日より前にもリーグ戦は行われますが、移籍の噂はもちろん、獲得発表は普通に6月にもありますから。そうなると交渉自体は既に各クラブ始まっていると考えるのが自然でしょう。
という訳で本日は、ガンバ大阪の夏補強について方向性や方針の予想…予想というか、展望を考えつつ、ポジション別の補強優先度を五つ星で考えていこうと思います。
【おしながき】
①現状のスカッド確認
②人員整理は必要?
③ポジション別補強優先度
※当記事の情報は全て6月20日時点での情報になっており、それに基づいて執筆しております。
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①現状のスカッド確認
2023 ガンバ大阪ポジション分布
(背番号順。太字はメインポジションの選手です)
【GK】東口順昭,石川慧,谷晃生
【CB】福岡将太,三浦弦太,佐藤瑶大,クォン・ギョンウォン,江川湧清
【SB】福岡将太(左右),半田陸(右),藤春廣輝(左),髙尾瑠(右),黒川圭介(左),柳澤亘(左右),江川湧清(左)
【アンカー】山本理仁,ネタ・ラヴィ,ダワン,柳澤亘,山本悠樹
【インサイドハーフ(インテリオール)】山本理仁,宇佐美貴史,倉田秋,ダワン,山本悠樹,ファン・アラーノ,石毛秀樹
【WG】半田陸(右),食野亮太郎(左右),鈴木武蔵(左右),倉田秋(左),福田湧矢(左右),塚元大(左右),杉山直宏(右),中村仁郎(右),ファン・アラーノ(左右),山見大登(左)
【センターフォワード】宇佐美貴史,鈴木武蔵,イッサム・ジェバリ,山見大登
②人員整理は必要?
まずはじめに書いておきたいのが、ガンバこの夏に人員整理…端的に言えば出場機会の選手を積極的に放出すべきかどうか、という点です。
特に今季はポヤトス監督の就任で新しいサッカースタイルに挑戦する中で「果たして○○は合うのかどうか」という点が問われている部分もあると。それで結構、ドラスティックな人員整理を求める声が例年の夏のマーケットより多い気がするんですね。
個人的にはそれに関しては反対です、という事だけこのブログを書く前に書いておきたいと思いまして。
まず今季のガンバですが……相性の云々をともかくとすれば、やはり一定のクオリティを持つ選手は多く存在していると思います。それゆえにポヤトス監督の中でも結構な人数がスタメン候補のラージリストの中にいる、みたいな状況が長く続いているんじゃないかと思うんですよね。
以前のブログにも書きましたけど、徳島がどうだったかはともかく、ポヤトス監督はガンバで戦術に完全に徹底的にコミットさせたようなサッカーをやる気はないと思うんですよ。これは妥協じゃなくて最初から。基本的な方向性は同じでも徳島とは違うアプローチでやろうとしていると思っていて。それゆえに微調整はちょこちょこ施してくる中で"その時々で必要な選手"は結構変化する可能性があるように思うんですよね。実際、倉田秋や佐藤瑶大はずっとベンチ外だった中で一気にメインストリームに駆け上がってきた。今後もちょっとこういう要素を加えてみたい、それならこれまで使ってなかったけどこの選手が必要だ…みたいなシチュエーションは現体制では起こり得ると思っています。
それを踏まえると、今現在試合に出ていないという理由での放出はちょっと安直というか、持ち札という選択肢が減るという意味でそれはかえってそれはリスキーな判断なんじゃないかと。契約の問題もあるのでシーズンが終わればまた少し話は変わってきますが、少なくとも現時点ではガンバとして放出を積極的にやるべきではないかなと考えています。
補強は監督の意向に沿うべきなのは間違いないとして、編成に関しては100%監督の志向よりは何割かクラブの意向が入っても良いとは思う。
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2023年5月21日
というのも、結局監督は永遠じゃない。解任もあれば、逆にステップアップで出ていく可能性もある。そう考えると合わないってだけで放出していくのはリスクになる。
実績や知名度でサッカーやる訳じゃないのは確かにそう。ただ、チームの中にわかりやすい顔的な存在と呼べる人間がいる事の意味は額面だけじゃ語れない大きさがある。それを軽いノリで手放したとしたら、そのツケは数ヶ月後じゃなくて少し時間を置いてから襲いかかってくる。
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2023年6月19日
それは功労者にメスを入れるべきかどうかの問題もそうで、やっぱりこういう時にスケープゴートになりやすい立ち位置である事は否定しませんが、そこを積極的に切りに行く事は得るものよりも失うものの方が遥かに多いです。それこそ今季の倉田のストーリーなんかを見ても、我々が見えるものはピッチの中だけですが、チームはピッチの外での出来事も含めて構成される。マリノスのようにCFGというスポーツ面での後ろ盾を持つクラブならまだしも、それ以外のクラブがそこに踏み切るのは…今シーズンというよりも数年先に影響が出ると思うので、例えば監督と人間として揉めたとか、或いは遠藤保仁のように自身が出場機会の増加を求めたみたいな事情でない限りはクラブとして積極的にそこに踏み切るべきではないと思っています。一言で言えば「待て、早まるな」でしょうか。少なくともガンバは金銭的にはある程度プロテクト出来るというか、資金捻出の為に売らなければならない、コストカットは出来たら良いけど緊急性はないという状況では生きられている訳ですし。
以上の状況を踏まえると、A契約枠は計算が間違っていなければ今季のガンバは残り2枠(山本理仁が海外移籍するなら3枠)になるので基本的にはその枠で、海外移籍組と出場機会を求めてレンタルで出ていく選手以外はあまり放出をドラスティックにやらなくても、という前提で書き進めていきます。
③ポジション別補強優先度
【GK】
レギュラー:東口順昭
レギュラー候補:谷晃生
サブ:石川慧
補強優先度:★☆☆☆☆
注目を集めた東口と谷のGK争いは当初は谷がレギュラーでしたが東口が取り返す形になり、前半戦終了時点では東口に軍配が上がった印象。ここに石川が控える3人体制がベースになる事は変わらないでしょう。
ただ3人体制となるとユース所属のGK張奥林を2種登録しているとはいえ、人数的には5人いてくれた方が安心はするところも事実ですが、ここに関しては手が加えられる可能性と優先度は高くないでしょう。
【センターバック】
レギュラー:福岡将太
レギュラー候補:三浦弦太,佐藤瑶大,クォン・ギョンウォン
サブ:江川湧清
補強優先度:★★★★☆
福岡と佐藤の台頭は本当に大きかったです。福岡に関してはプレースタイル的やポヤトス監督との仕事経験もありましたが、特に佐藤ですよね。それだけに怪我が惜しまれるところですが…。ただ、三浦に関しては十分な働きを見せていますから、佐藤が復帰するまでは福岡と三浦のペアで進む事でしょう。江川に関しても、プレースタイル的には福岡や佐藤の例に続く可能性に十分あるでしょうし。
気掛かりなのがクォン・ギョンウォンで、彼の場合はコンディションとパフォーマンスがなかなか今季は安定してこないところがあると。彼の場合は韓国代表という立場があるので、もしガンバで出場機会激減という事になれば時間的な余裕がないので、本人が退団を希望してくる可能性は少なからずある。個人的にはクォン・ギョンウォンが残るなら今季はこのままやり切ってもいい気持ちもありつつ、来年以降の事も踏まえると動けるアテがあるなら動いておくべきところではあるのかなと。どのみち頭数の多いポジションではないですし。
【サイドバック】
レギュラー:半田陸(右),黒川圭介(左)
ベンチ:髙尾瑠(右)
サブ:藤春廣輝(左),柳澤亘(左右)
オプション:福岡将太(右)
補強優先度:★★★☆☆
レギュラーに関しては黒川と半田で何の問題もありません。一方で、この2人への負担と依存度が日に日に高まっているという事実も確かにある…と。
髙尾は間違いなく良い選手で十分計算すべき選手ではある一方、途中出場時の好パフォーマンスと先発時の低調に差があるのが気になるところで、藤春はやはり現状としてなかなかチョイスの中に絡めていない。倉田の例があるだけに藤春にも期待したいところですが…。柳澤をどうするかとか何かあった場合は福岡をサイドに出す事で対応するかを含めて、両SBの負担をどう分散させるかは考える必要があります。特に左は何かしらの手当てを打つべきところでもあるでしょうし。
【アンカー】
レギュラー:ネタ・ラヴィ
ベンチ:山本理仁
サブ:柳澤亘
オプション:ダワン,山本悠樹
補強優先度★★☆☆☆
まあ、このポジションに関してはもうネタラヴィが圧倒的なので…むしろこうなってくると不安なのは「ネタラヴィがヨーロッパ帰っちゃうんじゃね?」といったところになるんですけど、それは今考えても仕方ないとして。
その点で言えば、ルヴァン杯C大阪戦で山本悠樹がアンカーのポジションで躍動したのは非常に大きかったです。あとは柳澤が上手くハマってくれば、基本的に優先度合いは高くないと考えるべきでしょう。頭数は不安だと言ったところで、ここはどのみち外部から見合った人物を探しにくいポジションではありますし、ここはネタラヴィを軸に…でいいでしょう。
【インサイドハーフ(インテリオール)】
レギュラー:ダワン
ベンチ:山本理仁
オプション:倉田秋,ファン・アラーノ
補強優先度★★☆☆☆
基本的には今季、常時レギュラーとしてやっているのダワンのみで、ダワンと組むのが宇佐美にやったり石毛になったり、ここ数試合は山本悠樹で定着している印象ですね。山本理仁の海外移籍がどうなるかという部分はありますけど、オプションとして倉田やアラーノもいる事を加味すれば優先順位としては低めでしょうか。
ただしこれはあくまで現段階の話であり、山本理仁が退団したり宇佐美が前線起用がメインになったりした場合は誰かしらの補強は必要になってきます。
【ウイング】
レギュラー:ファン・アラーノ(右)
レギュラー候補:倉田秋(左)
ベンチ:食野亮太郎(左右),福田湧矢(左),杉山直宏(右),山見大登(左)
サブ:塚元大(左右),中村仁郎(右)
オプション:鈴木武蔵(左右)
補強優先度★★★☆☆
考え方は結構難しいんですよね…このポジション。というのも、ここに関しては「ポヤトスがこのポジションに何を求めているのか」という部分が大きくなってきます。
例えば一時期そういう形でやろうとしていたように、WGにサイドにしっかり張ってプレーさせる事を求めるのなら補強は間違いなく必須。そういうタイプでプレーしていたのは杉山、ギリ福田と山見くらいなので、そこを求めて、そういう形を目指すのなら間違いなくレギュラークラスの選手は獲りに行かなければなりません。逆に、今の倉田とアラーノがやっているように若干内寄り、ちょっとシャドー的な形にして幅はSBの攻撃参加で確保するやり方をするのであれば、前者の形と比べると補強の緊急性は減る…とは思います。
そう考えると結構考え方は難しいんですよね…シーズン途中だという事を踏まえると尚更。ましてや、後者のやり方で行くなら最近は少しやり方をシフトした形にもなる訳で、このやり方にした時にどうなるか…のテストは食野にしても山見にしても、或いは鈴木にしてもここからになってくる。このやり方なら鈴木はこっちのポジションの方が向いているようにも思いますし。目星は付けておきつつ、ちょっと数試合様子見…という形でも良いのかな、とは思います。現状として人数的にはボリュームゾーンのポジションではあって、このまま行ってもシーズン終了までに多少の入れ替えはあるような気もしますし。
レギュラー:イッサム・ジェバリ
ベンチ:鈴木武蔵
サブ:山見大登
オプション:宇佐美貴史,ファン・アラーノ
補強優先度★★★★☆
ジェバリの怪我が治癒し、ここに来て圧倒的なパフォーマンスを見せるようになってきたのは非常にありがたいところ。ルヴァン杯C大阪戦ではアラーノを偽9番として起用するオプションも見せていたので、そのオプションの場合はアラーノや宇佐美辺りがそうなってくるでしょう。
ただ、そもそもとしてCFが出来る選手がジェバリと鈴木しかいない上に、鈴木も現状のやり方であれば1.5列目の方が活きしうという状況でもありますから、現状としてはジェバリの代わりが本当にいない。前線でしっかりタメを作れるCFだったり、去年からずっと言われているような山岸祐也だったりするようなストライカーは一枚加えたいところ。
ビッグサマー
ではでは(´∀`)