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こーじゅんかん!〜明治安田生命J1リーグ第17節 ガンバ大阪 vs FC東京 マッチレビュー〜

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CL決勝、サンガ、ガンバを絶妙な時間配置にされて寝れない

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第17節、ガンバ大阪vsFC東京の一戦です!

 

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暗闇の中から雲を掴むような想いで掴み取った連勝。新潟戦福岡戦の勝利は、もちろん未だに危険水域と呼ぶべき状況から脱せた訳では全くないにしても……この2試合で得た勝点6はガンバにとって、ほんの少しだけ一息をつかせてくれたような感覚を与えてくれました。しかして水曜日、そのムードに冷水をぶっかけるというか、或いは目と酔いを醒ましに来たのか、天皇杯ではJFLでも中位を彷徨う高知ユナイテッドSCに衝撃の敗戦。希望と絶望、勇気と不安…喜怒哀楽の4つに当てはまらない感情を抱きながらこの試合を迎えました。

今日の対戦相手であるFC東京も、成績的にはガンバよりは安定した水準を保てているとは言え、ある意味ではガンバに似たジレンマを持ちながら歩いています。悩みながら歩く道の上で、お互いが何を武器にして、何を犠牲にして殴り合うのか。前半戦最後の試合はそれぞれの目標を目指すにあたって、何かしらの意味合いをもたらしそうなカードになりました。

両チームスタメンです。

 

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ガンバは前節福岡戦からはスタメンを1人変更。前節が今季初のベンチスタートだった黒川圭介が先発に復帰し、CBは再び福岡将太と佐藤瑶大のコンビニ戻っています。ベンチには福岡戦で脚を痛めた節があった宇佐美貴史が外れた一方、柳澤亘が今季のJ1リーグ戦で初のベンチ入りを果たしています。

FC東京はスタメンの11人は前節横浜FM戦からの変更はありません。11人のうち、天皇杯福島戦からは徳元悠平のみが連続出場の形になりました。前節はレッドカードを提示された松木玖生は出場停止です。

なお、本日主審を務めるアンドリュー・マドレイ氏は普段はイングランドプレミアリーグという世界最高峰の舞台で活動されている方です。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

パナスタ完成以降、ガンバは運営を中心に様々な企画やイベントに力を入れています。それはブランディング戦略を明確に打ち出した2021年以降更に顕著で、その一環として2022年から恒例として行おうとしている企画が「GAMBA SONIC」という音楽とのコラボレーションイベント。来場者にはオリジナルTシャツが配布される他、今年はFM802の協力の下でC&KとTHE BEAT GARDENの2組が登場。それぞれのヒット曲を披露してくれる事になっています。

新潟戦福岡戦の連勝はいずれもアウェイ。ホームでもルヴァン京都戦天皇杯高知戦で敗れたので、ホームでの勝利は第7節川崎戦から遠ざかっている状況です。2ヶ月ぶりのパナスタクラップをどうにか、ここで!ちなみに来週の代表ウィークはパナスタで代表戦でございます。

 

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立ち上がりからお互いに攻守が目まぐるしく入れ替わる展開となりました。8分にはガンバがセットプレーのこぼれ球から黒川が左サイドに展開し、これを収めた山本悠樹のパスを受けた半田陸のスルーパスに反応した倉田秋がシュートまで持ち込みますがゴールには至らず。逆にその直後にはFC東京が攻め込みディエゴ・オリヴェイラミドルシュートを放ちますが、これは枠の上へと逸れていきます。

ガンバは15分にも山本が左から中央に入れたパスを受けたファン・アラーノが溜めてリターン。山本が決定機を迎えましたがヤクブ・スウォビィクに弾かれてゴールには至りません。この直後、FC東京青木拓矢が負傷退場となり東慶悟との交代を余儀なくされるアクシデントが。

 

 

 

全体的にガンバは中央のイッサム・ジェバリと両側のポケットを上手く使いながら攻撃の流れを作れていました。24分にはジェバリがカウンタードリブルで抜け出してスルーパスを放ち、ここに走り込んだアラーノのシュートはまたしてもスウォビィクがセーブ。

しかしそのプレーで右CKを得ると、山本が蹴ったボールを佐藤が折り返し、足元にきっちり収めたジェバリが決め切ってガンバ先制!!ジェバリはこれで移籍後ホーム初ゴール。パナスタでのゴールはチュニジア代表として決めた昨年の日本代表戦以来という事に。

更に直後の30分、右サイドでスローインを手にしたガンバは半田が素早く中央のダワンに入れると、一瞬集中の切れたFC東京の隙を突くアーリークロスにジェバリが合わせて追加点!!追加点!!!!いやボールボーイも素晴らしいゑ…。

 

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ガンバはその後も試合を支配し続けました。

ジェバリを中央の軸として、その周囲を衛星的に選手が動く形が絶妙に機能。カウンターも面白いように決まり、FC東京の攻撃に対してもクロスまで持っていかれる場面はありながらもシュートはほとんど打たせず。ほぼほぼパーフェクトな展開で前半を2点リードで終えます。

 

 

FC東京は後半から長友佑都を下げてアダイウトンを投入。2点を追う立場になった事でアタッカーの枚数を増やして反撃に出ようとしたFC東京は後半は攻勢に出てきました。後半頭のボールポゼッションはFC東京が握っておりガンバゴール前に危険なクロスを多く入れて来ましたが、ガンバも福岡と佐藤のCBコンビを中心に打ちやすい体勢で打たせない守備を徹底。

 

 

 

しかしガンバはスペースをしっかりと突いたカウンター攻撃をFC東京からボールを回収したタイミングで、山本やネタラヴィが前を向いてボールを前進させつつ、そこに中央を走るジェバリ、それを補佐して追い越すようなアラーノと倉田、更に半田や黒川がインナーラップまで試みるようなカウンターを敢行出来ていた事で、前半からただでさえ乱れていたFC東京の守備陣形を更にスクランブル状態に追い込んでいきました。

60分、自陣でのルーズボールの攻防で半田が勝利すると前に大きく踏み出して右サイドを爆走。フォローに入ったアラーノの折り返しをニアで山本が潰れると、こぼれ球に半田が自ら反応して押し込んでガンバ3点目!!挑戦を求めてJ1に踏み出した半田が、明るいキャリアの道筋を描くようなランニングコースで決め切ってクソデカ追加点ゲット!!!

 

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ダワンと佐藤に関しては負傷の影響があったものの、3点をリードした余裕もあってか、前線は疲れで運動量が落ちる前に福田湧矢や食野亮太郎と入れ替えながら試合を進めていきました。試合終盤になっても、若干我を忘れたように攻めてくるFC東京をズタズタにするようなカウンターを連発。4点目には至りませんでしたが、まあ見ていて楽しい好循環的な展開に。

 

 

 

アディショナルタイムには途中出場の塚川考輝に決められてクリーンシートを逃すやや勿体無い失点は喫しましたが、試合としてはまあもう概ねパーフェクト!ガンバ、3連勝達成です!!

 

 

 

"好循環"という言葉が一番しっくり当てはまったような気がします。

新潟戦からの3試合は石毛秀樹をダワンに変更した以外はアンカーより前の顔触れは変えずに戦っているガンバですが、上でも書いたようにWGの2人(倉田、アラーノ)がWGというよりはシャドー的な立ち位置でプレーする事、その分サイドの幅はSBが高い位置をとって確保する事、そして隙間を良い感じにダワン(石毛)が埋める…その上で山本とネタラヴィが前を向いてボールを運ぶ事で、ジェバリを介してWGでもいいしWGやSBに直接スルーパスを通すでも良いし、個々の役割とキャラクターを活かした動き方で連動性が生まれた事で、ポヤトス監督がずっと言ってきた「スペースを作る」「スペースを見つける」「スペースを使う」の連動が上手く形になってきたなぁと。その中でWGが外に出てSBがインナーラップしたりする場面も多くあったので、言わばガンバは広げては圧縮し、圧縮しては広げてを繰り返していた。その連鎖の末にFC東京の守備陣は我を忘れたというか、ラインがぐちゃぐちゃになってしまった部分はあるのかなと。

 

 

ブログでも書きましたし、何よりポヤトス監督の新潟戦後のコメントが象徴でしたけど、ポヤトス監督は少なくともガンバではポゼッションや厳密なポジショナルプレーはベースとして持ちつつ、同時にそこまで固執してはいないと思っています。だからこそポヤトス監督が口酸っぱく言ってきた意識付けがこうして醸成されてきた時、スペースを使う意識はカウンターにもそのまま転用出来てしまう。そこで特に山本やネタラヴィは少ないタッチではたく事も出来れば、長くボールをキープして隙が生まれるまで待つ事も出来る訳です。ポジショニングにテンポとリズムとタメを掛け合わせた事で、ピッチの中で良い循環を起こすことの出来るスキームはしっかり築けていましたし、その意識付けやスタンス自体はポヤトス体制でずっと目指しているものですから、段々形付いてきたなぁ…という印象ですね。

ましてやここまでのガンバは負けが込んでいたせいか、若干前のスペースに入っていく動きに躊躇する事も多かったんですね。セーフティーファーストというか、ボールを受ける事を怖がってしまう状況というか。それが2連勝した事で、少し重荷が軽くなったことでそういうスペースに積極的に顔を出せるようになっていった。そういうところも含めて今日の試合は好循環が可視化されたようなゲームだったと考えています。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

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明治安田生命J1リーグ第17節

横浜F・マリノス4-3柏レイソル

セレッソ大阪2-1ヴィッセル神戸

サガン鳥栖1-1北海道コンサドーレ札幌

アルビレックス新潟1-3京都サンガFC

名古屋グランパス2-1アビスパ福岡

鹿島アントラーズ1-0湘南ベルマーレ

ガンバ大阪3-1FC東京

横浜FC0-0浦和レッズ

川崎フロンターレ1-0サンフレッチェ広島

 

 

1位 横浜F・マリノス(36)

2位 名古屋グランパス(35)

3位 ヴィッセル神戸(33)※

4位 浦和レッズ(29)※

5位 サンフレッチェ広島(29)

6位 セレッソ大阪(29)

7位 鹿島アントラーズ(28)

8位 北海道コンサドーレ札幌(26)

9位 川崎フロンターレ(24)※

10位 サガン鳥栖(23)

11位 アビスパ福岡(20)

12位 FC東京(19)

13位 アルビレックス新潟(17)

14位 京都サンガFC(16)

15位 ガンバ大阪(16)

16位 横浜FC(13)

17位 湘南ベルマーレ(12)※

18位 柏レイソル(12)

 

 

サンガもガンバも阪神も…!

ではでは(´∀`)