RK-3はきだめスタジオブログ

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ZUDOOOOON!!!!!〜2024明治安田J1リーグ第8節 ガンバ大阪 vs サガン鳥栖 マッチレビューと試合考察〜

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中日なんでこんな今年強いの…

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビューは2024明治安田J1リーグ第8節、ガンバ大阪 vs サガン鳥栖の一戦です!

 

 

 

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開幕ダッシュ時の高揚感は薄れ、今はまだ早い苦難の時期に少し片足を突っ込んでいます。開幕3戦を2勝1分。開幕5戦無敗。しかしここ4試合は2分2敗。第5節広島戦第6節京都戦はガンバにとって美点のあるドローではありましたが、続く第7節札幌戦第8節横浜FM戦は共に無得点での連敗を喫することに。

前節マリノス戦は実に悔しい敗北でした。負け惜しみでも何物でもなく、あれは間違いなく素晴らしい試合であり、素晴らしいサッカーだった。でも負けた……チームとて人間とて生き物です。時として流れの前に脆いのは生き物としての性とでも呼ぶべきでしょう。それは意外にも完膚なきまでに叩きされたボロ負けゲームより、マリノス戦のような内容の素晴らしさと結果が比例しなかった時にこそ影響を及ぼすもので、思い返せばガンバは去年も一昨年もそういうゲームを落とし、いつしか存在したはずの美点さえ失っていった………。マリノス戦を見た時、何度も繰り返し見つめたもしその文脈の中にあのサッカーも溶けるのだとしたら、それはあまりにも惜しい。努力を手応えに変える為に必要なものは内容、そして手応えを自信に変える為に必要なものは結果です。良いサッカーをしている。歩んでいる道は間違いない。だからこそ必要なものはあるし、それはまだ得れたとは表現できない。この一番もどかしい現状に何を積めるか。それはガンバの近い将来さえ左右するフェーズと言えるでしょうさぁ、今日こそ!

両チームスタメンです。

 

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ガンバは前節マリノス戦からのスタメン変更は2人。試合中の交代も含めてダワン、鈴木徳真、ネタ・ラヴィの3人で回すボランチは今日はダワンと鈴木でスタート。前節は唐山翔自の右WG起用がちょっとしたサプライズになりましたが、今日はウェルトンを右にして倉田秋が左WGで先発。ウェルトンは試合途中から右サイドでプレーする事はありましたが、右での先発はガンバでは初めてです。ベンチには負傷離脱していた岸本武流が第4節磐田戦以来の復帰を果たしました。

苦しい戦いが続く鳥栖は0-3で敗れた前節浦和戦からはスタメンを3人変更。ここまで全試合で先発していた福田晃斗をベンチに置き、第3節広島戦以来のメンバー入りとなる手塚康平が今季初スタメン。ワントップは今日はマルセロ・ヒアンを起用し、富樫敬真を右サイドに置いています。また今日は丸橋祐介をスタメンから外しFW登録のルーキー、堺屋佳介が左SBとしてプロ初先発です。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

 

 

今日の試合は「GAMBA GIRLS DAY」として開催される為、限定のフォトスポットやファンクラブの女性会員を対象にしたプレゼントも配布。スタグルもスイーツフェスを銘打っています。また、オーダースーツSADAのパートナーデーとしても開催される為、スーツ仕様の選手パネルやガンバのオフィシャルスーツやネクタイの販売も実施。春の晴れやかな気候に似合うイベントがいくつか行われました。なお、今日の万博記念公園ではカレーEXPOやスイーツEXPOなども開催されており、穏やかな春日和にかなりの賑わいを見せています。

鳥栖とは2021年はガンバのダブル、2022年は鳥栖のダブル、そして昨季は2試合ともドローと続いています。そういえば去年のホーム鳥栖戦はホーム開幕戦でしたね。ポヤトスとNo.7の宇佐美貴史がパナスタに降臨した時の相手で、新た自信を掴みたいゲームです。ちなみにこれ余談なんですけど、水原一平氏の負け額でパナソニックスタジアム吹田は2つ造れます

 

 

序盤からリズムを掴んだのはガンバでした。3分には左サイドでの細かなパスワークから倉田が抜け出してクロスを入れる好機を作ると、5分には深い位置でボールを持った宇佐美貴史アーリークロスを受けた坂本一彩が決定機。しかしここは相手DFのチェックとGK朴一圭の対応に阻まれます。

今日のガンバも前節同様、最前線の宇佐美が2列目の坂本との縦関係であったり、右サイドのウェルトンと中と右の位置を入れ替えるなどフリーマン的に機能。そこのパス交換に両SBも巧く絡みながらリズムとテンポの良いパスワークを展開していました。15分には宇佐美の右CKは一度は跳ね返されたものの、こぼれ球を回収した鈴木徳真のリターンを受けた宇佐美のクロスに三浦弦太がヒット。しかしこれはクロスバー直撃。

 

 

 

リズムはずっとガンバでした。宇佐美を起点に攻撃を形づくり、中央のエリアにも坂本や高い位置を取ったダワンがしっかり絡みながら倉田が抜けていく、それが跳ね返された時も鈴木徳真が回収と展開を繰り返して攻撃ターンを続ける…など、そういうガンバが押し込む為のシステムは確立された中で試合が進みます。

24分には坂本のパスを受けた倉田が反転からシュートに持ち込むもGK朴がセーブ。そのプレーで得た左CKも宇佐美からのボールをニアで福岡将太が合わせますが、ここもGK朴に阻まれて……何度か鳥栖にサイドからのカウンターでシュートまで持っていかれるシーンこそ作られながらも試合は完全にガンバがイニシアチブを握った展開で進んでいただけに、どこかマリノス戦の苦い記憶も過ぎる展開に。

 

 

 

ずっとガンバがいいリズムでボールを持っていましたが、無情にも試合はその嫌な記憶が現実のものとなる形に。鳥栖は42分、右サイドのスローインを長めに入れると中谷進之介と対峙したマルセロ・ヒアンがボールキープ。マルセロのシュートは跳ね返しましたが、こぼれ球を拾った手塚康平のクロスが三浦を超え、福岡に競り勝った長沼洋一がファーサイドで合わせて鳥栖が先制。昨季2桁得点の長沼にとっては待望の今季初ゴール。

 

 

しかしガンバは素早い立ち直りを見せました。前半アディショナルタイム、右サイドの深い位置でフリーキックを獲得すると宇佐美がファーサイドへクロスボール。中谷のヘッドはハッとしませんでしたが、混戦に反応した福岡のシュートが長沼にブロックされたこぼれ球を坂本が押し込んで同点同点同点!!ガンバ4試合ぶりのゴール!!大黒将志の薫陶を受けたユース育ちのFWがレンタルからの復帰後初ゴール!!

なんとか同点に追いついたと同時に前半終了。1-1で後半へ。

 

 

後半も立ち上がりから動きの多い展開となります。後半のファーストチャンスはガンバで、右サイドからの福岡のクロスをファーサイドの宇佐美がヘッドで合わせるも僅かに枠外。その直後には鳥栖が河原創や堀米勇輝らの前身から右サイドでポケットを攻略するような攻撃を見せますが、中谷の好カバーもあってガンバも対応します。

56分、ガンバは自陣で黒川圭介のパスを受けた坂本が相手のマークを引きつけて剥がしてから超絶ロングスルーパス!ウェルトンが抜け出してGKとの1対1という大決定機を迎えますが…ペナルティエリアギリギリのところで堺屋佳介がウェルトンをファウルで倒して阻止。堺屋は退場となって迎えた絶好の位置でのフリーキックは宇佐美が完璧なキックで狙いますが…常人じゃない飛び方をした朴のウルトラセーブによって阻まれる事に。

 

 

宇佐美のFKの直後、ガンバは倉田を下げて唐山翔自を投入し、マリノス戦同様にウェルトンを左、唐山を右のWGに置いた形にシフト。数的有利でスペースも増えたところに対して唐山も良いアクションを度々見せ、65分にはダワンのパスを受けた唐山の突破は一度は詰まったものの、こぼれ球をフォローした鈴木のスルーパスに再度抜け出して折り返し。これを坂本が流し込んで逆転かと思われましたが……唐山がリターンを受けたところをオフサイドと判定されてゴールは認められず。

一人少なくなった鳥栖が堀米やマルセロを下げて菊地泰智や福田晃斗を投入して富樫敬真をワントップにした割り切った形を敷く中、ガンバは75分に福岡を下げて今季は右MFでの起用がメインの岸本を右SBとして投入。背後のリスクは三浦と中谷にある程度任せる形で攻勢を強めます。81分には坂本と鈴木を下げてイッサム・ジェバリとネタ・ラヴィを同時投入。

 

 

 

両SBと岸本も黒川も前線に上がる中で、鳥栖も83分に手塚と富樫を下げて横山歩夢と樺山諒乃介を投入すると、ガンバが一方的に押し込む展開でこの2人のスピードと突破に全振りしたカウンターを明確にしてきました。89分には横山がカウンターからミドルシュートまだ持ち込みますが、なんとかここは枠外に逸れて事なきを得る形に。

アディショナルタイムには宇佐美のCKのこぼれ球をネタラヴィが狙い澄ましたシュートを放つもここも朴に阻まれ、対する鳥栖もカウンターから横山が決定機を迎えますが今度は一森純がスーパーセーブ!

 

 

…とはいえ、最後の勝利となった第4節磐田戦以降の戦いを見ると、むしろこのままドローで終われば内容や勝点1という結果以上に「どうしても勝てない」という精神的なダメージが大きいであろうことは容易に想像できました。なんとしても取らねば、なんとしても今日は勝たねば、勝たねばならない………。

アディショナルタイム、それも目安時間の9分が迫る頃、ガンバは連続CKとも言えよう波状攻撃。宇佐美の左CKは前に出てきたGK朴がパンチングで弾きますが、そのボールを回収した宇佐美が大外、ファーサイドへクロスボール。ジェバリのどうぞ打ってくださいと言わんばかりの落としに走り込んだのは漢・三浦弦太

 

 

 

ズドン。

 

 

 

 

 

 

勝ったぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

 

 

 

 

いやぁ……凄まじい試合でしたね。

内容としては今日も良かったと思います。昨シーズンを踏まえた上でシステムを変えてブラッシュアップしたのが今季のポヤトス・ガンバである訳ですが、今季の美点は基本的にチームのコンセプト、ストロングポイントを第2節新潟戦以降はメンバーを大幅に替えた第7節札幌戦以外は少なくとも45分は発揮できているというところ。今日にしても、最前線の宇佐美がフリーマン的に降りたポジションから攻撃の起点を作りつつ、そこを坂本や両WGが追い越すようにしながらリズムを作る事ができていましたし、ポヤトスが口酸っぱく言う「スペースを作る・見つける・使う」の観点に於いて宇佐美はほぼ確実に見つけたスペースに出してくれる。そこに対して2列目の選手はしっかり呼応していましたし、宇佐美が降りる事でフィニッシャーがいなくなる難点はあるにしても…そこはもう取捨選択の問題で、ガンバと宇佐美がこの選択をしている事が間違いだとも思わないですし。同時に状況攻撃が跳ね返されてもダワンと鈴木のところでしっかり回収しつつ、鈴木は攻撃を仕切り直す時の展開の仕方が抜群に上手い。こうする事で遅攻というよりも、いわゆるガンバのターンを続けていく事ができる。そういうサッカーを日常的にやれるようになった事は大きな進化です。

強いていうなら今日に関しては、特に前半は攻撃がやや右サイドに寄っていた中でポケットを狙う動きが少なかった部分はありますが、そこは右サイドがウェルトンと福岡だった事、宇佐美は出し手、坂本はファーでの仕事が多かった事でキャスティング上はある程度仕方のない部分ではあったのかなと。そこも唐山を投入してからはある程度改善できていましたし。

 

 

エンターテイメントとしては今日のような終了間際の劇的弾こそが至高ではありますが、現実問題として……もっと早い時間で勝負を決めなければならないゲームだった事は確かです。ましてや今日の得点も2点ともセットプレーかつスクランブル的な状況でのゴールでしたし。いくら相手のGKが理不尽キーパー・朴一圭だったとはいえ、最終的な得点数や勝点に表れるのは実際に取れた点の数だけですから。そこに於いて、ウェルトンにしても坂本にしても唐山にしても倉田にしても突き詰めていくべき部分はある。

ただ、いずれにしてもガンバは「同じ攻撃を毎試合やれるようになった」というところは間違いなく大きな成長です。宇佐美+Wボランチ(鈴木、ネタラヴィ、ダワン)で構築し、WGが中寄りでも大外でもスペースに走り、そこにちゃんとボールを出す。トップ下の坂本(山田康太)がそれに合わせたポジションを取り、WGの動きを踏まえた攻撃参加をSBがやる…そういうチームとしてのシステムはしっかり組み上がっていて、それは無得点試合が続いた中でも京都戦の後半マリノス戦でもしっかりやれていた。流れの中で点を取って2-0、3-0くらいで勝つのが理想ではありましたが、どんな形でも勝利は手応えを自信に変え、勝点3はチームに時間と余裕を与えてくれる。チームとして目に見えて仕上がっているところに勝点3を乗せられた事が今日の全てだと思っています。

 

 

 

最後に触れておかなければならないのが最後の一森のセーブです。

まずあれだけガンバが押していた流れの中で、GKが緊張感と集中力をマックスに近いところで保ち続けるのは口で言うほど簡単な事ではないんですね。例えば波状攻撃を喰らっている時のキーパーはゾーン状態じゃないですけど、シュートストップにもある種のリズム感を持って対応できるので、流れの中で勝負できる。それに対して今日のガンバの一森のようなシチュエーションだと、一発の決定機で一発勝負で一発回答を出さなければならない。ガンバに限らず世界中で見られる「ずっと攻めていたのにカウンター1本で沈んだ」という試合は、そういう展開だからこそのGK対応の難しさがあるんですね。

それも踏まえてあのシーンを見返すと、とにかく一森のポジショニングが素晴らしかった。シュートコースを限定させてそこに蹴らせて、ちゃんと止めた。そこに関しては、一度は横山に裏を取られた中谷も横山が切り返せない位置は取っていた事、万が一横山が折り返してきた時にケアできるようなポジションを三浦が取っていたところも大きく、一森のポジショニングとの順序関係がどちらが先なのかは厳密には分かりませんが、上で書いたようなこういう展開でのGK対応の難しさを鑑みた時にこれだけ冷静な判断と状況理解で横山を仕留め切った事はもう脱帽する他ないです。

 

 

ましてや、一人少なくなってからの鳥栖はほぼ全員が守り、前線には富樫一人を残す状態で攻めようとしていました。ただここに関しては富樫もポストプレーやストライカーとして優秀な選手ではありますが、いわゆる独力で突破できる選手ではないですし、鳥栖が守備に忙殺されてフォローも皆無だった以上は三浦の対人と中谷のカバーで無問題…完全に封殺出来ていました。だから岸本も黒川もあそこまでの攻撃参加をしていた訳でしょうし。ただ鳥栖が横山と樺山を投入すると少し状況が変わって…いくら三浦の対人守備が強くても、いくら中谷がカバーリングに長けた選手でも、スピード勝負を挑まれれば技術が物理に勝てない瞬間がやってくる。それが一人少なくなってからの鳥栖に唯一残された勝ちシナリオだった訳で、川井監督の采配は横山があの場面を迎えた時点で的中していました。それを鳥栖視点からすれば残酷なまでの技術と集中力で殺し切った訳で、あそこで鳥栖の選手の心が幾分か折れた部分はあったのかなと。

そういう事を考えると、あのセーブに関してはむしろファインセーブというよりもスーパーディフェンスと呼びたい。まさしく守備技術の結晶のようなシーンでしたし、繰り返しますがあの状況でそこまで考えて、かつ決して悪い弾道じゃなかったシュートをちゃんと殺しきった事は圧巻としか言いようがない。その一森しかり、その場面での三浦や中谷しかり、もちろん他の選手も……今季のガンバは各人がやるべきことをしっかりやっていて、それが内容面を主にした好パフォーマンスに繋がっている。もっと楽な勝ち方をできるようにならなければならないところはあるにしても、それがちゃんと勝点3に繋がったことが何より良かったなと。ええ、はい、とにかく嬉しいです!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

 

2024明治安田J1リーグ第8節分は鹿島アントラーズvs京都サンガFCの試合のマッチレビューページに記載しています。

 

 

皐月賞買い忘れてた。

ではでは(´∀`)